目次 [表示]
- 飛行機に乗るのが怖い理由
- 飛行機に不安な気持ちを感じる理由①事故が起こりそうで怖い
- 飛行機に不安な気持ちを感じる理由②飛行中の揺れが怖い
- 飛行機に不安な気持ちを感じる理由③鉄の塊が空を飛ぶのが怖い
- 本当は飛行機が怖くない理由
- 不安や苦手を解決する事実①事故にあう確率は宝くじ以下
- 不安や苦手を解決する事実②機体の揺れは想定内
- 不安や苦手を解決する事実③エンジン1つでも大丈夫
- 不安や苦手を解決する事実④安全管理は万全
- パイロットの徹底した安全対策
- 整備士による万全の安全確認
- 不安や苦手を解決する事実⑤徹底したテストの実施
- 不安や苦手を解決する事実⑥翼はそっても大丈夫
- それでも飛行機に乗るのが怖い時の対策
- 飛行機に乗る前の対策①大手の航空会社を選ぶ
- 飛行機に乗る前の対策②国内線から慣らす
- 飛行機に乗る前の対策③病院を受診する
- 飛行機に乗ったあとの対処法
- 飛行機に乗った後の対処法①旅先に到着してからやりたい事を想像する
- 飛行機に乗った後の対処法②アルコールやカフェインをひかえる
- 飛行機に乗った後の対処法③映画をみたり音楽を聴く
- 飛行機に乗った後の対処法④客室乗務員と話す
- まとめ
飛行機に乗るのが怖い理由
飛行機なんてできる事なら乗りたくない。けれどもまだ見ぬ土地で素敵な時間を過ごしたい。遠い場所へ旅行に行こうと思ったとき、気持ちは揺れ動きます。私たちはなぜそんなに飛行機が怖いのか、ここではその理由をあげていきます。
飛行機に不安な気持ちを感じる理由①事故が起こりそうで怖い
テレビや携帯電話などで飛行機が墜落した映像やテロやハイジャック事件の話題をみると怖くなるのは当然です。実際に事件や事故の話を聞いて飛行機に乗るのが怖くなったという人は多いです。旅行へ行って非日常の世界を楽しみたいけれど、不安な気持ちにかられてしまうのも無理はありません。
飛行機に不安な気持ちを感じる理由②飛行中の揺れが怖い
飛行機が離陸する時に体がフワッと浮かぶ感覚になります。あのジェットコースターに乗っている時ような感覚が気持ち悪くて飛行機は避けたいという人も多いです。また飛行中に機体が揺れるとこのまま飛行機が墜落してしまうんじゃないかと想像して怖い気持ちになってしまいますよね。
飛行機に不安な気持ちを感じる理由③鉄の塊が空を飛ぶのが怖い
飛行機に乗るのが怖い理由でよく聞くのがあんな巨大な鉄の塊が空を飛ぶこと自体が怖いということです。あれだけ重い飛行機が多くの人を乗せて空を飛ぶこと自体が不思議で安全だといわれても信用できない、と不安な気持ちになるのです。
本当は飛行機が怖くない理由
いろいろ怖い想像をふくらましてしまう飛行機ですが、実は非常に安全な乗り物なんです。ここからはその理由と根拠を説明していきます。怖い理由を1つづつ解消してまだ見ぬ土地へ旅立って素敵な思い出を作りましょう。
不安や苦手を解決する事実①事故にあう確率は宝くじ以下
アメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)によると、航空機の死亡事故に遭遇する確率は0.0009%です。アメリカ国内の航空会社に限ると0.000034%とさらに低いです。一方宝くじで100万円以上の高額当選確率は0.001%はでした。飛行機に乗って事故に合うのは宝くじで高額当選するより可能性が低いのです。
公共交通機関の事故率の比較
エアライン・フォア・アメリカが1998年から2008年の間にアメリカで起きた事故率を発表しました。1億旅客マイルの(1億人の乗客を1マイル移動した場合)事故率は自動車0.72%、バス0.05%、電車0.05%、飛行機0.01%でした。飛行機より自動車事故で亡くなる確率が72倍も高いのです。単純な事故率の比較でいうと自動車よりも飛行機の方が72倍安全なのです。
不安や苦手を解決する事実②機体の揺れは想定内
