はじめに
この記事は、中東に位置する国、ドバイの治安についてご紹介します。中東というだけで、「テロは大丈夫か?」と心配されますが、結論からいうと安全です。中東には危険な国もありますが、外務省の渡航情報によると、ドバイは注意レベルにも入っていません。(2019年11月現在)しかし、文化の違いなど観光する上で気を付ける点があるため、ご紹介します。
ドバイってどんな場所?
ドバイとは、アラブ首長国連邦という国にある、都市の名前です。ドバイという名前だけで聞くことが多いため、よく国と間違われます。中東は治安が悪いイメージを持たれていますが、治安はとてもいいです。実際に行くと、ドバイはとても栄えている都市で、事前に持っていた中東の悪いイメージよりも良く見えるでしょう。
石油の国、アラブ首長国連邦
アラブ首長国連邦は石油がたくさんあるため、資金が豊富で、最近ますます栄えています。特にドバイです。街を歩いていると、「石油王?」のような人が歩いているのを見かけたり、とても裕福そうな人を見かけたりと、リッチな国だと感じるでしょう。多国籍国家なので、アラブ以外の国の方も大勢住んでいて、とても興味深い場所です。
治安がいい証拠?海外からの観光客もたくさん!
ドバイでは、砂漠があったり、大きなショッピングモールがあったりと、楽しめる場所がたくさんあります。安全に楽しめるので、海外の観光客も多いです。世界中から多くの観光客が来るというのは、街の治安がいい証拠でしょう。ドバイに住んでいる方も観光の方も、とても親切でフレンドリーなのため、とても過ごしやすい国です。
首都はアブダビ
ドバイは、かなり栄えている都市ですが、首都ではありません。アラブ首長国連邦の首都はアブダビです。ドバイからバスで1時間程で着きます。アブダビはドバイよりも石油収入がありますが、ドバイのように賑やかな場所ではなく、落ち着いたリッチな場所のイメージです。治安もドバイと変わらないため、足を運んでみるのもいいでしょう。
ドバイに治安が悪いところはある?
特に治安が悪い、という場所はありませんが、女性の夜の一人歩きはやめましょう。いくらドバイが安全だとしても、女性の夜の一人歩きはおすすめできません。また、ドバイの街では多くの警備員を見かけますが、これは治安が悪いわけではなく、観光地としてセキュリティにお金をかけているからです。安心してお楽しみください。
ドバイの街の治安は?
繰り返しになりますが、ドバイの治安はいいです。しかし、ドバイでは他に気を付けるべき点があります。日本では普通の行動でも、ドバイで同じことをすると違反になり、罰金されてしまうケースがあるのです。宗教関係のみならず、日本では些細なことも違反の対象になるので、十分お気を付けください。詳細は後ほどご紹介します。
テロは大丈夫?
ドバイは中東に位置するため、「テロが起こるかもしれない」というイメージを持たれますが、1971年に建国して以来、大規模なテロは起きていません。法律で厳しく取り締まっているため、出稼ぎ外国人による過激なデモも、一切ないです。しかし、アラブに隣接しているイエメンには危険地域もあるため、近づかないようにしましょう。
テロに関するニュースがあったが?今は安全?
確かに、中東では一時期イスラム過激派による単独テロがありました。2018年には、ドバイ国際空港にドローン攻撃をしたとの主張もありましたが、これについては実際の被害は確認されていません。現状ドバイに危険注意報は出ておらず、世界中からの観光客も多くセキュリティも整っているため、安全な観光地です。
夜の治安は悪い?
夜の治安も目立って悪いところはありませんが、女性の一人歩きは避けましょう。治安がいいといえど、海外なので念のためです。観光地につきものですが、観光客を狙ったスリなどの犯罪も0ではありません。夜の外出をするなら、気を抜くことなく、その国のマナーを守って楽しみましょう。
東京と治安はあまり変わらない!?
ドバイの治安が東京とあまり変わらないのは、観光客の数で判断できます。クレジットカード会社が調べた2018年世界渡航先ランキングでは、ドバイが世界で4位、東京は8位でした。テロが起きるようなところに観光客は集まりませんし、東京より上位にランクインしている点でも、ドバイが安全だと判断できるでしょう。
女性の旅行でも大丈夫?
ドバイは基本的にレディーファーストで、電車には女性専用車両がありますし、街でも男性が女性にぶつからないよう歩いてくれます。宗教上女性が肌を露出することはできないですが、それもあって女性専用のプールやビーチが充実しているので、女性には観光しやすい国でしょう。
ドバイの宗教や文化は?
ドバイの宗教はイスラム教で、女性は肌の露出を控えるなど、色々な決まりがあります。時期によっては「ラマダン」という断食があり、日中は断食し、日没後に食事を始めるという生活です。約1か月続きます。観光客は従う必要はありませんが、食事をする際に気を使わなければならないので、その時期は避けましょう。
他にはどんな文化があるのか?
