親日国として有名な台湾
理由①:どこの国よりも親密な関係
日本と台湾は正式に国交を結んでいるわけではありません。では、なぜ、親日国として有名になったのでしょうか。それは台湾が日本に統治されていた50年間、台湾の教育やインフラが発展したことが最大の理由だといわれています。また、台湾に起こる数々の問題を日本が解決したことも、日本に好意を持ってくれたきっかけとなりました。お互いの国が震災で被災すると、真っ先に支援しあったり、多額の義援金を出したりと世界でもかなり緊密な関係をとる国の一つです。
理由②:日本人の名前が建物の名前に!
台湾国内には、日本の有名人の名前がそのままついたビルがたくさんあります。一覧として「小室哲哉マンション」、「夏目漱石ビル」などが挙げられ、近年SNSでも話題になっているのです。この場所は観光客が多く訪れるため、今や観光地化されているほど人気のスポットになっています。また、台湾では日本の文化を積極的に取り入れていて、まさに親日であるが故の行動ですね。台湾に旅行に行けば、いかに台湾の人が親切であるか、身を持ってわかるでしょう。
大統領が親日家だったインドネシア
理由①:インドネシア独立に貢献
なぜインドネシアが親日国になったのでしょうか。それはオランダによる再植民地化を日本が防いだからです。インドネシアはオランダによって、約340年間もの植民地支配を受けていました。その後、1945年までの3年間日本による統治を受けた後、独立宣言をします。ところが、オランダが再度インドネシアを植民地化しようとしていたため、再び戦争が勃発し、そこに日本からも援軍が送られたのです。そのおかげで、インドネシアは無事に独立を果たすことができました。
理由②:「インドネシア建国の父」の影響
「インドネシアの建国の父」と呼ばれたスカルノ元大統領が、大の親日家だったのも影響しているといわれています。そのことから国家間では今でも友好な関係を築いており、世界最大の親日国家でもあるのです。インドネシア人は日本の文化が大好きで、若者の間では日本のアニメや漫画が大流行しています。そこで日本語を覚える人が多く、日本人旅行者を見ると積極的に話しかけてきてくれたり、親切に対応してくれたりします。
意外や意外のパキスタン
理由①:パキスタンの発展に貢献
テロや紛争が起きている地域として有名なパキスタン。少し危険なイメージを持つ方も多いですが、パキスタンは超がつくほど親日国です。日本がパキスタンへ多くの投資を行うようになったことから、パキスタンの発展へと繋がったといわれているのです。背景として、1950年代パキスタンの特産品でもある綿花を日本に輸出しており、日本人商社マンがパキスタンを頻繁に訪れるようになったことがあげられ、パキスタンの人は、今でもこれを心にとめてくれています。
理由②:日本車のシェアが半端ない
驚くべきことに、パキスタンで走っている車のほぼ100%が日本車です。街を走る車は、トヨタや日産などの日本車メーカーが多く、他国製の新車よりも日本の中古車の方が高く売れるようです。自動車のボディに、「日本が大好きだ」と書いている人もいて、その親日国具合がうかがえますね。日本製の自動車は技術が高く、「1980年代ものの中古車に乗っていても、壊れる様子がない」と話す人が多くいます。
親日国過ぎるパラオ
理由①:日本の植民地時の影響
リゾート地として有名で、日本からの観光客も多いパラオ。日本とパラオはとても深い関係にあり、今でも親密な交流を続けている国の一つでもあるのです。その背景として、パラオは元々長い歴史の中で、ヨーロッパから不当な扱いを受けてきました。インフラや教育は愚か、労働力や産業までも搾取され、とてもひどい状況を過ごしてきた歴史があります。第一次世界大戦後は日本の統治下になり、そこで初めて産業復興に加え、教育の整備を受けることができました。
理由②:日本語が残る
