ダリ美術館の見どころを解説!スペインのフィゲラスにある美術館を解説!

ダリ美術館の見どころを解説!スペインのフィゲラスにある美術館を解説!

スペインを代表する画家ダリ。観光地として人気の高いダリ美術館には1万点を超す作品が展示されています。ダリというと絵が最も有名ですが才能豊かな彼は多くのジャンルの作品をダリ美術館に残しています。ダリ美術館の見どころをご紹介します。

目次 [表示]

ダリ美術館とは?

ダリ美術館とは、スペインのフィゲラスにある、芸術家サルバドールダリの劇場型美術館です。スペイン旅行には外せない、スペインを代表する観光地のひとつ。その作品は斬新で個性的ですが、他に類を見ない、常識では計り知れない感性の作品ばかりです。芸術的遊園地のような楽しい感動を受けます。そんなダリ美術館の見どころをご紹介します。

画家サルバトール・ダリ

スペインの画家ダリが、絵に興味を持ち始めたのは少年時代でした。21才の時に初の個展を開催。独特の描法で、それまでにない、個性的な作品を生み出し続けていきました。ダリには「やわらかいものと硬い物への執着」があり、それがダリの作品の多くに、反映されています。奇人のイメージが強いですが、本来は繊細で、ペットをこよなく愛する動物好きの優しい一面もあります。

ダリの人柄

奇人変人扱いをされているダリ。でも、実は愛妻家で、人を楽しませることが大好き。ダリ美術館の中にも随所にそれが現れています。見る角度や、位置により変化する絵やトリックアート。館内の通路もダリの手にかかれば、アートな通路になり見学客を飽きさせません。惜しみなく、その天才の作品を披露してくれます。隅々までしっかり見学したい場所です。

ダリ美術館の歴史

ダリ美術館は、ダリの故郷であるスペインの、カタルーニャ地方フィゲラスにあります。ダリとフィゲラス市のもと、1974年ダリが70才のときにオープンしました。その後80年代まで広げて行き、2016年には、130万人を超える観光客を迎えました。スペインの代表的観光地として人気な場所であり、ダリ最後の作品がこの美術館です。

ダリ美術館をこの場所に建てた意味

ダリ美術館をこの場所に建てたのは、「ダリの故郷」という事だけではありません。この場所はダリが幼い頃、洗礼を受けた教会のとなりでした。当時、市民劇場だったこの場所で、ダリの初の作品が展示された思い出深い経緯があるからです。市民劇場の時代に観客席だったスペースは現在、中庭に姿を変えています。そこには、キャデラックが設置されていて、ダリの世界観の詰まったスペースです。

ダリ美術館に眠るダリ

ダリ美術館の象徴でもある、ガラスのドーム。その中は劇場ステージになっていて、赤レンガの床に一部だけ石の部分があります。その下にダリは埋葬されています。世界中で、こんな美術館はあるでしょうか?それもまた天才、奇才のダリの美術館ならではです。この場所に眠っているダリは、この世の私達の言動をどのように見ているのでしょうか。それを想像する楽しみもある観光地です。

ダリ美術館お土産

日本でも人気のキャンディー、チュッパチャプス。そのラッピングのデザインは、ダリが考案したのをご存知でしたか?唯一、気軽に買えるダリの作品です。ダリ美術館に行かれたら、せっかくですから本場のチュッパチャプスを、お土産にしましょう。もらった人は、感動間違いないでしょう。

ダリ美術館を観光

ダリ美術館は、スペインを代表する観光地として、今や外せないスポットのひとつ。一般的にイメージする美術館の概念をくつがえす、感動の連続が待っている美術館です。絵、彫刻、アートなどの作品は、常識の通用しない世界感で構成されています。トリックアートのようでもあり、私達凡人の想像する世界を逸脱しています。美術館の詳細をご案内します。

