目次 [表示]
- パプアニューギニアの治安について
- パプアニューギニアの治安はいいのか?悪いのか?
- パプアニューギニアの犯罪状況
- ラスカルについて
- パプアニューギニアの治安の悪い地域
- 危険エリア①首都:ポートモレスビー
- 危険エリア②空港
- 危険エリア③レイ
- 危険エリア④ハイランド地方
- パプアニューギニアを旅行する前に知っておきたい注意事項
- 注意事項①Wi-Fiレンタルをもっていく
- 注意事項②パプアニューギニアの民族間の衝突に注意
- 注意事項③観光するとき女性は特に注意
- 注意事項④バス・タクシーには注意
- 注意事項⑤あまり警察が機能していないので注意
- 注意事項⑥感染症に注意
- 注意事項⑦気候には地域差があるので注意
- まとめ・パプアニューギニアの治安に注意して観光しよう!
パプアニューギニアの治安について
2019年現在のパプアニューギアの治安は、いいとはいえません。海外旅行をするときには、観光スポットだけではなく、現地の治安を把握しておくことがとても重要です。治安状況を知っておくことで、犯罪に巻き込まれることを防ぐことができます。旅行する前には、外務省海外安全ホームページで確認しておきましょう。
パプアニューギニアの治安はいいのか?悪いのか?
パプアニューギアは、世界でもトップクラスの治安が悪い国です。外務省によると、パプアニューギニア全域の治安は、レベル1「十分注意してください」という情報がでています。そのため渡航の際には十分な準備と注意が必要です。
パプアニューギニアの犯罪状況
パプアニューギニアの犯罪状況は、仕事がない人や生活に困っている人による、スリ、性犯罪、強盗、殺人などが年々増加傾向にあります。犯罪の増加傾向には、主要都市での物価の上昇、貧富の差が広がっていること、失業者の増加が関係していました。パプアニューギニアでは昼夜問わず犯罪が発生しているため、一人で行動することは避けましょう。
ラスカルについて
ラスカルというのは、5~10人の仕事を失くした人や生活に困っている人達の、若者の窃盗グループです。ナイフや銃などを使って犯行に及びます。ラスカルは金品を奪うことが目的です。ラスカルの被害にあわないように高級なものは身につけずに行動しましょう。またスマホなども手に持って歩かないなどの安全対策が必要です。ラスカルには、お金を持っていそうな人は、全員狙われると考えてもよいでしょう。
パプアニューギニアの治安の悪い地域
パプアニューギニアの治安は、全域にレベル1(十分注意してください)がでています。しかし地域によって、治安の状況は若干異なります。特に注意が必要な都市や場所を、4つに分けてご紹介します。渡航の際には、治安の悪い地域を避けて比較的安全な場所に滞在しましょう。
危険エリア①首都:ポートモレスビー
パプアニューギニアの中でも、最も治安が悪いといわれているのが、首都のポートモレスビーです。犯罪の約61%がポートモレスビーで起きています。性犯罪、スリ、ひったくり、強盗、凶悪犯罪などが昼夜問わずに発生している状況です。「セトルメント」とよばれる不法居住地域が多数点在しているのも、治安悪化の一因となっています。
危険エリア②空港
パプアニューギニア唯一の国際空港は、ポートモレスビー・ジャクソン国際空港です。渡航するときには必ず通る場所になります。この空港は危険なエリアの一つです。空港は安全と思いがちですが、スリなどが多発しています。警察による不当な金銭要求なども頻発しているため、十分な注意が必要です。特に年末年始に犯罪が増加する傾向にあります。
危険エリア③レイ
レイはパプアニューギニアの工業地域の都市として知られています。多数の民族がレイに流入しているのが現状です。そのため民族間の衝突、暴動、性犯罪、強盗などが発生しています。民族間の衝突や暴動に巻き込まれないように気をつけましょう。治安の悪化の背景には、貧富の格差や失業率の高さが影響しています。警察が役割を果たせていないことも影響しているといえるでしょう。
危険エリア④ハイランド地方
ハイランド地方は、民族の伝統が強く残っている地域です。長い年月、民族間の衝突が発生しています。2018年には、国政選挙への不服申し立てが却下されたことに対して暴動が起きました。非常事態宣言を発令するほどの暴動になっています。ハイランド地方は危険なエリアといえます。
パプアニューギニアを旅行する前に知っておきたい注意事項
