目次 [表示]
- ベトナムの物価はどんどん上昇している?
- ベトナムの通貨は?
- ベトナムの物価:日本と比べて安い?
- 日本価格より安いのは国内製
- 日本価格より高いのは輸入品
- ベトナムの物価:食事
- 外食
- 自炊
- ベトナムの物価:水
- 飲料水
- 生活用水
- ベトナムの物価:タクシー
- 比較的安心なマイリンタクシー
- バイクタクシーならGrabで
- ベトナムの物価:旅行にはどれくらいかかる?
- ベトナムの旅行費用①:宿泊
- ベトナムの旅行費用②:娯楽
- ベトナムの旅行費用③:観光
- ベトナムの旅行費用④:お土産
- ベトナムの物価:現地生活にはどれくらいかかる?
- ベトナムで働くと賃金は?
- ベトナムの生活費①:住居
- ベトナムの生活費②:生活用品
- ベトナムの生活費③:美容
- ベトナムの生活費④:お酒
- 物価の安いベトナムは旅行も移住も人気
ベトナムの物価はどんどん上昇している?
発展途上国であるベトナムでは、年を追うごとに物価が上がっており、主要都市より1割ほど安い地方でも、徐々に上がってきています。地元の飲食店やカフェでは、数年前の倍近く値上がりしていることも稀ではなく、渡航時に厳密に知りたい場合は最新情報をご確認ください。
ベトナムの通貨は?
ベトナムの通貨はベトナムドン(VND、d)で、目安は日本円の200分の1、「100ドン=5円」です。硬貨はなく、紙幣は200ドン~50万ドンまで11種類あり、桁が多いため下3桁のゼロは「1,000=1K」と省略して表記することもあります。
ベトナムの物価:日本と比べて安い?
ベトナムの物価は、基本的には日本の3分の1くらいで、東南アジア有数の物価が安い国として有名です。ただし、例外もあり大別すると商品は国内製と輸入品・サービスは地元民向けと観光客向けで価格設定が異なり、なかには日本価格より高いものもあります。
日本価格より安いのは国内製
ベトナム製の食品やお土産品は安く、たいてい日本価格の3分の1以下です。国内でまかなわれている交通・外食・宿泊・住居・通信・娯楽・観光などのサービスも、基本的に日本より安いですが、外食・宿泊は日本価格に近いものあります。
観光客向けサービスは日本価格より安いか同じくらい
外食や宿泊は、地元民向けと観光客向けで清潔さ・安全性・対応言語などが異なり、価格相場にも大きな差があります。観光客向けは、日本より少し安いか同じくらいが大半で、格安だと思っていると、思いのほか出費がかさんでいることも珍しくなく、よく価格を確認することが大切です。
日本価格より高いのは輸入品
ベトナム国外からの輸入品は、関税が高いうえに輸送費がかさみ、日本価格より高い場合が少なくありません。外国製の家電や日用品、日本製のお菓子・調味料・お酒などは日本価格より高く、「日本と同じ生活を送ろう」と思うと日本にいるときよりも高くつく場合もあります。
ベトナムの物価:食事
ベトナム人の食事は外食が基本で、地元民向け料理店は日本のファミレスの半額ほど、観光客や在住外国人向けの日本・そのほか外国料理店は、日本と同じか少し安い程度です。自炊をする場合は、地元食品を使えば日本より少し安く抑えられ、日本の食品にこだわると、かえって高くつくこともあります。
外食
地元民向けの店は、おもにベトナム料理店で、格安である分、衛生面は自己責任であり、外国人は氷・水・生の食材は避けるのが無難です。観光客向けの店は清潔で、英語や日本語対応という安心感があり、日本と同じか少し安いくらいで日本食や中華、フレンチ、多国籍など、いろいろな食事を楽しめます。
地元民向け
