ゲッベルスはどんな生涯を歩んだ?有名な演説・もたらした影響を解説!

ゲッベルスはどんな生涯を歩んだ?有名な演説・もたらした影響を解説!

ヒトラーの側近ヨーゼフ・ゲッベルスは、病気による障害を抱えながら天才宣伝マンとして活躍したプロイセン生まれの政治家です。彼の宣伝手法はナチス政権崩壊後も多数の人に影響を与えました。ゲッベルスの生涯や宣伝についての考え方、語録や名言などを詳しくご紹介します。

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ゲッベルスってどんな人?

Goebbels
Photo by www.brevestoriadelcinema.org

パウル・ヨーゼフ・ゲッベルスはナチス・ドイツで活動した政治家です。足に障害を抱えながら宣伝担当として党のプロパガンダを広め、大きな成功を収めました。ナチスの功罪はさておき、現在ではゲッベルスの宣伝の手法の有効性が再評価されつつあります。

天才と言われたゲッベルスの生涯や演説・宣伝の手法、著書、語録や名言などを詳しく見ていきましょう。

プロイセン生まれの政治家

プロイセン
Photo by www.brevestoriadelcinema.org

ゲッベルスは1897年、プロイセン王国(現在のドイツ北東部)の小都市ライトで生まれました。貧しい職人の息子として生まれたゲッベルスは、身体的な理由から外で他の子供たちと一緒に遊ぶことが不可能だったため、一層勉学に励みました。

両親は敬虔なカトリックで、本人もカトリックを信仰していました。カトリックはプロテスタントが多数を占めていたプロイセンでは少数派でした。

小児麻痺で足が不自由に

出典: https://www.instagram.com/p/B_pScGKnozO/

ゲッベルスは、4歳のときに小児麻痺という病気を患い、後遺症で足に障害が残りました。生涯右足を引きずって歩くことを余儀なくされ、病気のために外で他の子供たちと一緒に遊べませんでした。彼の障害は、大きなコンプレックスとなって一生涯彼を苦しめたといいます。

あるいは、障害はインテリだった彼をナチスという闇へ引きずり込んだ一つの要因だった可能性もあります。

ボン大学で歴史と文学を専攻

ボン
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ゲッベルスは病気を抱えながらも名門ボン大学へと進みました。歴史と文学を中心に学び、1922年には念願の博士号を取得します。学者の道を歩み始めたゲッベルスでしたが、そこに待っていたのは大きな壁でした。当時のドイツは第一次世界大戦の敗戦国で、大不況のまっただ中でした。

苦労して得た職も病気と障害のこともあってすぐに解雇され、ゲッベルスは政治活動へと傾いていきます。

ヒトラーの側近として活動

ヒトラー
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世の中に不満をもったゲッベルスは社会主義者や国家社会主義者の政治活動に関与するようになり、やがてナチスに入党します。当時面接をした幹部のシュラッサーは、ゲッベルスの演説に大きな感銘を受けたといいます。

ナチスでは巧みな演説で党の宣伝に大きな功績を残し、演説の天才ともいわれました。名言を数多く残し、病気を抱えながらも党の発展に大きく貢献しました。

悲劇的な最期

銃
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1945年、ドイツの敗戦が決定的になり、ヒトラーがついに自殺します。ヒトラーの遺言でゲッペルスは首相に就任しますが、直後の1945年5月1日、総統府の地下壕で自分の子供たちとともに命を絶ちました。47年の生涯でした。

のちのち、ゲッベルスと妻、子供たちの遺体は、1970年にヒトラー夫妻の遺体と共に掘り起こされ、遺言により火葬・散骨が行われました。

ゲッベルスの天才的な宣伝手法

ゲッベルス
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ゲッベルスは宣伝の天才として知られています。彼の手法には現在の広告や宣伝の手法と共通するものもあり、障害を抱えつつ成功した彼から学ぶべき部分もあるので、近年再評価が進んでいます。

ゲッベルスはヒトラーはもちろん他国の手法からも熱心に学び、誰でもわかる言葉で無意識にすり込む手法を用いました。

ヒトラーやボリシェヴィキからの影響

新聞
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天才的な宣伝手法で知られるゲッベルスですが、ナチスの党首であり、最もゲッベルスに信頼を置いていたというヒトラーは、彼自身演説の天才であり、ゲッベルスにも多大な影響を与えました。

実益を重視したゲッベルスは、当時は国家ぐるみで対立していたソ連のボリシェヴィキからも宣伝の手法を学んだと言われています。

無意識に働きかける巧妙な宣伝

メガホン
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ゲッベルスは、党の宣伝を行うにあたり、さまざまな戦略を練りました。中でも重要なものの一つが、無意識にすり込む宣伝です。人は宣伝と気づくと構えて見てしまい、素直に受け取れない場合があります。

ゲッベルスはイベントや映画といった大衆向けの娯楽を通じて、相手に宣伝と気づかれないように宣伝する手法をとり、大きな成功を収めました。

誰にでもわかる言い回しを使う

わかる
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ゲッベルスは「もっとも速度の遅い船に船団全体の速度を合わせる護送船団の如く、知識レベルの低い階層に合わせた宣伝を心掛ける」ということを心がけました。つまり、誰にでもわかりやすい言葉や表現を使うことで、相手に当事者意識をもたせるよう仕向けたのです。

博士号も取った知的階級であるゲッベルスですが、自分の意識やプライドを上手く転換したことで成功したのでした。

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ゲッベルスの手がけた式典のここがすごい!

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