マレーシアの公用語は何?マレー語?マレーシア語?英語?

マレーシアの公用語は何?マレー語?マレーシア語?英語?

マレーシアの公用語は現在「マレーシア語」とされています。しかし、マレーシアは東南アジアでも有数の多民族国家であり、日常的に多くの言葉が使われていることも特徴です。公用語とマレーシア語との違いや英語の普及率、その他主に使用されている言葉について詳しくご紹介します。

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マレーシアの公用語はマレーシア語

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マレーシアっていろいろな民族が混在しているって聞いたことあるけど、公用語ってあるのかな?旅行するときは、英語が通じるのかも気になるなぁ。

マレーシアはかつて、東西交易の中継点として発展してきたことから、多様な文化と民族が交わる多民族国家として成長してきました。現在の公用語は「マレーシア語」ですが、同じく「英語」も公用語と言って良いほど使用率が高いです。マレーシアの多様な言葉について詳しくご紹介します。

マレーシア公用語に関する2つの背景

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現在のマレーシアの公用語が「マレーシア語」となった理由にはさまざまな背景が存在しますが、大きく分類すると「歴史的な背景」と「人口割合による背景」によるものです。多様な民族と言葉が混在する複雑な文化の中で、これらの背景はどのように影響してきたのでしょうか。

公用語に関する背景①:歴史的な背景

マレーシア語が公用語になった背景の1つとして、歴史的な背景が存在しています。

マレーシアは15世紀に栄えたマラッカ王国時代から始まり、16世紀にかけて東西交易の中継点として発展しました。その結果、多様な民族構成となり、各民族の異なる言葉が混在するようになったのです。なかでも国民の過半数を占める「マレー系」民族特有の言葉であるマレーシア語が公用語とされました。

公用語に関する背景②:人口割合による背景

マレーシア公用語に関する背景には、人口割合による背景も存在しています。

マレーシアの人口割合はマレー系6割・華人系3割・インド系1割という民族構成です。政府は国民の過半数を占めるマレー系国民のアイデンティティを尊重するため、教育や行政など多くの面でマレー系を優遇する政策を進めました。それに伴い、かつては英語だった公用語も、マレーシア語へと変わっていったのです。

マレーシアで主に使用される4種類の言葉

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多くの民族が混在する国マレーシアでは、それだけ使用される言葉もさまざまです。マレーシアで主に使用される言葉は「マレーシア語(マレー語)」・「中国語」・「タミル語」・「英語」に分かれます。それぞれの言葉が歴史背景や特徴を持っており、これらの言葉を知ることで一層マレーシアの多様性を感じられることでしょう。

主に使用される言葉①:マレーシア語

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「マレーシア語(マレー語)」は、現在マレーシアの公用語であり最も多くの割合で使用されています。「マレー語」はインドネシアで使用される言葉も指すことから、「Bahasa Malaysia」と呼ばれる「マレーシア語」が公用語です。

マレーシア国民は小中学校で必須科目であるマレーシア語を国語として学び、卒業時には試験に受からなければなりません。

主に使用される言葉②:中国語

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中国語はマレーシアの人口割合のうち約3割の、中国から移住してきた人やその家系に生まれた「華人」と呼ばれる人々が使用します。華人系の人々は、外ではマレーシア語や英語を使用し、家庭やコミュニティ内では中国語、といった形で使い分けをします。

中国語の中でも、広東語・福建語・海南語などさまざまな種類が存在しますが、首都クアラルンプールでは広東語を使用する人が多いです。

主に使用される言葉③:タミル語

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タミル語はマレーシアの人口割合のうち約1割のインド系の人が主に使用します。南インドの中でもタミル地方にルーツを持つ家系が多く、南インドから移り住んできた人々が多いです。

国民の中でも少数派ではありますが、首都クアラルンプール市内にもインド人街が存在し、レストランや服飾系の生地屋では常にタミル語が飛び交う賑わいぶりです。

主に使用される言葉④:英語

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マレーシアは多言語が共存する国だけあって、共通言語が必須のため、英語も日常的に使用されています。実際、現在のマレーシア語が公用語として認定される1960年代までは英語が公用語でした。

現在、英語は準公用語とされており、各民族語とは別に英語も使用する人がほとんどです。マレーシア英語はその独特の発音や文法から、通称「マングリッシュ」と呼ばれることもあります。

マレーシア旅行で英語が通じる5つのシーンは?

