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トンレサップ湖の見どころは?船での観光ツアーなど楽しみ方をご紹介!

トンレサップ湖の見どころは?船での観光ツアーなど楽しみ方をご紹介!

アンコールワット遺跡群で有名な観光地、シェムリアップにあるトンレサップ湖。トンレサップ湖には、水上に集落を築き生活をされている人々がいます。日本では見ることができない、水上村へ船での観光ツアーについてご紹介しますので、ぜひ旅の参考にしてください。

目次 [表示]

トンレサップ湖はどこにある?

Photo bybaluda

「カンボジア」と聞いて何を思い浮かべますか?おそらく、みなさんアンコールワット遺跡群と答えるのではないでしょうか。東南アジア最大の広さを持つトンレサップ湖は、アンコールワット遺跡群が有名なカンボジア、シェムリアップにあります。カンボジアに観光に行かれた方は、もちろん遺跡巡りをされるでしょう。ですが、たとえ素晴らしいものであっても遺跡ばっかりでは飽きてきませんか?そんな時におすすめなのが船でのトンレサップ湖クルーズです。実は、賛否両論のある観光ツアーなのですが、それも含めてご紹介いたします。

東南アジア最大の湖 トンレサップ湖

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シェムリアップの中心地より10kmほど南に行くと、東南アジア最大の広さをもつ淡水湖トンレサップ湖があります。このトンレサップ湖は、乾季と雨季で大きく姿を変える「伸縮する湖」と呼ばれています。乾季であっても、面積はおよそ2700平方kmの広さで、なんと、日本最大の湖、琵琶湖の4倍の広さ!さらに雨季には、日本の岩手県より広い面積になります。驚きの広さですね。また、面積だけでなく水深も乾季には1m前後ですが、雨季には10m以上とかなりの深さになります。

100万人を越す水上生活者

Photo by tnk_gn

季節によって大幅に広さを変えるトンレサップ湖だからこそ、人々は水上に浮く家を建て、集落を築き生活をしています。その数、100万人ともいわれています。水上村には、学校、教会、商店があるため食べ物、飲み物も手に入ります。病院やレストランなんかもあるのです。移動手段はもちろんボート。漁業で生計を立てている人がほとんどのため、ボートを持っていない男性は、一人前だとみなされません。そんな日本では見ることのできない水上での生活を、船でクルーズしながら見ることができます。

船での観光ツアー

Photo bysaltonnz

トンレサップ湖の観光は、船で沿岸部の水上村をクルーズします。クルーズといえば聞こえはいいですが、豪華客船ではなく小さなボートを漕いでいく、泥色の湖のクルーズに驚くでしょう。ある程度、観光地化されていますが、よりローカル感を味わえる水上村も存在します。トンレサップ湖の観光ツアーは、日本では見られない水上で生活されている人々の日常が見られる、またとない機会ですよ。

トンレサップ湖クルーズができるエリア

Photo bysharonang

船でトンレサップ湖のクルーズができるのは、おもにチョンクニア、コンポン・プルック、メイチュレイ、コンポン・クリアンの4箇所です。シェムリアップの中心街から一番近く行きやすいのは、チョンクニアですが、実はここが賛否両論だといわれる原因を作っているエリア。詳しくは後述しますが、行かれる際はツアーを利用することをおすすめします。

おすすめの時期

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シェムリアップの季節は、雨季と乾季に分かれています。6月~10月頃までが雨季、11月~5月頃までが乾季になります。雨季、乾季ともに大きく姿を変える湖なので、どちらの季節もおすすめですが、トンレサップ湖の観光を楽しむなら、雨季が終わった11月以降が、湖の水量も多いため特におすすめです。雨季に行かれる場合でもカンボジアの雨は、スコールといって大粒の雨が短時間に集中して降る雨なので、土砂降りの時はどこかで雨宿りすれば問題ないでしょう。また、9月〜10月頃は雨量が多く最大の広さになったトンレサップ湖を見ることができます。

夕陽が美しい!

