亀ゼリーってどんな食べ物?
亀ゼリーは中国語で亀苓膏(きれいこう)と呼ばれて香港や中国南部で古くから親しまれている薬膳スイーツです。亀ゼリーには『体に溜まった熱を冷ます』という働きがあり香港や中国の暑い地域で夏バテ予防に食されています。
特徴ある味と香りのためにまずいと感じる人もいるでしょうが亀ゼリーは美容によいという理由で近年、日本でも人気が出始めました。
亀ゼリーの材料
亀ゼリーの材料は、亀の腹側の甲羅(腹甲)と数十種類の漢方の薬草です。材料の薬草は茯苓(ぶくりょう)か土茯苓・甘草と他に数十種類の薬草をミックスしたものです。
以前は甲羅の材料にミスジハコガメが使われていましたが、1900年代の乱獲による数の激減で手に入らなくなってしまいました。今、材料に使われている亀はミスジハコガメにかわってスッポン系のクサガメなどです。
亀ゼリーの作り方
亀ゼリーは、茯苓(ぶくりょう)や甘草などの数十種類の薬草を煎じた煮汁に亀の甲羅粉末を加えて作ります。
薬草の煎じ汁と亀の甲羅粉末を一緒に煮ると薬草の煎じ汁に亀の甲羅粉末からのコラーゲンが溶け出てきます。漢方成分を含んだ薬草の煎じ汁とコラーゲンが混ざった液体が冷めて、コラーゲンの働きでゼリー状に固まったものが亀ゼリーです。
亀ゼリーのプルプル成分はコラーゲン
亀ゼリーがプルプルとしたゼリー状に固まっている理由は、亀の甲羅に由来するコラーゲンの性質によるものです。コラーゲンは肌や軟骨・骨を構成している大切な栄養素であるタンパク質で、肌によい他に体の構造を支える役目も担っています。
亀ゼリーの中の漢方成分
亀ゼリーに含まれている漢方成分は、薬草を煎じた煮汁の中に溶けている薬効成分です。使われている薬草の種類や量や混合比率は企業秘密で店やメーカーによる味や風味などの個性をつくっています。亀ゼリーのコーヒーゼリーのような黒い色はコラーゲン成分由来ではなく、薬草からの漢方成分由来です。