目次 [表示]
- カンチャナブリーはどんな場所?
- カンチャナブリーで訪れるべきスポット①泰緬鉄道
- 泰緬鉄道について
- 泰緬鉄道の見どころ
- カンチャナブリーで訪れるべきスポット②クウェー川鉄橋
- クウェー川鉄橋について
- クウェー川鉄橋の見どころ
- カンチャナブリーで訪れるべきスポット③JEATH戦争博物館
- JEATH戦争博物館について
- JEATH戦争博物館の見どころ
- カンチャナブリーで訪れるべきスポット④連合軍共同墓地
- 連合軍共同墓地について
- 連合軍共同墓地の見どころ
- カンチャナブリーで訪れるべきスポット⑤エラワン滝
- エラワン滝について
- エラワン滝の見どころ
- カンチャナブリーで訪れるべきスポット⑥サイヨーク国立公園
- サイヨーク国立公園について
- サイヨーク国立公園の見どころ
- カンチャナブリーへの行き方
- まとめ
カンチャナブリーはどんな場所?
タイ西部のミャンマーとの国境近くにある町カンチャナブリーは、バンコクからバスで3時間ほどの場所にある小さな町です。この町が有名になったのは、悲惨な戦争の舞台となったためとご存じでしょうか。その悲惨な戦争を象徴する泰緬鉄道を通すために作られた橋は、映画「戦場にかける橋」の舞台にもなりました。バンコクからの日帰りツアーで訪れる人が多いようですが、それだけではもったいないカンチャナブリーの魅力を紹介します。
カンチャナブリーで訪れるべきスポット①泰緬鉄道
泰緬鉄道について
第二次世界大戦中、日本軍がビルマへ軍需物資を輸送するために多くの現地人や連合軍の捕虜を使って建設した泰緬鉄道。その線路は、現在カンチャナブリー駅からナム・トク駅間まで残っています。週末は観光客で賑わうため、確実に席を確保したい場合はツアーに参加するか、カンチャナブリー周辺に宿をとり、早朝の列車に乗ることをおすすめします。かつての歴史に思いを馳せながら、乗車してみてはいかがでしょうか。
泰緬鉄道の見どころ
泰緬鉄道の見どころは主に3つあります。1つ目は、クウェー川鉄橋。駅から発車すると、すぐ、歴史ある橋を電車で渡ります。2つ目はチュンカイの切り通し。鉄橋を通り過ぎて少しすると、線路を挟むように垂直の岩肌がそそり立つのが見えてきます。3つ目はアルヒル桟道橋。突貫工事による爆破でデコボコになった岩壁にへばりつくように桟道橋が続きます。どれも当時の工事の難しさを感じる見どころです。
カンチャナブリーで訪れるべきスポット②クウェー川鉄橋
クウェー川鉄橋について
映画「戦場にかける橋」で一躍有名になったクウェー川鉄橋。1943年の完成当初は木造でしたが、連合軍の爆破で破壊され、現在は鉄の橋になりました。現在残っている橋は戦後に修復されたものですが、丸い部分はオリジナルです。橋の上には線路が敷かれていて、その脇を歩くことができます。当時の歴史に思いを馳せながら、ぜひ、歩いてみましょう。町の中心部から鉄橋までは約4キロあるので、ソンテウかサムローで向かうことをおすすめします。
クウェー川鉄橋の見どころ
クウェー川鉄橋で見逃せないのは、何と言っても橋の上を電車が通り抜ける姿です。川幅はそんなに広くはないですが、鉄橋はとても長いので、鉄橋の上を歩いている時に電車が来たら、線路脇にある避難スペースに素早く逃げ込みましょう。歴史ある鉄橋の上で、目と鼻の先を電車が通り抜けるスリリングな経験を楽しむことができます。電車が通るのは1日に数回のみ。確実に見るためには、事前に時刻表を確認しておくと良いでしょう。
カンチャナブリーで訪れるべきスポット③JEATH戦争博物館
JEATH戦争博物館について
JEATH戦争博物館は、メー・クロン川に面して建つ戦争博物館の1つです。当時の収容所を再現すべく、建物は竹で作られています。JEATHとは、Japan、England、Australia、Thai、Hollandの頭文字をとったもので、鉄道建設に携わった日本軍の捕虜収容所の様子を展示しています。コの字型の建物内には、当時の写真や捕虜が描いたスケッチ、水彩画などが展示されています。第2展示室には、当時の武器や日用品が展示されています。どれも興味深い展示物ばかりです。
JEATH戦争博物館の見どころ
