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カメハメハ大王像はどこにある?ハワイの観光スポットの見どころを解説!

カメハメハ大王像はどこにある?ハワイの観光スポットの見どころを解説!

ハワイといえば「カメハメハ大王」!ハワイの建国者であるこのカメハメハ大王の像は、ハワイの代名詞とも言え、ハワイ旅行での定番観光スポットとなっています。今回はそんな、カメハメハ大王像の場所や、見どころについてご紹介しましょう。

目次 [表示]

ハワイといえば有名な「カメハメハ大王像」!

Photo by reikow101277

ハワイといえば「カメハメハ大王」!童謡などにもその名前が使われているほど、日本でも名の知れた有名な人物です。ハワイの建国者であるこのカメハメハ大王の像は、ハワイ旅行での定番観光スポットとなっています。ハワイを訪れた際には、ハワイの代名詞とも言えるカメハメハ大王と、ぜひ一緒に写真を撮りたいですよね?今回は、そんなカメハメハ大王像の場所や、見どころについてご紹介しましょう。

カメハメハ大王像:カメハメハ大王や像についての歴史

観光をする前に、カメハメハ大王とその像についての歴史を知っておきましょう。より一層観光を楽しむには、予備知識が必要です。この項目では「カメハメハ大王はなぜハワイの人に愛されているのか」、「なぜ像は複数存在するのか」について、詳しくご紹介しています。

歴史1:カメハメハ大王はハワイの建国者

カメハメハ大王は、ハワイ島北部の「カパアウ」で生まれ、若い頃には優れた戦士であり、また民衆のリーダー的存在として頼られていました。1795年のヌウアウの戦いで歴史的勝利を収めるなど、名をあげていったカメハメハ大王。彼は1810年、ついにハワイ諸島を統一し、王国を建国。初代大王となったのです。カメハメハ大王の優れた点は戦士としての強さだけではありませんでした。国王となったカメハメハ大王は、外交の手腕も優れていたため、西洋諸国との友好的な関係を築きます。小さな島国だったハワイが独立し、平和な国でいられるのも、カメハメハ大王のお陰なのかも知れませんね。

歴史2:海に沈んだカメハメハ大王像

カメハメハ大王像は、実は、複数存在しています。それには理由がありました。1880年代にフランス・パリで製作された初代カメハメハ大王像は、その後、ホノルルに輸送される予定でした。しかし、その輸送中、船が沈没してしまい、カメハメハ大王像も一緒に海の底に沈んでしまったのです。そのため、2体目のカメハメハ大王像が急遽作られ、ホノルルに置かれました。その後、沈んでいた初代のカメハメハ大王像も、無事にサルベージされました。生還を果たした初代カメハメハ大王像は現在、カメハメハ大王の出身地・カパアウ島に設置されています。

歴史3:市民の猛反対にあったカメハメハ大王像

ハワイの人々に大変愛されているイメージのカメハメハ大王。彼はハワイの統率者として庶民に尊敬されている人物ですが、その反面ハワイ全域を制圧した政略者としての一面も持っています。そのため、カメハメハ大王像の設置は、誰もが喜ぶものではありませんでした。最新のカメハメハ大王像・ヒロ湾の像は、当初、カウアイ島に設置される予定だったのです。しかし、カウアイ島はカメハメハ大王の制圧に最後まで屈せず抵抗した島ということで、島民と像の設置をめぐって揉めてしまいました。そのため、3体目の像はヒロ湾にあります。こういったエピソードは、カメハメハ大王をただの「英雄」で終わらせない非常に興味深いエピソードですね。

カメハメハ大王像:場所はどこ?

実は、複数存在している、カメハメハ大王の像。ハワイには3箇所、そしてワシントンDCにもあるようです。今回は、ハワイにある3体のカメハメハ大王像に注目しましょう。この項目では、ハワイ各地にあるカメハメハ大王像のそれぞれの場所について、ご紹介いたします。

場所1:ホノルルのアリイオラニ・ハレ

最も有名なのが、このホノルル「アリイオラニ・ハレ」というハワイ州最高裁判所にあるカメハメハ大王像。金色のヘルメットとマントを身につけたカメハメハ大王の姿は、遠くから見ても、かなりの存在感を放っています。像は高い台の上に立っているので、並んで写真を撮るのは難しいかも知れません。写真を撮る時には、背後にある裁判所の建物も一緒に写すとうまく全体を写すことができますよ。実はこのカメハメハ大王像は、輸送船が沈没し、沈んでしまった初代カメハメハ大王像の代わりに用意された2代目だということです。初代カメハメハ大王像については、次でご紹介しますね。