パラオには「ダイジョウブ」、「オカネ」など数々の日本語が残っています。この日本語はパラオ語となって日常的に使われているため、とても不思議な気分ですよね。もう一つ、パラオの強い親日精神をうかがえるのが、日本の国旗と似ているところでしょう。一見色以外は同じに見えますが、日本の国旗を尊重して、丸の位置を少しずらしています。言葉や国旗を一覧にしてみると、いかに日本を大好きでいてくれているのか、よくわかりますね。
正真正銘の親日国トルコ
理由①:エルトゥールル号の救済
アジアとヨーロッパにまたがるトルコ。日本とはあまり縁のなさそうなトルコが、なぜ親日国なのでしょうか。それは、1890年のエルトゥールル号の遭難事件がきっかけでした。エルトゥールル号は和歌山県沖で遭難し、死者がたくさん出た事件で有名です。しかし、生存者も数名いて、地元民が必死の救助を行い、日本海軍が無事にトルコまで送り届けました。トルコではエルトゥールル号事件を知らない人はおらず、ずっと歴史で語り継がれているのです。
理由②:トルコからの恩返し
イラン・イラク戦争が悪化してきた中で、イラン上空を飛ぶ飛行機は全て爆撃する計画がなされました。当時在イラン邦人が取り残されており、帰る飛行機もなかったそうです。そこで救済してくれたのがトルコ航空機。飛行機を派遣してくれてトルコまで連れてきてくれました。トルコ人はずっと「エルトゥールル号の恩は忘れない、必ず恩返しする」と思っていてくれたそうです。また、1995年の阪神淡路大震災の際もトルコの救助隊が入り、救済活動を行ってくれました。
ヨーロッパでも屈指の親日国ポーランド
理由①:歴史的背景
第一次世界大戦が終わった頃の1920年。当時ロシアとは対立しており、ロシアにポーランドの孤児が取り残されていました。その時にポーランドの孤児を助けたのが日本で、日本に連れて帰り手厚く救済し、ポーランドに無事に戻した歴史があるのです。1920年から1922年の間に計765名の孤児たちを助けたため、ポーランド人は日本の善意を忘れることはありません。日本で阪神淡路大震災が起きた時には、被災児60名がポーランドに招かれたエピソードも残っています。
理由②:日本ブーム
こういった歴史背景があることから、ポーランドは日本に対してとても好印象を持っています。近年では剣道といった武道も人気で、男女問わず始める人が多いそうです。また、ワルシャワ大学の日本語学科は毎年倍率が高く、日本語や日本文化に興味を抱くポーランド人の学生もたくさんいます。国こそ離れていますが、日本にはかなり親近感を抱いているそうで、それはポーランドへ旅行に行った時も感じ取れることでしょう。
日系人が多いブラジル
理由①:日本に親しみやすい環境
日本とはだいぶ離れた場所にあるブラジルが、なぜ親日国になったのでしょうか。その要因として考えられるのが、明治時代に日本人がブラジルに移住したことです。当時は日本人というだけで好奇な目で見られていましたが、さまざまな活躍でブラジル人の信頼を勝ち取ったことや、日系の子孫が政界などで要職についていることが親日へと繋がったそうです。今でもブラジルには、多くの日本人が住んでいることが、日本に対して親しみを抱きやすいのかもしれません。
理由②:東日本大震災への数々の支援
2011年に起こった東日本大震災の時に、ブラジルでは義援金を募る活動がやまず、2週間で約4,000万円を超えました。また、被災した福島第一原発をめぐり32ヶ国の在京大使館が一時閉鎖する中、ブラジルの大使館は「日本から退避勧告が出るまでは、退避させることはない」と伝え、敬意を表してくれたエピソードも残っています。地球の反対側であっても、親日国があるというのはとても嬉しいことですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。親日国の一覧として7ヶ国紹介していきましたが、他にもまだまだ親日な国はたくさんあります。例えばモンゴル、マケドニア、フィンランドなど、全て日本人たちの偉業が、親日へと結びついているのです。これだけの国から好かれている国もきっと、なかなか珍しいのではないでしょうか。「親日だな」と感じるのは、実際に旅行に行くとよくわかるので、ぜひ生で体感してみてください。