目次 [表示]
- ドイツの治安情報
- 西と東で治安が違う
- ドイツ旅行中、都市で遭いやすい犯罪
- ドイツのテロの危険性
- 大都市の駅周辺には麻薬密売組織のグループがあることも
- 外務省の海外安全ホームページで危険情報や犯罪発生状況をチェックする
- 治安のいい地域
- 治安のいい地域の特徴
- 治安のいいドイツの都市
- 治安の悪い地域
- 治安の悪い地域の特徴
- 治安の悪いドイツの都市
- 最近、特に危険なドイツの都市
- ドイツ旅行で旅行者が注意すべきこと
- 危険な地域は避ける
- 人気の観光都市や大都市でも犯罪の危険性に注意する
- 夜は絶対、危険エリアに行かない
- 交通ルールに注意する
- テロに遭う危険性に注意する
- 旅行中はなるべく現金を持たない
- 服装の色や人混みに注意する
- ドイツ旅行のホテル選びで注意すること
- 人気の都市でも危険エリアにあるホテルは避ける
- いいホテル、悪いホテルの基準は安全性にする
- 悪い口コミが少ないホテルを選ぶ
- ドイツ旅行で持っていった方がいいものと悪いもの
- 持って行った方がいいもの
- 持って行っては悪いもの
- ドイツの治安情報まとめ
ドイツの治安情報
ヨーロッパのなかでは治安がいいドイツでも、テロへの危険性や大規模デモでの暴動などで治安が悪化しつつあります。ドイツに旅行する時は、どこの都市が治安がいいか悪いか、危険地域はどこかなどの治安情報をしっかり把握して観光を楽しみましょう。
西と東で治安が違う
旧西ドイツ地域は旧東ドイツ地域よりも経済が良く、大企業が集中していて治安は良いと言えます。12地区ある首都ベルリンでも、外国人が多い東ベルリンよりも西ベルリンの方が治安はいいです。東西ドイツが統一されて30年たっても格差は依然としてあって、難民移民受け入れ政策で外国人が急増しているのも治安に影響しています。
ドイツ旅行中、都市で遭いやすい犯罪
ドイツでは、人が集まるところに犯罪が発生しやすいです。スリや置き引き、ひったくりのような軽犯罪が多いこともあって、人が多いところに犯罪が集中します。大都市の空港や中央駅など旅行者が特に狙われやすいところでは、荷物を下に置かない、財布やパスポートなどの貴重品は身につけるなど注意してください。
ドイツのテロの危険性
フランスだけではなくドイツでも2016年、ベルリンのクリスマスマーケットにトラックが突入して死者がでた事件や、2017年にもテロが計画され未遂に終わった事件もあります。ドイツの難民移民受け入れ政策に対する反対デモがひんぱんにあって、暴力ざたになることも。どのテロにもイスラム過激派が関わっているようなので、フランス同様、ドイツもテロの危険性は高いです。
大都市の駅周辺には麻薬密売組織のグループがあることも
ドイツの問題のひとつは、麻薬中毒者が多いこと。麻薬を禁止する法律があるにも関わらず、日本よりも簡単に麻薬が手に入ることが原因のひとつです。大都市の駅周辺には麻薬中毒者がフラフラしていたり、麻薬密売組織のグループもあって密売人も多数いるといわれています。旅行客は狙われやすいですから、空港や中央駅などでは注意しましょう。
外務省の海外安全ホームページで危険情報や犯罪発生状況をチェックする
ドイツの正確な治安情報を知りたいなら、外務省の海外安全ホームページを旅行前にチェックすることをおすすめします。半年前からのデモや暴力事件などの履歴もわかるホームページなので役立つはずです。これによると、現在、ドイツでは特別な危険情報はありません。とはいっても、デモや事件はひんぱんに発生しています。ドイツ旅行では、巻き込まれないために人がたくさん集まるところは避けることも必要ですね。
治安のいい地域
ドイツの警察が2017年の犯罪の統計をもとに、治安のいい地域と悪い地域を指定しています。ドイツ旅行の前には知っておいた方がいいでしょう。治安がいい地域だからといっても、夜の繁華街のひとり歩きや人が集まる場所には注意してください。
治安のいい地域の特徴
