香港旅行で気になるお金にまつわる疑問を解決！通貨は？両替はどこがおすすめ？

もうすぐ楽しみにしている香港旅行。荷物を詰めるだけでなく、事前準備としてチェックしておいたほうがいいのがお金の問題です。アジア各国でも買い物の際カードを使う事が増えていますが、まだまだ現金を必要とするケースも多く見られます。そこで事前準備として知っておいたほうがいい香港現地のお金に関するアレコレを調べました。知っていれば、香港での観光や買い物の際、困らなくて済む情報が満載です。

香港旅行に行く際、知っておかなければいけないのが、現地通貨の種類やレートです。とくにレートが1円違うだけで、現地での通貨価値もずいぶん変わってしまうので、観光や買い物の際に影響が出てきてしまいます。ここではまず、香港の通貨の種類とレートについて説明します。

まずは香港現地の通貨についてです。香港の通貨は「香港ドル」でHK$や港幣・港元と表記されています。種類はHK$と¢があります。紙幣には1000HK$・500HK$・100HK$・50HK$・20HK$・10HK$の6種類があり、硬貨は10HK$・5HK$・2HK$・1HK$・50¢・20¢・10¢の7種類があります。特に10HK$は紙幣と硬貨があるので間違えないようにしてください。

中国は元なのに対し、香港はHK$が使われています。これは香港が特別行政区であり、現地での法法定貨幣となっているため、香港では中国の元も外貨として扱われています。そのため元とは通貨レートが違います。2019年9月の1ヶ月間の平均通貨レートは13円台。GoogleやYahooなどでHK$のレート計算をすると、過去1ヶ月のレート表が出るので、旅行前の参考にしてください。

香港は日本と比べ、物価が安いとはいえ、アジア圏の中では物価が高い地域です。特に観光地で安いと思って買い物をしても、日本円に換算すると意外と安くなかった！ということもあります。現地の物価を知ることで適切な買い物が出来ると同時に、事前準備の中でどれくらいの金額を両替すればいいのかなどの参考になります。

現地での観光や買い物の足として欠かせないのがタクシーです。まず日本の値段から見ていきましょう。たとえば都内の場合、初乗りは約1kmまで420円。以後、237m増すごとに80円加算されていきます。香港の初乗りは2kmまで22HK$（約310円）。以降、200mごとに1.6HK$（約22円）加算されていきます。初乗りだけで100円も安く、その後加算される金額も圧倒的に香港のほうが安いということがわかりますね。現地で乗り物に不安がある場合は、タクシーを利用すると良いのではないでしょうか。

香港の地下鉄はMTRと呼ばれ、全部で11路線あり観光地をはじめ、インスタ映えスポットや買い物にもってこいの繁華街などを網羅しています。とても便利ですね。MTRは日本のように初乗り金額が決まっているわけではなく、区間ごとの料金設定になっています。最も安い区間は4.5HK$（約63円）です。東京メトロの初乗り料金の170円と比べると半額以下です。

続いては、ペットボトル入りミネラルウォーターの値段です。日本のコンビニなどでは500mlのミネラルウォーターは平均110円ほどですが、香港では平均5HK$（約70円）ほど。香港の方が安いということがわかりますね。1.5リットルサイズでも、10HK$（約150円）程度で販売されています。但し輸入品のミネラルウォーターは11HK$～13HK$と割高になります。

旅行中は現地での朝ごはんも楽しみのひとつですよね。香港の朝ごはんの代表といえばお粥です。多くの香港人は早朝から開いているお店で朝食をとり、大体の人はお粥を食べています。朝粥は何種類かあり、安いところでは10HK$（約140円）程度で食べることができますし、おかずがついたものでも20HK$(約280円）程度です。日本でモーニングセットを頼む場合、コーヒーチェーンのドトールだと398円からなので、朝食も圧倒的に香港の方が安いということがわかります。