パプアニューギニアを旅行する前に知っておきたい注意事項を7つご紹介します。海がきれいな島国というイメージがあるパプアニューギニアですが、日本とは全く文化が異なる国です。旅行する前には、あらかじめ注意事項を把握しておくことをおすすめします。
注意事項①Wi-Fiレンタルをもっていく
パプアニューギニアのネット環境は、残念ながらほとんど整っていないのが現状です。日本のようなフリーWi-Fiスポットはほとんどありません。渡航する際には、Wi-Fiレンタルを日本で準備していくことをおすすめします。
注意事項②パプアニューギニアの民族間の衝突に注意
パプアニューギニアには、800を超える民族がいます。その民族間の衝突に巻き込まれる可能性があるので、十分な注意が必要です。パプアニューギアには多くの民族が存在し、長年民族間の衝突が繰り返されてきました。法律のルールよりも民族内でのルールを優先することも、たびたびあります。現地人しかいないような場所には近づかないなど注意しましょう。
パプアニューギニアには民族が800以上存在する
パプアニューギアには、800以上の民族が存在しています。主にパプア人とメラネシア人の子孫から派生していったと考えられてきました。一つ一つの民族は100人以下と少数です。言語は英語が共通言語ではありますが、650以上の言語が存在します。それぞれの民族の風習や伝統が、性暴力や治安の悪化に深く関係しているのが現状です。
注意事項③観光するとき女性は特に注意
パプアニューギニアを旅行するときには、昼間でも女性は気を付けましょう。決して女性一人だけで、行動しないでください。女性複数での行動でも危険です。パプアニューギニア国内では、性犯罪が多発しています。主に銃をつきつけたり、集団で襲ったりするのが犯行手口です。背景には、治安悪化とパプアニューギアでの女性に対する考え方が深く関係しています。
パプアニューギニアでの女性観について
パプアニューギニアは、「男尊女卑」の風潮が、いまだに根強い地域です。「男尊女卑」の風潮のため、性犯罪が多発しています。国連の調査によると、パプアニューギニアのブーゲンビル島では、パートナー以外への性暴力をしたことがある男性は40%にも及びます。自分のパートナーへの性暴力も含めると62%まで上昇しました。ほとんどの人が罪に問われていないのが現状です。
注意事項④バス・タクシーには注意
旅行の際にはバス・タクシーなどの公共交通機関は利用しないようにしましょう。治安や信頼面から公共交通機関の利用は避けるほうが安全です。あらかじめ旅行会社などの信頼できるところに手配しておくことをおすすめします。日常的にスリ、強盗が発生しているのがパプアニューギアでの公共交通機関の現状です。特に女性は狙われやすい傾向にあり、公共交通機関での痴漢も多発しています。
注意事項⑤あまり警察が機能していないので注意
パプアニューギニアでは、人員不足や予算不足などで、警察が十分に機能していません。警官の服を着た偽警官がいる場合もあるので注意が必要です。本物の警官の中には飲酒して業務していたり、金銭を要求してきたりする事例があります。警察が機能していない状況なので、犯罪が起きても対処が追いつきません。犯人が逮捕されても、警備が手薄な刑務所から犯人は脱獄します。逮捕と脱獄の繰り返しで、悪循環になるのです。
注意事項⑥感染症に注意
パプアニューギアニアでは、数年おきにコレラなどの感染症が流行する傾向にあります。渡航の際には、あらかじめ日本で予防接種を受けておきましょう。これまでコレラ、ポリオ、マラリア、デング熱、赤痢、結核、腸チフスなどさまざまな感染症が発生しています。
注意事項⑦気候には地域差があるので注意
パプアニューギニアの気候は、雨期(11月~4月)と乾季(5月~10月)にわけられます。ポートモレスビーでは年間平均気温が27℃、一方ハイランド地方は夜には10℃まで気温が下がります。雨期・乾季の時期も地域によって差があるので、行く地域の降水量、気温などを前もって調べておくとよいでしょう。
まとめ・パプアニューギニアの治安に注意して観光しよう!
いかがでしたか?パプアニューギニアの治安についてご紹介しました。秘境や海が魅力的なパプアニューギアですが、現状の治安も踏まえて旅行を検討してみてましょう。治安はあまりいいとは言えません。そのため旅行する際は自己責任となります。旅行する場合はあらかじめしっかりと準備をして、十分注意しながら観光しましょう。