目次 [表示]
- ビザとパスポートの違いとは?
- 旅行前に知っておこう!ビザとは?
- 旅行前に知っておこう!パスポートとは?
- 他の国に入国するのにビザが必要な理由
- 目的別!ビザの種類を解説
- 就労に関連するビザって?
- 結婚に関連するビザって?
- 勉学に関連するビザって?
- 観光にビザは必要?
- ビザがなくても旅行できる国について
- 観光にビザが必須の国
- ビザを取らなくても旅行できる理由
- ビザなしで旅行するために必要な電子渡航証明書とは?
- アメリカへの入国に必要なESTA
- カナダへの入国に必要なeTA
- オーストラリアへの入国に必要なETA
- ヨーロッパ旅行に必要なETIAS
- ビザを発行してもらう方法とは?
- ビザの申請って何をするの?
- ビザの発行に必要な書類とは?
- ビザとパスポートの違いについてのまとめ
ビザとパスポートの違いとは?
ビザとパスポートの違いは2つです。1つ目はそれぞれの役割。ビザは外国に入国するのに、必ず必要な書類となります。一方で、パスポートは、外国に行った際に、自分の国籍を明らかにするものです。2つ目は発行元が違うこと。パスポートを発行するのは自分の国の政府です。政府は自国民に対して、パスポートを発行します。しかし、ビザは外国の大使館から、その国へ行く人に対して発行されます。
旅行前に知っておこう!ビザとは?
ビザ(英:visa)は日本語で査証といいます。査証よりもビザと呼ぶのが一般的です。ビザは外国への入国が許可された証。旅行予定の国の大使館や領事館から発行され、ビザを持っていないと、外国への入国が許可されません。日本人のパスポートは、ビザなしで多くの国に渡航できるため、あまり馴染みがないかもしれません。
旅行前に知っておこう!パスポートとは?
パスポート(英:passport)は、日本語でいうと旅券です。自分の国の外に出たときに、自分の国籍や身分を証明する書類です。そのため、パスポートがないと、日本から出国できません。パスポートは自国の政府に申請をして、発行されるものです。パスポートは、外国で自分の身分を証明する唯一の書類となります。現在のパスポートにはICチップが内蔵されていて、自分の情報が記録されています。ちなみに、日本のパスポートには、個人の指紋の情報は入っていません。
他の国に入国するのにビザが必要な理由
ビザは、入国が許可されているということを証明する書類です。このことから、ビザを持っていなければ、外国への入国ができません。審査に合格してはじめて、ビザをもらうことができます。理由としては、大使館や領事館が、自分の国に【入国させても危険がないか】ということを判断するからです。ビザを取得しても、入国が保証されないことを、頭に入れておきましょう。すでにビザを取得済みでも、入国審査官がその人のことを怪しいと判断すれば、入国が許可されず、その日の便で帰ることになりかねません。
目的別!ビザの種類を解説
ビザには、たくさんの種類があるのをご存知でしょうか。ビザの申請者は、目的に合ったビザを持つことが重要です。ビザの内容と実際にその国で行う目的が合っていないと、ビザが発行されないことや、入国拒否されることも起こります。問題を防ぐために、目的別のビザの種類を確認しましょう。
就労に関連するビザって?
就労ビザは外国で働くときに必要です。就労ビザの細かい種類は国によって、それぞれ違いがあります。例として、アメリカの仕事に関するビザは、下記のとおりです。
- 特殊技能職:専門職のビザ・その職業に関する学士以上の学歴が必要
- 研修生:雇用者による研修を受けるために必要・最長2年まで
- 企業内転勤者:多国籍企業で働いている人が、転勤するときに必要
- 芸術家または芸能人:公演や展覧会を行うときに必要・訓練や指導者も含む
結婚に関連するビザって?
結婚するときや、結婚後に必要です。一例として、アメリカの結婚関係のビザの種類を見てみます。
- 婚約者ビザ:結婚をするのに必要・取得後90日以内の結婚が必須
- 配偶者ビザ:結婚後に取得する・配偶者ビザを取得することで、永住権が得られる
勉学に関連するビザって?
大学や専門学校、語学学校へ行く際に必要です。それぞれの国によって、学生ビザにも複数の種類があります。たとえば、アメリカの場合、大学や語学学校に通う場合は、F1ビザで、専門学校に通う場合は、M1ビザです。カナダの学生ビザ(Student Permit)やオーストラリア、ニュージーランドの学生ビザ(Student Visa)は1種類のみ。短期で語学学校に行く場合は、ビザが不要なときもあります。
観光にビザは必要?
