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ポーランドの治安っていい?悪い?旅行での注意が必要なポイントを解説!

ポーランドの治安っていい?悪い?旅行での注意が必要なポイントを解説!

ポーランドは日本からの直行便があり、治安もいいので女性も子供も安心して旅行ができる国として人気です。女性一人旅にもおすすめできます。しかし飛行機で何十時間も離れている国のことは治安が不安ですよね。今回はポーランドの治安について解説していきます。

目次 [表示]

ポーランドとは

出典:ライター撮影

ポーランドは、正式名称をジェチュポスポリタ・ポルスカ(ポーランド共和国)といい、日本から直行便が出ているヨーロッパにある国です。ヨーロッパの東側の地域に位置し、ベラルーシやウクライナと隣接しています。公用語はポーランド語ですが、40代から子供には英語が通じる国です。陸続きの国を何度も制圧し、逆に制圧されてきたという長い歴史があります。

ポーランドの治安

出典:ライター撮影

日本からのアクセスのしやすさから、近年旅行に行く人が増えてきているポーランド。首都のワルシャワや古都のクラクフ、ユダヤ人の強制収容所があったことで有名な「アウシュヴィッツ」ことオシフィエンチム市など、見どころがたくさんあり、物価も安いことで有名です。今回は、そんなポーランドの治安について解説していきます。

治安がいい地域

出典:ライター撮影

ポーランドの治安は全体的にいいです。特にヨーロッパ全体で見てみると治安は最高によく、あまり犯罪慣れしていない日本人にとっては最高の旅先と言えるでしょう。主要な観光地域ならば、女性や子供も夜でも出歩いて問題はありません。大通りも、歩いている人はポーランド人と外国人観光客でいっぱいで、道に迷っても聞けば、すぐに教えてくれます。

治安が悪い地域

出典:ライター撮影

そんな治安がいいポーランドでも、治安が悪い地域は存在します。世界的にも駅周辺は注意が必要なのは常識ですが、ポーランドでもワルシャワ中央駅周辺は犯罪が多く、治安が悪いです。子供連れは、子供がはぐれないように注意しましょう。川向こうのプラガ地区の地域は、昔から治安が悪いとされているエリアですが、近年は回復傾向にあるようで、行っても問題ありません。

旅行の際の注意

出典:ライター撮影

ポーランドは治安がいいからといって安心しきっていてはいけません。海外全体でみると治安がいいポーランドも、日本よりは治安が悪いのです。日本では普段、子供の車での送り迎えもいらないくらい普通に過ごせていて、いかに日本が安全であるかがわかります。ここでは、いくつか旅行においての注意点をあげていきましょう。

治安に気を付けたい時間帯

出典:ライター撮影

基本的にポーランドは夜出歩いても平気ですが、一人歩きは避けた方がいいでしょう。冬はすぐ暗くなりますが、夏は夜10時くらいまで明るいので、季節によっては案外遅くまで外に人がいます。しかし、明るくても夜10時以降の深夜になると酔っ払いなどが増え、危険になりますので、一人歩きはやめましょう。子供がどこかに行くときは絶対に付き添ってください。

夜行ってはいけない場所

出典:ライター撮影

夜は暗い小道や人気のない場所、治安の悪い場所は大人数であっても通るのは避けた方が無難です。ポーランドで大麻は違法ですが、違法と承知の上で使用している者も一定数存在するようで、極稀にですが、歩いていると不思議な臭いがすることがあります。暗い場所ではそういった人たちがいる可能性がありますし、子供には悪影響ですので避けましょう。

貴重品管理について

Photo by haru__q

貴重品は常に肌身離さず持っておくことが重要です。海外では、ホテルに預ける荷物でも油断できません。部屋を出るときはスーツケースに貴重品を入れて、鍵をかけた方がいいです。バックの場合は南京錠が必要になります。実際、ポーランドでも預けていた荷物が漁られていたというケースはあり、常に狙われているという意識を持って行動しましょう。

治安がいい場所での行動

出典:ライター撮影

治安がいい地域でも、気を付けなければならないことはいくつかあります。中には日本ではあまり見られない手口で被害に遭うといったこともあり、自分自身や子供を守るには、情報を知っていることが一番重要です。事前に認知していれば避けられるトラブルも多数あります。旅行前には「その国ではどのような犯罪があるのか」、「どこの治安が特に悪いのか」などを調べておくといいでしょう。

