物価の安い国に移住するメリット・デメリットを解説!生活費はどうなる?

物価の安い国に移住するメリット・デメリットを解説!生活費はどうなる?

誰もが一度は憧れる海外移住。その大きな魅力のひとつは、物価の安い国での生活ではないでしょうか。国により物価の価値には違いがありますが、食などの生活費が安い国は移住する大きなメリットとなるでしょう。この記事では、デメリットと合わせてご紹介します。

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日本人の海外移住

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最近注目されている日本人の海外移住。仕事による転勤や結婚、シルバー世代が現役引退後に住む場所を求める場合や、異国での自由で安く暮らせる国を求めて移住を検討している人など、昨今は積極的に日本人が海外移住をするようになりつつあります。安く暮らせる国を中心に、メリットとデメリットをご紹介していきましょう。

物価の安い国:移住のメリット

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物価の安い国に住むという事は、必然的に安く暮らせるという、とても大きな魅力があります。日本では少子高齢化が進み、老後年金の問題もクローズアップされていますね。そんな中多くの人が、物価の安い国への海外移住を考え、現実に増えてきています。憧れの海外に住む上でのメリットをご紹介していきます。

メリット①安く暮らせる

メリットの1つ目は安く暮らせること。特に東南アジアは物価が安い国が多いのです。平均すると日本の半分ぐらいの生活費で済むといわれています。例えば、ひと月にかかる食費を例にとってみても、フィリピンは日本の4分の1程度。幕の内弁当クラスの食べ物が、インドネシアだと日本の10分の1程度です。このように食費が安い国がほとんどですので、収入が少なくても暮らしやすいといえるでしょう。

メリット②働き方

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海外で働くメリット2つ目は収入にもかかわる就職です。日本にはない他民族の中で働くことは、多くの発見とチャンスがあります。同じ仕事でもその進め方は日本のスタイルとは違っていたり、評価の物差しや目の付け所などに刺激や感動を感じることで、キャリアアップにもつながるでしょう。海外で働くメリットをあげていきます。

  • 年功序列制度ではない
  • 理不尽な残業はない
  • 休みが多く、長い休みも取りやすい
  • 昇進のチャンスが多い
  • 日系や外資企業なら収入が高い
  • 外国語力が上がる

メリット③日本人

メリットの3つ目は日本人としてのブランドです。世界から見て、真面目で器用な日本人は企業としても採用を望む声が多いのです。日系企業の東南アジア進出が増えているので「日本人だから」の現地採用の可能性も高くなるでしょう。また、家を借りる時に、日本人はきれいに使うので優遇されたりします。さらに、日本のパスポートは他国に比べると各種ビザの所得がしやすいのもメリットです。

メリット④気候と健康

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日本には四季があります。それは美しい自然の変化を楽しめるという点ではメリットですが、気温の変化が激しく、喘息などの気管支系の病気や脳卒中などを引き起こしやすくなります。春は花粉による症状で、今や多くの日本国民が苦しんでいる現状がありますね。そして、頻繁な台風の気圧の変化で、頭痛や関節痛に悩まされる事も。これらの症状から逃れるためにも、移住を検討するメリットがあります。

メリット④その他

その他にも、物価の安い国で暮らすメリットはたくさんあります。特徴的なメリットをあげましょう。

  • 自然災害の少ない国を選べる
  • 年間通して穏やかな気候の国で生活できる(洋服代が安く済む)
  • 外食が当たり前の国が多く、屋台や食堂などで安くすむ
  • お手伝いさんを安く雇える(家事の負担が減る)
  • 全体的に生活費が安い
  • 所得税や相続税が安い

物価の安い国:移住のデメリット

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あこがれの海外移住ですが、物価が安いからと喜んでばかりもいられません。物価が安い国の多くは途上国なので、他の色々なものごとが遅れている可能性が高いです。先進国の日本で便利な生活に慣れている私達が住むには、デメリットを感じることもあります。そのデメリットについてご紹介いたします。

