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スリランカの言語は?旅行で英語が話せれば会話は通じる?

スリランカの言語は?旅行で英語が話せれば会話は通じる?

スリランカは日本からの旅行先として知られていない国です。この記事ではスリランカの言語はどうなっているのか?英語による会話は通じるのか?などをご紹介します。タミル語を公用語とするスリランカの言語の特徴や旅行に便利な翻訳アプリなどもリサーチしました。

目次 [表示]

スリランカはどんな国?

シーギリヤロック
Photo by A.Davey

スリランカはインドの南に位置し、別名「インド洋の真珠」と呼ばれる美しい島国です。国土は北海道の約8割で、世界文化遺産と世界自然遺産を計8つもある魅力的な観光ができる国です。また世界的に紅茶の生産国として知られています。実は日本との関わりが深く、第二次世界大戦後にスリランカと最初に外交を結んだのは日本でした。そのためスリランカは親日国として知られ、日本もスリランカに対し技術協力などのODA(政府開発援助)を行っています。

スリランカの言語事情

日本と関わりが深いスリランカですが、旅行に行った際に困るのは言語ではないでしょうか?スリランカの公用語は何なのか?また公用語の特徴をはじめ、英語が通じるのかなど素朴な疑問について調べてみました。

スリランカの公用語は2つ

こどもたち
Photo by Snipergirl

北海道より少し狭い国土のスリランカは多民族国家です。そのため公用語は2つあり「シンハラ語」「タミル語」が使われています。シンハラ語とタミル語は全く異なる言語のため、互いの民族が会話をするときには英語が用いられることが多く、街中の交通標識などにはシンハラ語、タミル語、英語といった3つの言語で表記されているのが特徴です。スリランカの中で英語はシンハラ語とタミル語を話す人々の共通語となっていて、現地ではどの言語を使ってもよいことになっています。

スリランカは公用語で民族が違う

茶畑の女性
Photo by M.K. 2016

シンハラ語とタミル語が公用語として使われているスリランカですが、これは民族ごとに言語と宗教が分かれています。人口の割合ではシンハラ語を話す仏教徒のシンハラ人が約7割、タミル語を話すヒンドゥー教徒のタミル人が約2割で、その他にインドネシア方面からの移民のマレーや原住民のウェッダなどが居ます。また西洋人との混血のバーガーと呼ばれる人たちもいて、彼らの多くは英語を話しています。またタミル人はタミル語と英語を話せる人の割合が高いようです。

スリランカで英語は通じる?

海岸の親子
Photo by M.K. 2016

看板や道路標識ではシンハラ語とタミル語・英語が表記されているスリランカですから英語は通じます。スリランカは1948年に独立するまでイギリスに統治されていたこともあり、ホテルやレストランなどでは英語での会話は問題ありません。しかしバスの運転手など通じない人もいます。また地方に行くと英語が通じないだけでなく、簡単な単語もわからない人が多いのが特徴です。そのため基本的に英語が通じるのは都市部と観光地ということを理解しておきましょう。

スリランカの言語と日本語の共通点

電車の人々
Photo by M.K. 2016

スリランカ公用語は日本語や英語と似ているところがあるのが特徴です。タミル語に関しては単語が英語と似ているところがあり、シンハラ語は日本語の主語・述語・動詞の順序が同じという共通点があります。またシンハラ語では名前を「ナマ」というなど似ている単語もあります。会話を聞いているとまったく違う言語だということがわかるのですが、言語の性質そのものは日本語に通じるものがあるのかもしれません。

スリランカ旅行で覚えておくと便利な言葉

どこの国でも同じですが、現地の言葉でちょっとした挨拶などをしてもらえるのは嬉しいものです。スリランカ旅行に行った際、会話は分からなくとも簡単な単語だけでも覚えておくと便利ですし、現地の人も笑顔で接してくれることが多くなります。ここでは旅行の際覚えておくと便利な言葉をいくつか紹介していきます。

①スリランカの公用語を使った挨拶

蓮の花
Photo by rajagopal_rajeev

まずは基本の挨拶から見ていきましょう。日本語の「おはよう」はタミル語では「グッドゥマーニン」、シンハラ語では「スバウダーサナック」です。タミル語は英語に似ているので言いやすく、シンハラ語での挨拶はなかなか難しい言葉ですが、朝食のレストランなどで従業員にさり気なく公用語で挨拶すると、きっと相手も笑顔で応えてくれるでしょう。そして「こんにちは」ですがタミル語では「ハロ」シンハラ語では「アユボワン」です。「こんばんは」はタミル語で「グドゥイーブニン」でシンハラ語では「スバサンダーワ」です。こうやって見てみるとタミル語は英語に似ていることが分かりますね。

②スリランカの言語で「ありがとう」

祈る女性
Photo by stachelig

続いてはお礼の言葉です。ホテルで荷物を運んでもらう、タクシーやトゥクトゥクに乗ったときなどに現地の言語でお礼を伝えるのはどうでしょうか?特にタクシーやトゥクトゥクの運転手などは英語が通じることが少ないのが特徴です。そのため公用語でお礼を言えば伝わります。ありがとうをタミル語で言うときは「ナンドゥリ」、シンハラ語では「ボホーマストゥティー」です。シンハラ語はストゥティーだけでも通じます。そして「どういたしまして」は「ホンダイ」で通じます。御礼のやりとり「ありがとう」と「どういたしまして」は使うことが多いので共に覚えておくと便利です。

