目次 [表示]
- シンガポールの治安は良い?
- シンガポールと日本はどっちの治安が良い?
- シンガポールの夜は治安が悪い?
- シンガポールに多い犯罪
- スリ、置き引き
- 強姦、強制わいせつ
- 子供の誘拐
- タクシー代のぼったくり
- 車上荒らし
- シンガポールの治安が悪い地域
- ゲイラン
- リトルインディア
- ブギス
- シンガポール旅行で注意すべきポイント
- リュックは背負わずお腹で抱える
- ホテルでの盗難被害に注意
- バスの2階は要注意
- 怪しい誘いには乗らない
- パスポートのコピーを持参する
- シンガポールでのテロの脅威は?
- シンガポールで犯罪に巻き込まれた場合
- シンガポールでは自分が犯罪者になる可能性も?
- ゴミのポイ捨て
- 公共の場での夜間飲酒
- 電車内での飲食行為
- ガムの持ち込み
- 治安が良くても十分に注意を!
シンガポールの治安は良い?
イギリスの新聞『Economist』が発表した2019年現在の世界安全度ランキングによると、シンガポールは60都市中2位とかなり治安が良いです。実際にシンガポールは世界的に見ても治安の良い国として知られており、年間犯罪件数に至っては日本以上に少ないことが判明しています。とはいえ、観光客を狙った窃盗や詐欺もないわけではないので、渡航する際は十分に注意しましょう。
シンガポールと日本はどっちの治安が良い?
実は、世界安全度ランキングの1位は日本の東京。この順位だけ見ると日本の方が安全な気もしますが、犯罪発生率はシンガポールの方が少ないことが判明しています。とはいえ、観光客を狙った犯罪というのはどこの国でも多いため、例えシンガポールでも犯罪に巻き込まれる可能性は低くありません。日本人である以上、日本が一番安全であると考えられます。
シンガポールの夜は治安が悪い?
シンガポールといえば、クラブやカジノといった夜の娯楽施設が充実しています。こういった施設で夜を過ごすのも楽しい思い出になることでしょう。しかし、夜のシンガポールは麻薬の取引が行われていることも多く、路地裏などは特に危険。そういった場面に出くわしてしまうと巻き込まれてしまう恐れもあるので、夜は人通りの多い安全な場所を歩くようにしましょう。
シンガポールに多い犯罪
シンガポールのように治安が良い国でも、危険がないわけではありません。実際に観光客を狙った犯罪は多数報告されていて、穏やかな人が多い日本人は特にターゲットにされやすいようです。シンガポールでよく見られる犯罪とその対策を紹介するので、ぜひ防犯に努めてください。
スリ、置き引き
シンガポールに限らず、海外旅行で最も巻き込まれやすい犯罪が窃盗。特にスリや置き引きはどの国でも多発しており、シンガポールも例外ではありません。観光客の集まる空港や観光スポットはターゲットにされやすいため、十分に注意して行動する必要があります。財布や貴重品は必ずバッグにしまい、バッグから目を離さないようにしましょう。
強姦、強制わいせつ
残念ながら、シンガポールは日本よりも性犯罪が多い国になります。特に女性一人で歩いていると、人気のない路地裏や公衆トイレに引き込まれることもあるので大変危険です。女性は露出の少ない服装を心がけ、夜は複数人で人通りの多い道を歩きましょう。エレベーターでの犯罪事例もあるので、大変かもしれませんが、女性はできるだけ階段を利用すると安全です。
子供の誘拐
子供を連れて旅行に行く際には、子供から目を離さぬように気を付けましょう。迷子になるだけでなく、誘拐される恐れがあるので大変危険です。特に人込みの中を移動する際には必ず手を繋ぎ、一人でどこかに行ってしまわないように目を光らせておく必要があります。
タクシー代のぼったくり
シンガポールでの移動中、タクシーを利用する方も多いでしょう。シンガポールのタクシーは日本と比べて運賃がかなり安いので、ちょっとした移動であればタクシーを使うことも悪いことではありません。ただし、観光客を相手に料金をぼったくる悪徳タクシーもあるため、注意が必要です。初めに値段交渉をするか、メーターが正常に動いているかどうか確認しましょう。
車上荒らし
レンタカーなどで観光する場合は、車上荒らしにも要注意です。車の中に荷物を置いたままにしておくと、ガラスを割って金銭や貴重品を盗まれることがあります。車のドアをロックしたからといって安心できないので、短時間の外出でも財布や貴重品は肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
シンガポールの治安が悪い地域
シンガポール全体で見れば治安が良いものの、地域によっては治安が悪い危険な場所も存在します。特に女性は強姦や強制わいせつなどの被害に遭いやすいので、観光する地域や時間帯を選ぶことも大切です。シンガポールの治安が悪い地域をいくつか紹介するので、これらの場所を観光する際は十分に注意して行動するよう心がけてください。
ゲイラン
ゲイラン(Geylang)は日本でいう歌舞伎町のような場所で、シンガポールの中でも唯一風俗産業が合法化されている地域です。とはいえ、違法な風俗店も数多く存在しており、夜は特に治安が悪くなります。ネオンが輝く夜景はとても綺麗ですが、女性だけで観光するのは避けた方がいいでしょう。
リトルインディア
リトルインディア(Little India)は、その名の通りインド系外国人が集まる地域になります。シンガポールにいながらインドにいる気分が味わえるため、観光地としても賑わっている都市です。ところが、夜になると外国人労働者が増えるため、治安がかなり悪い場所へと変わってしまいます。特に女性だけの場合は危険なため、リトルインディアの観光は昼間に済ませてしまいましょう。
ブギス
