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レンタルカートとは?公道を走行するのに必要な条件や速度制限などを解説!

レンタルカートとは?公道を走行するのに必要な条件や速度制限などを解説!

街中でゴーカートが走行してるけどなぜ?それはミニカーとして道路を走れる条件を満たしているから。これらは公道レンタルカートと呼ばれ、訪日客を中心に人気が広がっているんです。この記事ではレンタルカートの公道での走行条件やカートを楽しめる施設を紹介していきます。

目次 [表示]

レンタルカートとは?

一般道で普通車にまじって、レーシングカータイプのゴーカートが走っているのを見るけれど「ゴーカートが公道を走れるの?」と思ったことがあるのではないでしょうか。あれは「公道カート」と呼ばれ、ナンバーが付いていれば、それはちゃんと条件を満たして公道を走れる許可を得た車なのです。レンタルカートは、主にサーキット内でのサービスが主流でしたが、近年首都圏を中心として公道カートのレンタルが盛んになってきました。

レンタルカートが公道を走行することは可能?

鉄パイプをメインにしていてライトなボディに見えますが、そこには公道を走れるようにする条件を満たす必要最低限なパーツは付いています。エンジンはもちろんのこと、ヘッドライトやバックミラー、ブレーキランプやクラクション、速度計とウインカーなど。車検はなく車庫証明も不要。役所などで許可をもらってナンバーが交付されたら公道での走行が可能です。

レンタルカートの排気量

レンタルカートの排気量ですが、よく見かける4輪公道カートだと空冷2ストロークの単気筒で49.3cc。最高出力は3.1キロワット、ガソリンは4.4リットル入るスペック。同じくらいの排気量を持つHONDAスーパーカブ50だと最高出力が2.7キロワットなのでカートでも、それなりのパワーを出すことが可能だということがわかります。

車両はミニカーの扱い

道路交通法でミニカーは「総排気量については0.050リットル(50cc)以下、定格出力については0.60キロワット以下の原動機を有する普通自動車」と記載。49.3cc、3.1キロワットの4輪公道カートは普通自動車扱いのミニカーですが、道路運送車両法だと原動機付き自転車と規定されます。しかし、ヘルメットの着用義務は無く二段階右折も不要です。高速道路は走行することはできません。

総排気量については〇・〇五〇リットル以下、定格出力については〇・六〇キロワット以下の原動機を有する普通自動車

シートベルトは義務化へ

これまでは4輪公道カートにおいてシートベルトの設置義務はありませんでしたが、最近の4輪公道レンタルカート需要増加にともない事故も増えています。そこで安全面の考慮から対策として2020年4月よりシートベルトは義務化となるほか、ヘッドレストを追加することなども盛り込まれました。

カートの種類には4輪と3輪がある?

タイヤが前輪2個で後輪が1個の3輪カートを見たことがあるけど、あれもレンタルされているの?という人もいるでしょうが、公道レンタルカートは現在4輪しかありません。販売されている車では1it(ウォンイット)トライクなど3輪のカートに見える車はありますが、ウォンイットは二人乗り、排気量は249ccなので扱いは側車付軽二輪車。こちらは高速道路でも走らせることが可能です。

公道カートは販売もされている

よく見かける4輪公道レンタルカートはX-KARTという車種が中心で、取り扱っている代理店で購入することが可能です。ただ新車で買うとチューニング代を含め、おおよそ40万円はするので、普通に買うには少し躊躇するかもしれません。でも乗ってみたいという人のために代理店もレンタルしているところもありますので、そこで体験することも可能です。現行モデルは安全装置の義務化で新たに入荷はなく店頭での現品売りしかありません。

レンタルカートの制限速度

ミニカーが道路を走らせることができる法定速度は60km/h、それ以外は公道の速度標識に従って走行しましょう。レンタルカートが出せるスピードは、X-KARTが購入時で最高速度45km/hなので、公道で見かけるカートはリミッターを外した最高速度60km/hのものです。しかし、公道カートは車高が低くオープンなので体感速度が数字以上に感じられ、そこも魅力とされています。

レンタルカートは二人乗りもできる?

公道カートにおいて二人乗りはありません。安全面の条件確保が難しいのか公道レンタルカートでは現在一人用しか取り扱っていませんが、サーキットなどの施設でなら二人乗り用のレンタルカートがあります。二人乗りは縦に並んで座るタイプと横に並んで座るタイプをご用意。子供と一緒にレンタルカートに乗ってみたいという親御さんはサーキットに足を運んでみてはいかがでしょうか。

公道でレンタルカートに乗る条件

公道でレンタルカートに乗る条件ですが、ミニカーとはいえ車両ですので、公道を走るためには、それなりの資格と心構えが必要です。手軽に走れるレンタルカートはちょっとした衝撃や段差でも大きく動きますし、ぶつかれば大きく飛ばされます。ペダルも右足がアクセルで左足がブレーキだったりと普通の車とは操作感覚が違うので、焦ったときに踏み間違いがおこったりするので注意してください。

普通免許が必要

公道カートはミニカーで普通自動車なので、レンタルカートに乗るには普通免許が必要になります。オートマ限定免許でも大丈夫です。原付免許だけでは運転できません。レンタルカートに乗る際には、ちゃんと免許を携帯しましょう。なお外国籍の方が運転するときは国際免許が必要です。

カートで走行する上での注意点

カートに乗る上での注意点として、服装は長ズボンと運動靴が好ましく、ヒールの高い靴などペダルの操作ミスを招きやすい靴はNGです。風をダイレクトに受けるので肌はなるべく露出しないほうが寒く感じません。よくコスプレでカートに乗るのを見かけますが、衣装によっては、ゆったりしすぎた生地の部分が車輪に巻き込まれる危険性がありますので気をつけてください。

公道レンタルカートが乗れる場所は?