③「買い物」に関わるスリランカの言語

大量の果物
Photo by A.Davey

旅行に行ったらショッピングも楽しみのひとつです。そこでショッピングのとき使えるフレーズも覚えておきましょう。まずは、値段を聞く「いくらですか?」ですが、タミル語では「イトゥユバラブ」、シンハラ語は「ミークパマニャプラマーニャ」です。シンハラ語は早口言葉のように聞こえますが、何度か言えば大丈夫です。そして商品を購入する際の「これをください」はタミル語で「タヤムスィティネクイディコルンカル」、シンハラ語では「カルナクルマテミーディンナ」です。両方とも中々難しいフレーズですが、覚えておいた方が便利です。

④スリランカの言語で「ごめんなさい」

夕暮れの風景
Photo by ronsaunders47

街中で人にぶつかったりしたときに使いやすいフレーズが「ごめんなさい」です。これはタミル語でもシンハラ語でも「サマーワンナ」で通じます。旅先では思いも寄らないトラブルに遭遇することもあります。そんな時に「サマーワンナ」と言うことで相手にこちら側の申し訳ないという気持ちが伝わる大切なフレーズのひとつです。

⑤スリランカの言語を使って食事

スリランカの食事
Photo by CharlieOnTravel

旅行先の楽しみのひとつとして食事も欠かせません。せっかくなら、レストランでの注文もスリランカの公用語を使ってみてはいかがでしょうか?レストランでメニューを見ても分からないことがあるでしょう。そういう時はおすすめの料理を聞くのが一番です。「おすすめの料理は何ですか?」というフレーズをタミル語では「パリントゥレックッパッティンレブインナ」、シンハラ語では「ニデシタハレコマンドゥ」といいます。そして「おいしかった!」と伝えるときはタミル語で「イルソレヤクイルキルドゥ」、シンハラ語では「イェラサイ」と言えばOKです。

スリランカ旅行で会話に困ったときの対策

スリランカでは英語が通じることや、公用語における簡単なフレーズを紹介しましたが、現地に行くと会話に困ってしまうことも出てくるでしょう。特に日本人は世界的に見ても外国語が苦手な人が多いのが特徴です。そこで会話に困ったときの対策をお伝えします。

スリランカ旅行の前に翻訳アプリをダウンロード

翻訳アプリ

スリランカの公用語は日本人には聞き慣れないだけでなく、英語も通じず困ってしまうこともあるでしょう。そういう時に強い味方となるのが翻訳アプリや翻訳機です。最近の翻訳アプリや翻訳機は性能が上がっていて、比較的難しいフレーズにも対応しているのが特徴です。言語に不安を感じる場合はスマホに翻訳アプリをダウンロードしておく、もしくは翻訳機を持っていくと安心です。

スリランカ旅行におすすめグーグル翻訳

翻訳画面

翻訳アプリの中でもおすすめなのが「グーグル翻訳アプリ」です。グーグル翻訳アプリは100カ国以上の言語に対応しているだけでなく、入力したテキストによる翻訳や音声翻訳、カメラで撮影した画像の翻訳までできるというとても便利なアプリです。またオフライン翻訳 といってインターネットが通じない環境でも翻訳できる機能もあります。オフライン翻訳を使う場合は、事前に使う言語のファイルをダウンロードする必要があります。

スリランカ旅行で活躍する持ち運びに便利なポケトーク

ポケトーク

ポケットに入る手のひらサイズで持ち運びに便利な翻訳機が「ポケトーク」です。ポケトークは74言語に対応、128の国と地域で設定することなく使えます。但し、ポケトークを使う場合はWi-Fiもしくはモバイル通信機能が必要となります。翻訳の精度は翻訳機の中でも高いため、通信環境が整っているところでの使用に便利です。

スリランカ旅行の前に海外用Wi-Fiを借りる

茶畑
Photo by A.Davey

翻訳アプリも翻訳機も、本来の能力を発揮させるなら通信環境が整っていることが条件となります。また旅行の際に家族とLINEなどでのやりとりをするというケースも考えられるため、あらかじめ海外用のWi-Fiをレンタルしておけば、翻訳のみならず地図の検索やレストランの検索などさまざまなシーンでストレスを感じず旅行を楽しめます。

スリランカ旅行は翻訳アプリを使って快適に過ごそう

遺跡
Photo by Karenjw

スリランカの言語はタミル語・シンハラ語など馴染みのない公用語が使われていますが、英語が通じる所も多いため安心された方も多いのではないでしょうか?もし言語に不安を感じるなら翻訳アプリなどを使えば会話で困る心配も減ります。翻訳アプリなどを駆使してスリランカ旅行を楽しんでください。

ことら
ライター

ことら

旅行大好き!国内は40県仕事含め訪れ、海外も北米・アジア・ヨーロッパなどを旅しています。特に香港は年に数度行くほど大好きな土地です。皆様の旅行が素敵なものになるようお手伝いします!

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