女人街のおすすめのまわり方は？グルメやショッピングの楽しみ方を解説！

女人街(ノイヤンガイ)がある場所は、人口密度は香港1位を誇っている九龍の旺角(ウォンコツ)。女人街は女性向けのナイトマーケットでプチプラな衣類や可愛らしい雑貨の露店が数多く並び、ガイドブックにも必ず載っているスポット。旺角には男人街という男性向けのマーケットもあり、女人街と男人街を合わせて下町の2大マーケットとも呼ばれています。

女人街はガイドブックにも必ず載るような観光スポットにもなっていますが、実際は地元民で賑わっており香港独自の文化を味わえる場所です。女人街のある旺角には男人街のほかにも金魚街や花園街など、香港の下町文化を肌で感じられる場所がいくつかあります。

たくさんの露店が並び、さまざまな雑貨が売っている女人街。女人街には飲食店が少なく楽しめるのは買い物だけだと思われがちですが、実はグルメも充実している場所です。夜になるとナイトマーケットの雰囲気を味わいながら、屋台で食べ歩きもできます。

1970年代のオイルショックで香港経済は大打撃受けます。影響を受けた失業者たちが生活をしていくために、女人街の場所で無許可で屋台を始めたことがきっかけ。そこから香港政府より許可をもらい、女人街を観光スポットへと発展させていきました。

ナイトマーケットなので、基本は夜に向けて開店していく店がほとんど。15時ころから開店の準備を始めていく店が多く、夕方ころから賑わい始めます。女人街で最も活気が溢れている時間帯は21時以降。15時から準備を始めていると言っても、開店していない店も多々あるので、女人街を散策するのは少し遅めの時間帯がベスト。

地下鉄(MTR)を利用していく行き方がとても便利です。MTR旺角駅で下車し、D3出口から出ると徒歩1分ほどで亜皆老街(アカイロウガイ)に出ます。そのまま亜皆老街を散策しながら東に向かっていくと女人街へ到着。地元民で賑わうマーケットが広がっています。

女人街は地元民だけではなく、観光客や若者や他大陸からの買い物客で大変混雑している場所です。車やタクシーで行くと渋滞に巻き込まれ、駐車場の確保も難しい日も。できるだけ公共交通機関の地下鉄MTRを利用しましょう。

女人街は地元の女性が衣類を安く買う場所で、Tシャツやカットソーからパーカー類まで幅広いジャンルの服が揃っています。女人街は高級ブランドといった種類はなく、普段手軽に着るような服を買いに行くのがおすすめ。とても安く1セット揃えられます。

衣類だけではなく、バックや財布または時計などファッション小物も数多くの露店で販売されています。観光客の目を引くような派手で奇抜なデザインの小物や若者向けのチープなデザインの時計など、たくさんのファッション小物の中からお気に入りの一品を選べる場所。女人街で大荷物になってしまった人はスーツケースを購入するのがおすすめ。スーツケースは2000円前後で売っています。

特徴的なデザインが売りのスマホケースは数百円ほどで販売されており、デザインはとても豊富にあります。日本では見かけないようなデザインが揃っているので、スマホケースを独特なケースにしたい人にはおすすめです。

中国のお土産と言ったらチャイナドレス。女人街ではカラフルなチャイナドレスが売られており、観光客に人気のお土産の一つです。たくさんのチャイナドレスが揃っているので、自分に合ったお気に入りの色や柄のドレスが選べます。

中国の食器類も定番のお土産です。女人街では安く中国本場で使われている食器や調理具などが売られています。中国の食器はもちろん、急須のセットもおすすめ。お気に入りの中国茶とともにお土産にしてみるのはいかがでしょうか。安く手に入るので家のキッチンを中華風に仕上げられます。

買い物で値切る前に自分の足で安いものを探しましょう。女人街を隅から隅まで散策し欲しいものに目をつけます。同じ商品でもお店によって値段が違うことも。一目惚れした商品があっても、まずは我慢して他の店にも足を運んでみてください。女人街の散策もできますし、商品の相場が把握できます。

女人街の商品は観光客目当てで高額に設定されていることもあります。基本は女人街の買い物は値段交渉をしていくスタイルなので、値段交渉を前提とした値段になっていることも。値段を聞いたら、その商品の相場と比べてみましょう。少しでも高かったら値切りのチャンス。納得いくまで値切って、理想の値段で購入しましょう。

女人街を散策していてもなかなか相場が分からないときは、Amazonなどのネットショッピングサイトで相場を確認してみましょう。ファッション小物や中華食器などは把握が難しいですが、身の回りでよく使っているほとんどの商品の相場は把握できます。損のない買い物を楽しんでください。

なかには英語や日本語が通じる売り子さんもいらっしゃいます。言葉が通じそうな売り子さんがなかなか値切ってくれないときは「やめようかな～」「他の店に行こうかな～」とボソッと言ってみるのも効果的。母国語は本音に捉えられるので、より値下げしてくれる可能性があります。