公道を走れるレンタルカートは関東が盛んですが、地方でも公道レンタルカートに乗れる専門店が増えてきました。観光地での店舗展開が多く、自然や風景も一緒に楽しめるレンタルカートは、アクティビティの選択肢の一つとして定着してゆくのではないでしょうか。公道レンタルカートを使用するときには予約が必要ですので、事前に電話かメールなどでカートの空きやスケジュールを確認してから予約してください。

アキバカート

その名のとおり東京秋葉原に店を構え、日本初の公道レンタルカート専門店を自認するアキバカート。東京以外でも横浜、大阪、静岡の富士市などにも店舗を広げています。初心者で不安な方でも、お願いすればガイドドライバーと一緒にカートを走らせることが可能ですので心強いです。

レンタルカートの料金と貸し出し時間

利用料は1時間2,700円から、一日レンタルだと10,800円。時間延長は30分ごとに2,000円。ガイドドライバー同伴は2,000円です。ガソリンは給油して返却とのことなので、給油せずに返却すると別に800円かかります。貸し出し時間プランは1時間、2時間、3時間、5時間、一日です。

淡路島Go!カート

兵庫県淡路市にある淡路島Go!カート、つまりレンタルすれば淡路島をぐるっと公道カートで満喫できるんです。出発前には、しっかり講習と試運転をさせてもらえるので、心配ありません。山沿いや海岸線を走り抜けていくさまは爽快そのもの。不定休なので、前もって電話で確認を取って予約するのがいいでしょう。

レンタルカートの料金と貸し出し時間

利用料は1時間2,000円から、一日レンタルだと13,000円になります。他に保険料として1,000円が必要。貸し出し時間プランは1時間、3時間、5時間、一日です。

フェニックスカート

宮崎県宮崎市のフェニックスカートは店舗が海に近いので、レンタルすればすぐ宮崎の海岸線での走りを楽しめます。当日プランで日南市に足を伸ばしてみるのもいいですね。完全予約制で当日直接行っても店舗が開いてない場合があるので、ちゃんと事前に電話で予約を取りましょう。

レンタルカートの料金と貸し出し時間

利用料は1時間2,500円、3時間4,500円です。10時から18時まで借りられる当日満喫プランは6,500円、翌日11時までに返却すればOKというナイトプランが8,500円。時間延長は1時間ごとに1,500円。他に保険料として1,000円かかります。

Blue Sky Resort

沖縄県の糸満市にあるBlue Sky Resortは、4輪公道レンタルカートの他にも3輪のトライクをレンタルしているトライク販売店。普通にレンタルして沖縄本島を駆け抜けることはもちろん、複数人で予約制という条件がありますが、サポートガイドがついた星空の下を走れる夜景プランも提案されています。

レンタルカートの料金と貸し出し時間

利用料は1時間3,000円からで、当日レンタルは14,000円。時間延長は30分ごとに1,500円。延滞料金は10分ごとに2,000円。他に保険料として1,000円が必要。貸し出し時間プランは1時間から10時間まで1時間刻みで分けられています。

公道じゃなくてもレンタルカートに乗れる施設

公道にこだわらなければ、レンタルカートに乗って走れる施設は全国にたくさんあります。サーキットでも長ズボン、運動靴と安全で動きやすい格好で行けばヘルメットやグローブなどは無料でレンタルしているので、公道に出るより安心です。サーキットを利用するときはコースが予約貸し切りになっている場合もあるので、ホームページでスケジュールや予約の有無を確認してから行きましょう。

事前講習があるので安心

レンタルカートに乗る前には事前講習がありますので初めてでも大丈夫、場所によっては免許もいりません。18歳以下でも専用のジュニアカートがありますし、二人乗りのカートも用意されているので、家族やカップルでも楽しく遊ぶことが可能です。コース上でトラブルがあってもスタッフが適切に対処してくれるのであわてず指示に従いましょう。

サーキットのレンタルカートの仕様

サーキットのレンタルカートは公道レンタルカートと仕様が違います。サーキット用のカートではフォルムも衝突に強いデザインになっていて、エンジンも4気筒、排気量が200ccクラスのカートが中心です。二人乗りカートも4気筒エンジンで排気量160ccのカートが多く、排気量50ccのミニカーとは大きく違うことがわかります。最高時速は60km/hまで出すことができ、この点は公道レンタルカートと変わりません。

レンタルカートの料金

コースの使用料金は施設によってプランが異なり、分単位でレンタルするところや規定の周回を走らせることで料金が変わります。平均するとコース5周で2,300円、10分2,100円。二人乗りカートは5周2,300円、10分2,000円です。1デイフリーパスや回数券があるところもあります。

マナーを守ってレンタルカートで風景や季節の空気を楽しもう!

Photo by prelude2000

風と重力をダイレクトに感じられ、普通とは違ったスリルと楽しさが得られるレンタルカート。でも開放感から起こる油断から事故につながったケースも少なくなく、まだまだ公道レンタルカートには課題も残っています。自分たちがカートに乗るときには道路状況に注意し、マナーに気を配ってレンタルカートを楽しみましょう。

fujiichi_web
ライター

fujiichi_web

北海道在住。札幌近郊を中心とした地域をドライブするのが趣味。 とくに歴史的建造物や臨港の工場地帯を見学するのが好きです。

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