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インドの超過激な祭り「Holi」とは?何が行われるのか、楽しみ方などを解説!

インドの超過激な祭り「Holi」とは?何が行われるのか、楽しみ方などを解説!

Holiは世界でも群を抜く過激さで有名なインド最大の春の祭りです。祭り好きなら一度は参加したい祭りのひとつ。なぜ過激か、どんな祭りなのか?Holiの意味や特徴を簡単に解説し、祭りの楽しみ方をご紹介します。日本で参加できるHoliも必見です。

目次 [表示]

インド最大の祭りHoli

Photo bymurtaza_ali

インド三大祭りに数えられる、ヒンドゥー教の伝統的な春の祭りです。もっとも過激で、狂気さえ感じる光景は世界の祭りの中でも有数の迫力を持ちます。街にいる誰もが参加できる祭りで、思いっきり遊びたい観光客に人気です。お祭りが好きな人、本気で羽目を外したい人は必見。

インド最大の祭りHoliってどんな祭り?

Photo by Dr. Partha Sarathi Sahana

春の始まりを祝い豊作を願う、インドやネパールの祭りで、ヒンドゥー暦12月の満月の日から2日間行います。2020年は3月9〜10日です。

初日の夜、かがり火を焚く儀式に始まり、2日目の朝からインドの町中で「Happy Holi」と叫びながら色粉や色水をかけ合い、夕方には親しい仲間とお茶をして締めくくります。Holi本祭は2日目で、色粉かけは誰でも参加可能です。

そもそも「Holi」ってどんな意味?

Photo by iwhosee

ヒンドゥーの伝説上の鬼女「ホリカ」に由来する説が有力です。兄の悪魔王でなくヴィシュヌ神を信仰する甥を殺すべく、炎に焼かれない加護を受けたホリカが甥を火に連れ込みますが、ホリカは死に、神を信じて身をさらした甥が助かりました。

初日のかがり火は、善や誠実な信仰の勝利を祝福し、内面の邪心をはらう意味があります。

祭り自体の意味は?

Photo byDevanath

春を祝い豊作を願う意味のほかにも、さまざまな伝説が関係しています。悪に善が勝ったことを祝福して「Happy Holi」と叫ぶ色粉かけ祭り。

色粉をかけ合う由来は、クリシュナ神の色粉塗り遊びや糞や泥を投げる魔よけの風習などです。現在は、カーストや禁酒など厳しい規律のあるヒンドゥー教の唯一の解禁日として、日頃の憂さ晴らしに盛り上がる場でもあります。

インド最大の祭りHoliの特徴

Photo by Carlez

2日目のHoli本祭には、2つの大きな特徴があります。当日の朝から町中で「Happy Holi」と叫びながら色粉や色水をかけ合い、夕方には親しい仲間とお茶や食事を楽しみ、仲を深めて締めくくり。ヒンドゥーの伝説に由来する特徴がもとでつけられた、Holi本祭の2つの異名をご紹介します。

festival of love

Photo by tvangoethem

Holiでは、身分も性別も関係なく、「Happy Holi」と叫んで色粉をかけ合い、いたずらに笑顔でこたえるのが特徴です。クリシュナ神が妻ラーダの肌に色粉を塗るいたずらをしたが、ラーダは変わらず愛し続けた伝説にちなんでいます。

クリシュナ神とラーダの愛を祝福するとともに、いざこざは水に流して本気でいたずらしあい仲を深める日です。

festival of color

Photo by Jangra Works

Holiでは、色とりどりの色粉や色水をかけ合い、人だけでなく町中がカラフルに染まります。色の意味は諸説ありますが、赤は「愛」、青は「クリシュナ神」の肌の色、黄は万能調味料の「ウコン」、緑は「春」の意味とするのが一般的です。

「festival of color」の名のとおり、町のすべてが色とりどりに染まるさまは、写真映え間違いなし。

インド最大の祭りHoliの楽しみ方①:地域を選ぶ

地域の歴史や風習の違いでさまざまな形式があり、熱狂度合いも異なります。Holiは、インド北部がより熱狂的。インド全域で行われるため参加はどこでもできますが、過激な祭りであるため、現地の様子をある程度わかった上で参加することが重要です。

観光客に人気の地域

Photo by Herri Bizia

首都のデリーはアクセスが良い分、観光客が多めです。ジャワハルラール・ネルー大学の周辺は、学生のやんちゃが目立ち盛り上がりますが、住宅街では過激さは、だいぶおさまります。

ガンジス川の沐浴で有名なバラナシも、ヒンドゥー教最大の聖地であり観光客に人気。ただし、規律の厳しい地域であるため、「インド一過激」ともいわれます。

本格的な祭りを行う地域

Photo by kg.abhi

クリシュナ神にゆかりの深い地域では、もっとも盛大に行われます。クリシュナ生誕の地マトゥラや、となり町ヴリンダーバンは、インド一の激しさといわれる白熱ぶりで、観光客はほぼいません。