飛行中の揺れの原因は乱気流と雲によるもので危険なものは滅多にありません。しかも私たちが大きな揺れを感じる時でも外から見ると飛行機はほとんど揺れていないのです。飛行機の実際の揺れと私たちが体感している揺れでは大きな差があるのです。フライト中に大きな揺れを感じて不安になっても飛行には影響は出ないので安心して乗っていて大丈夫です。
飛行機が揺れる主な原因は乱気流
飛行機の揺れの原因のほとんどは乱気流です。乱気流とは空気中に渦が生じて乱れた気の流れでどこで起こるか予測できません。パイロットは乱気流が起きる可能性が低いところを飛行するようにしていますが、完全に避けることはできないのです。乱気流による揺れをできるだけ抑える対処法としては時間や座席の場所を変えましょう。時間は大気が安定している早朝や日没後、座席は翼の真上が揺れにくいです。
不安や苦手を解決する事実③エンジン1つでも大丈夫
飛行機にはエンジンが2つの双発機と4つの4発機があります。双発機には左右の翼に1つづつ、4発機には左右の翼に2つづつエンジンが搭載されています。たとえフライト中にエンジンが故障してしまった場合でも、エンジンが1つでも無事なら安全に飛行できるように作られています。パイロットはエンジンが1つだけになった場合の飛行の仕方もフライトシュミレーターなどで訓練しているので安心して大丈夫です。
不安や苦手を解決する事実④安全管理は万全
飛行機は多くの命を預かるので安全管理も万全を期しています。航空機は空を飛ぶ前に数多くのテストを行ってそれを通過したものだけが使われているのです。また整備士が搭乗前と飛行距離に応じた機体の整備を行なっており、フライト中は高度な知識を持ったパイロットが徹底した安全管理のもと飛行機を操縦しています。そして他の飛行機と接触することのないように国土交通省の航空交通管制部で航空管制官が24時間体制で航空路の管理を行っています。
パイロットの徹底した安全対策
パイロットは常に2人搭乗しています。もしもパイロットに異変が起こった時にはもう1人のパイロットが飛行機を操縦します。また食事のメニューも万が一食中毒が起こった時に備えてそれぞれ別のものを食べていてます。片方がトイレに行くときにはもう1人は万が一に備えて酸素マスクをつけて操縦するなどの徹底した安全対策を行っているのです。
整備士による万全の安全確認
実務経験や勉学を積み、難しい国家資格に合格し会社からも認められた航空整備士がその日のフライト前に点検を行っています。それに加えて機体が規定時間を飛行したら行う「定時整備」では飛行時間ごとに多くの整備士が時間をかけて、非常に細かく整備を行います。他にも分解可能なものは全て分解して細かく点検す「HMV(重装備)」を行っています。HMVではさらに入念な整備を行い機体は新品同様に生まれ変わります。このように飛行機は安全を保つため万全の安全確認がされているのです。
不安や苦手を解決する事実⑤徹底したテストの実施
飛行機は安全を確保するため様々なテストを行っています。テスト項目の例を挙げると翼の柔軟性、ブレーキのきき、大雨の時にエンジンに多量に浸水しないか、高度の変化や高温または低温などの悪環境でも飛行可能か、などです。下はJALの飛行機の安全性のテストのページです。飛行機は実に様々なテストをした後でこの飛行機は大丈夫と認められたものだけが飛行しているのです。
不安や苦手を解決する事実⑥翼はそっても大丈夫
飛行中の翼にかかる負荷はとても大きいです。そのため翼は柔軟性のテストを行っており、いろいろな角度で曲がるように設計されており最大90度まで曲がります。設計の時点でかなりの負荷に耐えられるように、とても強くそったり戻ったりするようにできているのでフライト中に翼はそっても折れることはないので大丈夫です。
それでも飛行機に乗るのが怖い時の対策
飛行機は短時間で目的地に着くから便利です。しかし理論は分かったけどそれでもやっぱり飛行機に乗るのが怖い方もいるでしょう。そこで飛行機に乗る前の対策と飛行機に乗った後の対処法をまとめてみました。準備をして対処法も知っているということで飛行中の不安を和らげることができるでしょう。
