十份観光でおすすめのプランは？九份と合わせて楽しむプランもご紹介！

台湾の人気観光地と言ったら「千と千尋の神隠し」がモデルにもなったと言われている、九份を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、台湾には「十份」という観光地が存在し、九份よりさらに南に行った山奥にあります。自然豊かで、日本と台湾の歴史を存分に感じられる場所でしょう。小さな街で観光地がコンパクトにまとまっているため、非常に観光しやすいです。九份とはまた違ったノスタルジックさが見どころなので、ぜひ一度足を運んでみてください。一度訪れたら、何度でも行きたくなること間違いなしです。

十份で最も有名なのが、ランタン飛ばしでしょう。熱気球と同じような感覚で、中にろうそくを入れてバルーンを空に打ち上げるアクティビティです。色とりどりの熱気球が売られていて、願い事に応じてランタンの色が決まっています。例えば赤はお祝い事、橙は金運、青は夢、ピンクは恋愛などですが、一つに絞れない時は、4色タイプのランタンもあるので安心してください。大空へふわっと舞う姿は、とてもきれいで感動しますよ！まるで「ラプンツェル」のような世界が広がり、女子は特に心躍ること間違いなしです。

十份は、台北市内から車で約1時間で移動できます。車での移動も楽でいいですが、おすすめは「平溪線」というローカル電車での移動です。街の真ん中に電車が走っており、両脇にはお土産屋さんや台湾グルメが食べられるお店などが並びます。電車は1時間に1本しか走っていないため、線路内は自由に出入りすることが可能ですが、電車が通る時はスレスレでスリル満点です。日本ではなかなか味わえない、十份ならではの経験ができるでしょう。人やお店がこれほどまでに密集している光景も、面白いですよ。

十份瀑布はカナダのナイヤガラの滝に似ていることから、「台湾のナイヤガラ」と呼ばれています。長さ約20メートル、横幅約40メートルもあり、大迫力の滝を眺められるでしょう。マイナスイオンがたっぷりで、大自然の恵みを感じさせ、五感を使って十份瀑布を満喫できます。ちょっとした冒険気分を味わえて、写真スポットになること間違いなしです。台湾の中でも、かなり自然を感じられるので、おすすめスポットと言えます。

十份老街には、140軒を超えるお店が立ち並び、連日多くの観光客や地元の人で賑わっています。十份老街の見どころは、線路周辺を挟んでお店があり、電車が来ない時間帯であれば線路内を自由に歩き回れるところです。日本では絶対にできない行為なので、十份ならではの光景と言えるでしょう。ここはインスタ映えスポットとしても有名で、カメラを構えて写真撮影する人も多くいます。記念に写真を撮るのも、おすすめの楽しみ方ですよ。

ここは炭鉱産業の博物館で、日本統治時代から戦後の台湾の歴史を学べるスポットです。かつて炭鉱産業に従事していた人たちの写真や、着ていた制服などが展示されています。展示品は全て中国語表記ですが、写真や映像資料があるためわかりやすく、当時の状況や雰囲気を感じ取れるでしょう。この博物館の最大の見どころは、80年前に使用されていたトロッコに、実際に乗車できるところです。トロッコで博物館周辺をゆっくりと走り、十份の自然と歴史を、存分に楽しめます。

十份に電車で移動する際、乗り換えで瑞芳駅を利用しますが、駅近くにある「瑞芳美食館」はおすすめです。屋台やフードコートが約15店舗揃い、台湾定番グルメ店やかき氷店、ドリンク店などが軒を連ねます。何でも揃っているので、食べるものには困りませんし、十份で遊んだ帰りにも寄ることが可能です。「まずは台湾グルメで腹ごしらえをしたい！」という方は、観光前にこちらに寄ってから十份へ行くプランも、いいかもしれません。夜まで営業しているので、観光後に訪れてお酒を飲みながら晩酌するのもありですね。

ここのお店は十份一人気で、日本ではなかなか味わえないグルメとして有名です。スパイシーなタレで味付けされた鶏肉の中に、いろいろな食材が詰め込まれているスタイルで、特に人気なのが炒飯が詰め込まれたグルメ。鶏肉の中に炒飯はなかなか斬新なグルメであり、十份に来たなら欠かせないものと言えるでしょう。片手で持てるサイズなので、食べ歩きをしながら十份観光もいいですね。一度食べたら病みつきになってしまうほどなので、ぜひ食べてみてください。

「鮮果Q凍」は冷たいお菓子やアイスクリーム、ジュースなどがおいしいお店で、台湾フルーツをメインに使っています。台湾を訪れる時期によっては、とても暑い日があるので、十份観光の合間に食べるスイーツとしてもおすすめです。十份老街周辺にあるお店で、常に行列ができるほど人気ですが、並ぶ価値は十分にあるでしょう。とにかくフルーツの種類が豊富で、新鮮なフルーツの味をすぐに頂けるので、とてもおいしいです。また、見た目もとても可愛いため、味覚以外でも楽しめます。

