中国東方航空の評判はどう？遅延の頻度や機内食などサービスをご紹介！

中国東方航空は、別名チャイナイースタンエアラインともいい、中国の大手エアラインのひとつです。ハブ空港は上海浦東空港で、中国の主要国内線および国際線を運航しており、国内線では100路線以上の規模があります。「上海までくれば、中国東方航空の便で行けない中国の都市はない」と言われるほどです。

2020年現在の中国東方航空の評判は、それほど悪くはありません。国営企業だったころは、キャビンアテンダントさんが不親切なことや、機内の掃除が行き届いていないことを指摘されていましたが、2020年現在はキャビンアテンダントさんも優しく、機内も清潔です。

中国東方航空の口コミをみると、「年末年始などの繁忙期に、安価に利用できる」という内容が多いです。日系エアラインのような、丁寧なおもてなしはありませんが、ヨーロッパや北米の航空会社と比較して、サービスが悪いわけではありません。2010年前後と比較すると、格段によいサービスです。

「中国東方航空は、日常的に遅延などのトラブルが起こる」と、よく言われています。遅延などのリスクを考慮して、航空券を手配するとよいでしょう。中国が社会主義の国であることから、日本ではなじみのない「軍事関係の理由」で遅延することもあります。

数年前のランキングになりますが、航空会社の自社原因による遅延率で、中国東方航空はワースト3位でした。1時間程度の遅延だけでなく、軍事関係の理由で、8時間以上空港で待機することもあります。水漏れなどの、機体の故障による遅延も多いです。

中国東方航空は、遅延率が高さから、トランジットはおすすめしないとの意見が多いです。機体到着遅れで関西国際空港出発が2時間以上遅れ、当初予定していた上海発便に間に合わず、上海空港で一晩過ごしたというエピソードもあります。

トランジットをする場合は、最低でも2時間、できれば3時間以上は余裕をみてください。

フライト時間が長い国際線ですと、機内食が提供されます。日系エアラインの機内食を食べなれていると、中国の航空会社の機内食を不満に思う人もなかにはいます。ただ、2020年現在は機内食の内容も改善されており、味つけもおいしいです。

中国東方航空の機内食は種類が豊富ではありません。エコノミーの場合ですが、往路の日本発も復路の中国発も「機内食が同じ内容だった」との口コミがありました。往路でビーフを選んだら、復路ではフィッシュなどの別のメインを選ぶとよいでしょう。

中国東方航空の機内食に関しては、以前は「おいしくない」との意見もありましたが、2020年現在はおいしい機内食です。ただ、冬季の夜の便にもかかわらず、冷製パスタがメインで冷たい卵焼きや煮物がそえられているなど、季節感がないメニューの場合もあります。

チャイルドミールは、24時間前までに中国東方航空にリクエストをすれば、提供されます。メインの野菜が星型になっていたり、人気キャラクターのお菓子がついていたりと、子どもにも喜ばれる内容です。フルーツもあり味もおいしいので、リクエストをおすすめします。

中国東方航空のサービスは、日系エアラインのサービスを求める人にとっては、ものたりなさを感じますが、料金が格安であることを考えると、決して悪いサービスではありません。チェックインカウンターの混雑は不便ですが、安価にフルサービスを受けられるのでコスパも抜群です。

チェックイン開始時間は出発の2時間前の場合が多いですが、その時間にカウンターにいくと、すでに長蛇の列ができています。ただ、ビジネスクラス搭乗の方や中国東方航空の上級会員の場合は、優先チェックインカウンターが利用できます。優先チェックインカウンターの待ち時間は5分程度です。

中国東方航空では、公式サイトで購入した航空券のみ事前に座席指定ができます。旅行会社などで購入したチケットは、ウェブ上で座席指定ができないので、当日行わなければいけません。チェックインカウンターは混雑しているので、はやめに搭乗手続きをしないと、希望の座席をとれない可能性があります。

中国東方航空のドリンクサービスは一般的な内容です。エコノミークラスの場合は、オレンジジュース・ペプシコーラ・水・お茶などのソフトドリンクのほかに、ビールや赤・白ワインのアルコールがあります。

ビールは、中国定番の青島(チンタオ)ビールと、発着国のビールが用意されています。日本発着便ならキリンやアサヒのものが多いです。

中国東方航空はLCC並みの料金ですが、LCCにはない機内食やアルコールがあります。荷物も預けられますし、LCCだと別料金の場合が多いアメニティ
（ブランケットと枕）が、無料サービスです。安価にフルサービスが受けられるので、コスパがよいといえます。

中国東方航空は、世界的にみて珍しい、扉付きのビジネスクラスを導入しています。中国東方航空のA350は、ファーストクラス(プレミアムビジネスクラス)と、通常のビジネスクラスの両方に扉がついています。

ビジネスクラスはスタッガードシートなので、プライベート空間です。

飛行機を利用する場合、料金を重視するとたいてい中国系の航空会社が候補にあがります。中国系企業というと、仕事ぶりがルーズなイメージがありませんか？航空機にとって一番大切なことは、事故がなく安全なことです。

中国東方航空は安全性は問題なく、AirlineRatingsの調査でも「最も安全」との評価をえています。

中国東方航空は、2004年に「中国東方航空5210便墜落事故」を起こし、乗員と乗客全員が死亡しました。とてもいたましい事故ですが、ほかには死亡事故を起こしていません。日系航空会社と比較しても、事故率は低いです。

中国東方航空は旅客運輸量がかなり多く、規模も大きいですが、安全性の基準は満たしています。航空会社の安全性を格付けしている「AirlineRatings」によると、中国東方航空は「最も安全」を意味する「7」の評価です。中国の航空会社は、外部機関からも安全と評価されています。

中国東方航空は上海を拠点に、日本と世界を結んでいます。日本から上海経由で世界各地へ旅行する場合、気になるのは乗り継ぎの便利さです。上海浦東空港で乗り継ぎをするときは、「スルーチェックインサービス」が導入されているので、快適にヨーロッパやアメリカに旅行できます。

上海へ直通便で行く場合、中国東方航空が便利です。上海浦東国際空港と上海ディズニーが近いメリットもありますが、機内での日本語案内が少ないデメリットもあります。着陸予定時間やその他の案内もすべて中国語と英語なので、対策が必要です。

日本からアメリカに行く場合、直通便より上海経由が金額面でメリットがあります。上海からニューヨークまで行く場合、フライト時間は15時間ですが、値段は中国東方航空が一番安いです。デメリットは、アメリカ路線にもかかわらず古い機体の可能性があることで、暇つぶしの本などを持ちこむとよいでしょう。

西日本からヨーロッパに行くときは、関西空港からの直通便より、仁川空港や上海プードン空港を利用したほうが、フライト時間や価格でメリットが多いです。キャビンアテンダントさんの対応も親切ですが、日本語は通じませんのでお気をつけください。

中国東方航空を利用すれば、安価で安全に世界中を旅行できます。遅延率が高いことはデメリットですが、LCCなみの料金でフルサービスを受けられることや、扉付きのビジネスクラスはとても魅力的です。トランジットの時間を多めに見積もるなどの対策をし、快適な空の旅を楽しんでください。