JEATH戦争博物館の見どころは、日本軍に関わる数多くの展示品です。日本人なら思わず目を覆いたくなるような、ショッキングな事実を目の当たりにすることでしょう。捕虜への拷問を描いた絵や、劣悪な環境の中で病魔に蝕まれた捕虜の姿など、戦争の悲惨さを伝える展示が多くあります。日本人として知るべき事実を学べる博物館です。展示を見終わって博物館を出るときには、入り口にある「forgive but not forget」の言葉が重くのしかかるでしょう。
カンチャナブリーで訪れるべきスポット④連合軍共同墓地
連合軍共同墓地について
カンチャナブリーには、日本軍によって鉄道建設に駆り出され、病気や栄養不足で命を落とした連合軍兵士が眠る共同墓地が2か所あります。その1つが、鉄橋駅から徒歩で行ける場所にある連合軍共同墓地です。6,982柱の霊が眠る墓地内は手入れが行き届いており、一面緑の芝生の中に綺麗な花が咲き乱れています。特に日が暮れる頃は美しさと物悲しさが際立ちます。静かな墓地で、歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
連合軍共同墓地の見どころ
この連合軍共同墓地では、ぜひそれぞれの墓石に書かれているメッセージを見ながら歩いてみてください。墓石にはそれぞれ、故人の名前と家族が故人に寄せたメッセージが書かれています。1つ1つのメッセージを読むと、戦争博物館や鉄橋の時とは違う形で、戦争の悲惨さを感じることができます。埋葬者は英国兵が多く、今でも遺族の方々や観光客が墓参りに訪れています。多くの花が枯れずに綺麗に咲いているのが、その証です。
カンチャナブリーで訪れるべきスポット⑤エラワン滝
エラワン滝について
クウェー川流域にはたくさんの滝がありますが、最も有名なのがエラワン国立公園内にあるエラワン滝です。その美しさは現地に住む人からも「タイで最も美しい滝」といわしめるほど。カンチャナブリーの北西約65キロにあり、バスターミナルから2時間ほどかかります。ここでは滝で思いっきり水遊びをしましょう。水着などの濡れてもいい格好と、岩の上でも滑らないような靴を準備して向かうことをおすすめします。大人も子供も楽しめるスポットです。
エラワン滝の見どころ
エラワン滝の見どころは、いくつもの段に分かれる滝が魅せる美しい姿です。全長が1キロを超える長い滝であり、水遊びのできる滝、木陰で涼みながら魚を眺めることができる滝、落差に圧巻させられる滝など、多様な姿を見せています。特に5段目から先は、かなりハードな山道を歩くことになりますが、その分登った後の景色は圧巻。エメラルドグリーンの水の中を蝶々が飛び交う、幻想的な景色を見ることができるかもしれません。
カンチャナブリーで訪れるべきスポット⑥サイヨーク国立公園
サイヨーク国立公園について
サイヨーク国立公園は、緑の濃い広大な公園です。町の中のバスターミナルからバスで2時間、もしくは泰緬鉄道の終点ナム・トク駅で降りたら駅で待っているソンテウで5分で着きます。広大な国立公園の中には、いくつもの滝や洞穴、日本軍の残したかまどの跡なども残されています。豊かな熱帯モンスーン林に囲まれていて、コウモリ、シカ、リスなどの野生動物も多く生息しているので、自然観察を楽しむこともできますよ。
サイヨーク国立公園の見どころ
サイヨーク国立公園の見どころは、迫力のある2つの滝です。カンチャナブリーから最も近く、アクセスの良い滝はサイヨーク・ノイ滝。水量が多い6月〜10月がベストシーズンで、地元の人で賑わいます。最も有名なのは、サイヨーク・ヤイ滝。タイの詩や歌でも謳われるほど、現地の人にも親しまれています。ラフティングトリップのスタート地点としても利用されます。水が驚くほど冷たいので、泳ぐのは危険。雨季は迫力が増します。
カンチャナブリーへの行き方
カンチャナブリーはタイの首都・バンコクの北約130キロに位置しています。バンコクから向かうには、バスが最も便利。本数も多く、所要時間も3時間ほどで行くことができます。また、電車で向かうこともできます。バンコクのトンブリー駅からナム・トク駅まで所要時間は約4時間半。ただ、1日に走る本数が少ないので、確認が必要です。かかる時間、値段、利便性を考えると、バスを使うのが一番良いでしょう。
まとめ
カンチャナブリーで訪れるべき観光スポットを紹介しましたが、気になる場所はありましたか?日本人として知るべき歴史や、ここにしかない自然など、見逃せないスポットがたくさんあります。国立公園に足を伸ばすには時間もかかるので、ぜひカンチャナブリーに宿泊して、じっくりと歴史や自然に触れてみてください。あなたが今まで知らなかったタイを知ることができるはずです。