ハワイグルメ「モチコチキン」とは
現地ハワイの人たちや観光客に人気のローカルフードのモチコチキンは、味付けしたとり肉にモチコをまぶして油で揚げたハワイの唐揚げです。名前にも付いている「モチコ」は、もち米を粉末にした「もち粉」を使用しています。
ハワイのお店ではプレートランチメニューとして提供されています。モチコチキンのとなりにマカロニサラダを添えるのが最もスタンダードなプレートです。
「モチコチキン 」と「唐揚げ」の違い
作り方が似ているハワイの「モチコチキン」と日本の「唐揚げ」の大きな違いは、ズバリまぶす衣です。モチコチキンは衣に「もち粉」を使いますが、日本の唐揚げは小麦粉や片栗粉を使用します。でき上がりの見た目はほとんど変わらないでしょう。
下味には砂糖が入っているため、とり肉がほんのり甘い味付けに仕上がるのも本場モチコチキンの特徴です。
ハワイグルメ「モチコチキン」の歴史
モチコチキンは、日本からハワイに渡った沖縄系移民が考案した料理だと言われています。レシピは、ハワイにある本願寺が1973年に出した料理本に掲載されました。のちに、ハワイ全土に徐々に広まっていきます。
1860年代に日本人が初めて労働者としてハワイに渡って以降、日本とハワイの長い歴史の中でお互いの食文化を取り入れつつ生み出されたのがモチコチキンなのです。
モチコチキン料理に欠かせない材料2つ
モチコチキンに欠かせない材料といえば「モチコ」と「とり肉」です。2つがなければモチコチキンは作れません。中にはモチコではない粉を代用したレシピもありますが、本場ハワイで作られるモチコチキンにはモチコを必ず使用します。
2つとも高価な材料ではなく、しかも手に入りやすいです。ハワイに根付く人気ローカルフードなのでどの家庭でも扱える材料は嬉しいですよね。
モチコチキン料理の材料①:モチコ
モチコチキンの衣に使うモチコは、本場ハワイのスーパーに行くと「mochiko」と書かれて売られています。簡単に手に入るくらい現地に住む人にとってモチコとはポピュラーなものなのです。
もちろん日本でモチコチキンを作る場合にも、普段利用するスーパーで手軽にもち粉を購入できます。もち粉の代用として白玉粉や上新粉などを使ってもモチコチキンを再現できますよ。
もち粉・白玉粉・上新粉の違いとは?
もち粉・白玉粉・上新粉はすべて米が原料です。白玉粉は洗ったもち米を水に浸し、石臼で水びきして沈殿物を乾燥させたものです。上新粉は洗ったうるち米を乾燥させてから粉にしています。さらに、もち粉は洗ったもち米を乾燥させてから粉にしたものです。もち粉は粒が細かいため求肥の材料にも使用します。
モチコチキン料理の材料②:とり肉
モチコチキンにはとり肉を使用します。使う部位はお店や家庭によってさまざまですが、とりモモ肉を使えば肉汁たっぷりのジューシーなモチコチキンができ上がります。
とり肉の下味には醤油、ニンニク、オイスターソースなどに砂糖も加えていきます。油でカラッと揚がったモチコチキンは、味もしっかり染み込んでいてボリューム満点です。