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イギリスってどんな国?4つの国からなる連合国をご紹介!

イギリスってどんな国?4つの国からなる連合国をご紹介!

イギリスという国は4つの国からなる連合国であるとご存知でしたか?この記事は、イギリスという国がどのような国であるのか、また、それぞれの国にはどのような特色があるのかを紹介していきます。イギリスを旅行する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

目次 [表示]

イギリスってどんな国?

Photo byFree-Photos

英国紳士の国として知られているイギリス。日本に伝わる「武士道精神」に近い、「騎士道精神」を持つ国でもあるとされ、我々日本人にも馴染み深い国であると言えるでしょう。そんなイギリスですが、実は4つの国が連合してできた、「連合国」だということをご存知でしょうか?この記事で、そんな「イギリス」という国を知っていきましょう。

連合国イギリス

4つの国からなる連合国

Photo byUploads_Eingestellt

「イギリス」という国名は、日本人が使っている通称であり、正式名称を「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」といいます。その名が示す通り、ヨーロッパの北西にある「グレートブリテン島」と、「アイルランド島」の一部からできている、立憲君主制の国です。この国の特徴として、イングランドにウェールズ、スコットランド、そして北アイルランドという、4つの国が連合してできた国であるという点があります。

4つの国それぞれに首都がある

Photo byderwiki

イギリスの首都は、イングランドの首都でもあるロンドンとされています。しかし、ロンドンをイギリスの首都であると明示した文書などは無く、ロンドンの経済的な規模の大きさから、あくまで「事実上の首都」とされているようです。また、イングランドにおける首都ロンドンのように、イギリスの4つの国には、それぞれの首都も存在しています。

イギリスの国旗

Photo by13smok

紺地に赤と白の線が入ったデザインのイギリス国旗は、「ユニオンフラッグ」と呼ばれる王室旗です。この王室旗は、連合国であるイングランド、スコットランド、北アイルランドの3国の国旗を組み合わせたデザインとなっています。オーストラリアやニュージーランドなど、かつてイギリスに属していた国の一部では、現在も国旗の一部に「ユニオンフラッグ」のデザインが含まれている国がありますね。

多民族国家イギリス

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連合国全体の人口は、2018年の時点で、約6,600万人となっています。イギリスは、日本のように単一民族からなる国家ではなく、多くの民族から構成されている多民族国家です。主な民族は、ゲルマン民族を由来とするイングランド人と、スコットランド人やアイルランド人、ウェールズ人などのケルト系民族が中心となっています。

現住民族と植民地

Photo bymirceaianc

古くから世界の強国として君臨していたイギリスは、中世の頃から、アジアやアフリカなどを中心に、世界各地で多くの植民地支配を行ってきました。そのため、現在のイギリスには、かつて植民地だった国の出身者も多く、インド系やアフリカ系、華僑なども多く住んでいます。これが、イギリスという国が多民族国家とされる所以です。

スポーツでは4つの国ごとに出場することが多い

Photo bycomrade_petruha

現在世界的にメジャースポーツとして親しまれているスポーツの中には、イギリスを形成する4つの国が発祥となっているものも多く存在します。多くのスポーツの国際大会は、4つの国ごとに出場することが認められていて、日本で開催されたラグビーW杯でも、イングランドやウェールズの活躍は記憶に新しいですね。オリンピックなどにおいては、単一国家としての出場が原則であるため、「イギリス」として出場しています。

イギリスのグルメ

Photo byfudowakira0

イギリスは「おいしいものが無い国」という不名誉な称号を与えられることが多いですが、「フィッシュ&チップス」のような名物もあります。スコットランドのスコッチや、北アイルランドのアイリッシュビールなど、お酒の名産地が多い国でもあるイギリス。この国では、高級そうなレストランに入るよりも、バーなどで食事を楽しむ方が、おいしいものにありつけるとも言われています。

イギリスの気候

Photo byArtTower

イギリスは、北緯50度から60度の範囲にある高緯度の国です。しかし、暖流の北大西洋海流の影響によって、そこまで極端に寒いわけではなく、日本と同じ温暖気候に属しています。首都ロンドンにおいては平均気温が12度前後と、日本の北関東や東北南部と同じくらいの気温です。湿度は日本ほど高くなく、過ごしやすい気候と言えますが、霧が発生しやすいという点には注意が必要でしょう。

イングランド

イギリスといえばイングランド?

グレートブリテン島南部に位置しており、イギリスの中で最大面積の国・イングランド。連合全体の人口の83%超をイングランドが占めていて、イングランドの首都に据えられているロンドンは、イギリスの首都でもあるなど、まさに連合の中心ともいえる国です。

首都や主要都市

イギリス経済の中心として栄えるイングランドには、我々日本人にも馴染み深い大都市がいくつもあります。700万人の人口を抱え、世界的にも屈指の大都市として有名なロンドンは、イングランドの首都です。「ビートルズ」の出身地として知られるリヴァプールや、二大サッカーチームの本拠地マンチェスターなど、これらも全てイングランドの有名な都市ですね。

イングランドの観光名所

ビッグ・ベン

ビッグ・ベンは、ロンドンにある時計塔で、しばしば、イギリスのシンボルのような存在として扱われる存在です。このビッグ・ベンには、現在、英国議会の議事堂として使用されている、ウェストミンスター宮殿も併設されており、多くの観光客で賑わっています。