トンレサップ湖観光のおすすめの時間帯は夕方です。トンレサップ湖から見ることのできる夕陽は絶景なのです。水平線に沈んでゆく夕陽を船の上から眺めるのは、ほんとに綺麗ですよ。また、チョンクニアの船着場からも、美しいサンセットを見ることができます。ツアーで行かれる場合、午前出発と午後出発でツアー時間が組んであることが多いので、ぜひ午後出発にして、美しいサンセットを見てください。

トンレサップ湖見どころ①チョンクニア

シェムリアップ市街から一番近い水上村がチョンクニアです。トゥクトゥクだと40分ほどで着きます。車だともう少し早いでしょう。このエリアで暮らしている人は、カンボジア人ではなく、戦争の時に難民として逃れてきたベトナムの方たちです。シェムリアップから一番近いので観光客が多く行くエリアですが、賛否両論の原因の一つで、詐欺やぼったくりのようなものが多発しています。カンボジアの嫌な思い出にならないよう、チョンクニアに行かれる際は、ツアーで行くことをおすすめします。

水上の小学校

チョンクニアの見どころの一つが、水上に浮かぶ小学校。このエリアには、この学校しかないので結構大きめの建物です。もちろん、この学校に通う子どもたちはボートで通学します。ボートがない子どもは大きめのタライにのって通学するところも見どころですよ。一寸法師のようでとても可愛いです。チョンクニアの建物は船のようになっているため、乾季に訪れると水位の低いところに移動しており、周りで泳いでいる子どもたちをみることができます。

水上にあるお土産屋さん

チョンクニアの見どころとして、お土産屋さんがあげられます。売っているものは、土産物の他に、食べ物や飲み物ですが、シェムリアップ市街でも購入できますし、ここで買うとかなり高額なので、見るだけにしておくことをおすすめしますが、この土産物屋さんには、ワニが養殖されているのです。上から覗き込む形で巨大なワニが見られるのですが、結構迫力があります。子どもの頃から育て、身は食べ物として、皮は剥いで売られます。また、この建物は2階建になっており、2階部分にあがると雄大なトンレサップ湖を見渡すことができるところも見どころの一つでしょう。

「学校でチャリティー」に注意!

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ツアーではなく、個人で行った場合なのですが、船に運転手とガイド(英語)が乗り込んできます。実はこのガイドが曲者で、上述した小学校の近くになると「学校には可哀想な子がたくさんいるから、チャリティーで米を買って」とほぼ100%の確率で言われます。連れて行かれる商店で売っている米も、カンボジアの物価では考えられないほど高額なものです。さらに、必ずと言っていいほど高額なチップの要求があるので注意してください。できる限りツアーで訪れることを強くおすすめします。トンレサップ湖のツアーが賛否両論なのは、こういったことがあるからなのです。

トンレサップ湖見どころ②コンポン・プルック

コンポン・プルックへの行き方はシェムリアップから東へ15kmほど進みます。そこからトンレサップ湖まで南へ下ると集落が見えてきます。時間は車で行って片道1時間ほどでしょう。乾季の時期は陸上で生活をし、雨季になると水上で暮らす生活を見ることができるのが見どころです。一年の半分を陸路で、そのまた半分を水上で暮らしている人々の生活はどのようなものなのでしょうか。

驚きの超高床式住居群

コンポン・プルックの見どころは何といっても超高床式住居でしょう。人々の住む高床式住居は、満水期の水位に合わせて作られるため、床下の高さがなんと6mほどで、高いところでは10mほどの住居もあります。この見上げるような高床式住居が並んでいる様子はかなり迫力があり、一見の価値ありですよ。雨季の半ばごろから湖に飲み込まれていくため、骨組みを見るためには乾季に行くことをおすすめします。雨季には完全に湖上の家になるのですが、雨季と乾季で見どころが変わるので面白いですよ。

マングローブクルーズ

雨季の水量が多い時期のみ、小さな手漕ぎボートでマングローブの林のなかを進むツアーも行われています。マングローブクルーズは一人だと7ドル、2人だと10ドルの料金です。時間にして30分ほどですが、地元の方が美しいマングローブの林の中をゆっくりと案内してくださるのでおすすめですよ。乾季で水が少なくなると、マングローブのクルーズツアーは行われないので注意してください。

水上レストランでワニを食べてみよう!