ポーランドで声をかけられたら

Photo byHans

ポーランド人は優しくて親切な人が多く、バスの中や近隣住民とも挨拶を交わす、友好的な国民性です。話しかけられたからといって絶対に身構える必要はありませんが、最初から日本語で話しかけてくる人には注意が必要かもしれません。こちらの気を引こうと必死で日本語で話しかけてくるので、キャッチの可能性が高いです。女性の場合、ナンパの可能性がありますので、少しでもおかしいと感じたら無視して去るようにしましょう。

お土産購入時の注意点

出典:ライター撮影

ポーランドでは特有の絵柄を施したノートや服、おしゃれな雑貨などが販売されており、ついついたくさん購入したくなってしまいます。たくさん購入した際には、クレジットカードで支払うのが普通ですが、このときよく聞かれるのが「円かズロチか」ということ。ここで円にしてしまうと、お店側が勝手に換算レートを変更できてしまい、高額な料金が発生したというケースもあるので、ここではズロチと答えた方が無難です。

特に女性が注意したいポイント

Photo byPexels

一人旅の人は、トラブルに巻き込まれていても監視してくれる相手がいないので、性別に関係なく狙われやすいですが、女性の一人海外旅行では特に注意が必要になってきます。特に日本人女性は優しく、困っている人がいたら助けてあげたり、話しかけられたら断れない性格の人が多いです。それを相手も分かっていて狙ってきます。

人づてに貰ったものは口にしない

Photo by Clint__Budd

念のため、人から貰ったものは口をつけずに捨てましょう。飲み物でも封がしてあった食べ物でも同じことです。何が入っているのかわかりません。女性の被害で、睡眠薬が入っていたケースが多数あります。日本国民には「もったいない精神」があり、まだ食べられるのにとか、くれた人に悪いとか思ってしまうこともありますが、ここは自分の保身のためと思って、捨ててしまいましょう。

観光中はなるべく身軽に

Photo by Picturepest

せっかくの海外旅行、インスタ映え写真も撮りたいしおしゃれをして街に出かけたいです。2019年11月現在、ポーランドではテロが起こっていませんし、逃げ惑うようなシーンに出くわす可能性は低いですが、0%ではありません。車が突っ込んでくるかもしれない、建物が崩れてくるかもしれない。そういった場面に備えて、最低限動けるような服装で観光しましょう。

ポーランドで巻き込まれやすいトラブル

出典:ライター撮影

どこの国においても、起こりやすいトラブルはそれぞれです。地元の人ならばどのバスが危険だとかどういった人物が怪しいか、どういう犯罪が横行しているかなどに詳しいですが、旅行者には地域別の区別もつきません。女性と子供は、力関係的にも狙われやすいです。ここではポーランドで、「よくあるトラブル」を具体的に紹介します。

外国人のみを狙った窃盗

Photo byGanossi

旅行者が狙われやすい理由のひとつとして、文化の違いが強く影響しているのをご存じでしょうか。例えば日本では電車での移動中に仮眠をとる人がたくさんいますが、ポーランドでは寝ている外国人の鞄から財布を抜き取るといったスリ・窃盗が発生しています。特に列車で陸続きの国に移動するような長距離の夜行列車には、十分注意が必要です。女性はドアの鍵をかけることを徹底して、眠りにつくことをおすすめします。

空港からのバスに潜むスリ常習犯

Photo by transport131

こちらも外国人を狙ったスリですが、ワルシャワ・ショパン空港からワルシャワ市内地域へ移動する際に多くの外国人観光客が利用するのが175番バスで、スリが多数発生しています。空港もどちらかというと治安が悪いので、注意が必要です。こちらのバスが混雑しているときは不審な人物の近くに立たないようにしましょう。

治安維持に見せかけたニセ警官

Photo byUtility_Inc

このようなトラブルに巻き込まれたときに、一番頼れるのが警察官です。しかし、ポーランドでは近年ニセ警官による窃盗が増えてきています。これは特に観光スポットの地域に多い様子。「身分証の提示」や「麻薬捜査への協力」と称してパスポートと財布を見せるように言われ、そのまま取られてしまうようです。女性は路地裏に引き込まれないように十分注意してください。

お金に関する注意

Photo by woody1778a

続いてお金に関する注意です。ポーランドで使用されているポーランドズロチ(zloty)は、円と違って0の数が少なく、日本人にとってはあまり馴染みのない桁かもしれません。故に慣れるまで時間がかかります。使用されているのは、コインが9種類・紙幣が5種類あり、一番大きいものが500ズロチ紙幣です。

チップは小銭があったら程度

出典:ライター撮影

首都ワルシャワ地域では、クレジットカードの普及が進んでおり、レストランなどでは大抵使えますが、そのときにクレカでもチップを払えます。ポーランドではチップの文化が一応あり、いい接客をしてくれた人には、ありがとうの気持ちを込めてチップを支払いましょう。支払わなくても特に問題はありませんが、支払った方が喜ばれます。

