ZIPAIRの親会社JALについて
ZIPAIRの親会社のJALは日本を代表するレガシーの航空会社です。JALは国内線のみならず日本から世界各地にフライトを毎日運航しており、ライバルのANAと日々切磋琢磨しています。特にサービスやシートには定評があり、さまざまな賞を受賞していました。そんなJALが来季から提供を開始するZIPAIRとはどのような航空会社なのでしょうか。今後さらにお手軽な料金で海外旅行を楽しめます。
ZIPAIRとは
ZIPAIRはJALが2018年に設立した中長距離路線を格安で提供することを目的とした航空会社です。2020年の夏季フライトスケジュールから中長距離の海外路線の就航を目指しています。当面は成田国際空港を拠点として就航路線を拡大していくことが狙いです。ZIPAIRは成田国際空港の第1ターミナルの北ウィングを使用する予定で、日本航空と同じターミナルになります。
ZIPAIR設立の背景
ZIPAIRを設立するにあたって航空業界では、LCCのフライトが多くなってきており、LCCがレガシーの航空会社に大きな影響を与えています。日本の航空業界でもピーチ・アビエーションやジェットスター・ジャパンが日々路線を拡大しており、日本航空がその波に乗るためにLCCのZIPAIRを設立しました。では、日本航空が提供するZIPAIRはどのような飛行機を使用するのでしょうか。
ZIPAIR使用機材
ZIPAIRの使用機材は日本航空が導入していたボーイング787を使用する予定です。日本航空で約7から8年利用されていたボーイング787を改装してZIPAIRに受け渡します。近日ZIPAIR1号機の飛行機が成田国際空港に到着したことが話題になりました。2019年12月より一般公開する予定です。ZIPAIRは来年の夏季フライトまでに2機を親会社の日本航空から受け取る予定で今後は導入機材を増やし、さらに就航路線拡大に力を入れます。
ZIPAIR就航路線
ZIPAIRは来年の夏季フライトから成田国際空港発バンコク(スワンナプーム国際空港)行きを2020年05月14日から運航することを発表しています。成田国際空港発ソウル(仁川国際空港)行きの路線も2020年07月01日から就航する予定です。まずはサービスの質や運行実績などの評価を獲得するためにアジア圏内のフライトから運航します。後に認定のETOPSを取得できればアメリカ路線やヨーロッパ路線に踏み込む予定です。
ZIPAIRの機内
ZIPAIRの機内は2019年12月に公開される予定です。ZIPAIRのクラスの割り振りや機内サービス、シートの詳細などは発表されていませんが、ZIPAIRは合計290席を提供することを発表。親会社の日本航空のボーイング787はビジネスクラスとエコノミークラスを合わせて186席配置され、それと比べるとZIPAIRは合計100席ほど増やしていることになります。ジェットスターのボーイング787は個人用モニターが搭載されているため、ZIPAIRのボーイング787にも導入するかもしれません。
他のLCCとの違い
現在日本のLCCの代表格ともいえるピーチ・アビエーションやジェットスター・ジャパンは国内線と国際線のフライトを運航しています。主に国内線のフライトも運航しているLCCは月に3回ほど全路線のセールを行い通常でも安い航空券をさらに格安な料金で販売しており、格安航空会社は日本航空と全日空には大きな痛手です。では来年から運航を開始するZIPAIRはどのような策略があるのでしょうか。
使用機材
ピーチ・アビエーションとジェットスター・ジャパンは小型の飛行機を国内戦と国際線に導入。小型の飛行機を使用することで燃料費を抑えることができ機材数が少ないLCCでは小型機は重宝されています。787を導入している海外のLCCの座席数は335席とZIPAIRより45席多いです。ZIPAIRは座席数を他のLCCの787より少なくすることでサービスの格差を作っていることが特徴。日本航空のボーイング787とは約100席の差があり現行のLCCとレガシー航空会社の中間のような位置付けと言えるでしょう。
就航路線
ピーチ・アビエーションとジェットスターは国内線のフライトをメインに運航し、国際線をアジアの主要都市に就航しています。ZIPAIRは国内線には就航せず、アジア路線を導入後、アメリカ、ヨーロッパ路線の就航を目指していることが他のLCCとの違いです。基本的に短距離路線をメインとしているLCCに対して中長距離のフライトの主軸を目指しているZIPAIRはサービスに定評がある親会社の日本航空ができる挑戦なのでしょう。
ターミナル
成田国際空港を拠点として運航を開始するZIPAIRは他のレガシーと同じ第1ターミナルを使用する予定。現在成田国際空港に就航しているLCCは第3ターミナルを利用しており、成田国際空港のメインターミナルから少し離れた場所にあるためアクセスに少し時間を要することがデメリットです。ZIPAIRは第1ターミナルを利用することで他のLCCとの格差を生み出しています。
ZIPAIRの使用機材と就航路線の特徴
ZIPAIRの特徴として使用機材と就航路線が挙げられ、他のLCCとのサービスや就航路線の違いを見出すことでZIPAIRの成功を導こうとしています。では世界中にフライトを飛ばしている日本航空が航空業界で成功しているのにもかかわらず、新たな方法で成功を目指しているZIPAIRの使用機材と就航路線にはどのような特徴があるのでしょうか。
使用機材
ZIPAIRの使用機材の特徴として大型の飛行機を利用しています。多くのLCCが小型機を使用しているのに対して大型機を使用し、さらに比較的新しいボーイング787を使用することが他のLCCと違った特徴です。外資系LCCのジェットスターとスクートのみがボーイング787を導入しています。今後徐々に日本航空のボーイング787をZIPAIRに導入し更なる就航路線拡大が今後の予定です。
就航路線
ZIPAIRの就航路線の特徴として、中長距離の運航を目指していることです。現在、アメリカ路線にフライトを飛ばしているLCCはエアアジアの関西国際空港発のハワイ行きのみで、他のLCCは長距離を運航していません。そこでZIPAIRはまだLCCが運航していないアメリカ本土への路線やヨーロッパ路線を導入することを目指していることが特徴です。他のLCCが運航していない路線をZIPAIRは運航することを目標としています。
ZIPAIR予約方法
ZIPAIRの機内はまだ公開されておらず、座席クラスの詳細がわからないため予約方法は発表されていません。販売前には日本航空の公式サイトから発表があると思います。新就航路線のセールなどを行う場合があり、日程によっては即完売になる可能性もあるため、あらかじめ予定を組むことで確実に航空券を予約できるでしょう。ZIPAIRは日本航空の約半額の航空運賃での提供を予定しています。
まとめ
来年から運航を開始する日本航空の新LCC、ZIPAIRについて紹介しました。詳しい内容はまだ発表されていませんが、座席数、就航路線など他のLCCと比べて比較的快適に空の旅を楽しめるでしょう。長距離路線のアメリカやヨーロッパ路線にも今後導入予定なので、より一層お手軽な航空運賃で海外旅行に行けます。ZIPAIRの予約方法についてはJAL公式ホームページでの発表があるでしょう。日程によって即完売になる可能性もあるため、事前に予定を組んでおくことをおすすめします。