香港で忘れてはいけないのがチップの習慣です。香港はイギリスの統治下にあった影響で、現在でも飲食店などをはじめ、チップを渡す習慣があります。そのため小銭や10HK$の紙幣などの種類で準備することをお勧めします。買い物でチップは必要ありませんが、飲食店なら食事代の10％を、ホテルのベッドメイクや荷物を運んで貰った場合なら10HK$程度が平均的なチップの価格。またタクシーで端数が出た場合は、キリのよい金額をチップ代わりで渡してください。食事の際にカード払いした場合、サービス料が入っている店では5％程度のチップを現金でテーブルに置いておき、サービス料がない店は食事代の10％程度の現金を置いておくのがスマートなチップの渡し方です。

香港旅行の準備は出来た！でも、両替はどこですればいいの？と悩むことがありませんか。HK$は日本にある街中の銀行で両替できないことがほとんどです。それなら、空港で両替すればいいのでは？と思う方も多いかもしれませんが、日本国内の空港で両替するのが本当にお得なのでしょうか。日本と香港両方での両替方法などについて調べました。

旅行前の準備として、日本国内で両替しておきたいという方も多いのではないでしょうか。HK$を国内で両替できるのは銀行と空港・両替所です。しかし、銀行は外貨両替可能な店舗のみと制限があります。また、街中の両替所でHK$を両替出来るところは限られています。確実なのは空港内の両替所での両替ですが、国内の銀行や空港の両替所は手数料が高くつく点を理解の上、両替しましょう。

街中にある銀行で両替できないHK$でも、空港内にある銀行や両替所なら両替可能。しかし、空港によって手数料（上乗せ）がかなり違っているのが現状です。その幅はかなりあり、上乗せは14％～17％となっているのです。成田空港・関西空港・セントレア空港は上乗せされる手数料の割合が高くなっています。たとえば、手数料が14％としても1万円の両替なら1400円を、17％の場合なら1700円も上乗せされてしまいます。どうしても事前に準備しておきたいという場合は、数千円程度の最低限にしておいた方が良いでしょう。

香港の空港の出口付近には多くの両替所があります。すべて中国銀行がやっている両替所のため、これらは手数料も同じでレートの差はありません。香港国際空港の両替所での手数料は4.88%。成田空港や関西空港の14％と比べると、ずっと安い手数料です。このとき注意してほしいのが、香港旅行のために持ってきた現金をすべて両替してしまうということです。香港市内にはお得な両替所があるので、空港での両替は移動にかかる費用の準備として、地下鉄利用などに使われる最低限の金額にしておくことがおすすめです。

香港市内の銀行やホテルでの両替は、日本国内で両替するよりも手数料が低くなっています。しかし、香港の銀行は当該銀行口座を持っていないと別途手数料がかかることがあり、結果お得感が無くなってしまうので、銀行口座を持っていない方の両替はおすすめしません。また、ほとんどのホテルで両替が可能ですが、こちらは手数料が高いため、急にお金が必要になった場合以外は、あまりおすすめしません。

香港で両替する場合、おすすめなのが街中の両替所です。街中の両替所は店舗によって手数料の違いがありますが、空港や銀行より手数料が低いところが多いだけでなく、至るところにあるため、観光地の買い物などでお金が足りなくなってもすぐに両替することが出来ます。但し店舗ごとの手数料によって、お得感が無くなるケースもあるので、店頭のレート表を確認しましょう。

HK$に両替するときに気をつけたほうがいいのが、両替する金額が大きいと500HK$など大きな金額の紙幣ばかりになるということです。可能な限り両替するときは、買い物などに使いやすい100HK$以下の物に両替、紙幣の種類を豊富にしてもらうことをおすすめします。観光地や買い物のため繁華街に行くときなど公共交通機関を使う場合、香港の地下鉄では一部券売機では紙幣が使えないものもあるので注意が必要。またタクシーを利用する場合、大きな金額の紙幣はおつりの問題があるため好まれない傾向があります。できれば、100HK$を中心に20HK$や10HK$など、使い勝手の良い金額のものを準備しましょう。

両替するときに気になるのがパスポートの提示ですが、日本・香港共に空港の両替所と香港の銀行ではパスポートの提示を求められます。しかし、香港の街中の両替所ではパスポートの提示は求められません。空港などでの両替の際はパスポートをすぐ提示できるよう準備しておいたほうが良いでしょう。

