目次 [表示]
- 日本語→韓国語変換表
- 韓国語での日本語の名前の書き方にはルールがある!
- 「韓国語」と「ハングル」の違いは?
- 名前だけなら韓国語の文法は関係ない
- ハングル文字は24文字しかない
- 韓国語も子音と母音の組み合わせ
- 日本語の五十音図をハングルに対応
- 「あいうえお」は韓国語では?
- 子音の形を覚える
- 「サ行」と「タ行」には例外がある
- 日本語の名前の書き方・読み方①:母音字
- ハングルの母音字は発音に注意
- 日本語の名前の書き方・読み方②:平音と激音
- ハングルの「語頭」は平音で表記する
- ハングルの「語中」と「語尾」は激音で表記する
- ハングルの「語中」「語尾」の濁音は平音で表記する
- 日本語の名前の書き方・読み方③:「う」が入る場合
- 日本語の名前の書き方・読み方④:「パッチム」とは?
- ハングルは「ん」「っ」を一文字では表記できない
- 日本語の名前の書き方・読み方⑤:「ん」が入る場合
- 日本語の名前の書き方・読み方⑥:「っ」が入る場合
- 日本語の名前の書き方・読み方⑦:小文字が入る場合
- 日本人の名前を韓国語の書き方にしてみると?
- 韓国人も読み方を厳密には守っていない?
- 書き方や読み方はあまり規則に捉われないように
- 自分の名前を韓国語にして自己紹介しよう!
日本語→韓国語変換表
あ | い | う | え | お | は | ひ | ふ | へ | ほ | |
아 | 이 | 우 | 에 | 오 | 하 | 히 | 후 | 헤 | 호 | |
か | き | く | け | こ | ま | み | む | め | も | |
카 가 |
키 기 |
쿠 구 |
케 게 |
코 고 |
마 | 미 | 무 | 메 | 모 | |
さ | し | す | せ | そ | や | ゆ | よ | |||
사 | 시 | 스 | 세 | 소 | 야 | 유 | 요 | |||
た | ち | つ | て | と | ら | り | る | れ | ろ | |
타 다 |
치 지 |
츠 즈 |
테 데 |
토 도 |
라 | 리 | 루 | 레 | 로 | |
な | に | ぬ | ね | の | わ | ゐ | ゑ | を | ||
나 | 니 | 누 | 네 | 노 | 와 | 이 | 에 | 오 |
が | ぎ | ぐ | げ | ご | ば | び | ぶ | べ | ぼ | |
가 | 기 | 구 | 게 | 고 | 바 | 비 | 부 | 베 | 보 | |
ざ | じ | ず | ぜ | ぞ | ぱ | ぴ | ぷ | ぺ | ぽ | |
자 | 지 | 즈 | 제 | 조 | 파 바 |
피 비 |
푸 부 |
페 베 |
포 보 |
|
だ | ぢ | づ | で | ど | ||||||
다 | 지 | 즈 | 데 | 도 |
きゃ | きゅ | きょ | ぎゃ | ぎゅ | ぎょ | |
캬 갸 |
큐 규 |
쿄 교 |
갸 | 규 | 교 | |
しゃ | しゅ | しょ | じゃ | じゅ | じょ | |
샤 | 슈 | 쇼 | 자 | 주 | 조 | |
ちゃ | ちゅ | ちょ | ||||
차 자 |
추 주 |
초 조 |
||||
にゃ | にゅ | にょ | ||||
냐 | 뉴 | 뇨 | ||||
ひゃ | ひゅ | ひょ | ||||
햐 | 휴 | 효 | ||||
びゃ | びゅ | びょ | ぴゃ | ぴゅ | ぴょ | |
뱌 | 뷰 | 뵤 | 퍄 뱌 |
퓨 뷰 |
표 뵤 |
|
みゃ | みゅ | みょ | りゃ | りゅ | りょ | |
먀 | 뮤 | 묘 | 랴 | 류 | 료 |
韓国語での日本語の名前の書き方にはルールがある!
日本語の名前を韓国語で書く際は、表記に関する少し細かくて複雑なルールがあります。特に注意が必要なのが、母音字がある場合、先頭に濁点が入る場合、「う」「ん」「っ」が入る場合の3つです。
ですが基本を覚えてしまえば、日本語の名前をハングルで表記するのは簡単です。それでは細かいルールについて、ご紹介していきます。
「韓国語」と「ハングル」の違いは?