ストーン・ヘンジ

ストーン・ヘンジは、ソールズベリーにあるストーンサークルです。このストーン・ヘンジは、製作者や製造目的、製造技術など、未だ解明されない部分も多く、世界有数のミステリースポットとして人気を博しています。周辺にある関連遺跡群と共に、1986年にはユネスコ世界遺産にも登録されました。

ウェールズ

ラグビー強豪国ウェールズ

ウェールズは、グレートブリテン島の南西部に位置する国です。この国は長い間「イングランド王国」の一部として扱われてきた歴史があり、そのため、イギリスの国旗には、ウェールズの国旗が含まれていません。ウェールズは、サッカーとラグビーが盛んな国で、どちらの代表チームも世界的な強豪として知られています。

首都や主要都市

ウェールズは、9の州と3の市、10の州区という22の行政に分かれています。この国は国土の大部分が山間部となっていることもあり、イングランドと比べると、都市の規模はかなり小さいです。首都であるカーディフ市においても、人口は30万人ほどで、日本の秋田市や久留米市と同じくらいの人口となっています。

ウェールズの観光名所

カーディフ城

ウェールズは、古城の多い都市でもあります。カーディフ城は、首都カーディフにある城塞です。もともとは、古代ローマの砦があった場所に、11世紀後半、この地を征服したノルマン人が城塞を築きました。古い石造りの城塞部分と、19世紀まで城主がいた近代的な部分があり、観光名所として人気です。

グレートオーム

グレートオームとは、ウェールズ北西部にある、石灰岩の岬です。アイリッシュ海に面したこのリゾート地は、自然保護区にもなっており、カシミールヤギやウミガラス、コキンメフクロウなどの珍しい動物たちが多く生息しています。丘に登るロープウェイからも、この地の絶景が望めますよ。

スコットランド

ゴルフが生まれた地スコットランド

グレートブリテン島の北部に位置するスコットランドは、本島部分に加えて、多くの島々で形成されている国土が特徴的な国です。かつては「スコットランド王国」という、一つの独立した国家として栄えたこの国は、スコット人によって統一されたことからこの名前が付きました。スコットランドは、現在、世界中で親しまれているゴルフ発祥の地でもあります。

首都や主要都市

スコットランドの首都エジンバラは、ヨーロッパ最大の金融街の一つとして知られています。エジンバラの美しい街並みは、ユネスコ世界遺産に登録されており、多くの観光客が訪れる観光都市です。また、スコットランド最大の都市であるグラスゴーは、イギリス全土の中でも4番目に人口の多い都市で、造船業で栄えた「技術者の街」として、イギリス経済を支えています。

スコットランドの観光名所

エジンバラ

スコットランドの首都であるエジンバラも、一つの観光名所として確立しています。新旧のヨーロッパ風建築デザインが入り乱れるこの街は、あの大人気映画『ハリー・ポッター』シリーズのモデルとなった都市なのです。特に、「エジンバラ城」は、イギリスで最も長い歴史を持つ城の一つとされており、ぜひ、見ておきたいところですね。

ネス湖

世界で最も有名な「UMA(未確認動物)」として知られている「ネッシー」。スコットランドには、この「ネッシー」がたびたび目撃されているネス湖があります。このネス湖は、その長さが35キロにも及ぶ巨大な湖で、その壮大な景観は大変美しいものです。もしかしたら、伝説の「ネッシー」にも出会えるかもしれませんよ。

北アイルランド

アイルランド島にある北アイルランド

北アイルランドは、グレートブリテン島の北西に位置する、アイルランド島の北東部に位置する連合国の一つです。この国は、他のアイルランド島全域を占める「アイルランド共和国」との統一問題によって、長年争いが続いてきました。その反面、混乱が収束を見せた90年代後半以降には、外国企業の参入などによって、目覚ましい経済成長を遂げています。

首都や主要都市

東部に位置するベルファストは、北アイルランド最大の都市にして、首都となっています。ベルファストには、世界最大のドックがあり、オリンピック号やタイタニック号などの名だたる豪華客船も、この地で造船されました。造船所の巨大なクレーンは、この都市の観光名所ともなっています。

北アイルランドの観光名所

タイタニック博物館

悲劇の豪華客船・タイタニック号を建造した、ベルファストの造船ドックには、この船の歴史を学ぶことができるタイタニック博物館があります。この博物館では、再現されたタイタニック号の内部や、遺品の数々を見られるとあって、周辺の造船施設と合わせて人気の観光名所です。

ジャイアンツ・コーズウェイ

アントリム州ブッシュミルズの北方約2キロの場所に位置する「ジャイアンツ・コーズウェイ」は、神秘的な六角形の石柱が敷き詰められた海岸です。この石柱は自然にできたもので、なぜこのような形が作り出されたのか詳細は不明ですが、5000万年前に起きた火山活動によるものというのが有力な説となっています。

まとめ

ここまで、「イギリス」という国、そして、「イギリス」を成している4つの国について紹介してきました。今は一つの連合国となっていますが、それぞれの国には、それぞれの歴史や文化があります。もし、これらの国を観光するのならば、「イギリス」として一緒くたにするのではなく、それぞれの国として理解することで、より楽しい旅行ができることでしょう。

瀧口
ライター

瀧口

ライターの瀧口です。よろしくお願い致します。

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