ブギス(Bugis)はシンガポール最大の商店街として知られており、観光客だけでなく現地の方も買い物に訪れる地域です。そのせいか車の交通量がかなり多いのですが、日本のように交通マナーに厳しくないため、交通事故が多発しています。治安が悪いというわけではありませんが、車の動きに注意して観光しましょう。
シンガポール旅行で注意すべきポイント
治安が良いとされる国でも、窃盗や詐欺、その他軽犯罪は毎日のように起こっています。どれだけ治安が良くても、こういった小さな犯罪はなかなか減ることはありません。なので、シンガポールに旅行する際も防犯を心がけることが大切です。ここでは、シンガポール旅行で注意すべきポイントを紹介します。
リュックは背負わずお腹で抱える
シンガポールでは窃盗被害が多く報告されています。リュックを普通に背負っていると、背後から忍び寄る手に気付きにくいので危険です。リュックをお腹に抱えるように持っていると被害に遭いにくく、仮にターゲットにされてもすぐに気付くことができます。リュックがファスナーでしっかり閉まるタイプだとより安心です。
ホテルでの盗難被害に注意
ホテルは自分だけの空間なので安心…と思いきや、実はそうとは限りません。宿泊者の外出中を狙い、合鍵を持った人物や清掃員が窃盗を行うというケースもあります。貴重品は常に所持しておくか、セーフティボックスや鍵付きのスーツケースに保管しておくことがベストです。
バスの2階は要注意
シンガポールでは2階建てバスが運行しており、せっかくだからと2階の席に座りたくなってしまいます。ところが、乗客が少ない時に2階の席に座ってしまうのは危険です。人目がない場所であることを理由に、女性は痴漢被害に遭う可能性があります。バスは便利な移動手段ですが、できるだけ1階の席に座るようにしましょう。
怪しい誘いには乗らない
クラブやカジノで楽しんでいると、現地の人から声をかけられることもあります。中には頼みごとをされたり、飲食物を勧められたりすることもあるでしょう。それらを受け入れてしまうとあらぬ犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあるので、怪しいと思った誘いは頑なに拒否する必要があります。
パスポートのコピーを持参する
シンガポールに限らず、海外旅行で被害に遭いやすい犯罪の一つが「窃盗」です。特にスリやひったくり、置き引きなどでパスポートを盗まれてしまった場合、帰国できなくなってしまいます。そんな事態にならないためにも、パスポートのコピーを準備しておくと安心です。とはいえ、まずは原本が盗まれないように細心の注意を払いましょう。
シンガポールでのテロの脅威は?
治安が良くて安全な国と思われがちなシンガポールですが、実は過激派テロリストの中にはシンガポール出身の人物もいます。また、シンガポールはフィリピンやインドネシアといったテロの多い地域が近い国です。取り締まってはいるものの、現地の人の中にテロリストが混ざっている可能性もゼロではありません。十分に気をつけましょう。
シンガポールで犯罪に巻き込まれた場合
どんなに注意していても、犯罪に巻き込まれる可能性を0に抑えることはできません。もしも犯罪に巻き込まれてしまった場合には、以下の緊急連絡先に連絡するようにしましょう。英語が苦手な方は、在シンガポール日本国大使館に連絡することをおすすめします。
- 警察:999(英語での対応)
- 在シンガポール日本国大使館:6235-8855
シンガポールでは自分が犯罪者になる可能性も?
シンガポールの治安が良い理由の一つは、法律が厳しいことです。犯罪の取り締まりはもちろんですが、日本ではそこまでお咎めのないこともシンガポールでは多額の罰金が科せられてしまいます。犯罪被害に遭わないように注意することはもちろんですが、自分が犯罪者にならないように以下のことに注意してください。
ゴミのポイ捨て
シンガポールではポイ捨ても厳しく取り締まっています。ポイ捨てをすると1000ドル(日本円で11万円)の罰金です。懲りずに再犯を行った場合は2000ドル(22万円)+清掃作業費を請求されるので、ゴミはちゃんと持ち帰るようにしましょう。
公共の場での夜間飲酒
シンガポールでは、夜10時から翌朝7時の間の公共の場での飲酒が法律で禁止されています。許可されている店やホテルでの飲酒は大丈夫ですが、路上や公園、無認可の店での飲酒は1000ドル(11万円)の罰金もしくは禁錮刑の対象です。とはいえ、この法律のおかげで夜のシンガポールの治安が守られているともいえますね。
電車内での飲食行為
シンガポールの電車内では飲食行為が禁止されています。日本の電車では水を飲むくらいは当たり前ですが、シンガポールの電車で水を飲むと500ドル(5万5千円)の罰金です。水分補給は電車に乗る前に済ませておくか、電車を降りるまで我慢するようにしましょう。
ガムの持ち込み
驚かれるかもしれませんが、シンガポールへのガムの持ち込みは禁止されています。シンガポールではガムを使った悪戯(吐き捨てる、ドアノブにつけるなど)が横行していたことがあり、こういった法律が作られたようです。日本ではエチケットや歯周病予防として持ち歩く人も多いと思いますが、シンガポールには持ち込まないようにしましょう。
治安が良くても十分に注意を!
シンガポールの治安について紹介させて頂きました。シンガポールが治安の良い場所であることがお分かり頂けたかと思いますが、治安が悪い地域が存在することも理解して頂けたかと思います。シンガポールに限らず、海外では日本の常識は通じないと考えて行動することが重要です。治安が良いからといって気を抜かず、防犯の意識を持って楽しい旅にしましょう。旅行する前に「外務省海外安全ホームページ」をチェックされることをおすすめします。