細かいコインは持ち歩くべき

Photo by włodi

日本では外出先でトイレに行きたくなったときに、コンビニなどで、すぐに済ませることができますが、ポーランドでは外でトイレを借りるとお金がかかります。そこにおつりをくれる人がいればいいのですが、たまに機械にコインを入れる方式のものがあり、ここではコインが必要です。進んでいるところではクレカでも支払うことができますが、念のためコインは持っておくと安心できます。

意外と多いぼったくりと対策

Photo by ota_photos

ポーランドでの通貨はズロチで、ポーランド地域でしか使用されていないので、値段を言われてもあまりピンときませんよね。相場が分かっていないまま支払ってしまうと、実はぼったくりだった、ということにその場で気が付けません。その場で気付けないと、後から申し建てをしても「知らない」と言われてしまえば、そのまま泣き寝入りとなってしまいます。

ぼったくりタクシー対策

Photo by peterolthof

一番遭遇しやすいぼったくりが、旅行中よく使用するタクシーではないでしょうか。ポーランドでも、ぼったくり料金を請求してくるタクシードライバーはたくさんいます。それを防ぐために、流れているタクシーを止めて使うのは緊急時だけにしましょう。配車アプリを使用すれば、事前にアプリで料金が表示され、ぼったくられることはなくなります。

ぼったくりバー対策

Photo byDaria-Yakovleva

「バーでとんでもない額を請求されてしまった」といったトラブルは日本でもよく耳にします。ポーランドでも、外国人にのみ法外な値段を請求してくるバーは存在するので、気を付けなければなりません。バー・ナイトクラブでは暗い場所が多く、クレジットカード決済をする際には、しっかりと値段を確認してから支払うようにしましょう。

旅行なら覚えておきたいもの特集

出典:ライター撮影

旅先で困ったことになっても、冷静に行動できるように、ここではポーランド旅行において覚えておきたい情報を一覧にしてご紹介します。この項目を紙にメモして取っておくと、スマホを失くしてしまっても、なんとかなるでしょう。スマホはいい人が拾ってくれると返ってきますが、日本ほど返ってくる確率は高くありません。子供にも持たせておくとはぐれても連絡が付きやすいです。

在ポーランド日本国大使館

出典: https://www.pl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/annnai.html

ポーランドで何かトラブルに巻き込まれたら、最初に在ポーランド日本国大使館に連絡しましょう。在ポーランド日本国大使館はポーランド語で「Ambasada Japonii w Polsce」と言います。

所在地 ul. Szwolezerow 8, 00-464 Warszawa
電話 (市外局番22)696-5000(代表)又は5005(領事部)
国外からは(国番号48)-22-696-5000又は5005(領事部)
※夜間及び休日の緊急連絡先:22-696-5000(大使館代表番号より自動転送されます)

ポーランドでの救急車利用

Photo by Carurix

ポーランドでは無料で救急車が利用できます。しかし、公的なものだとポーランド語のみ対応となっていますので、英語ならLUXMEDグループの救急車を利用しましょう。

コールセンター 22 33 22 888 (内線: 7 → 9)
公的救急車 999
LUXMEDグループの病院はワルシャワ市内に30か所ほどあり、英語で診察を受けることができます。

緊急時使えるポーランド語

Photo bystevepb

肝心な時にSIM切れなどが原因でスマートフォンが使えないといったトラブルは海外旅行においてよく起こります。そんな時に役立つのが会話集や紙のメモです。スマホに頼らない旅を心がけていきましょう。

助けて ポモーツィ
病院 シュピタル
トイレはどこですか? グジェ・イエスト・トアレタ?
警察 ポリツィア
盗難された オクラドリ・ミニェ

まとめ

出典:ライター撮影

いかがでしたか。ポーランドは女性も子供も安心して観光できる非常に治安のいい国です。世代によっては親日の人が多い国としても知られていて、皆親切に接してくれます。そんなポーランドでは悪い思い出は作らずに帰国したいですよね。常に、ポーランドは日本よりは治安が悪いということを頭の端っこに入れておいて、快適な旅行をしてください。念のため旅行する前に「外務省海外安全ホームページ」をチェックすることを強くおすすめします。

外務省 海外安全ホームページ
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。
Saki
ライター

Saki

旅行が好きで、訪れた国は20以上になります。幼少期はタンザニアで3年過ごし、大学時代はリトアニアで1年過ごしました。現在はタイに滞在中です。

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