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オーバーブッキングはなぜ起こる?原因やトラブルへの対応を解説!

オーバーブッキングはなぜ起こる?原因やトラブルへの対応を解説!

飛行機の過剰予約、いわゆるオーバーブッキングは何故起こるのでしょう?その理由は搭乗日に空港に来ない『NO SHOW』の存在にありました。オーバーブッキングが起こる原因と、万が一オーバーブッキングに遭遇した際の対応方法についてお話します。

目次 [表示]

オーバーブッキングとは?

オーバーブッキングは日本語で『過剰予約』

フリー写真素材ぱくたそ

オーバーブッキングとは、そもそも日本語で『過剰予約』のことです。実際に利用できる座席数以上の予約を受け付けることを言います。飛行機や鉄道や船など、オーバーブッキングをしていることが実はよくあるのです。こちらの記事では、飛行機のオーバーブッキングについて主にお話していきます。

オーバーブッキングに遭う確率は?

フリー写真素材ぱくたそ

アメリカでのオーバーブッキングは、国内線と国外線両方とも日常的にあり、10万人に100人~120人が搭乗拒否に遭っています。日系大手航空会社の3倍~10倍です。航空会社によって倍率は違い、エクスプレスジェットやスカイウェストは高い確率でオーバーブッキングがあります。そもそも座席数以上は予約受付していないジェットブルーはありませんが、バージンアメリカ、ハワイアンは少ないです。

オーバーブッキングが起こる理由

NO SHOWが原因だった

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NO SHOW』とは、当日空港に来ない客のことを言います。直前に変更・キャンセルする人もおり、そういった場合を見越して、座席数より多めの予約をとるのです。直前に変更・キャンセルがあっても、多めに予約をとっておけば航空会社側が損をしません。過去にどれくらい『NO SHOW』がいたか、その割合の大きさがオーバーブッキング発生の確率を上げているのです。

日本でもオーバーブッキングはある?

Photo bygeralt

アメリカで多いオーバーブッキングですが、日本でもあり得ます。その割合は、10万人に、だいたい10人~30人です。1週間~2週間前に航空会社側でオーバーブッキングは把握されています。その間0人~5人が搭乗拒否されるのです。ちなみに、日本の国内線でオーバーブッキングした際のことは「フレックストラベラー制度」といい、国土交通省がフレックストラベラー制度のデータを公けにしています。

オーバーブッキングは法律で認められている

Photo bysucco

知らない方も多いかもしれませんが、先にお話した『NO SHOW』が原因で、オーバーブッキングは各国の法律で認められているのです。航空会社も仕事ですから、席を埋めることに当然、精を尽くします。このように、オーバーブッキングは航空会社の権利として法律でも認められていることです。私たち利用者のほうが備えておく必要があります。

オーバーブッキングが起こるとどうなる?

席をゆずる『ボランティア』探しがはじまる

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オーバーブッキングが判明すると、航空会社は「予約者の中に席をゆずってくれる人がいないかどうか」を呼びかけます。その際に席をゆずった人が『ボランティア』と呼ばれているのです。ボランティアには、その日のホテルの用意とキャンセル料の負担、数万円の補償金(協力金)が支払われます。当然ですが結果的に、お得になるわけなのです。

『ボランティア』が見つからない場合は諦めるしかない

Photo by efxs net

先ほどお話した通り、ボランティアが、どうしてもみつからなかった場合は、飛行機の搭乗をあきらめるしかありません。しかし、搭乗拒否された場合に、小切手を要求することができたり、現金の補償があったりします。万が一の時のために、忘れないでいてくださいね。

『ボランティア』の立場になったら

『ボランティア』になる際のメリット

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もし、到着が急ぎでない場合、ボランティアに応じると大変お得です。国内線の場合、ボランティアに応じると1万円もの協力金がもらえます。その日中に目的地への到着が難しくなると、なんと協力金は2万円になり、宿代も航空会社が負担してくれるのです。ちなみに国際線は、もっと高額なんだとか。時間に余裕がある時にボランティア探しに出くわしたら、進んで応じてみましょう。旅費がタダ同然になることもあるので、おすすめです。

『ボランティア』になる際の注意点

Photo bytookapic

ボランティアは、金銭的補償を受けることができます。しかし、高いホテルに通された場合、航空会社が補償するもの以外の飲食代などの値段に注意してくださいね。さらに、スタッフに話が行き届いておらず、空港で荷物を預ける際などの補償サービスが事前に聞いているものと異なる場合があるので(無料で預けられると聞いていたのに料金が発生するといわれる場合もある)、その場合は根気強く従業員に説明しましょう。

オーバーブッキングに遭遇しない方法はある?