ダリ美術館の情報

ダリ美術館を見学するための所要時間は、最低でも1時間半です。特に昼間は込み合い、窓口のチケット売り場も並んでいます。時間に余裕を持ってスケジュールを組むことをおすすめします。ダリ美術館は、夏季の7月末頃から8月終わり頃までは、夜間も営業しております。

  • 入場料:個人=15€(ダリ・ジュエルズ展含む)
  • 夜の入場料:個人=18€(ダリ・ジュエルズ含む)
  • 夜の入場料:ガイド付き23€(ダリ・ジュエルズ含む)
  • 営業時間:18時まで・夏季20時まで・最終入場は45分前まで
  • 定休日:月曜日

ダリ美術館、営業時間

ダリ美術館チケットの買い方

ダリ美術館のチケットは、当日窓口で買う方法と、事前にネット予約の方法のふたつ。入場制限が設けられていて、1時間で販売するチケット枚数が決まっています。最も込み合うのは、お昼の時間帯です。この時間帯は売り切れるのが早いので、ネットでのチケット予約がおすすめです。使用可能なクッレジットカードは、VISAかMASTERになります。

ダリ美術館のチケットの購入と予約

ダリ美術館の行き方

ダリ美術館へは、スペイン国鉄が便利です。新幹線AVEで「フィゲラスヴラハント」駅もありますが、少し遠くなります。

  1. バルセロナ、サンツ・エスタシヲ駅(バルセロナ・サンツ駅とつながってます)から国鉄のレンフェに乗車
  2. 券売機で列車のチケットを買う:目的地のアルファベットを押せば変換で出てきます。片道12€(クレジットカード使えます)
  3. 手荷物検査を受けます
  4. 所要時間:高速1時間・鈍行2時間弱
  5. フィゲラス下車
  6. そこから、徒歩約12分:ダリ美術館の案内板か、エンポルタ美術館の案内を目印に進む(近くなってくるとダリらしい彫刻がでてきます)

ダリ美術館の作品

ダリ美術館には、多くの作品が展示されています。ダリの絵画、彫刻、アートコラージュ。その他にもダリがコレクションしていた、複数人のアーティストの作品まで多岐、多様にあります。その中でも長年の友人であり、良き協力者だったアント二・ピクソットは、のちにダリ美術館の館長を勤めました。

ダリの絵

ダリの絵は初期の有機形態学から始まり、ルネサンス様式、ファシスト的思想と変化。その個性の強さから最後は、彼独自の制作方法が出来上がりました。それは「偏執狂的批判的方法」といい「人間は正気を保ち、妄想に陥った振りができる状態」を表現することです。代表作を解説します。

ダリの絵①記憶の固執

ダリ作品のアイコンにもなっている、ぐにゃりと溶けた時計の絵です。正体不明の物体の上に溶けたような時計。これは妻、ガラがカマンベールチーズを食べているときに思いつき、アインシュタインの「時間の歪み」の概念を視覚化した作品です。

ダリの絵②パン籠

その名の通り、フランスパンが籠に入っている絵です。キリスト教においてパンは神聖な存在です。ダリは、神聖であるパンの形状にとても興味を持ち、写実的に書いています。20年前にもパンの絵を書いていますが、この20年で原始主義から、芸術史上主義へと変化する歴史を表現しています。

ダリの絵③窓辺の人物

ダリの初期のころの作品です。モデルとなった妹が、家の窓から海岸を眺めている風景です。その後ろ姿からは、物思いにふけっている様子が伺えます。すでにダリ独特の、トロンとした描写で表現されています。この作品を展示した個展で、ピカソやミロ達の天才画家の目に止まるきっかけとなりました。

ダリの彫刻作品

ダリの彫刻は主にブロンズ彫刻です。複雑な作成プロセスを踏んでいて、現在も研究対象として調査されています。1920年代から1939年代まで、オブジェや陶器をはじめとする彫刻を、精力的に作り続けていました。その後は特定のプロジェクトのために、作品を作る事も多くなりました。