「韓国語」は、日本語や英語、中国語などと同じく、言語の一つとして分類されています。つまり、韓国語は「話し言葉」ということです。
そして「ハングル」は、日本語のひらがなやカタカナ、漢字に当たるもので、韓国語を表記するときに使用する文字となります。すなわち「書き言葉」と考えましょう。
名前だけなら韓国語の文法は関係ない
日本語にしても韓国語にしても、言語を覚えるときに大変なことは、文法上のルールを覚えることです。ですが、日本の名前を韓国語にする場合は、文章作成ではないので文法を気にする必要はありません。
日本の名前を韓国語にするときのルールを「名前を表記するときの文法」と考えるようにします。韓国語をマスターするために、まずは自分の名前の書き方を覚えることから始めましょう。
ハングル文字は24文字しかない
母音(10種類) | ㅏㅑㅓㅕㅗㅛㅜㅠㅡㅣ |
---|---|
子音(14種類) | ㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅊㅋㅌㅍㅎ |
ハングル文字は多くありそうに見えますが、文字数はたったの24文字しかありません。この24文字を組み合わせてあるため、多く見えるだけです。そのためハングルは、世界で簡単な言語の部類に入るといわれています。ひらがなだけで46文字もある日本語と比較すると、非常にシンプルな言語といえるでしょう。
韓国語も子音と母音の組み合わせ
韓国語の読み方は日本語と同じように母音と子音で構成されるため、習得しやすいといわれています。韓国語の母音は日本語の倍の10種類、子音は14種類あります。
一見すると記号のように見えるハングルですが、母音と子音さえ暗記すれば発音の仕方がわかります。ただし、「パッチム」と呼ばれる例外があるのでご注意ください。
日本語の五十音図をハングルに対応
ハングルも、日本語のひらがなやカタカナと同じように表音文字です(漢字は表意文字)。そのため、日本語の五十音図「あいうえお」をローマ字表記と同じ方法でハングル表記にできます。日本語の五十音図をハングルに対応させた一覧表を見ると、原則としてすべての文字に、同じ母音が付いているのに気づくことでしょう。
「あいうえお」は韓国語では?
日本語の「あいうえお」をハングルにすると、「아 이 우 에 오」となります。左側のパーツが子音ですが、すべて「〇」で表記されます。この「〇」は、字形を整えるために添えられているだけで、発音しない「無声子音」といいます。
問題は右、または下に付いている母音で、それぞれ形が異なります。まず、この母音の形を覚えることから始めましょう。
子音の形を覚える
日本語の五十音図とハングルの対応表を見るとわかりますが、先述したように各行の子音は同じ母音を持っています。原則的にいうと、カ行以降は左の子音が行ごとに変化しています。
そのため、子音のカ行からラ行までの基本となる8つの形を覚えましょう。ワ行、濁音、小さい文字については変則的ですが、類似の法則に沿っているのでご安心ください。
「サ行」と「タ行」には例外がある
子音のすべてに同じ形の母音が入ると先述しましたが、「サ行」と「タ行」は例外です。原則では、「う」は「우」と表記することから、「く」は「구」、「ぬ」は「무」となります。
しかし、サ行の「す」は「수」と表記せずに「스」とします。「つ」も「두」ではなく、「쓰」と表記されます。「す」「つ」(「ず」「づ」も含む)の母音字は、「-」になるので注意が必要です。
日本語の名前の書き方・読み方①:母音字
- 「ㅏ」→ あ(a)
- 「ㅑ」→ や(ya)
- 「ㅓ」→ を(eo)
- 「ㅕ」→ よ(yeo)
- 「ㅗ」→ お(o)
- 「ㅛ」→ よ(yo)
- 「ㅜ」→ う(u)
- 「ㅠ」→ ゆ(yu)
- 「ㅡ」→ う(eu)
- 「ㅣ」→ い(i)
日本語の母音字は「あいうえお」の5文字ですが、韓国語の基本母音は、上記の10文字あります。ややこしく感じますが、よく見ると、基本形に対して棒を2つに増やしたり減らしたりしているだけなので、複雑ではありません。法則がわかれば、簡単に表記することも読むこともできるようになります。
ハングルの母音字は発音に注意
ハングルの母音字を日本語表記にすると、「を」「よ」「う」のように発音する文字があります。しかし先述したように韓国語は、日本語で同じ「う」で表記されていても、発音は「u」「yu」のように微妙に異なります。
日本語では適当な文字がないため発音しにくく感じますが、慣れてしまえば英語の発音よりも簡単です。
日本語の名前の書き方・読み方②:平音と激音
ハングルには、「平音」と「激音」という発音の仕方があります。
「平音」は、子音と母音を組み合わせたハングル文字のシンプルなもので、息を優しく吐いて発音します。「激音」は、子音に線や点が加わったハングル文字で、息を強く出して発音します。韓国語をきつく感じるのは、この「激音」があるからといえるでしょう。
ハングルの「語頭」は平音で表記する
韓国語は、同じ文字の場合でも発音が濁るものと濁らないものに変化します。つまり、語順で変化します。「語頭」は濁らずに平音で発音しなくてはいけません。しかし、「語中」と「語尾」は濁る文字があります。それは「カ行」「タ行」「きゃ行」「ちゃ行」で、次の子音の4文字「ㄱ」「 ㄷ」 「ㅂ」「ㅈ」です。
ハングルの「語中」と「語尾」は激音で表記する
ハングルの表記は、平音でも語中と語尾は「激音」で表記します。そうしないと、濁音で発音されてしまうからです。
例えば、「ひとし」は「히도시」と書いてしまいそうです。しかし、語中の文字を平音で書くと濁点がついてしまい「ひどし」となってしまいます。そのため語中の文字「と」は、激音で「히토시」と表記しましょう。
ハングルの「語中」「語尾」の濁音は平音で表記する
反対に、語中や語尾に濁音がある場合は「平音」で表記しなければいけません。例えば、「ひでとし」の「で」のように、語中や語尾に濁点がある場合は平音で「히데토시」と表記します。少し複雑ですが、このルールさえ覚えておけば決して難しくはありません。
日本語の名前の書き方・読み方③:「う」が入る場合
日本の名前の「しょうこ」のように、語中に「う」が入る名前の場合は「しょーこ」などのように「-」と伸ばして発音することがあります。しかしハングルでは「う」「-」は表記せず、発音もされません。したがって「しょうこ」は「쇼우코」ではなく、「쇼코」と表記し、読み方は「しょこ」という発音になります。
日本語の名前の書き方・読み方④:「パッチム」とは?
