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ジャンヌ・ダルク好きの聖地「ドンレミ」ってどんな場所?観光スポットをご紹介!

ジャンヌ・ダルク好きの聖地「ドンレミ」ってどんな場所?観光スポットをご紹介!

ジャンヌ・ダルク好きには外せない聖地「ドンレミ」は、どんな場所かをご紹介します。ジャンヌにゆかりのある観光スポットを1つずつ解説しますので、観光を考えている方は必見です。ドンレミ観光にぴったりなフランス旅行のプランもご紹介します。

目次 [表示]

ドンレミってどんな場所?

Photo by Légendes Lorraines

ドンレミって何で聖地なの?どんな観光スポットがある?

ドンレミは、中世の英雄ジャンヌ・ダルクを好きな世界中のファンにとっての聖地の1つです。観光スポットとしては国内でもマイナーであり、ドンレミに行くツアーはほぼなく、観光は自分のペースで楽しめる個人旅行をおすすめします。

ジャンヌ・ダルクの生まれ育った村

ドンレミはジャンヌ・ダルクの生まれ故郷であり、百年戦争で大活躍する前までの少女時代を過ごした村です。ジャンヌといえば、フランスの救世主のような勇ましい姿をイメージしやすいですが、私たちと同じように一人の庶民だった姿に思いをはせられます。

ロレーヌ地方の小さな村ドンレミ・ラ・ピュセル

ドンレミは、フランスの北東部にあるロレーヌ地方の小さな村で、「ドンレミ」の名は旧称です。ジャンヌの呼び名「ラ・ピュセル・ドルレアン(オルレアンの乙女)」にまねて付けられた「ドンレミ・ラ・ピュセル」が現在まで使われています。

異端(大罪人)として処刑されたジャンヌの名誉が、16世紀に回復されたのを機に、たたえるべく改称しました。

ジャンヌ・ダルクとフランスの歴史をおさらい

Photo by roger.salz

年表

  年代 できごと
中世 1337 フランス国王とイングランド国王間で百年戦争がおこる
1412 ジャンヌ誕生、カトリックの洗礼を受ける
1425 ジャンヌはじめてのお告げを聞く
1426 王太子に謁見、オルレアン奪還を進言する
仏軍を指揮、オルレアンを英軍から取り返す
シャルル7世の戴冠式を決行する
1430 国王と意見対立、進軍先でブルゴーニュ派に捕まる
国王は助けを出さず、英軍に拘束される
英軍管理下の魔女裁判にかけられ、火刑に処される
1435 国王のもとフランスは再統一される
1453 英軍を本土から駆逐し、百年戦争が集結する
1455 遺族による裁判でジャンヌはキリスト教徒と再認される
近世 19世紀 ナポレオンがジャンヌをプロパガンダに利用する
1870 普仏戦争に敗北する
「われらの英雄ジャンヌを聖人に」運動が起こる
1920 カトリック教会のなかの聖人に加えられる

中世:百年戦争でフランス軍を救い国王に貢献

Photo by crackdog

中世の農村に生まれた少女ジャンヌは、フランスの王位をめぐるフランス・イングランド間の百年戦争で、負けが見えていた仏軍を指揮して救出し、国王を定めました。農民の少女が活躍できたのは、カトリックの神や天使のお告げを聞いていたからだと伝わります。

仏軍に貢献したものの、支配層からうとまれ、英軍の捕虜となって宗教裁判で異端(大罪人)とされ、火刑に処されました。

近世:フランスの救世主であり聖人であり国を象徴

近世になると、「国を救った・信心深い・国のために戦う」などの性格が着目され、ジャンヌはフランスを象徴する存在になります。繰り返す革命や戦争で、混乱した世の中をまとめるために、権力者に都合のいい側面をたたえ、自らや民衆に重ねてアピールしたからです。

中世末の16世紀には、異端者ジャンヌの名誉を裁判で回復していますが、崇拝・誇りが生まれたのは近世でした。

現代:2万もの彫像が国中に存在

Photo by tvol

現代、ジャンヌはフランス人にとっては変わらず国民的な存在であり、国内には彫像が2万もあるといわれます。1920年代には、戦う少女像からフェミニズムの象徴にもなりましたが、現在は愛国主義の印象が強く、右翼の象徴に近いそうです。

本・映画・絵画など多くの作品に取り上げられ、ゲームやアニメにも取り入れられており、人気ぶりがうかがえます。

ドンレミ村の観光スポット①:ジャンヌの生家

出典: https://maisonjeannedarc.vosges.fr/Accueil.aspx

ジャンヌの暮らした家の一部

ドンレミ村の観光スポット1つ目は、ジャンヌが幼少期をすごした家で、残った一棟の内部4室を見学できます。ジャンヌの家は農家で村の名士だったと伝わっており、農民としては大きい家に住んでいたようです。入場料は大人4ユーロ(変更の可能性あり)で、生家の隣には、ジャンヌの生涯や功績をつたえる博物館もあります。

ジャンヌ・ダルクの生家(Maison Natale de Jeanne d'Arc)

詳細を見る
住所2 Rue de la Basilique, 88630 Domrémy-la-Pucelle, フランス
公式サイトURLhttps://maisonjeannedarc.vosges.fr/default.aspx
電話番号+ 33 (3) 29 06 95 86
営業時間2~3月,10月1日~12月15日:10:00~13:00・14:00~17:00
4~6月,9月:9:30~13:00・14:00~18:00
7~8月:10:00~18:30
※最終入場は閉...
定休日火曜

王家の紋章入りの暖炉とびら

Photo by alainalele

生家には、最初の部屋にある暖炉に、ジャンヌが王家の紋章の利用をゆるされたという記録と一致する百合の紋章入りの暖炉扉があります。ジャンヌは、陣頭指揮の功績と、国王の戴冠を進言したことで、貴族に昇格し、王族の紋章の利用をゆるされるという農民にはあり得ないほどの褒美を授かったそうです。

ジャンヌ姉妹のすごした部屋

生家には、兄弟3人・姉妹2人の5人兄弟のうち、ジャンヌ姉妹2人が使ったという部屋もあります。ほかの部屋と同じように家具は一切なくがらんとしており、窓が小さいので部屋の中は薄暗く、石造りらしいひんやりと涼しい空間です。

博物館

出典: https://maisonjeannedarc.vosges.fr/Accueil.aspx

生家の真後ろには、ジャンヌの信仰通訳センター(LE CENTRE VISAGES DE JEHANNE)というモダンな建物の博物館があります。2020年にリニューアルし、当時の衣装を再現したものや、短編動画などがあり、中世が好きな人も必見です。

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