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フィリピンの永住権の取得手続きをご紹介!種類ごとの違いも解説!

フィリピンの永住権の取得手続きをご紹介!種類ごとの違いも解説!

フィリピンの永住権の取得手続きを知っていますか?近年移住先として注目されているフィリピンは移住する際には、取得に条件のある特別永住権などさまざまな種類の中から永住権の取得が必須です。取得手続きや種類ごとの違いをご紹介していきます。

目次 [表示]

フィリピンはどんな国?

Photo byTheDigitalArtist

フィリピンは西太平洋に位置する東南アジアの島国です。国の周囲が海に囲まれている島国で、7,000を超える大小の島で構成されています。首都はマニラで国全体で多数のビーチを有しており、世界中に人に愛されるリゾート大国。日本からも飛行機で約4時間ほどの気軽に行けるリゾートは、日本人観光客も多く訪れる場所です。

フィリピンは移住先として注目

Photo byBANITAtour

首都のマニラやセブ島などビーチが豊富な観光地として人気の高いフィリピンですが、近年は移住先として注目が集まっています。元々東南アジアの国は、定年退職後や老後の移住先としてポピュラーな場所ですが、近年は若い世代の移住も増加しているのです。公用語が英語で日本からアクセスが良好で、気候も穏やかで遊ぶ場所が多いなど移住先としてのメリットが多い。

フィリピンで暮らすには永住権が必須

Photo bydjkemmy

移住先としても人気が高まっているフィリピンですが、実際に移住して生活をするには、国に暮らすことを認められた証である、永住権の取得が必須です。移住までいかなくとも、30日を超える滞在に関してもビザの申請が必要。移住に必要な永住権は、在留期間の制限がなく滞在できる権利。永住権は4種類が存在して、それぞれ取得の条件などに違いがあります。永住権の種類と取得の条件や違いについて見ていきましょう。

フィリピンの永住権と取得手続き①:特別永住権(SRRV)

Photo byrmac8oppo

永住権の1つが特別永住権(SRRV)です。これはリタイアメント用の特別永住権になります。リタイアというと退職後の高齢者というイメージがありますが、35歳以上が取得可能な永住権。使い勝手がよい永住権のため、さまざまな目的の人が取得可能で、申請受付と運営はフィリピン退職庁PRAがおこなうため、別名でPRA永住権とも言われています。

特徴と条件

特別永住権は、フィリピンにおける外貨誘致政策の一環の永住権です。フィリピンで個人投資促進を目的とした制度で、35歳以上の外国人で犯罪歴がない人物など最低限の取得条件が存在する。永住権の有効期限は無制限となっており、1度取得することができれば出入国が何度も可能であるため、実質的に永住が可能になります。世界的に見てもあまりない優遇された永住権。

取得手続き

取得には指定銀行の口座を開設後、USドルで6ヵ月以上の定期預金をすることが必要。預託金のシステムはクラシック、スマイル、ヒューマンタッチの3種類があり、それぞれ預金が必要となる金額が異なるのです。取得手続きはPRAと英語でやり取りをして、パスポートや戸籍謄本などの必要書類を用意して、手続きをすると4週間~6週間で発行されます。

他の種類との違い

特別永住権の他との違いは多く、最も大きな違いが35歳以上であることが必須の条件。35歳以上でなければ取得できないこちらは、永住権の中でも放棄した際に返還される預託金の金額が違います。年会費は360USドルかかり、更新が1年後ととなっているため、永住権を取得後他国や日本で暮らしていても、更新時の渡航費など費用が必要なのも他の種類との違いです。

フィリピンの永住権と取得手続き②:結婚用・永住移住査証

Photo by XU, YOU-DE

永住権の1つが結婚用・永住移住査証です。こちらはフィリピン人と結婚すれば発給される永住権になります。日本人もフィリピンの人と国際結婚をすると取得可能な永住権の1種で、結婚後初年度は仮の永住権で、2年目以降は正式な申請が可能になっている、限られた人だけが利用できる権利。