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では、実際にマレーシアへ旅行するときは、どれくらい英語が通じるものなのでしょうか。旅行時の主なポイントとなる、「空港などの公共施設」「ホテル」「レストラン」「タクシー」「観光スポット」の5つに分けてマレーシアの英語事情に詳しくなりましょう。

①:空港などの公共施設

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マレーシアの空港をはじめとする大きな駅や公共施設では、ほぼ例外なく英語が使えます。空港係員との会話はもちろんのこと、構内のショップでも英語が通じますし、クアラルンプール国際空港内の標識は、英語やマレーシア語の他に日本語表記もある場所もあるので安心です。

②:ホテル

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マレーシアのホテルでも、そのランクに関わらず、ほとんどの場合で英語が通じます。フロントスタッフによっては、英語に各民族特有の訛りがある場合があるものの、問題なく通じると考えて良いです。特に4つ星以上の高級ホテルなどになると、接客の英語レベルも上がる傾向があります。

③:レストラン

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マレーシアのレストランでは、場所や形態によって英語が通じる場合とあまり通じない場合があります。ホテル内やファストフードチェーン店、商業施設内の大きなレストランでは英語が通じる場合がほとんどです。しかし、小さな屋台や地元民の割合が高い店では通じず、指差しオーダーなど注意が必要な場合もあります。

④:タクシー

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マレーシアのタクシーには、流しのタクシーと配車アプリによる個人タクシーが存在します。どちらも英語が通じる場合が多いですが、ドライバーの中には外国人労働者も存在するため、人によっては独自の訛りがあるということも覚えておきたいポイントです。

⑤:観光スポット

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マレーシアの美術館・博物館・ショッピングモールやその他主要な観光スポットでは、基本的に英語が通じます。係員はもちろん英語を話す人が多いですし、英語での標識や案内書も用意されている場合が多いので、旅行の際ほとんど困ることはないでしょう。

マレーシア滞在中に注意するべきことは?

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居住区により英語の利用率は異なる

英語の普及率が大変高いマレーシアですが、さまざまな民族が混在しながら生活しているため、エリアによって英語の利用率が異なる場合があります。例えば国民の約1割を占めるインド系の人々は、インド人街と呼ばれるコミュニティを形成し、同じ居住区に生活する人々が多いです。

このような同じ民族が集まる居住区では、英語ではなく各民族語が主に使用されていますので注意しましょう。

特有の訛りがある

マレーシア英語は「マングリッシュ」とも呼ばれているように、特有の発音や表記が存在します。例えば会話の語尾に「~Lah」や「~Mah」を足して話すなど、中国語やその他民族の言葉と混ざり合って形成されたと考えられる本来の英語にはない特徴があるのです。

同じマレーシア人でも、マレー系・中華系・インド系など、英語を話す人によって独自の訛りがあることに注意しましょう。

公用語以外にもマレーシアの言葉の多様性を楽しもう!

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マレーシアで使われている言葉は、公用語以外にも多民族国家ならではの多様性に溢れていることを知って頂けたのではないでしょうか。マレーシアへ旅行する際は、ぜひそんな言葉の違いも楽しみながら新たな魅力を見つけてみてくださいね。

公用語以外にも、こんなにたくさんの言葉が使われているなんて知らなかった!日本にはない、マレーシアならではの魅力の一つだね♪

HARU
ライター

HARU

世界15か国25都市以上の渡航経験ありの旅好きOL。 東南アジアを中心に、まだ見ぬ世界を求めさらに開拓中!

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