ナメクジとの類似点・相違点
ウミウシはゆったりとしたうごきや体の形状から、ナメクジと似ているといわれることも多いです。ナメクジとウミウシは、両生物の進化の過程のため似ている部分があります。しかし、ウミウシとナメクジは生活する場所と、目の位置が異なっています。
ウミウシもナメクジも貝の仲間!
ウミウシとナメクジは、ともに貝の仲間です。ウミウシは海での生活を選びましたが、ナメクジはカタツムリなどと同様に、陸上での生活を選択したグループです。アメフラシもウミウシに似ていると言われることも多いですが、アメフラシも貝の仲間に含まれます。
目の位置が異なる
ウミウシとナメクジでは目の位置が異なります。ウミウシの目は触覚の根本あたりに位置していて、ほとんど確認ができないほどの大きさであることが多いです。一方で、ナメクジの目は触覚の先端に位置しているため、ウミウシの目よりもはっきりしています。
色とりどりなウミウシたち
ウミウシにはさまざまな種類がいて、中にはとても美しい色をもっていたり、特徴的な模様をもつウミウシがいます。たくさんのウミウシの中から、「推しウミウシ」を見つければ、ウミウシの鑑賞をより楽しめるでしょう。
鮮やかな青さを誇るウミウシ
アオウミウシは、鮮やかな青色が特徴的で、黄色いライン状の模様やオレンジ色の触覚をもつウミウシです。グッズにされることも多いので、ウミウシという言葉を聞いて、一番最初にアオウミウシをイメージされる方が多いと思われます。アオウミウシは体長が3~4センチメートル程度で、本州や九州に生息しています。
ピカチュウにそっくりなウミウシ
ウデフリツノザヤウミウシは、黄色い体からは伸びるツノの先端が黒いところが、ピカチュウと似ていることから「ピカチュウウミウシ」として親しまれています。日本では、伊豆や奄美大島、種子島などに生息しています。
シンデレラが落とした靴のように美しいウミウシ
シンデレラウミウシは透き通るような薄紫色をしたウミウシです。体の色あいがシンデレラの落としたガラスの靴のようなであることが、名前の由来であると言われています。ウミウシのなかでも大きな部類で、体長が10センチメートルになる個体もいます。
白とピンクが混ざりあうイチゴミルクのようなウミウシ
イチゴミルクウミウシは薄いピンク色の体の表面にある紫色の斑点が特徴的なウミウシです。白とピンクが混ざりあうような体の色は、まるでイチゴミルクのように見えます。日本では、沖縄などに生息していて、体長は3センチメートル程度です。
出典:photoAC