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ハワイ州はどんな特徴のある州?成り立ちやこれまでの歴史を解説!

ハワイ州はどんな特徴のある州?成り立ちやこれまでの歴史を解説!

ハワイ州はアメリカ合衆国50州で50番目に加わった州で、複数の少数民族で構成されていて混血も多く、公用語は英語とハワイ語の2つというめずらしい州です。ハワイ州の歴史は、欧米人が来航したハワイ王国時代に近代化とともにアメリカ化されたことから始まります。

目次 [表示]

ハワイ州の特徴

Photo by Ken Lund

正式名称 アメリカ合衆国ハワイ州
State of Hawaii
公用語 英語・ハワイ語
人口 125万人(2020年7月)
州都 ホノルル(オアフ島)
時差 日本-19時間
通貨 米ドル

ハワイ州の正式名称は「アメリカ合衆国ハワイ州」であり、州都はワイキキビーチやアラモアナセンターが有名なオアフ島のホノルルです。

ハワイ州の州旗にはアメリカ50州で唯一、英国旗(ユニオンジャック)が入っています。ハワイ州旗はハワイ王国の国旗で、建国や交易でかかわりの深い英国や、フランス・ロシア・アメリカへの敬意を表して作られました。

白人が少数民族

  民族構成(%)
白人系 24.7
アジア系 38.6
太平洋系 9.9
その他 5.4
混血 21.4

ハワイ州は複数の少数民族からなり、アメリカ本土では多数派である白人も、ハワイ州では少数民族のひとつです。ハワイ州でもっとも多い民族は、日本・中国・フィリピンなどのアジア系であり、白人系・混血がつづきます。ハワイ州は、ハワイ州人としての一体感が強いといわれ、混血の割合は50州でもっとも高いです。

公用語は英語のほかにハワイ語も

出典:写真AC

公用語 英語・ハワイ語
言語 英語・ハワイ語・中国語・日本語・フィリピン語など

ハワイ州の公用語は英語とハワイ語で、ハワイ語はハワイ先住民の文化を継承するために、あとから公用語に加えられました。街中で使われる言語は英語が基本であり、ハワイ語を日常的に使う人口はたったの1,000人ほどです。

ハワイ語は、1900年ごろまで40倍近くの人々が使っていましたが、アメリカに併合されて激減しました。

四方が海に囲まれている

ハワイ州は50州で唯一、四方を海にかこまれた州で、アメリカ西海岸のサンフランシスコから3,800キロ以上も離れた太平洋のほぼ真ん中にあります。ハワイ州は人の住む主要8島と120以上の島々からなり、旅行客が渡れる島は、主要8島のうちのオアフ・ハワイ・マウイ・カウアイ・モロカイ・ラナイの6島です。

常夏の気候

出典:Pexels

ハワイ州は海辺を中心におだやかな常夏の気候であり、気温は20~30度で1年をとおして海に入れる暖かさです。季節はカラッと晴れる乾季とスコールの多い雨季に分かれますが、山の標高や東西で気温や雨量が大きく変わります。ハワイ州を旅行する服装はシャツと短パンが基本ですが、室内・雨季・高山用に羽織も必要です。

世界的に有名な旅行先

ハワイ州は世界的に有名な旅行先で、雄大な自然・穏やかな気候・ショッピングなどが人気です。訪れる旅行客の6割以上はアメリカ本土の人々ですが、次に多いのは日本人(1.5割)で、ほかにはカナダ・東アジア・オセアニアの人々が占めます。

ハワイ州の産業は旅行産業と米軍基地関連を主軸とし、物資はつくらず輸入するのが基本なので、物価は50州で2番目に高いです。

ハワイの成り立ち

出典:イラストAC

年代 成り立ち
600万年前 カウアイ島ができる
350万年前 オアフ島ができる
150万年前 マウイ島ができる
50万年前 ハワイ島ができる
500~800年ごろ ポリネシア人がハワイ諸島へ渡る
1000~1300年ごろ ソシエテと交流し、階級社会ができる
1778年 西欧人がハワイ諸島へ来航する

ハワイ諸島の成り立ち(600万~50万年前)

ハワイ諸島の成り立ちは50万年以上も昔で、海底火山が噴火して、溶岩が海上にもり上がってできました。小島が点状に連なっている理由は、島をつくる大噴火は数百万年おきですが、島や海をのせたプレートは北西に動いていて、次の噴火のころにはずれているためです。

マグマが噴出しやすいのは諸島南端(キラウエア火山あたり)で、世界的にも活発な噴火活動が見られます。

欧米人が上陸するまで(6~18世紀)

Photo by Ron Cogswell

ハワイ諸島では、6世紀ごろから欧米人の上陸する18世紀までは、移住してきたポリネシア系の人々(ハワイアン)が暮らしていました。ハワイアンの文化は文字がなく、くわしい歴史は不明ですが、12世紀ごろには階級社会ができ、宗教を土台にした重い掟(カプ)で社会を治めていたようです。

英国人クックの来航(1778年)

欧米人がハワイ諸島に初めて上陸したのは大航海時代の1778年で、イギリスの探検家ジェームズ・クックらが太平洋探検のなかでハワイ諸島に渡ります。ハワイの人々はクックらを神々だと思って歓迎し、欧米の鉄の道具と自分たちの工芸品とを交換したそうです。

以降、ハワイ諸島には欧米人が立ち寄るようになり、ヨーロッパの先進文化や疫病、不平等な条約がもたらされます。

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