シンガポールの高い物価とその理由:シンガポールの通貨
シンガポールの通貨はシンガポールドルとなっており、2019年時点で1シンガポールドルが約80円となっています。通貨が安定しているシンガポールでは、そこまでキャッシュレス化が進んでいませんので、必ず両替はしておきましょう。日本やシンガポールの空港、どちらで両替しても損をすることはありません。
おすすめの両替スポット
気になる両替について、日本と比較してシンガポールのエクスチェンジが高い、安いといった傾向はありません。しかし、場所によって手数料の金額が違う場合があります。観光客の多いショッピングモールや中心地などにも両替商がありますが、手数料が安く、おすすめなのがオーチャードの高島屋地下一階にある両替商。旅の最終日余ったシンガポールドルを日本円に戻すのにも便利ですよ。
シンガポールの高い物価とその理由:すべてが輸入品
シンガポールの物価が高いといわれている原因のひとつは、その国土の狭さにあります。畜産業、農耕、漁業は、ほぼ皆無。生産業もタイガービール以外はありません。飲料水すらも隣国のマレーシアからパイプを引いて輸入していますので、すべてに関税がかかり物価が高いという結果になっています。
日本の食べ物
シンガポール旅行中に、ショッピングでローカルのスーパーマーケットに立ち寄ると、見覚えのある日本のお菓子や食べ物を見つけることができるでしょう。現地の食べ物を受け付けない日本人の子供には馴染みのある味が安心ですが、値段は日本の価格の2倍~3倍で決して安くはありません。
日本食レストラン
海外旅行中、一度は日本食を食べたくなるという人も多いでしょう。シンガポールには珠玉混合で多くの日本食レストランが存在しています。その全てが高いという訳ではないのですが、比較的安いといわれているのはローカルの会社が経営する和食レストランです。逆に、すべての食材を日本から輸入して、シェフも日本人という本格的なお店は1人100ドル以上かかるお店も珍しくありません。
ペットボトルの水
シンガポールの衛生事情はかなりよく、日本と同じように水道水をそのまま飲んでも、お腹を壊すことは基本的にありません。ですが、慣れない外国の水道水はできれば飲みたくない場合もありますね。そんな時は、コンビニでペットボトルの水をリーズナブルに購入できます。東南アジアブランドは概ね1ドル以下、ヨーロッパなどのブランドは3ドル程度になりますので、好みで選ぶと良いでしょう。
シンガポールの高い物価とその理由:ホテル料金
国土が狭いシンガポールは、宅地や繁華街として開発されている土地も少ないため、概して家賃が高く、比例してホテルの料金も割高となっています。日本でよくあるカプセルホテルタイプの宿泊施設はありませんので、シティホテルのシングルルームかルームが一番手ごろででしょう。その中でも、窓の無い部屋は50ドル以下で用意されている場合もありますので、確認してみると良いですね。
コスパの良いホテル
宿泊料金の高いシンガポールの中で、部屋が広くてロケーションの良いホテルはどうしても高くなりますが、ひとつ何かを我慢すれば、新しくてリーズナブルなホテルを探すことも可能です。シンガポールのコスパの良いホテルをご紹介しましょう。
メルキュールシンガポールブギス
2016年に出来たばかりの新しいホテル「メルキュールシンガポールブギス」は、フランスのホテルチェーンらしくモダンでシックな内装が人気です。部屋は若干狭いのですが、設備は最新で、アラブストリートやモスクなどの観光スポットも徒歩圏内という便利さ。1泊130ドルという価格は、かなりの好コスパといえるでしょう。
ワンファーラーホテル
リトルインディアにある5つ星ホテルである「ワンファーラーホテル」は、2017年に出来たばかりでまだまだ新しく、ほぼワンファーラー駅の真上という好ロケーションにあります。5つ星のシティリゾートホテルという位置づけながら、なんと価格は220ドルちょっと!スイミングプールも広々としており、シンガポールで安く5つ星に泊まりたい方におすすめです。
シンガポールの高い物価とその理由:嗜好品の税金