デメリット①治安

物価の安い国に住むデメリット、1つ目は治安です。世界の中でもトップレベルの安全な国に暮らしている日本人にとって心配な安全面。まず、安く暮らせて、比較的安全な国といわれている場所と特徴をあげます。

  • マレーシア:近年リタイア組の移住が増加
  • インドネシア:日本人会の団体が多い
  • プラハ:ヨーロッパの中でもアジア並みの物価レベル
  • ポーランド:海外移住の穴場、意外に物価が安い
  • ベトナム:日系企業の進出が増加

デメリット②生活習慣

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物価が安い国に住むデメリット、2つ目は生活習慣の違いです。国による環境以外にも、多民族が暮らす海外では、その人種によっての生活習慣の違いもあります。また、宗教による生活習慣などは想像以上かもしれません。日本と違う代表的な生活習慣の例をあげます。

  • トイレ:使用方法、公衆トイレは有料
  • お風呂:湯船がない、シャワーの湯圧が低い
  • 時間:電車も人も時間を守る概念があまりない
  • チップ:チップが常識の国が多い(チップで生計を立てている人々もいる)
  • 道路:横断歩道がなく、慣れないと渡るのが至難
  • 食事:手で食べる、お皿は持たない等

デメリット③日本人としてのブランド

物価の安い国に住む3つ目のデメリットは、外国人が見た日本人のイメージです。「日本人は自分の意見を言わない」とか、「日本人だからお金を持ってる」などのイメージがあります。そのため、お釣りが返ってこない、契約をうやむやにされる、理不尽なクレームをつけられるなど、日本人が海外で永住する上でだまされ、利用される事も少なくありません。その為にも、自分の意見をきちんと言う、すぐに信じない事が大切です。

デメリット④その他

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物価の安い国で暮らすデメリットには、どんなことがあるのでしょうか?日本人から見てデメリットと感じる事をあげてみましょう。

  • 気候:四季がない、湿度が高いまたは低く、ひどい乾燥状態
  • インフラ:交通手段の少なさ、整備が不十分
  • 医療:保険がない、お金がないと診療してもらえない等
  • 住宅:建築基準がゆるい、日本のようにきっちりと建てられていない
  • ネット事情:回線が遅い、Wi-Fi環境が悪い
  • 電気:停電が頻繁にある
  • 土地:外国人名義では買えない国もある

物価の安い国はどこ?

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海外に永住するなら、できれば自分の好きな国が理想ではないでしょうか?デメリットが気にならないで安く暮らせる国をみつけられたら、少ない収入でも生活費がかからず悠々自適な暮らしができます。海外移住に人気の国、生活費の安い国をご紹介します。

海外移住、永住に人気の国5ヵ国

将来的に海外移住を検討している人が増えている中で、最近人気の場所をメリット、デメリットと合わせてご紹介致します。

  • マレーシア:治安がいい、家賃が安い/大気汚染問題、車必須
  • タイ:食が安い、常夏/排気ガス問題、ネット回線がよくない
  • フィリピン、セブ島:ビザが取りやすい、医療水準が高い/電気代が高い、治安が不安
  • プラハ:医療制度の充実、街並みが美しい/日本ほど治安がよくない
  • インドネシア、バリ島:ビザが取りやすい、日本人が多い/日本食の店が少ない
  • ベトナム:食が安く日本人に合う/大気汚染問題、家が高い(購入)

物価の安い国の生活費は?

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実際に物価の安い国の生活費はどれぐらいかかるのでしょうか?それは暮らし方にも大きく左右します。ローカルな仕事についた場合の低い収入に合わせた生活や、住む場所によっても違いがあります。現地近い生活スタイルから、コンドミニアムに住むちょっと優雅な生活スタイルまで、概算の生活費を見ていきましょう。

  • フィリピン:3~12万円
  • マレーシア:6~16万円
  • インドネシア:5~12万円
  • タイ:5~13万円
  • ベトナム:6~13万円

物価の安い国はヨーロッパにもある

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物価の安い国というと、どうしてもアジアを思い浮かべがちです。あまり日本では知られてませんが、ヨーロッパにも移住、永住するのにお手頃な安く暮らせる国が増えています。ヨーロッパで安全で少ない収入でも、安く暮らせる国と現地の平均生活費、家賃含めたものをご紹介します。

  • クロアチア:8~10万円(野菜中心に食材が安い)
  • ポーランド:4~6万円(パンや乳製品などの食材が安い)
  • チェコスロバキア:6~10万円(食材やビールが安い)
  • マルタ共和国:10万円(パンが激安)

物価の安い国での安全確保は?