地元民向けの食堂や屋台では、1食300円、1日1,000円以内で食べられますが、衛生管理はあやしく、慣れていない外国人は生野菜・氷・水は、あたる危険があります。ベトナムにはカフェが広く定着しており、ベトナムコーヒーが1杯200円前後で飲めて、現地在住の日本人にも人気です。
観光客向け
観光客向けの店は価格帯が広く、ベトナム・中国・日本料理は1食500円~1,000円、フランス・イタリア料理は1,500円~2,000円が、およその相場です。高級店では、ベトナム・中国・日本料理は、1食1,500~5,000円、フランス・イタリア料理は、2,500~7,000円ほどで食事できます。
自炊
自炊をする場合、国内製の食品で上手くやりくりすれば、日本より安く抑えられますが、日本固有の食品をメインに使う場合は日本と同じか高くつきます。ベトナムでの自炊は、倹約家や、衛生管理・味付け調整の必要なファミリー世帯には、おすすめですが、単身であれば外食でもいいかもしれません。
地元の食品
国内製の食品は、スーパー・コンビニ・市場などで日本の数割引き~半額くらいで買えて、野菜・果物は市場、調味料・酒類はスーパーがお得です。牛乳・食パン、牛・豚・鶏肉などは日本より少し安い程度ですが、米・インスタント麺・野菜・果物は日本の半額以下のものもあります。
日本の食品
日本食固有の調味料やお酒は、日本からの輸入品に限られており、日本人向けスーパーや日系の百貨店で日本価格の3~5倍で売られています。しょうゆ・塩・こしょうは、ベトナム料理のヌクトゥ・ムオイ・ハッテェオなどで代用できますが、味噌は日本より甘めで、みりん・めんつゆなどにあたる調味料はありません。
ベトナムの物価:水
ベトナムの水道水は、水道管のさび・汚れにより不衛生であるうえ、ミネラル過多の硬水であり飲めません。現地の人は、生活用水には水道水を使いますが、外国人は生活用水には浄水器を通した水、飲料水にはペットボトル水を使うのが安心です。ペットボトル水は日本と同じか少し安いくらいで調達できます。
飲料水
ペットボトル水は、スーパーやコンビニで500ミリリットル、1.5リットルいずれも50円前後で売られており、日本以上に高温多湿なベトナムでは外出時に不可欠です。
現地生活向けには、蛇口付きタンクのボトルウォーターが20リットルで250~300円と格安であり、単身の場合1か月300円前後で安全な水が確保できます。
生活用水
浄水器や塩素除去の浄水シャワーは、日本製を選ぶと日本価格と同じくらい、韓国・中国製などはもう少し安く手に入ります。水道代は、現在は値上げが続いており、1月あたり単身で500円弱、2人で1,000円前後がおよその相場で、今後もう少し上がる予定です。
ベトナムの物価:タクシー
ベトナムの主要な交通手段であるタクシーは、日本の3分の1以下の料金ですが、ぼったくりや遠回り、恫喝などが頻発しており、いいドライバーに頼むことが重要です。都市部の生活では、さらに安いバイクタクシーや路線バスを活用する人も多いですが、事故や盗難が多く言語や乗降の難易度も高いため、旅行には向きません。
比較的安心なマイリンタクシー
タクシーの相場は、初乗り50円前後、約20~30分(7~8キロメートル)で約500~1,000円ほどです。チップは不要ですが、お釣りの数千ドン(数十円)は受け取らない、そもそも返ってこないことも少なくありません。
旅行者や在住の日本人がよく使う大手マイリンタクシーは、メーター制で、トラブルが少ないと評判です。
バイクタクシーならGrabで
タクシーの半額ほどであるバイクタクシーは、小回りが利き、タクシーより時間短縮ができる分、事故やケガの危険も大きいです。値段は交渉制でぼったくりが多いため、料金が明確な配車アプリ「Grab」の利用がおすすめで、利用者数で料金が上下するものの、流しより安くトラブルが少なく乗れます。
ベトナムの物価:旅行にはどれくらいかかる?
