腸粉とは?

腸粉って何?何でできてる?
腸粉は点心の蒸し料理の1つで、中華式クレープとも表現されます。ぷるぷるとした乳白色の皮状の食べ物で、魚介・肉・野菜などの具を包む食べ方が基本です。広東語では「チョンファン」といい、日本語では「ちょうふん」と読みます。腸粉は見た目や名前から勘違いされることがありますが、ホルモン料理ではありません。
広東省や香港では定番の点心
腸粉は広東省や香港では定番の点心であり、朝食や飲茶でよく食べられています。腸粉は1920~30年ごろに広州で生まれ、中国各地や東南アジアにも広まりました。広東省や香港では街中の専門店や高級料理店、各家庭などいたるところにあります。腸粉は主食にあたりますが、広州や香港ではおかゆと食べるのも定番です。
原材料はお米
腸粉のおもな原材料はお米で、腸粉はビーフンやフォーなどと同じライスヌードルの1種です。
インディカ米の米粉を水に溶き、薄く広げて高温でサッと蒸します。つややかでぷるぷるとした見た目と、なめらかな歯触りが特徴です。名前は巻いて筒状にしたさまがブタの腸に似ていたことに由来し、腸粉とは「腸」に似た「米粉の料理」を意味します。
味の決め手はソース
腸粉の味の決め手は最後にかけるソースで、定番は甘じょっぱいしょうゆ味です。腸粉自体はお米の風味がかすかに香る程度で、味はあまりしません。ソースはあっさりとしており、たっぷりとかけるとお米の風味が引き立ちます。
本場では豆板醤やXO醤で味を変えるのも定番で、香港ではピーナッツソースやホットソースなども人気です。
定番の具はエビやチャーシュー
腸粉の定番の具はエビやチャーシューであり、エビは蒸しエビか干しエビが定番です。蒸しエビをあんにするか、蒸しエビや干しエビを加工せずにニラや青ネギと一緒に入れます。本場では玉子やブタのもつ、油条という揚げパンなども人気の具材です。生地にナッツを混ぜて甘くし、スイーツとして食べる種類もあります。
出典:写真AC