意外と知らない花の漢字表記を紹介!
花自体は有名でも漢字表記が知られていない花はたくさんあります。桜や梅、菜の花など簡単な読み方をする花も多いですが、紫陽花、菖蒲、向日葵など、知らないと読めない難しい漢字も数多く存在します。
漢字が表す花の特性や伝説、込められた想いなどを知って、花をより深く楽しみましょう。花の背景や歴史を知ったうえで、男の子や女の子の名付けに1文字入れるなどもおすすめです。
花の見た目から名付けられた漢字表記
海外から日本へ輸入された花の中には、漢字表記が花の見た目からつけられたものがあります。見た目からつけられた和名は文字から見た目を想像しやすいので、カタカナ表記の名前よりも咲いている花の姿を想像しやすい種類が多いです。
①ガーベラ
花車
ガーベラの和名は花車です。細長い花びらがぐるりと付いた華やかな見た目から名付けられたと言われています。赤、ピンク、黄色などカラー展開が豊富で、ゴージャスな見た目は花束や部屋のワンポイントとしてもとても人気です。
②シクラメン
篝火花
シクラメンの和名は篝火花で、かがりびばなと読みます。細長い茎の上に反り返るような花びらを持つ姿が、篝火を焚いているように見えることが名前の由来と言われています。
シクラメンは明治時代に日本に伝わった植物で、今では定番鉢植え植物として大人気の品種です。さまざまな種類が発売されており、お歳暮のギフトとしてもよく見かけます。
③ダリア
天竺牡丹
ダリアは、和名では天竺牡丹と呼ばれています。由来は、日本に輸入される時にインド(天竺)を経由したこと、花の姿が日本の牡丹に似ていたことからと言われています。メキシコが原産の華やかな花で、大輪を咲かせる迫力満点な姿はフラワーアレンジメントなどでも重宝されています。
④スズラン
鈴蘭
スズランは、漢字2文字で鈴蘭と表記します。下を向いた小さな花が連なる可愛らしい様子が鈴に見えることから、鈴蘭と名付けられたと言われています。春の訪れを思わせる可憐な花で、鈴蘭の他にも君影草といった別名も持っています。
⑤カスミソウ
霞草
カスミソウは、「霞草」と2文字で簡潔に表記します。見た目の儚さや美しさから、花嫁のブーケやドライフラワーのスワッグとしても大人気の花で、花屋には一年を通して置かれている定番商品です。
細かくわかれた枝先に小さな花をいくつもつける様子が、春霞がかかったように幻想的で美しいことが由来と言われています。女の子の「かすみ」という名前の由来となる場合も多いです。