ここまで、就労や結婚、勉学に関するビザを見てきましたが、観光にビザは必須なのでしょうか?観光用のビザは、必須な場合と不要な場合があります。まずは、観光ビザが必須な国と不要な国の一例を挙げてみましょう。
ビザがなくても旅行できる国について
まず、アジア圏で日本人がビザ不要で渡航可能な国の例は、以下のとおりです。
- インドネシア
- シンガポール
- 韓国
- タイ(15日以内)
- フランス
- イタリア
- スイス
観光にビザが必須の国
ビザを取らないと、旅行できない国があるのは意外かもしれないですね。そういった国々は、パスポートだけだと入れないので、ビザの取得を忘れないようにしてください。日本人が旅行するのに、ビザの取得が必須な国は、カンボジアやイラン、エジプトなどです。しかしながら、日本の外務省がその地域は危険だと判断した場合は、ビザを取っていても旅行ができません。また、ヨーロッパは、ビザが免除される国が多くあります。例外はロシアで、観光であってもビザの取得が必須です。
ビザを取らなくても旅行できる理由
なぜ、ビザなしで行ける国と、ビザ取得が義務付けられている国があるのか疑問に思いますよね。それは、自国と外国がビザの免除協定を締結しているかどうか、が、ポイントです。たとえば、日本とアメリカはビザの免除協定を締結しています。免除協定があると、ビザを取得しなくても、90日以内であれば滞在可能。一方で、日本とネパールはビザの免除協定を結んでいないため、ビザがないとネパールに入国ができません。
ビザなしで旅行するために必要な電子渡航証明書とは?
ビザが不要でも、アメリカやカナダなどに行くときは、電子渡航証明書が必須です。電子渡航証明書とは、渡航許可のこと。証明書を取ることで、渡航先へ向かう飛行機への搭乗が許されます。カテゴリー上は、非移民ビザに分類されますが、厳密にはビザではありません。電子渡航証明書は、国によって名称が違います。さらにいえば、証明書が発行されたからといって、入国が保証されるわけではありません。最終的には、現地の入国審査官が判断をします。
アメリカへの入国に必要なESTA
アメリカの電子渡航証明書は、ESTAといいます。ESTAを取得すれば、観光やビジネスを目的として、90日以内であればアメリカに滞在可能です。ESTAはオンラインで申請でき、申請後72時間以内に結果が分かります。ESTAの申請料として、14ドルを支払わなければいけません。
カナダへの入国に必要なeTA
カナダの電子渡航証明書は、eTAといいます。申請後、数分でメールが届きます。届いたメールが、eTAを取得できたという証明です。また、支払い後の領収書は必ず印刷をしましょう。後日印刷をすることや、保存はできないので注意をしてくださいね。申請時には、eTAの申請料として、7カナダドルを払う必要があります。支払いの際は、クレジットカードやデビットカード、プリペイドカードなどが使用可能です。
オーストラリアへの入国に必要なETA
オーストラリアの電子渡航証明書は、ETAといいます。ETAは以下のような目的で短期滞在をする人に向けたものです。
- 観光
- 会議出席
- 調査
- 契約交渉
ヨーロッパ旅行に必要なETIAS
ETIASとは、欧州渡航情報認証制度といい、2021年導入予定になっています。ETIASの取得が必要な国は26カ国。ETIASは以下のような目的の短期滞在で使用できます。滞在可能な期間は90日です。
- 観光
- ビジネス
- 乗り換え
ビザを発行してもらう方法とは?
ビザはどうしたら発行してもらえるのでしょうか。ビザの申請方法やビザ取得のために必要なものを説明します。また、ビザ申請時の細かいルールについては、国によって異なるので、渡航先の大使館や領事館のホームページを確認してくださいね。
ビザの申請って何をするの?
ビザを申請する方法について、アメリカの学生ビザ取得を例に挙げて考えてみましょう。アメリカの学生ビザを申請するときは、学校の入学許可証(I-20)が必要です。次に、オンラインでの申請書(DS-160)の作成をします。オンラインでの申請が完了したら、ビザを申請するための料金を払い、アメリカ大使館での面接を予約します。また、SEVIS費用も払わなければいけません。ビザの申請費用や細かい手続きの手順は国によって異なります。
ビザの発行に必要な書類とは?
ビザを発行してもらうためには、以下の書類が必要です。
- パスポート
- 申請書
- 写真
- 手数料
パスポート
ビザ申請には、パスポートが必要です。パスポート取得には、以下の料金がかかります。
- 5年間有効:11,000円
- 10年間有効:17,600円
ビザの申請書
ビザの申請書も必要です。ビザの申請書の作成は、オンラインで行える国もあります。また、大使館や総領事館のビザ申請窓口で申請書をもらい、記入をする場合もあります。
ビザとパスポートの違いについてのまとめ
いかがでしたか。この記事では、ビザとパスポートの違いやビザを取得が必須な理由などについて解説しました。日本人の場合、短期滞在であればビザを取る必要は、ほとんどありません。もし、ビザを取得する場合は、渡航先のビザの情報をよく調べて、目的に合ったビザを取るようにしましょう。ビザとパスポートの違いを理解して、素敵な旅を楽しんでくださいね。