特徴と条件

フィリピン人と結婚した人だけが利用可能な永住権は、離婚しない限り滞在日数の制限は無制限という特徴があります。男女ともに18歳以上で、フィリピン人の配偶者がいるという条件のみで申請が可能となっており、他の永住権では必要不可欠な銀行に対してお金を預け入れする必要がありません。労働省の外国人雇用登録証を取得すれば就労も自由です。

取得手続き

取得には発給申請前には、国際結婚をするカップルに参加を義務付ける婚前講座への参加が必須で、必要な申請書や結婚証明書、婚姻要件具備証明書など書類を用意が必要です。書類を用意して提出した後は、弁護士の面接を受けて、法律に沿って手続きを進めると、数か月ほどで仮の永住権が取得可能。

他の種類との違い

他の種類との違いは、銀行への預金が不要でお金があまりかからずに取得できることです。他の永住権の取得には、預託金システムが導入されており、約200万円という高額な預託金や年会費が必要。しかし、結婚用・永住移住査証の取得には必要なく、費用は1,500~2,000ペソで抑えることができます。

フィリピンの永住権と取得手続き③:クォータービザ

Photo byFirmBee

永住権の1つがクォータービザです。永住権ではリタイアメントがポピュラーですが、この永住権では働くことはできません。対してクォータービザは、フィリピンで生活できるだけでなく、働くことも可能な永住権のため、フィリピンで暮らして事業を興すことも可能な自由度の高い永住権。

特徴と条件

クォータービザは、年間50人のみに発給される永住権です。年齢の制限や維持するために必要な金銭が不要など、条件が他の種類と比較すると緩めに設定されています。他の永住権で外国人が就労できなかったり、別途就労許可証の取得などが必要ですが、こちらは何も必要とせずに、事業を興したり終了することが可能。維持するためのハードルも低く、条件や規制が少ないため世代や性別を問わず人気の永住権。

取得手続き

クォータービザは、出入国の自由や就労、維持条件など自由度が高い永住権。魅力的ですがその分取得のハードルはかなり高いです。年間50人という少なさ、英語の書類、取得フローが複雑など個人での取得は困難。手続きは信頼できるエージェントが必須で、申し込み後の審査通過、取得のために渡比して移民局の審査に通過すれば取得できます。

他の種類との違い

クォータービザは、永住権では最も魅力的で貴重です。条件や規制の緩さから人気が年々上昇して取得が困難な種類。他との違いは年齢制限がない、1年に1度の入国手続きで永住権が維持できる、何もせずに就労が可能などがあります。他の永住権は常に数百万円を口座に預けておく必要がありますが、こちらは維持する条件がなく、初回申請時に5万USドルが預託金で必要ですが、ビザ取得後は自由に使うことが可能。

フィリピンの永住権と取得手続き④:特別投資家査証

Photo bynattanan23

永住権の1つが特別投資家査証です。こちらはフィリピンの投資委員会が発行する永住権。年齢に関係なく、45,000USドルの株式投資やコンドミニアム購入に投資することで、フィリピンの居住や就労などが許されます。

特徴と条件

このビザは取得に年齢制限はありませんが、条件として75,000USドルの投資が必須。投資が続く限り居住することが可能で、ビジネスが自由にできる権利も同時に持つことが可能です。滞在制限はありませんが、毎年更新する必要があります。

取得手続き

特別投資家査証の取得は、貿易産業省建物の1Fに位置する、ワンストップアクションセンターで申請をします。手続きには戸籍謄本、無犯罪証明書、投資を証明できる書類が必須で、自国でビザ発給をするか、フィリピンで査証切替をするか明示が必要です。

他の種類との違い

特別投資家査証の他との大きな違いは、自由な部分と規制が融合していることです。自由な部分では滞在する期間は期限がなく、自由に就労や商業活動も可能。対して規制されている部分では、75,000USドルの投資を継続しなければならないことになります。

まとめ

Photo byjahcordova

フィリピンの永住権取得手続きについてご紹介していきました。移住者が増加しているフィリピンの永住権は、種類が多く手続きが複雑なケースも多いです。永住権の中には年齢など条件で制限されるものもあるため、取得を考えている場合には、自分に合った方法で取得を目指しましょう。

skylee
ライター

skylee

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