宗教上、イスラムの方はお酒を飲みません。しかし、実際はリカーライセンスというものがあり、ライセンスを持ったレストランやバーでのみ、お酒を飲めます。その分税金がかけられているため、お酒の金額は高く、世界一ビールが高いです。ビールが一杯約1000円だったり、日本食レストランでは梅酒一杯で約2000円だったりします。
路上で飲酒は危険?
路上での飲酒は禁止されているため、もしこの国に持ち込んだお酒を路上で飲もうものなら、違反として罰せられます。過去の例には、路上でお酒を飲んだとして、日本人女性が約6万円の罰金を課せられました。ドバイでお酒を飲みすぎるのは危険ですので、ルールを守ってほどほどにしましょう。
文化の違いによる注意点
飲酒の他にも、路上での男女の関係も気を付けましょう。ドバイでは、公共の場所でのハグやキスは禁止です。手をつなぐ程度なら大丈夫ですが、路上でキスなどをすると、6か月拘束される危険があります。結婚していない男女が同じ部屋に泊まることも罰せられることもあるため、イスラムの国での行動は気を付けましょう。
守るべきルール
海外旅行で気を付けることは、文化の違いから生まれるマナーやルールの違いを事前に調べ、それらを守ることです。ドバイでは守るべきルールが多く、違反してしまうと罰金が課せられるケースがあります。実際にどんなルールがあるのか?場面に分けてご紹介しましょう。
電車で飲食禁止!?
ドバイの街にある電車(メトロ)では、車内での飲食が禁じられています。それだけならあまり驚くこともありませんが、飲食以外に、なんと居眠りも禁止されているのです!日本では、電車の中で居眠りしている人をよく見かけますが、ドバイで同じことをすると違反になります。その国のマナーを守って観光しましょう。
写真を撮る際は気を付けましょう
観光地によっては、フラッシュ撮影が禁止されていたり、写真の撮影自体が禁止されていたりします。ドバイで写真を撮るときには、現地の人が写っていないか、注意しましょう。過去には、許可なく他人の写真を撮ってしまい、約450万円の罰金になった例があります。最大で約1500万の罰金と懲役1年が課せられるため、特に注意が必要です。
言語は通じる?
アラブ首長国連邦の公用語はアラビア語と英語です。とても多国籍な国なので、アラビア語よりも英語の方が使われています。メニューがアラビア語で書かれていたら、少しも読めない!と思われるでしょうが、レストランでは英語表記もあるのでご安心ください。結果、簡単な英単語があれば、なんとか意思の疎通はできます。
ドバイの物価は?
ドバイの通貨はAED(ディルハム)で、1ディルハムは、日本円で約30円。結論から言うと、ドバイの物価は日本に比べて高いです。ドバイはゴージャスなイメージがありますが、そのイメージ通りでしょう。ドバイは観光業が盛んで、ホテルやアクティビティは割高です。ここからは、食費などの相場をご紹介します。
食事
ドバイの食費は、街中にある飲食店やモールのフードコートだと、だいたい安くて300円からあります。しかし、7つ星レストランなどの高いお店では、だいたい15000円程です。夜になると値段も変わってくるので気を付けましょう。ちなみに、上の写真は世界一美しいと言われているスターバックスで、ドバイの大きなショッピングモールの中にあります。
ホテル
ドバイ観光で大事になるのが、ホテル選びです。ドバイのゴージャスなホテルで、シーズンだと1泊10万円程かかります。シティーエリアの安いホテルでも、1泊5000円前後と、ホテルの相場は高めです。しかしオフシーズンに観光されるなら、10万円のホテルが半額になったりもするので、行ける方にはいいでしょう。
交通費
ドバイの交通費は、日本よりもかなり安いです。ドバイを観光するなら、移動は基本タクシーになります。気になる料金ですが、タクシーだと、初乗りで約150円程、メトロだと、約70円程です。しかし、タクシーには最低料金が決まっていたり、空港からだと少し高くなったりします。一番おすすめするのはウーバーです。
ウーバーとは?
ウーバーとは、登録しているドライバーと、タクシーが必要なお客さんを繋げてくれるアプリで、海外ではタクシーを使うより安くなります。日本でも使われている配車アプリです。海外でも使える場所がたくさんあるので、日本で事前に登録して、海外のWi-Fiがある場所で利用しましょう。注意する点はありますが、危険ではありません。
ウーバーの注意点は?
ウーバーの注意点は、入り組んだ場所で呼ぶと、車が入りにくいためキャンセルされることがあったり、地図と違う場所にタクシーが来てしまったりするので、分かり易い場所で呼ぶよう気を付けましょう。その土地のお祭りと被った場合、金額が割り増し設定になることもあるので、注意が必要です。金額は事前にわかるので心配いりません。
最後に
いかがでしたか?中東にあるため、テロに注意が必要なイメージを持たれていたドバイも、危険より、むしろ安全でいい国というイメージに変わったでしょう。ドバイ旅行では、ゴージャスさを味わえたり、宗教が絡んだ文化の違いも学べます。偏見を捨て、ぜひドバイに足を運んでください。必ず、素敵な体験ができるでしょう。旅行する前に「外務省海外安全ホームページ」をチェックすることをおすすめします。