クリシュナの恋人ラーダに、ゆかりの深いバルサナでは、男女間の応酬も祭りの目玉です。「本格的なHoliを楽しみたい」という気骨ある方は、ぜひ。

インド最大の祭りHoliの楽しみ方②:準備は事前に

Photo by VasenkaPhotography

Holi当日は、国全体の祝日でお店や交通機関も休業日です。ホテルの予約はもちろん、お祭りで使うものや交通手段、その他必要な身の回りのものも、すべてHoliを迎える前にそろえておく必要があります。Holiに参加する際に準備するべきものは、下記を参照してください。

必要な持ち物

Photo by Symic

色粉・水鉄砲・水風船・捨ててよいサングラス・服、全身用オイルが基本です。カメラなどは防水仕様に、引き裂かれることもある衣類は捨てていいものを、盗られる恐れもある貴重品は、スマホや小銭のみにします。

色粉を洗い流しやすいよう、オイルを全身に塗るのが定番です。色粉は化学染料が混じっている場合もあるため、口や目に入らないように気をつけてください。

帰る場所・手段の確保

Photo by Muleonor

色かけ合戦の中を歩いてホテルをとるのは、至難の業です。事前に予約して、前のりするのが体力的にも安心。予約の際は、Holi当日に宿泊客に外出を禁止しているホテルではないことを確認してください。公共交通機関は当日使えないため、タクシーまたは歩いて帰る道のりをあらかじめ確認しておきましょう。

インド最大の祭りHoliの楽しみ方③:仲間と一緒に

Photo by stupiddream

Holiは、ヒンドゥー教の厳しい規律が解禁される唯一の日です。飲酒が許され、身分に関係なく遊べるため、日頃のうっぷんがすべて吐き出され、度を越して犯罪行為に発展することは少なくありません。1人での参加は危険ですので、危ないときに助け合える仲間を見つけて参加しましょう。

女性は特に注意

Photo by rudresh_calls

女性は性犯罪に遭う恐れがあります。そもそもは、男女の接触もHoliでのみ許されていたことに加え、インド人男性は基本的にお酒を飲んで参加しているため、度を越したボディタッチは当たり前です。午後は、過激さが増して一層危なくなります。早めに切り上げましょう。

常に注意は張っておく

Photo by jacob jung

男性も服をはぎ取られたり、ひどい場合は暴行を受けたりする恐れもあります。観光客は町の部外者であり、目立つこともあって標的にされやすいです。明らかに酔っぱらった人や危なそうな集団を見かけたときはすぐ距離をとれるよう、冷静に周囲を観察する余裕を持っていましょう。

日本でHoliを楽しむ

Photo by Dushan and Miae

Holiは、ヒンドゥー教徒がいる場所であれば世界中どの国でも行われており、日本でも関東や関西など数か所で開催されています。公式の祭りと同じ日付に色粉かけをするものもあれば、同じ月にインド民謡やダンスとあわせて楽しむイベントも。

インドに行くのは少しハードルが高いと感じる場合は、まず日本で参加してみるのもおすすめです。

2019年のおもな開催場所

関東では、江戸川区西葛西や船堀、神奈川県川崎市、埼玉県川口市などで行われました。日本一大きいインド人街のある西葛西や近くの船堀では、踊りのオンステージやインド料理の出店もあり、日本の祭りに近い雰囲気です。

インド人メインですが、だれでも参加可能。集まって踊りながら、festival of colorを楽しめます。

2020年のおもな開催予定

  西葛西 船堀
名前 5th Tokyo Holi Mela Holi 2020:Rang De Basanti 
時間 10時~16時 11時~14時
場所 子供の広場 船堀スポーツ公園
住所 東京都江戸川区西葛西6-11 東京都江戸川区船堀5-1-18

2020年日本開催のHoliで、現在情報が公開されているものは上記の2つ。開催日は、どちらも3月7日の土曜日で、参加しやすい日程です。インド人、日本人ともに家族連れでの参加も多く、楽しく参加できます。

5th Tokyo Holi Mela
Event in 東京都江戸川区 by Tokyo Holi Mela on 土曜日, 3月 7 2020 with 274 people interested and 71 people going.
‏‎Holi 2020: Rang De Basanti / ラング デ バサンティMarch-07,(Funabori)‎‏
‎‎فن‎ event by Hindu Swayamsevak Sangh Japan on ‎ہفتہ, مارچ 7 2020‎ with 204 people interested and 88 people going.‎

一度は参加してみたいインド最大の祭りHoli

Photo by Ankur's

世界でも名の知れた熱狂的な祭りであるHoli。もちろん危険は伴いますが、Holiの場でしか味わえないエネルギッシュでわくわくする時間を過ごせます。思いっきりはっちゃけたい人は、ぜひ仲間を見つけて一度経験してみてはいかかがでしょうか。

Sato
ライター

Sato

森林浴が好きで、旅先では各地の自然に触れるのが一番の楽しみです。 自然や街並みを切り取った風景画も好きなので、題材になりそうな景色を探して歩くことや、古くからの街並みの散策や美術館巡りも好きです。

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