ウクライナの面積は日本の何倍？人口は？国土の大きさや違いを比較！

ウクライナは旧ソ連（NIS）国の1つで、ロシアの南西・黒海の北西岸にある東欧の国です。日本ではソ連時代のチェルノブイリ原発事故や、2014年に国際問題に発展したロシアとのクリミア半島の領土問題などが大きく注目されました。

大部分が北海道より高緯度にあるウクライナは、冬が11～3月までと長く、気温は冬が氷点下5度前後、夏は25度前後です。東西の大国に支配された歴史から、国内はロシア志向・西欧志向で意見が二分しています。

親ロシア派の多いクリミア自治共和国・セヴァストポリ市は独立を宣言し、ロシアが併合を主張しており、ほかの東部2州も独立を宣言し、政府と対立中です。

ウクライナの面積は60.4万平方キロメートルで、世界196か国のなかでは44位です。ヨーロッパ54か国のなかでは、ロシア・カザフスタンに次いで3番目の広さであり、4位・5位にはフランス・スペインが続きます。

ウクライナの人口は、ロシアの実効支配下にあるバルカン自治共和国・セヴァストポリ市と、政府の統制下にない東部2州をのぞく統計では4205万人です。世界196か国のなかでは34位で、ヨーロッパ54か国のなかでは7番目、東欧23か国のなかでは2番目です。

ウクライナの人口密度は70人／平方キロメートルで、世界196か国のなかでは112位で、アイルランド（113人）が続きます。ヨーロッパ54か国のなかでは36番目で、東欧23か国のなかでは14番目の高さです。

ウクライナの国土面積は60.4万平方キロメートルで、日本（37.8万平方キロメートル）の約1.6倍です。地図上では広大なロシアと隣りあうため、あまり大きく見えませんが、日本とくらべると世界順位も20位近く開きがあります。

ウクライナと日本の国土の大きさの差は、22.6万平方キロメートルで、本州の広さ（23.1万平方キロメートル）とほぼ同じです。「ウクライナの国土は、日本列島に本州がもう1個あるのと同じ広さ」と聞くと、かなり大きな差のように感じます。

ウクライナの人口は4205万人であり、日本（1億2744万人）の約3分の1倍です。関東地方（茨城・栃木・群馬・千葉・埼玉・神奈川・東京）の人口（約4351万人）とほぼ一致します。広さは日本全体を上回るのに、人口は東京近郊と同程度で、厳密には少し下回ると考えるとおどろきです。

ウクライナと日本の人口の差は8539万人で、北日本・東日本（福井・岐阜・愛知以北の1都1道21県）の人口（約7918万人）とほぼ同じです。人口の差の大きさを感じるとともに、日本の人口の3分の2は北・東日本にいることに改めておどろきます。

ウクライナの人口密度は70人／平方キロメートルで、日本（337人／平方キロメートル）の約5分の1倍です。東北地方（青森・岩手・秋田・山形・宮城・福島）の人口密度（132人）の約半分で、北海道（64人）とほぼ一致します。

ウクライナと日本の人口密度の差は、1平方キロメートル当たり267人の差があり、北海道（64人）と広島（335人）の差とほぼ同じです。47都道府県のなかでは、それぞれ北海道47位・広島17位ですので、20位の開きに相当します。

ウクライナの面積は60.4万平方キロメートルで、NIS12か国のなかでは3位です。NIS12か国では、ロシア（1710万）とカザフスタン（272.5万）が目立って大きく、とくにロシアは群を抜いており、ウクライナとの差はの30倍近くあります。

ウクライナの人口は4205万人で、NIS12か国のなかではロシア（1億4680万）に次ぎ2位です。「ロシアは、寒くて広大で人が少ない」と思いがちですが、NIS12か国のなかでは群を抜いて多く、ウクライナとの差は3.5倍もあります。

ウクライナの人口密度は70人／平方キロメートルで、NIS12か国のなかでは5位です。NIS12か国は、もっとも高いアゼルバイジャンで100人ちょっとですので、どの国も人口密度があまり高くないとわかります。ウクライナは、面積・人口・人口密度のいずれの値も、ウズベキスタンとほぼ同じです。

ウクライナの面積は60.4万平方キロメートルで、G7と比較するとカナダ（998.5万）・アメリカ（962.8万）に次ぎ3位です。4位のフランスとは1割の差ですので、だいたい一致しており、7位のイタリアとはちょうど2倍の差があります。

ウクライナの人口は4205万人で、G7と比較するとカナダ（3724万人）の次に低い7位です。3位のドイツ（8315万）がほぼ2倍、2位の日本はちょうど3倍であり、国土の広さを考えるとアンバランスに思えます。

ウクライナの人口密度は70人／平方キロメートルで、G7と比較するとカナダ（4人）・アメリカ（34人）の次に低い6位です。ウクライナと面積の近い上位5か国とは、いずれも1.8～5倍ほどの開きがあり、ウクライナの人口密度が高くないことがわかります。

ウクライナの面積は日本の1.6倍ですが、人口は日本の3分の1しかなく、人口密度は北海道とほぼ同じです。気候も、平均気温の低さは北海道なみであり、東京の平均気温よりも夏は10度・冬は5度ほど下回ります。