海外渡航に関して、一番の心配事は治安の面です。物価の安い国は安全なのでしょうか?同じ国内でも安全な所もあれば、そうでない場所もあります。特に昨今は世界中どこにいても、テロの心配がぬぐい切れません。安全だと思われていた国やエリアでも、政治情勢の変化により市民の暴動が始まったり、危険を感じる事もあるでしょう。肝心なのは「自分の身は自分で守る」です。

海外移住と永住権

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一度は経験してみたい海外生活。でも、いざ移住や永住となると、いろいろと手続きが複雑で大変なのでは?と、心配ごとがでてきます。収入や、仕事、家そして大事な、住むことの出来る権利はどうすればいいのでしょうか。移住と永住権についてご紹介します。

永住権とは

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基本的なことですが、「永住権とは外国人が在留期間を制限されることなく、滞在国に永住することができる権利のこと」です。その永住権は、いきなり取る事ができません。段取りとして短期滞在ビザを所得して、一定期間移住したのちに、申請が可能になるものです。いくつか移住のためのビザをあげます。国により違いがありますので、参考程度にご覧下さい。

ワーキングホリデービザ

一番申請がしやすいビザです。18才から30才という年齢制限と、1年間という期間限定で一か国で一度という制限があります。このビザで仕事も学ぶことも、観光もできます。滞在中にビザスポンサーをみつけ、永住権を申請するといいでしょう。

ビジネスビザ(企業家ビザ)

特定の職種で熟練された技術、スキルなどがあり、それらを現地に、または現地の人々に役立てることができる場合と、その国の特性を生かしたビジネス計画がある場合に限り、申請が可能になるビザです。そこから永住権を所得できる可能性があります。

パートナービザ

滞在国の人と結婚した場合のビザ。これは簡単に永住権を所得できます。事実婚でも認められる可能性が高いのが特徴でしょう。ただ、国によっては仕事ができない場合もあります。

リタイアビザ

現役をリタイアした人向けのビザです。一定金額の貯金が必要で、現地で働くことは出来ません。その為にも、安定した年金収入と預貯金が大切です。特に東南アジアではお金持ちを住まわせたいので、多額の預金をすれば簡単にビザが下りるともいわれています。

永住権のメリット、デメリット

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永住権を所得すると、その国に住み続けることができる以外に、何かいいことがあるのでしょうか?例えば日本のJRは「乗り放題チケット」という海外在住者のみが買えるお得なチケットがあります。またデメリットはあるのでしょうか?

  • メリット:日本の税金の支払い義務がなくなる・国によりボーナスがもらえるなどの永住権を持っているだけで得られる特典がある
  • デメリット:更新費用のお金と手間・滞在義務日数が設けられている国がある

まとめ

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憧れの海外移住、いかがでしたか?すべてが安いわけではなく、日本のように便利ではない事もあります。また、言葉の問題、異文化に馴染めるか、孤独や不安など。心配事もあるかも知れません。逆に、自分が変われたり、日本より暮らしやすく楽しい毎日が待っているかもしれません。まずは、短期の移住や長期旅行で自分に合った場所を探す事から始めてみてはいかがでしょうか?

稲田瑞恵
ライター

稲田瑞恵

自然と生き物が好きな私が、現在までの生涯で忘れられない絶景は、アフリカ・タンザニアの「ンゴロンゴロ自然保全地域」です。巨大クレーターという特殊な地形の中に生息している、多数の野生動物達が早朝、雲の隙間から降り注ぐ朝日と、夜露で濡れて輝いている草の中で、ゆったりと活動している姿が忘れられない衝撃的な感動でした。

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