ESTA(エスタ)って何?
ESTA(Electronic System for Travel Authorization)とは、日本語に訳すと「電子渡航認証システム」という意味です。他の国に入国する際にビザが必要な国がありますが、アメリカにはビザ免除プログラムという制度があり、日本人も使用できます。
旅行などでアメリカに行く際は、ビザ免除プログラムを利用して入国するためにESTAを取得しておく必要があります。
ESTAはなぜ必要か
ESTAはテロ防止などのために米国国土安全保障省により2009年より義務化されました。米国国土安全保障省はESTAによってビザ免除プログラム利用者の情報を前もって取得し、入国する資格があるかどうかを入国前に審査できます。
ただしESTAの承認はビザの代わりになるものではないため入国を保証するものではありません。
ESTA(エスタ)を申請するための条件
- 渡航目的が観光、商用、通過である
- 滞在期間が90日以内
- 往復もしくは次の目的地までの航空券、乗船券をもっている
- ビザ免除プログラム参加航空会社もしくは船会社での渡航である
ESTAを申請するための条件には、渡航目的・滞在期間・航空券や利用する航空会社などの条件があります。一般的な旅行であれば該当しているはずですが、もし該当している場合は入国のハードルがかなり上がりますので旅行の計画前に条件を確認しておくことをおすすめします。
ESTA対象国籍
ヨーロッパ | アジア・アセアニア | アメリカ | ||
---|---|---|---|---|
アンドラ オーストリア ベルギー チェコ デンマーク エストニア フィンランド フランス ドイツ ギリシャ |
ハンガリー アイスランド アイルランド イタリア ラトビア リヒテンシュタイン リトアニア ルクセンブルグ マルタ モナコ オランダ |
ノルウェー ポルトガル サンマリノ スロバキア スロベニア スペイン スウェーデン スイス 英国 |
オーストラリア ブルネイ 日本 ニュージーランド 韓国 シンガポール 台湾 |
チリ |
ビザ免除プログラム対象の対象は日本を含む38カ国の国籍の方で、対象国であればアメリカに行くのにビザの取得は不要で、ESTAの取得のみで渡航が可能です。ビザ免除プログラム対象国以外の国籍の方は、ビザが必要です。
パスポートについて
ESTAを申請して米国へ渡航するには、帰国するまで有効期限があることと、パスポートにICチップが搭載されている必要があります。
ICチップが搭載されているかどうかは、表紙にEパスポートを意味するマークがついているかで判断ができ、日本のパスポートであれば表紙の「JAPAN PASSPORT」の下にある、四角の中に丸が書かれているようなマークが該当します。
ESTA対象にならない場合
ビザ免除の条件にあてはまらない場合
ビザ免除プログラム対象国籍であっても、渡航目的が観光・商用・通過ではない場合や、滞在が90日以上の場合、またはパスポートがIC旅券ではない場合にはESTAでの入国ができないのでビザが必要です。
特定の国への滞在歴や二重国籍がある場合
ビザ免除対象国籍であっても2011年3月以降にイラン・イラク・北朝鮮・スーダン・シリア・リビア・ソマリア・イエメンに渡航、滞在したことがある方はビザ免除プログラムを利用できないためビザが必要です。
イラン・イラク・北朝鮮・スーダン・シリアのいずれかの国籍との二重国籍の方もビザ免除プログラムを利用できないためESTAの申請ではなくビザが必要です。