日本語は、子音で終わる文字は「ん」しかなく、あとは母音で終わる文字ばかりです。ハングルの基本形も「子音+母音」ですが、なかには子音で終わる文字もあります。
ハングルのパッチムとは、「子音+母音」に「子音」が付く文字のことをいいます。パッチムの「下から支える」という意味の通り、必ず下に位置しています。しかしこのパッチムは、覚えるのが少し大変といえるでしょう。
ハングルは「ん」「っ」を一文字では表記できない
パッチムの代表的な文字は「ん」や「っ」です。日本語は、「ん」や「っ」を一文字で表記できますが、ハングルには「ん」や「っ」を表記する文字がありません。
そのため、「ん」や「っ」が含まれる文字には、パッチムが置かれます。ほかのパッチムもそれぞれの形が決められているので、しっかりと覚えるようにしましょう。
日本語の名前の書き方・読み方⑤:「ん」が入る場合
日本語の「ん」は、ハングルで表記できる文字がありません。そのためハングルでは「ん」に近い発音は、パッチムとして表記されます。例えば、「伸二(しんじ)」→「신지」、「健太(けんた)」→「켄타」、「順三(じゅんぞう)」→「순증」のように「ん」が入る名前は、パッチムで「ㄴ」と表記してください。
日本語の名前の書き方・読み方⑥:「っ」が入る場合
日本語の促音「っ」も、「ん」と同じように、ハングルではパッチムで表記されるため、間違えないように注意しましょう。しかし「っ」の場合は「ㄴ」ではなく、「ㅅ」で表記されます。例えば、「服部(はっとり)」→「핫토리」、「吉川(きっかわ)」→「킷카와」と書きましょう。
日本語の名前の書き方・読み方⑦:小文字が入る場合
日本の名前で小文字の「ゃ」「ゅ」「ょ」が入る場合は、タ行の母音は原則通りですが、タ行以外の文字の表記は、母音に傍線が加わります。そのため「きゃ」「きゅ」「きょ」は「캬」「큐」「쿄」に、「しゃ」「しゅ」「しょ」は「샤」「슈」「쇼」と表記されます。覚えておくようにしましょう。
日本人の名前を韓国語の書き方にしてみると?
あやせはるか | 아야세 하루카 |
なかたひでとし | 나카타 히데토시 |
なかがわしょうこ | 나카가와 쇼코 |
あんどうさくら | 안도 사쿠라 |
それでは日本の名前をハングルにしてみましょう。上の表を見ると、ご紹介してきた法則に沿っていることが理解していただけるはずです。
「あやせはるか」はすべて平音で、「あ」の母音「아」が多く入っています。「なかたひでとし」の「で」は濁音ではなく、平音で表記しましょう。「なかがわしょうこ」は「しょこ」となります。「あんどうさくら」の「ん」はパッチム表記になります。
韓国人も読み方を厳密には守っていない?
ハングルの複雑なルールとして、「語順によって平音と激音を使い分ける」とご紹介しました。しかし韓国の人も、このルールを厳密に守っているわけではないようです。新聞やニュースサイトなどで執筆しているプロでも、語中に持ってくるべき文字を語頭に持ってきたり、語中に濁音を持ってきたりしています。
書き方や読み方はあまり規則に捉われないように
韓国人ですら厳密にハングルのルールを守っていないとご紹介しましたが、振り返ってみると日本人も、文法や語法を間違えることがあります。外国語として韓国語を学ぶ際、書き方や読み方に対してあまり神経質になることなく、楽しみながら学習していきましょう。
自分の名前を韓国語にして自己紹介しよう!
日本語の名前を韓国語にする書き方についてご紹介しました。名前の場合は文法を覚える必要はありません。まず、日本語の母音のハングルを覚え、次に8つの子音のハングルを覚えましょう。
また、語頭・語中・語尾の順番によって使う文字が決められていますが、文法ほどに神経質になる必要はありません。自分の名前を書くことから始めて、少しずつ韓国語をマスターしていきましょうね。