Photo byJamesDeMers

せっかくカンボジアに来たのだから珍しい食べ物を食べてみたくありませんか。船で沖にでると、水上レストランがあるのですが、ここではなんとワニを食べることができます。現地の方は、ワニを燻製にしたり焼いたりして食べるのです。さほどクセはなく、少し歯ごたえがあるワニ肉。日本人からしたらかなり珍しい食べ物ではないでしょうか。ぜひ、チャレンジしてみてください。日本に帰ってから「珍しい食べ物を食べたよ!」と盛り上がることができるでしょう。また、この水上レストランから見る夕陽はとても美しく一見の価値ありです。

トンレサップ湖見どころ③メイチュレイとコンポン・クリアン

Photo bysharonang

チョンクニアやコンポン・プルックは、比較的観光客が多く観光地化されていますが、より現地の、のんびりとした素朴な水上生活を見ることができる場所が2箇所あります。それが、メイチュレイとコンポン・プルックです。観光客が多いところではなく、よりローカルな感じが味わいたい方や、現地の人たちと触れ合ってみたいと思われる方はこちらがおすすめです。

メイチュレイ

メイチュレイへの行き方は、シェムリアップから西へ、車で1時間半ほどです。トンレサップ湖の北側に位置しています。メイチュレイで生活する人々もチョンクニアと同じく、水上に浮かぶフローティングハウスに住んでいます。この辺りは野鳥をたくさん見ることができ、どちらかというと欧米の方々に人気の水上村。昆虫の揚げ物などの珍しい食べ物を食べることができます。

コンポン・クリアン

コンポン・クリアンへの行き方は、シェムリアップより東に、車で1時間半ほどです。コンポン・クリアンは、カラフルな高床式住居が立ち並び、またチョンクニアのような移動式のフローティングハウスも少しあります。水上の寺院があり、ボートに乗って移動されるお坊さんなんかも見ることができますよ。コンポン・クリアンは、ベンメリアというラピュタのモデルとなったといわれている人気の遺跡に行く途中にあり、同日観光が可能です。

シュムリアップからトンレサップ湖の行き方

Photo by Marko Mikkonen

シェムリアップからトンレサップ湖までの行き方ですが、主に3つあります。後述の3つの行き方以外に自転車を借りるという方法もありますが、自転車で行ける距離なのはチョンクニアのみで、片道一時間はかかるのと、道は日本のようにきちんと舗装されていないので気をつけましょう。また、もし夕陽を見てからだと、帰る道中がかなり暗い道になるので注意が必要です。

トゥクトゥクをチャーター

Photo bypicaidol

トゥクトゥクでの行き方ですが、シェムリアップ市内には、至るところに客待ちのトゥクトゥクドライバーがいるので、交渉して往復でチャーターします。目安の金額は、チョンクニアまでが10ドル〜15ドル、コンポン・プルックまでが20ドル〜25ドル、メイチュレイまでが25ドル〜30ドル、コンポン・クリアンまでが25ドル〜30ドルです。これはあくまで目安の金額のため、交渉次第では安くなることもありますよ。

バイクをレンタル

フリー写真素材ぱくたそ

シェムリアップ市内には、バイクや自転車がレンタルできるお店があります。車体にもよりますが、丸1日レンタルで15ドル〜20ドルです。3つの方法の中では一番コスパがいいでしょう。借りるためには、パスポートを預けないといけなかったり、デポジットがいるので事前に用意しましょう。コスパはいいですが、慣れない場所と舗装されていない道が多くあり、特に雨季は道がぬかるんで危ないので、かなり注意が必要です。

ツアーを利用

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3つの行き方の中で一番おすすめなのが、ツアーを申し込むことです。上記の行き方は、チャーター代やレンタル料のほかに船の代金がかかります。そのため、ツアーに申し込んだ方が安くついたなんてこともよくあります。もちろんツアーなので、日本語が出来るガイドがつきますし、色々説明してもらえるのでより面白いのではないでしょうか。

トンレサップ湖クルーズを楽しもう!

東南アジア最大の広さを持つトンレサップ湖に行ってみたくなりましたか?賛否両論あるものの、日本では見られない水上生活を見ることができるのは、とても貴重な経験です。ぜひ、カンボジアに旅行された際には、遺跡だけではなくトンレサップ湖にも足をのばし、サンセットを見ながら、カンボジアでしか食べることのできない珍しい食べ物にも挑戦してみてください。

Yukiko.M
ライター

Yukiko.M

子育て奮闘中の30代です。息子も旅好きになってくれることを願い格闘の日々を送っています。子育てが一段落したら、絶対に放浪の旅に出てやると今から計画中です。

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