ジャンヌ・ダルク好きの聖地「ドンレミ」ってどんな場所？観光スポットをご紹介！

ドンレミ村の観光スポット2つ目は、ジャンヌが洗礼を受けた場所であり、よく通っていたと伝わるサンレミ教会です。13世紀に建てられ、15世紀以降に改修されたようで、ステンドグラスには、ジャンヌの功績から処刑までが描かれており、フランスの歴史的記念物に登録されています。

サンレミ教会には、ジャンヌが生まれてすぐに洗礼を受けたときに使われたと書かれた聖水盤があります。石の臼のようなシンプルなもので、歴史の真偽は不明ですが、現代までに多くの人が同じ聖水盤を見て心ふるわせたと想像すると感慨深いです。

ドンレミ村の観光スポット3つ目は、ジャンヌの魔女裁判の証拠の1つにされたと伝わる「妖精の木」「仙女の木」などと呼ばれた大木の跡です。当時は、地元の子どもらが集まる遊び場であり、木の下には妖精や仙女があらわれるという伝承があったと伝わります。

異端裁判では、「仙女はつまり魔女であり、ジャンヌもそこで取り込まれた」と異端判決にこじつけられました。

妖精の木のそばには「乙女の泉」という泉があり、ジャンヌたちはよく集まって遊んでいたと伝わります。現在では、くみ取ることも難しいほどのか細い水路ですが、当時は「水を飲むと万病に効く」と言われていたそうです。

ドンレミ村の観光スポット4つ目は、ジャンヌにささげるべく19世紀末に建てられたボワ・シュヌ教会です。ナポレオンが自らを救世主ジャンヌ・ダルクに重ねてプロパガンダをしたことでジャンヌに注目が高まり、建設されました。

30軒ほどの小さな村には釣り合わないほど大きく立派な聖堂で、ジャンヌにまつわる彫像や絵画・ステンドグラスが多くあります。

ボワ・シュヌ教会の入口前には、金色の武具や翼をまとった大きなジャンヌ像が輝かしく立っています。がらんとした生家の素朴な印象とは対照的であり、ナポレオンの手腕の巧みさや、近世フランスの人々の誇りや希望が想像されておもしろいです。

ドンレミ村に行く場合、パリからTGVでナンシーへ行き、TERに乗り換えて最寄り駅ヌフシャトーに行くのが基本コースで、3時間半以上かかります。ヌフシャトーは、ドンレミ村にも百年戦争の戦火がおよんだときに、ジャンヌ家族が疎開したと伝わる村です。

最寄り駅ヌフシャトーからドンレミ村までの行き方は、バスまたはタクシーの2択です。バスは、ヌフシャトー駅から1日1本でており、約15分でつくとのことですが、最新の情報を確認してください。タクシーの場合、相場はおよそ25～30ユーロで、約10分かかり、手配に困ったら駅で相談するのがおすすめです。