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インドの治安ってどう?海外旅行で気になる治安情報を解説!

インドの治安ってどう?海外旅行で気になる治安情報を解説!

インドといえば、治安が悪くて犯罪の多い国というイメージがありますよね。実際、スリや詐欺の被害にあったという体験談も多く寄せられています。この記事ではインドの特に治安の悪い都市や多い犯罪を紹介するので、ぜひ防犯対策に役立てて頂ければと思います。

目次 [表示]

インドの治安は良い?悪い?最新情報もチェック!

Photo byFree-Photos

外務省の海外安全HPによると、2019年11月現在はインド全域が危険レベル1以上となっています。危険レベル1に指定されている地域は窃盗や詐欺といった犯罪が多発しているため、治安が良いとは言えないでしょう。インドの治安の最新情報は外務省の海外安全HPで見ることができるため、海外旅行先にインドを考えている方は一度確認してみることをおすすめします。

インドで多い犯罪とは?

フリー写真素材ぱくたそ

インドでは観光客が犯罪に巻き込まれることも珍しいことではありません。特に日本人は温厚な人柄で知られていますので、それにつけあがって寄ってくる犯罪者は多いでしょう。インド旅行で巻き込まれやすい犯罪をピックアップしますので、ぜひ気をつけて観光を楽しんで頂ければと思います。

スリ

Photo bystevepb

インドで最も多い犯罪が、スリです。海外であればほとんどの国で行われる犯罪です。ポケットの財布がいつの間にか抜き取られているということも珍しくありません。財布や貴重品はカバンやスーツケースに入れ、カバンであれば口が閉められるリュックなどが好ましいでしょう。特に観光客の多い観光スポットや人通りが多いところでは慎重に行動するようにしましょう。

置き引き

Photo by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)

インドでは置き引きもかなり多いです。少しでも目を離せば荷物がなくなっていたり、チャックを開けられて中身が盗まれていたりします。特に多いのが空港や駅、ホテル、レストランといった場所です。自分の荷物からは目を離さず、どうしても目を離す場合は同伴者に預けるようにしましょう。また、空港では荷物をラップで巻いて中を開けられないようにしてくれるサービスもあるので、こちらも検討してみるといいでしょう。

詐欺

フリー写真素材ぱくたそ

日本人が巻き込まれやすいであろう犯罪が詐欺です。特に多いのが、タクシーやオートリキシャの料金詐欺です。これらを利用する際には、事前に行き先を伝えて料金交渉をしてから乗るといいでしょう。また、観光地では案内や写真撮影を買って出る現地民も多くいますが、ほぼ100%の確率で後でお金を要求されます。特に片言の日本語を使う現地民はかなりの手慣れなので、必ず断るようにしましょう。

数字のヒンディー語が喋れると交渉が円滑に

インドの公用語であるヒンディー語を喋れると、交渉が円滑に進みます。特に数字の0~9までのヒンディー語を覚えておけば、料金交渉はかなりスムーズです。以下、ヒンドゥー語での0~9の言い方をリストで紹介します。

  • 0:シューニャ、シファル
  • 1:エーク
  • 2:ドー
  • 3:ティーン
  • 4:チャール
  • 5:パーンチ
  • 6:チャエ
  • 7:サート
  • 8:サート
  • 9:ナォ
2桁以上の数字を伝える際には、例えば10なら「エーク、シューニャ」などと伝えると良いでしょう。

性犯罪

Photo bySimon

インドでは性犯罪も多発しています。2012年には観光客の女性を狙った集団強姦事件が発生し、女性は死亡、同伴していた男性もケガを負いました。性犯罪の対策としては、女性一人で出歩かないことが一番ですが、複数人でも夜中に人気のない道を出歩いたり、無認可のバスやタクシーに乗ることも危険です。周囲の現地民が助けてくれるとも限らないので、自分の身は自分で守るということを覚えておくと良いでしょう。

女性一人での観光は危険!

残念ながら、インドは女性が一人で観光できるほど治安が良くありません。前述したようにインドは性犯罪が多く、観光客を狙った事例も多発しています。インドに旅行する際には、できるだけ男性やガイドさんと一緒に観光するようにしましょう。特に後述する治安の悪い都市や地域では、一人で出歩くことはないようにしましょう。

インドではテロ事件にも注意?

Photo byTheDigitalWay

インドでは過去にテロ事件も多くの事例が報告されています。特に2008年のムンバイ同時多発テロでは、イスラム過激派によるホテルの爆破などがニュースにもなりました。ここ最近は死者が出るような大きなテロ事件は発生していませんが、テロ事件というのは何の前触れもなく発生します。周囲が異常に騒ぎ始めたら、冷静に状況を把握するようにしましょう。

危険!インドの治安が悪い都市・地域は?

フリー写真素材ぱくたそ

とはいえ、同じインドでも都市や地域によって治安が大きく変わってきます。まずは治安の悪い都市や地域を把握して、防犯対策を強く意識しなければいけない場所を覚えておくと良いでしょう。防犯の自信がないけれど、それでも海外旅行でインドに行きたいという方は、観光でまわる場所を考えるのもいいかもしれません。

北に行けば行くほど治安が悪くなる?