治安のいい地域は、首都ベルリンから離れてオーストリアに近い地域やオランダやベルギーに近い地域になっています。州でいえば、バイエルン州、バーデンヴュルテンベルク州、ラインラルトブファルツ州、ノルトラインヴェストファーレン州です。いずれも首都ベルリンから離れている地域で、このことからも旧東ドイツの地域は治安面で不安を感じますね。
治安のいいドイツの都市
ミュンヘン、アウクスブルグ、ニュルンベルク、オーバーハウゼン、ビーレフェルト、メンヒェングラートバッハ、ボーフム、ウィスバーデン、マインツ、シュトゥットガルトは治安がいい都市です。なかでもミュンヘンはドイツで一番安全な都市で、街並みは整然としていて綺麗で観光地としておすすめします。ただ、中央駅近辺は注意が必要な地域なので気をつけてください。
治安の悪い地域
最も治安の悪い都市としてフランクフルトがあげられています。飛行機の発着が多く、人も多いのでスリや置き引きの犯罪が多発している都市です。首都ベルリンも3位にランクイン。西ベルリンは治安がいいですが、東ベルリンは要注意です。
治安の悪い地域の特徴
治安の悪い地域は、地域としての特徴というよりも都市としての特徴が目立ちます。人がたくさん集まる場所や有名な観光地でもスリや置き引き、ひったくりなどの軽犯罪が多発していますので注意しましょう。
治安の悪いドイツの都市
1位はフランクフルト、2位はニーダーザクセン州の州都のハノーファー、3位はベルリンです。以下、順番にドレスデン、ライプツイッヒ、ハレ(ザーレ)、ケルン、ハンブルク、フライブルク、ブレーメンになっています。治安のいい都市よりも馴染みがある都市が多いですね。観光地として有名な都市ほど犯罪が多くなる傾向にあります。
最近、特に危険なドイツの都市
2019年10月9日、ハレ市内において銃乱射事件が発生して死亡者もでました。ハレは治安のわるい都市第6位にランクインしています。犯人は逃走中ということで、これから旅行に行く方は外務省の海外安全ホームページで情報を確認してから出かけてください。
ドイツ旅行で旅行者が注意すべきこと
外務省海外安全ホームページによると、現在、ドイツでは危険情報や感染症危険情報は出ていません。とはいっても、ドイツ旅行では、テロの危険性やスリ、置き引きなどの軽犯罪の増加、交通事故や大規模デモに巻き込まれる可能性が高いなど治安面で不安なところはあります。注意するポイントは「目立たない」「用心する」「行動を悟られない」の3つです。
危険な地域は避ける
治安がいい地域のなかにも危険エリアがあります。危険エリアを知りたかったら、宿泊するホテルのスタッフに地元の危険エリアを聞くのもひとつの方法です。日本語の海外安全アプリは利用価値大!現在地、周辺国、地域の危険情報などを表示してくれるアプリなので役に立ちます。
人気の観光都市や大都市でも犯罪の危険性に注意する
ドイツに多いのはスリや置き引きなどの軽犯罪。人がたくさん集まる観光都市や大都市では、スリや置き引きが多発しています。日本と同じような感覚でいると、たちまち狙われることに。有名なケルン大聖堂でもホームレスがあふれていて、夜になると集まって異様な雰囲気になるといわれています。観光は日中のみにして、早めにホテルに戻ることも大切ですね。
夜は絶対、危険エリアに行かない
夏は夜の10時近くまで明るく、逆に冬は4時ごろから暗くなるのがドイツの特徴です。早く暗くなると、早い時間から危険エリアも動き出します。夜は早めにホテルに戻って過ごしましょう。
交通ルールに注意する
日本と交通ルールが違うので、知らないと交通事故に巻き込まれる可能性もあります。車は右側通行で、歩道には自転車専用道路があることがドイツの特徴です。歩道に線が引かれていて、自転車のマークがついているのが自転車専用道路。景色を見ながら歩道を歩いていてスピードを出している自転車とぶつかると、結構、大きな事故になってしまいます。街を歩く時は、十分、気をつけましょう。
テロに遭う危険性に注意する