飛行機に乗る前の対策①大手の航空会社を選ぶ
飛行機は安全性の高い乗り物でどの会社も安全です。しかし大手でネームバリューがある航空会社を選ぶということによってより不安を和らげることができるでしょう。航空会社の安全性の格付けを行っている会社によると日本のANA、JAL両航空会社は安全性、製品評価ともに満点の星7つです。(2019年9月現在)海外の航空会社の格付けも載っているので予約する前にチェックしておくと安心感が得られるでしょう。
飛行機に乗る前の対策②国内線から慣らす
不安な気持ちを抱えたままいきなり長距離のフライトは勇気がいります。特に海外へ行く場合は乗客の睡眠時間を確保するために機内が暗くなり、静かになる時間があります。暗くて静かな場所にいると神経が過敏になって一段と恐怖や不安を感じやすくなります。しかし国内線は長くても4時間もかかりません。暗くなる時間もないし客室乗務員も日本人が多いため日本語で話ができるので安心感もあります。
飛行機に乗る前の対策③病院を受診する
病院で相談してみるのも対処法の1つです。精神科は行きにくいという場合には内科でも相談にのってくれます。なにかのついでに行ってみるものいいでしょう。実は飛行機恐怖症という病気があるのです。その他にも閉所恐怖症や広場恐怖症という病気もあり飛行機に乗ることに大きな不安を感じても不思議ではありません。お医者さんに聞いて解決に向かう場合もあります。どうしても辛いという場合には受診してみるのも1つの手です。
飛行機に乗ったあとの対処法
いろいろ対策をしてもこれで大丈夫と言い切る自信がない人もいるでしょう。飛行機に乗った後に不安を感じた場合まず8回大きく深呼吸してみてみましょう。副交感神経が働いてリラックスします。人間の心と体は連動しているという事実があるので体がリラックスすると心も落ち着きます。それでも不安を感じた場合の身体的、心理的な対処法をまとめてみました。
飛行機に乗った後の対処法①旅先に到着してからやりたい事を想像する
飛行機に乗るのは行きたい場所があるからですよね。旅先についてから行きたい観光地や美味しそうな郷土料理、その土地の素敵な雑貨やお土産を買う事などを想像するのがおすすめです。旅行先について楽しい想像をしているうちに不安や恐怖も和らぐことでしょう。
飛行機に乗った後の対処法②アルコールやカフェインをひかえる
アルコールやコーヒーなどに含まれるカフェインには神経を鋭敏にする作用があります。不安や恐怖にも敏感にしてしまうので搭乗後はできるだけひかえた方が安心できます。カフェインはコーヒー以外に紅茶や緑茶、チョコレートにも含まれています。特にチョコレートは色の濃いものほどカフェインが多く含まれているので食べるならホワイトチョコレートやミルクチョコレートの方がおすすめです。
飛行機に乗った後の対処法③映画をみたり音楽を聴く
素敵な映画を観たり楽しい音楽を聞きながら過ごしていると気がまぎれます。いっそ好きなだけ音楽が聞けたり、映画見放題のスペースだと思って過ごすと気分も変わってきます。映画や音楽以外でも自分が好きなことをして過ごすとよいでしょう。気になっていた本や雑誌を読んだり、好きなゲームを進めたり自分がやりたい事をするのもおすすめです。
飛行機に乗った後の対処法④客室乗務員と話す
気持ちをまぎらわせるには客室乗務員と話すという対処法もあります。人と話すと気がまぎれるし旅先のおすすめの食べ物やお土産の事を聞いても参考になります。SNSをする方だったら写真映えのする場所を聞いてみると穴場を教えてくれるかもしれません。落ち着いて丁寧な対応をしてくれる客室乗務員と話しているうちに不安な気持ちも和らいでくることでしょう。
まとめ
飛行機は安全を確保するための設計や機体を作るときに繰り返し行われているテスト、パイロットや整備士の徹底した安全対策によって守られているので大丈夫です。もしもフライト中に不安になったら気分転換しながらまだ見ぬ土地へ思いをはせましょう。そしてたどり着いたその場所で素敵な時間を過ごしましょう。