ダイビングでの耳抜きのコツ
ダイビングでの耳抜きのコツは潜るまでに体調を整えておくことと、水中では正しい方法で耳が痛む前に行うことです。
ダイビングはマスクをつけタンクの乾いた空気を吸っているので、地上よりも耳抜きに苦労します。ダイビングをする前に地上で苦もなく耳が抜けるまで練習し、潜る前には地上での3つのコツも済ませておきましょう。
前日はアルコールを控えて睡眠を十分にとる
ダイビングの前日はアルコールを控え、しっかりと睡眠をとって体の疲れをとっておきましょう。アルコールは前日に大量にとった場合、耳管はむくんで狭まり開きにくくなってしまいます。体に疲れが残っている場合は筋肉がこわばってしまうので、うまく力が伝わらず耳抜きがしにくいです。
呼吸を整えて鼻と口をしっかりと閉じる
水中で耳抜きをするときは呼吸を整えて力を抜き、空気を軽く吸ったら鼻と口から空気が逃げないようにしっかりとふさぎましょう。
口は舌を上あごにつけて「ん」と発音するときのようにし、鼻は下方から指を添え、マスクの上から鼻をつまんで軽く押しつけます。鼻をつまむのが難しいときは、鼻の下に指をあて鼻の穴をふさぐ方法も試してください。
水面から耳抜きをこまめにしつつ潜る
潜る前に水面で耳抜きをして耳管を開いておき、潜り始めてからは耳が痛む前にこまめに耳抜きを行ってください。耳抜きをせずに潜っていくと鼓膜にかかる圧力が大きくなって耳抜きにもより強い力が必要になり、さらに進むと鼓膜が破れます。
耳抜きが必要な回数は体質によって異なりますが、一般的には1メートルにつき1回が目安です。
抜きたい耳を上向きにする
耳抜きがうまくできないときは、「水中の空気は上へ昇る」という性質を使い、抜きたい耳上に向けて耳抜きをしてみましょう。抜きたい耳の側が上になるように頭をかしげて、反対側の手でしっかりと鼻をつまんでください。潜るときの姿勢も頭を上にしたほうが耳を抜きやすく、耳抜きが苦手な人におすすめです。
浅い場所に戻って行う
すべてのコツを試してもうまくいかないときは、浅い場所に戻って耳抜きを行ってください。浅い場所に戻ると水圧が弱まりますし、心理的にも幾分か余裕が生まれるので、呼吸を整えて体の力を抜いて耳抜きをします。耳抜きをしないままで進むのは危険ですので、耳抜きができる水深まで戻って確実に耳抜きをしてください。
耳抜きはコツをつかめばすぐできる!
耳抜きは耳管を開く作業!やりすぎには注意!
耳抜きは動作の意味とコツを押さえるとすぐに体得できますので、要点をふまえて練習しましょう。
耳抜きとは耳管を開いて耳の中の気圧をそろえる作業で、耳管を開けるために空気を送ったり、周りの筋肉を動かしたりします。コツはまえもってあごや耳をほぐし、鼻通りもよくしておくことで、ダイビングの場合は耳抜きを正確に何度も行ってください。
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