  • vision of an angel
  • alice in wonderland
  • dance of taim I
  • Unicorn

ダリの宝石デザイン

ダリは1941~1970年の間、宝石のデザインもしていました。「ダリ・ジュエルズ」といい、27枚ものデザイン画と、図面が残されています。そのデザインをもとに作られた、あわせて39個の金、貴石の宝石が、コレクションとして展示されています。題材に「目」「口元」「心臓」などの、意表をつく作品も多くあります。この感動的かつ、衝撃的な作品は是非見るべき価値があります。

ダリの宝石

ダリ美術館見どころ

ダリ美術館は建物そのものが、美術品ではないでしょうか。ダリ本人が、その設計のプロジェクトの中心として、細かい部分まで精力的に労力を注ぎました。建物の特徴である、透明の網目状ドームは、建築家エミリオペレスピ二ェロに任せました。ダリ美術館の見どころをご紹介します。

ダリ美術館見どころ①建物もすごい

建物それ自体が観光地のダリ美術館。赤い壁にクロワッサンの造型物が、規則正しく並び、その上には巨大な卵のオブジェが、一列に鎮座している入口。まるで、ケーキにキャンドルが挿してあるかのように見えます。他にもいたる所に不思議な人型の彫刻が飾られていて、ダリの奇想天外で、感動的な世界が繰り広げられています。

ダリ美術館見どころ②作品のハイライト

ダリ美術館は、絵を筆頭として多様なジャンルの作品があります。その中でも、アメリカの女優メイ・ウエストの唇を、赤いソファーで表現した家具は、衝撃を受ける代表作品のひとつです。一定の所からみるとメイ・ウエストの顔になるよう、カスタム家具の作品が配置されています。そこには三次元の世界が広がっていて、凡人には想像できない発想の作品に感動します。

ダリ美術館見どころ③コレクション

ダリ美術館はダリの作品だけではありません。ダリはまたコレクターでもありました。美術館には、ダリが愛してコレクションした、価値ある貴重な彫刻や絵の作品が展示してあります。この場所だから見られる、ダリとゆかりのある作者ばかりです。

  • 「エル・グレコ」スペイン、ルネサンス時代の画家、彫刻家、建築家
  • 「ブーゲロ」フランス学術画家
  • 「マルセルデュシャン」フランス系アメリカ人画家、彫刻家、奏者
  • 「アントニ・ピクソット」スペインの画家

ダリ美術館見どころ④夜の営業

ダリ美術館の夜はシュール度マックスです。ライトアップされた建物を、アルコール片手に眺めるまでは、ロマンチックでオシャレな観光です。しかし、中に入るとその薄暗がりの世界は、美術館とはちがって見えます。展示されている絵からは、何かが飛び出てきそうです。ただでさえ奇想天外な作品だらけの美術館は、まさに映画の「ナイトミュージアム」の世界。ワクワク感と、感動の両方を提供してくれます。

  • 期間:8月夏季限定
  • チケット:インターネット予約のみ。18€(ドリンク付き)
  • 注意点:帰りが深夜になります。タクシーなどの手配を忘れずに。

まとめ

Photo byTanya_Dobraya

ダリの格言に「私は天才を自覚している」という言葉があります。これだけのジャンルに渡って、後世に残り、感動を与える作品の数々を一人で制作しているのですから、その通りです。巨匠ダリの心残りは、愛する妻と別々の地で眠る事になってしまったことでしょうか。それは、天才だからこその運命かもしれません。スペインに行かれたら、ダリの人生の一部を除きにダリ美術館へ行かれてみてください。

稲田瑞恵
ライター

稲田瑞恵

自然と生き物が好きな私が、現在までの生涯で忘れられない絶景は、アフリカ・タンザニアの「ンゴロンゴロ自然保全地域」です。巨大クレーターという特殊な地形の中に生息している、多数の野生動物達が早朝、雲の隙間から降り注ぐ朝日と、夜露で濡れて輝いている草の中で、ゆったりと活動している姿が忘れられない衝撃的な感動でした。

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