ベトナム旅行は、基本的に日本の国内旅行より安く楽しめますが、価格帯は広く、宿泊・食事・交通・観光をあわせて1日1,500円~6万円くらいが相場です。沖縄旅行と比べると、宿泊や食事を現地の安いものにするなら約8分の1、世界的に有名な高級ホテルでスパや食事を楽しむなら約3分の1の価格で満喫できます。
ベトナムの旅行費用①:宿泊
宿泊費は日本より数割安く、バックパッカー向けのゲストハウスは、相部屋で1泊500円から、個室でも1,000円からです。ホテルは、安全性や清潔さの面で安心な3つ星で朝食付き1泊3,000円から、4つ星・5つ星は5,000円~1万5,000円ほどで泊まれます。
ベトナムの旅行費用②:娯楽
ベトナム旅行で人気のマッサージは、チップ込みで日本の半額~4分の1の安さで質も良く、高級ホテルのスパでも1万円前後から利用できます。地元民向けのマッサージ店は、さらに安いですが、日本語が通じない・質が下がる・メニューが少ないなどにくわえ、怪しいお店もあり、評判を確かめての利用がおすすめです。
ベトナムの旅行費用③:観光
市内観光は、交通費込みで1日1,000円くらい、郊外のアクティビティに参加するなら交通費とあわせて1日1万円ちょっとが目安です。観光施設の入場料は日本より少し安めで、ベトナムの民族衣装アオザイのレンタルは1人1,000円ほど、郊外のツアーは3,000~9,000円くらいで参加できます。
ベトナムの旅行費用④:お土産
お土産は、お菓子や調味料、コーヒー・紅茶などの飲料、ベトナム雑貨などが定番で、予算は人によりますが、大量に配る場合は総額1万円くらいを見ておくといいでしょう。雑貨やお菓子などは高い品だと数千円くらいはするため、1、2万円さらに余裕があると安心です。
ベトナムの物価:現地生活にはどれくらいかかる?
ベトナムでの生活費は、生活レベルにもよりますが、単身で現地式の食生活、適度な娯楽を挟んでも1か月約3万円と家賃で、総額10万円以内に収まります。2018年の総務省の統計によると、日本での平均の生活費は16万円前後ですので、抑えれば日本の半額以下、少し余裕を持たせて6、7割ほどです。
ベトナムで働くと賃金は?
駐在員として日本企業からベトナムに出向する場合と、現地で外国人労働者として採用される場合で相場は異なります。いずれもベトナム人よりは給与が高く、駐在員は月40~50万円ほどで、くわえて日本での給与も発生しますが、現地採用は15万~20万円が一般的です。
ベトナムの生活費①:住居
住居は、都内と比べると同じ価格で倍くらいの広さに住めます。現地採用者や留学生に多いアパートは、バスタブ・キッチンなしで月2万円前後、単身の駐在員に多いサービスアパートメントは、16畳ほどのワンルームが4万円前後です。
家族連れの駐在員はコンドミニアムが多く、中心部から十数分ほど離れた場所で3LDKが12万円からで、水道光熱費・通信費が1万円ほどかかります。
ベトナムの生活費②:生活用品
ほとんどの生活用品はスーパーで調達でき、国内製を選べば日本価格の2~4割ほど安いですが、輸入品を選ぶと1.5~3倍くらい高いことがあるため要注意です。薬は、現地の薬局で1粒15円ほどでばら売りしていますが、日本製より効き目が強いものが多く、常備薬は持参することをおすすめします。
ベトナムの生活費③:美容
美容院は、ベトナム人・日本人どちらの経営店かにより相場が異なります。ハノイやホーチミンには日本人経営店が多く、価格帯は広いですが日本より少し安いくらい、ベトナム人経営店はカット1,000円以下の安さです。
化粧品は、日・米メーカーは日本価格の数倍ですが下地は安く、格安のベトナム・韓国メーカーと組み合わせて使う人もいます。
ベトナムの生活費④:お酒
ベトナムは東南アジア有数のビール消費国で、国産は1缶55円、輸入は90円ほどと、日本の半額から3分の1以下の価格で手に入ります。日本酒や洋酒などは、輸入品は日本価格の2~3倍しますが、度数高めの国産は1瓶200~400円ほどです。外で飲むと、日本式の居酒屋やおしゃれなバーは日本と同じくらいします。
物価の安いベトナムは旅行も移住も人気
ベトナムの物価は、国内の商品やサービスがおよそ日本の半額~3分の1ほど、輸入品や外資系のものは日本と同じか高いくらいです。近くて手軽な旅行先として人気のベトナムは、日系企業がどんどん進出しているだけでなく、現地での転職紹介サイトも増え、新天地をもとめて移住する人も増えています。
日本より物価が安い今、旅行に移住におすすめの国です。