続いては香港の街中でおすすめの両替所を2ヶ所紹介します。2ヶ所とも観光地にあるので、万が一のときにも焦らず両替することが可能です。そして、街中の両替所が閉まったときでもレートの良い両替方法も紹介します。

香港のリピーターやバックパッカーの間で有名なのが、観光地として知られる繁華街・チムサーチョイにある雑居ビル重慶大厦です。1Fと2Fは両替所やインド料理店などがひしめき合っていて、上の階はゲストハウスです。ここには数種類の両替所が入っていて、レートが良いということで常に観光客で賑わっています。重慶大厦で注意してほしいのが入り口付近の両替所のレートは悪く、奥に入ったほうがレートが良くなるということです。各店舗のレートをよく確認して両替しましょう。

百年找換有限公司は、インスタ映えするエリアがあることで注目を集めている中環の両替所です。入り口には警備員が常駐。しっかりとした扉を開けると中には両替の窓口が広がっています。また、両替をした際、ダブルチェックが行われるので金額の間違えがありません。加えてレートも良いので、常に行列を成しています。そのため百年找換有限公司で両替をするなら予約しておいたほうが確実です。予約なしで混んでいる時間に行くと1時間待ちということもあります。

街中の両替所は24時間営業というわけではないので、夜遅い時間に両替が必要となった場合に便利なのがATMです。香港ではATMは24時間利用可能ですし、現地銀行に口座が無くとも、VISAなどクレジット系の提携ATMを利用すれば両替することができます。レートなども悪くありません。

日本や香港の空港・銀行などで両替した場合、ほぼ大丈夫なのですが、香港の現地で両替する場合は気をつけたほうが良いこともあります。どういったことに気をつけるべきなのか説明していきます。

香港では偽札が問題となっています。精巧に出来た偽札は過去何度も見つかっていて、その後も拡大しているのが現状です。空港や銀行の場合、偽札の心配はありませんが街中の両替所を利用するときは偽札に気をつける必要があります。

街中で両替を行う際に気をつけるのは偽札だけではありません。まず両替をしたらレシートをもらい、金額を確認することが必要です。渡したお金とレシート金額が違うケースがあります。またレートのみ記載し、手数料を記載していないケースもあります。この場合、多額の手数料が取られていることがあるのです。日本国内ではあまり考えられませんが、お金を手にしたら即財布に入れてしまいましょう。香港はスリが多く観光客は狙われやすいので、大金を手にしていると確認された時点でスリ被害にあう可能性が高まってしまいます。

旅行での観光や買い物の際にあると、とても便利なクレジットカード。香港では、ほとんどのところでクレジットカードでの支払いが可能です。ここでは、香港でクレジットカードを使う際の注意事項などを説明します。

欧米文化が根付いている香港ではクレジットカード払いが浸透しているため、ほとんどの店でカード払いが可能です。但し、小さな個人商店や一部のタクシーなどでは現金のみというところもあるため、現金を持っておくことも大切です。カードはVISAやMASTER、DCなど海外系クレジットカードの使用が出来るところが多く、JCBなど日本のクレジット系は使えるところが限られています。

屋台では、ほぼクレジットカードが使えないと思ってください。基本的に現金払いとなっている店ばかりです。女人街をはじめとした露店街でもカード払いはできない店が多いので注意してください。

クレジットカードで支払うとき、免税店や百貨店などではHK$払いか日本円払いかと聞かれることがあります。こういった場合、金額がわかり易いので日本円払いにすることが多いと思われますが、両替手数料が上乗せされることがあるので、HK$払いを選びましょう。

香港旅行に行く際、両替は現地でやったほうがお得なことがわかりました。まずは香港の空港で小額を両替。その後、お得な街中の両替所を利用すれば、日本で両替するより良いレートになります。ブランド品など大きな買い物を目的としている場合は、現金は少なめにし、カード払いをするのもひとつの手です。カードやお得な両替所を利用して、香港旅行を満喫してください。