フリー写真素材ぱくたそ

インドは北に行けば行くほど治安が悪いと言われており、北インドは特に危険と言われています。特に性犯罪は北側に多いとされているので、女性は細心の注意を払って観光するか、そもそも行かないことをおすすめします。とはいえ、北インドにもたくさんの観光スポットが存在します。犯罪に巻き込まれてからでは遅いので、しっかりと防犯対策をしてから行くようにしましょう。

人気観光地では外国人を狙った犯罪が多発

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

インドにはたくさんの観光地があります。こういった観光地では観光客を狙った犯罪が多発しているため、十分に気をつけて観光する必要があります。特に片言の日本語で話しかけてくる現地民は詐欺の可能性が高いので、何を言われても断るようにしましょう。以下、特に治安の悪い観光地をご紹介します。

デリー

観光客が最も犯罪に巻き込まれやすいのがデリー。インドの首都ということで、日本でいうと東京のような場所です。人が多いだけあって犯罪者も多く潜んでいるようです。窃盗や詐欺、性犯罪が多発しているため、特に注意して行動しなければなりません。とはいえ、在日本人も多く住んでいるので、自分を守る術さえ備わっていれば安全だと考えられます。

アーグラ

アーグラは、タージ・マハルやアーグラ城塞、ファテープル・シークリーといった世界遺産があることで知られています。タージ・マハルといえば、誰しもが一度は聞いたことがあるほどの有名観光スポットですよね。そのため、タージ・マハル周辺では観光客を狙った窃盗や詐欺が多発しています。観光中も気を抜かずに、常に防犯の意識を持ちましょう。

ジャイプル

ジャイプルは、約10kmのピンク色の城壁に囲まれた都市です。別名「ピンク・シティー」とも呼ばれています。城壁の外が新市街地となっており、中には王族一族も住んでいる旧市街地があります。こちらも有名な観光スポットとなっているため、観光客を狙った犯罪が多発している地域になるので注意が必要です。

ヴァーラーナシー

ヴァーラーナシーはインド最大の宗教都市で、ヒンドゥー教と仏教の聖地として知られています。インド国内外からたくさんの信者や巡礼者が訪れています。観光客も多く、サールナート(鹿野園)やダメーク・ストゥーパ、ムルガンダ・クティー寺院といった宗教に関係する建造物が多く存在します。こちらも観光客を狙った犯罪が多いため、注意して観光しましょう。

カジュラーホー

カジュラーホーは人口5,000人ほどの小さな村ですが、カジュラーホー寺院群と呼ばれる芸術的価値の高い寺院群があることで知られています。特に西部にあるラクシュマナ寺院やヴィシュヴァナータ寺院、カンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院は観光客が多いため、忍び寄る犯罪の手に注意する必要があるでしょう。

安心!インドの治安が良い都市・地域は?

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治安が悪いイメージの強いインドですが、都市や地域によっては治安の良い場所もあります。前述したインド北部やデリーといった場所よりも犯罪が少なく、安心して過ごすことができる場所が存在します。とはいえ、日本の治安に比べたらまだまだ悪く、危険レベル1以上であることは変わらないので、十分注意して行動する必要はあります。

南に行けば行くほど治安が良い?

Photo by Hyougushi

前述した通り、インドは北側に行けば行くほど治安が悪くなります。つまり、南側に行けば行くほど治安が良くなるということです。南は北に比べて悪質な客引きが少なく、真面目に働いているインド人が多い印象です。また、食事も美味しくて街も綺麗です。北に引けを取らないほどのたくさんの観光地があるため、犯罪やトラブルが不安な方は南インドに絞って観光しても良いかもしれません。

ムンバイ

インド最大の都市として知られるムンバイは、首都のデリーに比べて治安が良い都市としても紹介されています。夜にミニスカートを履いた女性が出歩いていることも多く、性犯罪が少ないことがうかがえます。タクシーやオートリキシャも詐欺が少ないようなので、海外旅行に慣れていない方やインド旅行が初めての方にはおすすめの都市になります。

バンガロール

インド第3の人口を誇るバンガロールも治安が良い都市です。カボン公園やラール・バーグ植物園といった自然公園も多く整備されており、インドの庭園都市としても知られています。空港や鉄道が通っており、バスやタクシーも多数運行しています。現地民も温厚な方が多く、犯罪率も高くないので安心して観光することができるでしょう。

チェンナイ

南インドの産業都市として知られるチェンナイも安心して観光できる都市です。情報技術産業や自動車産業が盛んで、インドの銀行業の中心としても知られています。そのせいか真面目に働いている方が多く、窃盗や詐欺といった犯罪が少ないようです。

インドに住む日本人「インドは危なくない」?

Photo bypixel2013

実際にインドで生活している方いわく、「インドは言われているほど危険な国ではない」とのことです。自分で危機管理を怠らずに注意して生活していれば、危険な目にあうことはまずないそうです。実際、治安が悪いと言われているデリーには20代前半の日本人女性も住んでいるそうですが、これまで犯罪に巻き込まれたことはないと語っています。しっかりと防犯対策ができていれば、そこまで慎重になることもないようです。

もしもインド旅行でトラブルや犯罪に巻き込まれたら

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どんなに気をつけていても、犯罪やトラブルに巻き込まれてしまう可能性はゼロではありません。もしもインド旅行中に犯罪やトラブルに巻き込まれてしまった場合は、日本大使館に相談するといいでしょう。日本大使館は電話対応を24時間受け付けているので、いつでも相談することができます。ちなみに、現地の警察は助けてくれないという報告も多数あがっているので、あまり信用しない方がいいかもしれません。

治安情報を確認しながら楽しいインド旅行を!

Photo by cotaro70s

治安が良いとは言い切れないインドですが、歴史的な建造物や強烈な異文化はかなり魅力的です。現地民も悪い人達ばかりではなく、友好的で優しくしてくれる人もたくさんいます。犯罪やトラブルに巻き込まれないように細心の注意を払い、外務省の海外安全HPで治安情報を確認しながら安全にインド旅行を楽しみましょう。

ハズ佐藤
ライター

ハズ佐藤

妻と旅をする事が趣味の自称・愛妻家です。 夫婦やカップルで楽しめる観光名所や人気スポットをご紹介できればと思います。

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