パリなどでテロが多発して、ヨーロッパ全体がテロに対して脅威を感じるようになっています。それにともなって、ドイツの移民難民の受け入れも規制が強まり受け入れ人数が減ってきているのが現状です。とはいっても、ドイツでも2016年のクリスマスマーケットにトラックが突入したのもテロで、その後もテロの未遂や計画もありました。ドイツでテロがいつ起きてもおかしくない状況だと思っていた方がいいです。
旅行中はなるべく現金を持たない
クレジットカードやデビットカードが使えるところは、できるだけ使うようにしましょう。ドイツではまだ現金しか使えないところもありますが、スーパーマーケットやレストランではクレジットカードが使えます。ただし、VisaかMasterCard以外のクレジットカードは使えないことがあるので、VisaとMasterCard両方を持っていると万全です。公共のトイレは有料なので、現金も少しは持っていてください。
服装の色や人混みに注意する
街を歩く時は目立たない服装にします。周囲に合わせる色や格好にしてください。また、目立つような行動も避けること。行動次第では目に付けられることもあるので注意します。人混みはスリや置き引きにとって格好の場所です。持ち物を下に置かない、目を離さない、貴重品は身につけることを徹底しましょう。
ドイツ旅行のホテル選びで注意すること
ドイツのホテル選びのポイントは3つ。「ホテル周辺の治安がいいこと」「自分の予算に合うこと」「口コミ評価がいいこと」です。ホテル選びで旅行のいい、悪いが決まると言ってもいいぐらいですから、時間をかけて決めましょう。
人気の都市でも危険エリアにあるホテルは避ける
どうしても泊まりたいホテルがあるなら、ホテルのある都市に危険エリアがないかどうかを、まず調べましょう。危険エリアがあるなら場所を確認してください。例えば、ドイツで一番安全といわれているミュンヘンにも危険エリアがあります。ミュンヘンに泊まりたいなら、危険エリアを調べてそこは避けるようにしましょう。
いいホテル、悪いホテルの基準は安全性にする
観光に便利というだけでホテルを選んでしまうと、まわりが危険エリアだったということもあります。観光に便利、価格が予算に合っている、安全性が確認できる、この3つのうち最優先してほしいのが安全性です。
悪い口コミが少ないホテルを選ぶ
口コミをチェックするのも大切です。Expediaのサイトに載っているので、ぜひご覧になってください。自分の予算と希望(これだけは譲れない)を明確にして口コミを見ると、ホテル選びが断然、楽になります。
ドイツ旅行で持っていった方がいいものと悪いもの
日本国内の旅行とドイツの旅行が違うところは3つあります。ドイツ旅行では「置き引きやスリへの対策をする」「アメニティーを自分でもっていく」「コンビニがないので日用品がないと困る」の3つです。ドイツ旅行には、自分が日常生活で欠かせないものは忘れずに持って行く必要があります。
持って行った方がいいもの
忘れてもコンビニで買えばいい、ということができないのがドイツ旅行です。店舗はだいたい午後8時か9時で閉まってしまいます。日曜や祝日もお休みというところも多いので、自分が日常使いしているものは必ず持って行きましょう。トラベル用のシャンプーやリンス、防犯グッズとして南京錠とワイヤーロック、海外旅行保険つきのカード、エポスカードも持っていくことをおすすめします。
持って行っては悪いもの
現金や嗜好品、高価なものは持ち込みが制限されています。理由は「現金は盗難防止のためで、高価なものは転売防止のため」です。ちなみに現金や有価証券などの総額は、日本円で約100万円まで。食品についても持ち込み禁止のものがいろいろあります。ドイツ連邦共和国大使館総領事館のホームページをチェックしてみてください。
ドイツの治安情報まとめ
ヨーロッパから見ればアラブは、距離的に近く脅威を身近に感じる国です。ドイツにもテロの危険性があって大規模なデモや抗議行動も活発化しています。ドイツの治安が悪くなりつつあるのは確かですね。とはいっても、ドイツの景色、食事、世界遺産、どれをとっても魅力的なので、ドイツは旅行に最適な国であることには間違いありません。正確な治安情報をしっかり頭に入れて、ドイツ旅行を楽しみましょう!