値段交渉に本気になって喧嘩腰の態度になってしまうのは禁物。相手も商売をしているので、無理な値段にはできません。お互い心地よく買い物ができるように、値段交渉を楽しむようにしましょう。市場にはさまざまな売り子さんがいるので、売り子さんとのコミュニケーションをとりながら買い物を楽しむことがベスト。

女人街の登打士街(ダンダーシーガイ)。この通りは「街頭小食」と呼ばれている立ち食いの屋台がたくさん並んでおり、散策して小腹が空いたときにおすすめの立ち食いメニューがあります。香港のご当地B級グルメの臭豆腐や鶏排はおすすめグルメの一つ。香港観光の際はぜひ試してみてください。

亀ゼリーの老舗店「恭和堂」。香港で最も古く、100年以上の伝統がある老舗。亀ゼリーは清時代から受け継がれている万病予防用の食料として知られています。美容や滋養強壮の効果があり、香港では幅広い世代が食べているグルメ。観光で疲れが溜まってきたら、亀ゼリーを食べてみてください。

香港に数多くある点心専門店のなかでも、特に美味しいと評判の高い「點點心點心專門店」。香港で本場の点心を味わいたいならおすすめのお店です。さまざまな賞を受賞しており、毎日行列ができるほどの混雑具合。このお店おすすめのグルメは黒トリュフが乗った小籠包と脆皮鮮蝦腸です。最後のデザートで豚の饅頭をどうぞ。カスタードが入っています。

香港のB級グルメの焼き菓子、鶏蛋仔(ガイダンジャイ)。卵と小麦粉、砂糖を使った生地で作られており、ベビーカステラのような外見ですが外はパリっとして中はふんわりしている食感。ちょうどいい甘さで食べ歩きのおやつとしては有能なデザート。鶏蛋仔を食べるならぜひ焼き立てを。

女人街で売られているブランド物は一見本物に見えますが、ブランドの偽物である可能性があります。ショッピングに浮かれて、確認しないまま購入するのはやめましょう。一度商品をゆっくり眺めて確認してみてください。

商品を購入するときはできるだけ新しい商品に取り換えてもらうようにしましょう。商品のなかには外に放置されているものも多く、傷んでいるものも。また新しい商品に取り換えてもらうときに、違うデザインのものを渡されることもあるので商品を確認してから受け取るようにしましょう。

女人街が最も賑わう21時以降は大変混雑し、道幅が狭くなりすれ違うときにスリの被害に遭う危険性もあります。なかでも観光客はスリの標的にされやすいので、財布やスマホなどの貴重品はポケットに入れずカバンにしまっておくようにしましょう。

女人街から散策して行けるおすすめの場所を3つご紹介します。買い物やグルメ、雰囲気を楽しめて、香港のお土産を買うのにも最適な場所です。香港の雰囲気を感じたい人は、ぜひ女人街に行くついでに散策してみてください。

女人街に並ぶ香港2大マーケットの一つ、男人街。こちらは男性向けの買い物を楽しめる場所です。男人街にはネクタイやベルトなどの男性よりの商品が多い一方で、占いの屋台も賑わっています。男性用のお土産を買うのもいいですが、占い師さんともゆっくり相談ができる場所です。

MTR佐敦駅の出口Aまたは油麻地駅の出口Cから徒歩3分ほどの場所にある、廟街というところにあります。女人街から男人街まではMTRで2分程度かかるので歩いてもいける距離ではありますが、MTRを利用するのがおすすめ。

名前の通りたくさんの金魚屋さんがあるストリート、金魚街。金魚街で売られている金魚は透明な袋に入れて吊るされており、日本では見ることのない光景を眺められます。金魚の色も種類が多くて鮮やか。フォトジェニックで幻想的な雰囲気が味わえる場所。

地下鉄MTRの旺角駅の出口B2かB3から出ると近くに金魚街があります。旺角中心(モンコック)の交差点から徒歩10分ほどの距離です。花園街のすぐ西隣の道にありますので、花園街から金魚街へ散策していくのがベスト。

スポーツ用品の問屋が並ぶ花園街。それぞれの店が人気のスニーカーを取り扱っているので、別名スニーカー街とも呼ばれています。なかには定価より2割も安いスニーカーが売られていることも。スポーツ用品やスニーカーをショッピングしたい人にはおすすめの場所。

地下鉄MTRの旺角駅出口D3を出て、徒歩3分ほど亜皆老街を沿って歩いていくと花園街が。見どころなお店が南北に長く並んでいます。女人街からは3分ほど散策した場所にあるので、女人街と金魚街の散策ついでにおすすめです。

ナイトマーケットの女人街では買い物やグルメを味わうことで香港独自の文化を肌で感じることができる場所です。香港のお土産を安く購入できるので、帰国後のお土産事情にも困りません。都会から少し離れた下町の雰囲気が漂う女人街で香港ならではの観光を楽しんできてください。