目次 [表示]
- マウナケア山ってどんな山?
- 富士山より標高の高いハワイ諸島の最高峰
- 海底からの高さは世界最高峰
- ハワイではめずらしく雪の降る「白い山」
- マウナケア山はハワイ島をなす5火山の1つ
- ハワイ島の成り立ち
- マウナケア火山の最後の噴火は4~5千年前
- 4火山の噴火の歴史
- マウナケア山は古代ハワイの霊山
- 雪の女神ポリアフの住まう山
- 名前の由来は「父なる空の神ワーケアの山」とも
- マウナケア山は世界の天文台が集まる山
- ハワイ諸島の高山は天体観測にうってつけ
- マウナケア山は最高峰で噴火もない最適な山
- はじめはヒロの街の復興策として各国から誘致
- マウナケア山は人気のツアー観光スポット
- 見どころは星空
- 人気は星空と山頂からの夕日ツアー
- 家族連れには星空とビーチの夕日ツアー
- マウナケア山観光で気をつけること
- 高山病
- 平地との気温差
- 山頂・登山口の封鎖
- マウナケア山の天文台問題はどうなった?
- 2019年夏にはデモにより登山口封鎖
- 2021年4月現在は新たな情報なし
- マウナケア山はハワイの最高峰
マウナケア山は世界の天文台が集まる山
マウナケア山の頂の周辺は国際天文台として使われており、11か国が関わる13基もの大きな望遠鏡のならぶ有名な観測地です。日本もすばる望遠鏡を設置しており、宇宙の果てや生命体のいる惑星を探して観測を重ねていて、平常時は内部の見学も受け付けています。
ハワイ諸島の高山は天体観測にうってつけ
天体観測に向く場所の条件 | |
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光を受け取りやすい | さえぎる雲がない |
光をかすませる大気中の水蒸気が少ない | |
大気が安定して星が瞬かない | |
人工的な明かりがなく暗い | |
その他 | 両半球の空を見られる |
行きやすい |
マウナケア山をはじめとするハワイ諸島の高山は、天体観測にうってつけの環境にあります。貿易風が年中吹くハワイ諸島では山頂に雲ができず、高山の頂は年に300日近くは晴れて乾燥し視界が利き、大気も乱れにくいです。諸島は孤島で人口密度も低くて夜の明かりが少なく、低緯度にあるので両半球の空の大半が見えます。
マウナケア山は最高峰で噴火もない最適な山
マウナケア山はハワイ諸島の最高峰であるうえに、噴火の危険もないので、数ある高山のなかでもぴったりです。マウナケア山は登頂しやすいのも大切な特徴で、富士山よりも標高が高いにもかかわらず、斜面はなだらかなため車で登れます。マウナケア山は「宇宙にもっとも近い場所」と呼ばれるほど、空が広く星々は鮮明です。
はじめはヒロの街の復興策として各国から誘致
マウナケア山が国際天文台になるきっかけは、被災したヒロの街を建て直すために各国から天文台を誘致したことでした。ヒロの街はマウナケア山のふもとにあるハワイ州の第2の都市で、1946年と1960年におきた環太平洋地域での地震の津波で産業・街ともに失います。
マウナケア山は人気のツアー観光スポット
マウナケア山は中腹・頂から景色を眺めるツアー観光が人気のスポットで、景色のよさで有名です。マウナケア山は四輪駆動車で登頂できますが、夜は真っ暗で中腹以上は未舗装の道もあり、レンタカーを借りると多くの会社は保険が利かないのでツアーをおすすめします。
見どころは星空
マウナケア山のいちばんの見どころは星空で、「ハワイで星空を見る」といえばマウナケア山です。空の眺めは浮世離れしていて、山頂から眺める夕日・朝日、日が落ちてすぐの空に映る地球の影なども一見の価値があります。マウナケア山にはハワイの高山にしかいない絶滅危惧種もいて、独特で美しい見た目の銀剣草が有名です。
人気は星空と山頂からの夕日ツアー
マウナケア山観光で人気のプランは山頂から夕日を眺め、少しだけ下ったところで夜を待ち、星空を観察するツアーです。夕日は雲海に沈む夕日を見届けられ、星空はガイドさんに解説してもらいながらじっくりと楽しめます。所要時間はおよそ8~9時間で、午後から出発してふもとの街から送迎がある場合が多いです。
家族連れには星空とビーチの夕日ツアー
家族連れでマウナケア山を観光するときの人気プランは、年齢制限のある山頂までは登らずに、ビーチで夕日を眺め、マウナケア山の中腹で星空を楽しむツアーです。水平線の向こうに沈む夕日に南国らしさをたっぷりと味わえて、多くは夕方に出発して所要時間が6~8時間で送迎もあります。
マウナケア山観光で気をつけること
マウナケア山を観光するときに気をつけることは多く、富士山より高い山ですので心構えをして挑みましょう。登頂するにはツアーに参加するのがおすすめですが、参加のルールを頭に入れ、安全に気をつけることが大切です。マウナケア山はハワイ文化の大切な山ですし、貴重な自然の残る場所ですのでマナーを守りましょう。
高山病
- 妊娠している(可能性がある)
- 16歳未満
- 心臓や呼吸器の病気・高血圧などの持病を持つ
- 高齢
- 12時間以内に飲酒した
- 24時間以内にダイビングをした、飛行機に乗った
マウナケア山の観光で気をつけることの1つ目は高山病で、年齢や状態によっては山頂に登れません。症状は、一気に高度が上がることで体が酸素の薄さに対応できないために起こり、重いと命にかかわります。登頂するときは中腹のビジターセンターで30分以上かけて体を慣れさせ、体調が万全でない人は下山する決まりです。
平地との気温差
マウナケア山の観光で気をつけることの2つ目は、平地と山頂近くの25度以上の気温差で、山頂は0度を下回ることもあるほど寒いのでしっかりと防寒できる衣類が必要です。ツアーに参加すると多くは上着の貸出がありますが、加えて帽子・マフラー・厚手の靴下・厚手のフリースなどを用意しましょう。
山頂・登山口の封鎖
マウナケア山の観光で気をつけることの3つ目は、中腹から山頂までの道や、登山口が封鎖される恐れがないか、現地の天候や情勢を事前に確認することです。山頂への道は強風や冬の雪で閉鎖しますので、冬に訪れる場合は、現地の気象センターの公式サイトで最新の道路状況を確認しましょう。
出典:写真AC