物価の高いシンガポールにあって、とくに高くて驚くのが「タバコ」「お酒」などの嗜好品です。これらの品はシンガポールでは贅沢品と考えられており、高い税率がかけられています。タバコは一箱10ドル以上しますが、国外から未開封のタバコの持ち込みが禁止されていますので、喫煙者は出費を覚悟しておいた方が良いでしょう。
安くお酒を飲むには
タバコに関しては、シンガポールでは禁煙の場所が殆どで、喫煙者にとってはあまり居心地のよい国ではないかもしれません。お酒に関しては、場所を選ぶとそれなりにリーズナブルに楽しむことが可能です。外で飲酒を嗜む場合、サービス料が高いのはホテル→レストラン→バーの順番ですが、サービス料のかからないホッカーなどで楽しむと5ドルちょっとで飲めることもあります。
シンガポールの高い物価とその理由:日本と比較してシンガポールの方が安い物
ショッピングや宿泊など全体的に物価の高いシンガポールですが、日本と比較するとリーズナブルな物も多くあります。旅の予算をかけるところと節約できるところを上手に使い分けて、物価の高いシンガポールでの旅行を楽しめると良いですね。
トロピカルフルーツ
食べ物は全て輸入品で高価なものが多いシンガポールですが、周辺諸国である東南アジアから輸入されているトロピカルフルーツは、日本と比較するとかなりリーズナブルとなっています。フードコートやデパートの地下などでカットされたトロピカルフルーツが売られており、マンゴやスターフルーツなどの贅沢な盛り合わせが5ドル以下で楽しめるのが嬉しいですね。
交通費
タクシー、バス、MRTと、どの交通機関を選んでも日本より安いのがシンガポールの特徴です。その理由は、国が国民及び在住者に対し自家用車の所持使用を制限しているため。さらに、自家用車以外の交通機関にあまり税金を課していないためとなっているのです。時間が無い時や荷物が大きい時は、タクシーを利用すると良いでしょう。驚くような金額にはなりません。
エスニックフード
フードコートやホッカーなど、屋台文化が浸透しているシンガポールでは、日本と比較して、かなり安く外食を楽しむことができます。そのなかでも特にリーズナブルなのは、ローカルフードであるエスニックフード。日本では専門店に行かなければ食べることが出来ないメニューも、10ドル以下で食べることが出来るでしょう。嬉しいですね。
アーユルヴェーダ製品
多民族国家であるシンガポールには、チャイナタウン、リトルインディアを代表としてリトルマレーやリトルタイなどの多文化を楽しめる街が存在しています。中でもショッピングやエステ、グルメなどが総合的に楽しめるリトルインディアでは、アーユルヴェーダ製品が日本の半額以下で売られているので見逃せません。ドラッグストアはもちろんのこと、24時間営業のムスタファセンターでは、いつでもアーユルヴェーダ製品が買えます。
シンガポールから隣国への1泊旅行
物価の高いシンガポールから、1泊か2泊でショッピングやリゾート目的で物価の安い場所へ遊びに行くのも賢い選択です。マレーシアやインドネシアなど、おすすめのシンガポール至近の渡航先をご紹介しましょう。
ビンタン島
シンガポールのタナメラフェリーターミナルから、60分の船旅で到着してしまうビーチリゾートが、インドネシアのビンタン島です。ビンタン島はシンガポールに向けて開発されたリゾート島ですので、一般的なインドネシアの物価より高い傾向にありますが、シンガポールのセントーサにあるリゾートよりはリーズナブル。1泊~2泊の旅行がおすすめです。
ジョホールバル
シンガポールから陸路で行けるのがマレーシアのジョホールバル。シンガポール北部のウッドランドから車で10分で到着します。シティーセンターからもスムーズに移動できると60分程度。国境が空いていれば、あっという間にマレーシアに入国することが可能なのが嬉しいですね。ジョホールバルにはレゴランドがあり、子連れ旅行にもおすすめです。
まとめ
ショッピングや宿泊など全体的に物価の高いシンガポールですが、日本と比較するとリーズナブルな物も多くあります。旅の予算を上手に使い分けて、物価の高いシンガポール旅行を楽しみましょう。