搭乗拒否の対象にならないようにする

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結論から言うと、オーバーブッキングに遭遇しない方法はありません。しかし、搭乗拒否されないようにする方法は、いくつかあります。オーバーブッキングに遭ったとしても、次の方法を事前に実行すれば実害はありません。突然のトラブルで予定が狂ってしまったら、せっかくの旅も台無しですよね。搭乗拒否を回避する方法を次に紹介していきます。

搭乗拒否の回避方法:座席指定の予約

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搭乗拒否を回避するには、予約時に選ぶ座席を指定席にするかどうかでも変わってきます。指定席にすると、自由席よりも搭乗拒否にあう確率は減るようです。「どの席でも乗ることができれば何でもいいや」と思って予約すると、後で搭乗すら叶わなかったということがあります。飛行機の予約をする際には、座席を指定するほうが確実に搭乗できるでしょう。

搭乗拒否の回避方法:早めのチェックイン

Photo by kamosawa

搭乗のチェックインを早めにして搭乗券をもらっておくと、搭乗拒否されにくくなります。予定の時間よりも早めにチェックインしておきましょう。もし「空港に到着するのが遅くなってしまった」という場合でも、問題ありません。昨今ではウェブ上でのチェックインも可能なのです。あらかじめウェブでのチェックインをすませておくと、搭乗拒否を回避できます。

搭乗拒否の回避方法:荷物を預けてしまう

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先に荷物を預けておくと、搭乗拒否を回避できます。これは、荷物を預かっている客の場合の搭乗拒否は、航空会社側に大変手間がかかるからです。少しでも手間のかからない乗客を搭乗拒否の対照にすることで、スムーズにフライトしたいという航空会社の心理なのかもしれません。大き目の荷物がある場合、早めに預けてしまうのがベストです。

マイレージと運賃の額でも変わってくる

飛行機に乗る回数が多いだけ、マイレージがたまっていきます。マイレージとは分かりやすく言うと、ポイントカードのようなものです。マイレージ上級会員は、オーバーブッキングを回避できる確率が高くなります。もともと高い運賃で予約している人も搭乗拒否の対象になる割合が低いです。航空会社も仕事ですから、金銭的な都合で優遇されるかどうかが変わってきます。

オーバーブッキングに遭ってしまったら

感情的になってはいけない

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先ほどお話しした通り、オーバーブッキングは法律でも認められていることです。そのため、いくら感情的になっても航空会社の対応や状況は変わりません。この時大事なのは、「自分がいかに、その便に乗らないと大変なことになるか」を伝えることです。冷静な頭で、航空会社側に、しっかりと搭乗拒否を受け入れられない理由を話しましょう。

代替措置の選択肢を提示してもらう

フリー写真素材ぱくたそ

搭乗拒否を受け入れざるを得なくなった場合、代替措置の選択肢を提示してもらいましょう。オーバーブッキングに遭って乗れなくなってしまった、その飛行機の替わりに、後続便に搭乗するか経由便に搭乗するか、はたまた飛行機以外の移動手段をとるかを決めてください。当初の予定から、選択した代替の移動手段が、どれくらいの時間遅れて到着するかによって、補償金の額は変わってきます。

代替措置の中で後続便が一番おすすめ

Photo byStelaDi

代替措置を選ぶならば、後続便が一番いいです。到着時間が自分の都合に合うかどうかにもよるところですが、経由便はトラブルが頻繁に起こってしまう可能性があります。また、経由先で再びオーバーブッキングに遭ってしまった例が今まで実際にあるのです。同じルートの後の時間に飛ぶ便を選択し、これ以上のトラブルがないように計画していきましょう。

大手航空会社の実際の対応は?

フレックストラベラー制度を設けている

Photo byWikimediaImages

大手航空会社ANAでは「フレックストラベラー制度」を設けています。これは、ボランティアを募る制度と同じで、オーバーブッキングが起こった時に、自主的に便の変更した予約客に「協力金」を支払う制度です。目的地へ行くための別便の費用も支払われます。電車などの飛行機以外の移動手段に変更になった場合でも航空会社が負担し、払戻し希望の際も手数料はかかりません。宿泊費が必要な場合も、航空会社側が負担します。

まとめ

Photo bylukasbieri

オーバーブッキングが起こるのは、予約しても当日来ない『NO SHOW』と言われる人が高い割合で存在しているからです。法律でも認められているオーバーブッキングですが、搭乗拒否にならないためにできることはあります。トラブルが起こる前に万全に対策をとり、万が一オーバーブッキングに遭遇してしまった場合は冷静に行動するようにしましょう。

imahashimiwa
ライター

imahashimiwa

名古屋・大阪・京都・神戸・仙台など、主に国内各地を旅することが多いです。基本は一人で、その土地の名産やお酒を味わい歩くのが好きです。

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