場所2:カパアウ

カメハメハ大王の出身地・カパアウにあるカメハメハ大王像は、ハワイにある3体のカメハメハ大王像のうちの、一番初めに作られたオリジナルの像です。像はフランスで制作され、その後、ホノルルに輸送されました。しかし、輸送の途中で、輸送船は沈没。その時に一緒に、この像も沈んでしまったのです。しかし、奇跡的に、2代目を制作している最中に再び発見され、ハワイにやってきました。このようなドラマチックな歴史があるカパアウ島のカメハメハ大王像からは、大きなパワーが得られそうですね。こちらの像は、ホノルルの像よりも少し低めの台に乗っているため、並んで写真を撮ることも可能でしょう。

場所3:ヒロ

3体目の像はヒロ湾にあります。石垣の台座に乗ったこの像は、南国のリゾート地を感じさせる雰囲気で、リゾート地として人気のヒロ湾ならではですね。この像は3体の中でも最も大きく、ギラギラと輝く黄金の衣装からも、その存在感の強さを感じることでしょう。写真を撮るときにはその石垣・像・背後のヤシの木・青空を全部写せるよう、仰ぎ見るような角度で撮るのがおすすめです。

カメハメハ大王像:見どころは?

3体のカメハメハ大王像は、みんな同じように見えますが、実はそれぞれ違っているんです。この項目では、そんな3体の像のそれぞれ違った見どころをご紹介しています。違いや見どころを知った上で観光すると、さらに楽しめることでしょう。カメハメハ大王像の衣装や台座など、ぜひ細かいところにまで目を向けて楽しんでいただきたいと思います。

見どころ1:衣装の違い

カメハメハ大王像は、その全てが共通して、マントと帽子をかぶっています。しかし、この衣装は3体とも少しずつ違いがあり、見どころのひとつです。ホノルルの像は、品を感じる落ち着いた金色。カパアウの像は、力強さを感じる黄色と赤色のツートーンが青空によく映えます。ヒロの像は、ギラギラと輝く金色のマントで、ハワイの太陽を思わせる衣装でインパクト大。それぞれの像がカメハメハ大王の人柄を表しているようで、これを設置したハワイの人々の、カメハメハ大王への愛情と尊敬の念を感じます。

見どころ2:背景や台座の違い

3体のカメハメハ大王像は、それぞれ背景や置かれている台座にも違いがあります。写真に写すときには、その背景や台座も一緒に写真に納めるのがお勧めです。ホノルルの像はハワイの最高裁判所を背景に写すことができます。レンガ調の白い建物と合わせた白い台座は、カメハメハ大王の「正しさ」を表しているのでしょうか。カパアウの像は、カメハメハ大王の出身地ということもあり、どこか懐かしさを感じます。ヒロの像はリゾート地ならではの豪華さと、石垣の台座から感じる南国の雰囲気が魅力的です。

見どころ3:像それぞれの持つ歴史

3体の像はそれぞれ、設置された当時のエピソードが魅力的です。遠い異国で製作され、莫大な輸送費をかけて運ばれてきたにも関わらず、無念にも海に沈んでしまったカパアウの像。そして、その変わりとして急遽作られたホノルルの像。カメハメハ大王の、ハワイ制圧の歴史を物語るようなエピソードを持つヒロの像も興味深いものです。それらのエピソードを踏まえた上で観光をすると、カメハメハ大王像の観光は何十倍も楽しめることでしょう!

ハワイの人々の愛憎と尊敬の念を感じられるカメハメハ大王像

ハワイの代名詞とも言え、有名な観光地であるカメハメハ大王の像。このカメハメハ大王像は、実は複数存在しました。ハワイにある3体の像には違いがあり、それぞれの特徴やエピソードを持っていて非常に興味深いです。それらを知った上でカメハメハ大王像を訪れれば、さらに観光を楽しむことができるでしょう。ハワイの人々から愛され、尊敬され、莫大な経費を費やされて設置されたカメハメハ大王像。そこから、ハワイを制圧し、建国をした、ひとりの戦士の力強さと賢さ、偉大さを学ぶことができるでしょう。ホノルル・カパアウ・ヒロの3箇所にあるカメハメハ大王像は、ハワイ観光に訪れた際には、ぜひ見ていただきたい観光スポットです。

小池ちかり
ライター

小池ちかり

ふたりの子供をもつ専業主婦。 いつかアメリカ国立博物館で恐竜を見たい!

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