九份の見どころは、19世紀末に造られた街の路地や石段などの建物が、当時のままの雰囲気で残っているところです。昭和のような雰囲気を醸し出しているのに、日本とはどこか違う、とても不思議な街だと言えるでしょう。特に九份の夜景は絶景で、これを目当てに来る人も多いそうです。大きな街ではないですが、楽しさがぎゅっと凝縮されており、神秘的な世界観に浸れるためおすすめのスポットと言えます。

九份と言ったら「千と千尋の神隠し」のモデルになった場所ではないかと言われており、今や日本からも多くの観光客が訪れています。物語内に出てくる湯屋の周辺の街にあるような、どこか懐かしい雰囲気が街いっぱいに広がり、幻想的な世界が溢れているでしょう。台北市内からもそこまで移動せずに観光できるため、それだけでも魅力的だと言えます。この映画が好きな人は特に、訪れるべきスポットでしょう。

九份はとにかくおいしいB級グルメが豊富で、街並みに加えて食べ物も存分に楽しみましょう。台湾は小籠包が有名ですが、ピーナッツアイスや芋団子、台湾ソーセージなど、日本では味わえないグルメを堪能できます。また、食べ歩きにぴったりのサイズや、シェアもできるので九份散策もより楽しくなるでしょう。九份老街周辺には、有名なグルメ店もいくつか存在するので、ぜひ訪れてみてください。

九份にも、十份とは異なるノスタルジックさを感じられます。中でも九份を代表するのが「豎崎路」で、狭い路地周辺にたくさんの建物が建っていて、長くて急な階段で街を埋め尽くす光景が有名です。九份らしい光景で、写真におさめようと多くの観光客が集まります。見どころは、何と言っても「豎崎路」にたくさんの人が行き交う光景で、台湾らしい活気に満ち溢れた姿が見られるでしょう。もし、人が写っていない街並みだけを撮るなら、階段上まで登って撮るのがおすすめです。

「基山街」はディープな雰囲気を楽しめ、九份で最も賑わうメインストリートでもあります。周辺にはお土産屋さんや食べ物屋さんが軒を連ね、連日多くの人が訪れるエリアです。このストリートは端から端まで400メートルで移動できますが、いろいろなものを見て散策するためにも、1時間くらいは見ておくといいかもしれません。とりあえず「基山街」を訪れておけば、台湾のお土産やグルメを一通り楽しめるので、ぜひ足を運んでみるといいでしょう。

九份を訪れるなら、誰もが目指すスポット「九份阿妹茶酒館」。ここはお茶屋さんで、かつては金鉱工場だった建物をリノベーションしているのです。近代にとらわれない歴史を感じる佇まいで、外に吊るされてある赤提灯が、よりノスタルジックさを醸し出しています。「九份阿妹茶酒館」はテラス席もあり、昼間の景色はもちろんのこと、夜の景色は本当に美しいです。まさに「千と千尋の神隠し」のような雰囲気で、思わずその世界に入ってしまったかのような気分に陥りますよ。

「芋圓」とは里芋やサツマイモ、山芋などの芋と片栗粉で作ったお団子のことで、九份の名物スイーツです。芋団子が入ったぜんざいが人気のお店「頼阿婆芋圓」は、色とりどりの芋圓や小豆が入っており、甘さは控え目で絶品！冷たいぜんざいか温かいぜんざいが選べるため、その日の気分によって変えられるのも、嬉しいポイントですね。常に人が入っている繁盛店なので、なるべく早めに入店することをおすすめします。

九份名物に芋圓を挙げましたが、草仔粿もB級グルメの代表格です。もち米で作られており、草餅や草団子のような食感が絶品で、伝統的なお菓子のような感覚を楽しめます。特におすすめしたい人気店が、基山街周辺にある「阿蘭草仔粿」で、草仔粿の出来立てを頂けるのです。また、味も数種類から選べ、タロイモやお惣菜系、高菜や小豆など変わり種もあります。一つ一つの値段が安いので、何個か買って試してみるのも楽しいですよ。

九份では、つみれが入った名物スープ「魚丸湯」も人気で、味がおいしいと評判の「九份傳統魚丸」は有名です。おすすめしたいメニューが「総合魚丸湯」で、スープはあっさりめ、つみれはふんわりとした食感で日本人の口にもよく合います。身も心も温まり、疲れた体に染み渡ることでしょう。他にもルーロー飯や、台湾B級グルメが揃うメニューもあり、外れのない味を頂けます。味の濃い台湾料理で、胃が疲れてしまった時におすすめのグルメです。

いかがでしたでしょうか。今回は、九份と十份の両方を訪れるプランを紹介していきました。1日で移動できる距離で、観光も十分にできるため、台北市内からの日帰りで訪れてもいいかもしれません。どちらも見どころはたくさんあり、何日いても飽きないでしょう。午前中に十份を訪れて、夕方から夜にかけて九份に到着するプランが一番いいと言えます。九份最大の見どころ夜景を見るためにも、時間調整をうまく使うことが有効かつ効率的にまわる鍵でしょう。