デンマークの面積は日本の何倍？日本と比較して大きさをわかりやすく解説！

デンマークの面積・人口について、日本の国土と比較しながら解説します。

デンマークの面積・人口を北海道・本州・四国・九州・沖縄と比較すると、どちらの国のほうが大きいでしょう。「自治領を含めたデンマークの面積はどのくらい？」「ヨーロッパの中でのデンマークの大きさはどのくらい？」など、データをもとに、共通点や違いなどをご紹介します。

デンマークの面積は約43,000平方キロメートルです。デンマークの国土は平地が多く、最も高い標高がモレホイとユディング・スコウホイで、いずれも標高170メートルです。

東京タワーが333メートルなので、半分の高さがデンマークの一番高い場所になります。国土の最も高い標高が東京タワーのわずか半分とは驚きです。

ヨーロッパ北部に位置するデンマーク王国は、ユトランド半島と407の島々からなります。首都はコペンハーゲン、言語はデンマーク語、通貨はクローネです。

東京とコペンハーゲンの距離は約8,700キロメートルです。地球一周の距離が約40,000キロメートルといわれているので、地球の約1/4周も日本とは離れています。

デンマークの人口は日本の約1/22、人口密度は日本の2/5です。首都の人口はコペンハーゲン59万5,000人、東京1,374万732人となり、両国とも首都に約1割の人口が集中しています。2018年国連総人口ランキングでは、234カ国中、日本10位、デンマーク115位です。

デンマークの面積は、日本の約1/9の大きさです。これは、東北地方の青森・岩手・宮城・秋田4県を足した広さとおよそ同じ大きさです。2017年FAO世界の国土面積ランキング228カ国中、日本は61位、デンマーク131位です。

北海道の約1/2がデンマークの面積になります。人口はおよそ同じですが、人口密度はデンマークのほうが高く北海道の約2倍です。

北海道とデンマークは結びつきが強く、北海道の酪農のモデルとなったのがデンマーク式酪農です。デンマークは今もなお農業国であり、農産物は世界180ヵ国以上に輸出され、国の重要な輸出産業の一つとなっています。

本州の面積約1/5がデンマークの広さに相当します。本州のほうが人口は多く、デンマークの約18倍です。人口密度もデンマークの約3.3倍となります。本州では兵庫県の人口がおよそ同じ(557万618人)、人口密度は青森県と同程度です(約134人/平方キロメートル)。

デンマークの面積は四国の約2.3倍です。四国でいえば、徳島県（4,147平方キロメートル）を10倍にするとデンマークと同じくらいの広さになります。人口はデンマークのほうが約1.5倍多いですが、人口密度は逆に四国が約1.5倍高いです。

デンマークと九州はおよそ同じ面積です。人口・人口密度とも九州のほうが多く、人口はデンマークの約2.2倍、人口密度は約2.3倍となります。

九州地方、佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎4県の合計がデンマークの人口と同じくらいです。九州の人口密度は福岡県が一番高く、デンマークと近いのは宮崎県（143人/平方キロメートル）です。

デンマークの面積は沖縄の約20倍です。人口も沖縄より約4倍多いですが、人口密度は沖縄のほうが約5倍高くなっています。

日本の国土や人口・人口密度を比較してみると、デンマークは九州とおよそ同じ面積に、北海道や兵庫県と同じくらいの人が住み、青森県と同じくらいの人口密度で、日本と同じように首都に約1割の人口が集中しているという感じです。

デンマークの面積は、ヨーロッパの中ではどのくらいになるでしょう。北欧5カ国（スウェーデン・フィンランド・ノルウェー・アイスランド）、ヨーロッパ44カ国（アイスランド・アイルランド・アルバニア・アンドラ・イギリス他）と比較してみます。

デンマークの面積を北欧5カ国と比較すると、スウェーデンはデンマークの約10倍、フィンランドは約8倍、ノルウェーは約7.5倍、アイスランドは約2.4倍です。北欧の中でデンマークは最小国ということがわかります。ヨーロッパの中ではどうでしょうか？

ヨーロッパの中では、ロシアが飛びぬけて大きいです。デンマークはフランスの約1/13、隣国ドイツの約1/8の広さです。スイスとはおよそ同じで、ベルギーよりやや大きいですが、やはりヨーロッパの中でもデンマークは面積が小さいことがわかります。

世界ランキングをみると、デンマークの順位はランキング外の100位以下です。

しかし、フェロー諸島と世界最大の島グリーンランドもデンマーク王国の一部なので、合わせると221万9,919平方キロメートルとなり、王国全体では第12位にランクアップします。61位の日本などはるか下の順位です。

デンマークの面積は日本より小さく約1/9ですが、ユトランド半島にあるデンマーク本国とは別に、自治領であるグリーンランドとフェロー諸島を入れると面積は一気に大きくなり、なんと日本の約6倍にもなるのです。

グリーンランドは約85パーセントが氷に覆われた世界最大の島で、首都はヌーク、公用語はグリーンランド語とデンマーク語です。フェロー諸島は18の島からなる群島で、ノルウェー海と北大西洋に挟まれています。自然豊かな島で、首都はトースハウン、言語はフェロー語とデンマーク語です。

日本の面積と比較すると、グリーンランドは日本の約6倍、人口を比較すると、グリーンランドの約2,235倍が日本の人口です。グリーンランドの人口密度は圧倒的に少なく、世界で最も人口密度の低い場所になります。

フェロー諸島の面積は沖縄本島の約1.2倍です。フェロー諸島のほうが面積はやや大きいですが、人口はフェロー諸島のほうが少なく沖縄県の約1/29、人口密度もフェロー諸島のほうが低く約1/18となります。

デンマークは独自の自治領を持ち、自治領を入れれば日本の面積より約6倍大きくなり、入れなければ日本の面積の約1割になってしまいます。アンデルセン童話発祥の地でおとぎの国といわれるデンマークですが、自治領というしくみのない日本人からすると、まさに不思議の国デンマークといえるのではないでしょうか。