モナコは南仏コートダジュールにある小国
モナコというとF1モナコグランプリやカジノなど、華やかなイメージを持つ方が多いですが、正式名称を「モナコ公国」とするひとつの国です。国といっても日本よりも、かなり規模が小さいので、イメージがつかみづらいのではないでしょうか。
そこで、モナコについて面積を切り口に、どのくらいの大きさで、どのような国なのか詳しく紹介します。
モナコはフランスの一角に位置する公国
モナコはフランスの地中海岸に位置しています。イタリアにも近いですが、隣接しているのはフランスのみ。地図で見るとフランスの一都市のようにも見えますが、立派な独立国家なのです。
鉄道駅はモナコ・モンテ・カイロ駅(Gare de Monaco)があります。隣接駅はどちらもフランスですので、フランス国内の街へ行くような感覚で気軽に訪問できる国でもあります。
モナコはセレブと観光の街
過去にはカジノが国家収入の9割の時期もありますが、近年は5%以下です。現在のモナコの歳入の約70%は、日本の消費税である付加価値税と関税。セレブに高価な買い物をしてもらい付加価値税を払ってもらう、セレブなイメージで観光客が集まり、さらに潤う、そんな国なのです。
モナコの国土面積を有名な場所と比較!
モナコの面積は2.02平方キロメートルでバチカンに次いで世界第2の小国です。しかし、2.02平方キロメートルといっても、その大きさは、なかなかイメージしづらいのではないでしょうか。そこで、身近な街や施設に例えて、モナコの広さを具体的にイメージしてみました。
広さ比較例①:日本だと皇居と同じ大きさ
東京23区で最も小さい台東区でも面積は10.08平方キロメートルなので、モナコの5倍もあります。そこで、市区町村以外で同じくらいの広さのものがないか探したところ、皇居(外苑含む)の総面積が2.3平方キロメートルで近いことがわかりました。
皇居と同じ位の広さと考えると、具体的にイメージしやすいのではないでしょうか。
広さ比較例②:東京ドームの何個分?
広さを表すのによく使われるのが東京ドームですが、東京ドームの広さは0.047平方キロメートルあります。モナコは2.02平方キロメートルですので、モナコは東京ドームの約43倍、東京ドーム約43個分です。ちなみに、日本の国土面積は東京ドーム800万個分ですので、比較にならないですね。
広さ比較例③:東京ディズニーランドの何倍?
東京ディズニーランドの敷地面積は0.51平方キロメートル、東京ディズニーシーの敷地面積は0.49平方キロメートルですので、合せて約1平方キロメートルになります。つまり、モナコは東京ディズニーランドとシーを合せた広さの約2倍。1日あれば一通り観光できそうな広さではないでしょうか。
世界の国土面積が小さい国TOP5を紹介
参考までに、世界の面積が小さい国TOP5を紹介します。1位バチカンと2位モナコが群を抜いて小さいことが分かるのではないでしょうか。
- バチカン(0.44平方キロメートル)
- モナコ(2平方キロメートル)
- ナウル(21平方キロメートル)
- ツバル(26平方キロメートル)
- サンマリノ(61平方キロメートル)
モナコは人口密度世界第1位の国
モナコの人口密度は、1へ方キロメートルあたり約15,000人が住んでいます。これは国としては世界ナンバーワンの密度です。地中海の岩壁に囲まれた約2平方キロメートルのエリアに、マンションが立ち並んでいるので、納得の順位ではないでしょうか。
モナコの人口密度は日本No1の蕨よりも高い
人口密度15,000人をイメージするために、日本の人口密度TOP5都市を調べました。トップは埼玉県蕨市の約14,000人でモナコとほぼ同じ。
東京からほど近く住宅が密集するエリアで、外国人にも人気の街です。2位以降を見ても住宅密集地が並びます。
- 蕨市:14,000
- 武蔵野市:13,000
- 狛江市:13,000
- 西東京市:13,000
- 大阪市:12,000
世界の人口密度が高い国TOP5を紹介
モナコ以外に人口密度が高い国にはどんな国があるのでしょうか。世界の人口密度TOP5を紹介します。
2位のシンガポールを大きく引き離してモナコがトップであることが分かるのではないでしょうか。(単位:平方キロメートル)
- モナコ(16,244人)
- シンガポール(6,773人)
- バチカン(1,782人)
- マルタ(1,293人)
- バングラディッシュ(1,127人)
国土面積の狭い小国モナコにセレブが集まる理由
広さ2.02平方キロメートルのエリアに3万8千人が住むモナコですが、住民の80%は外国籍です。なぜ国土の狭いモナコに多くの人外国人が集まるのでしょうか。モナコに世界のセレブが集まる理由について触れておきます。
税金が安い
モナコにセレブが集まる最大の理由は、税金が安いこと。所得税がかからず、相続税も低水準で、法人税もほぼゼロになることが多いのです。ただし、小さな国ですので銀行に大金を預けるなどの厳しい移住制限が設けられています。
治安がよい
モナコがセレブに愛される理由のひとつに、治安のよさがあります。街中に監視カメラが設置されていて、何かあるとすぐに警官が駆けつけることになります。例えばリゾート地では解放的になり、男性が上半身裸になることも多いですが、モナコで上半身裸になると、数分後には警官が駆けつけて注意されてしまいます。
モナコ観光案内
モナコに興味をお持ちの方もいると思いますので、モナコへのアクセス方法など観光情報を紹介します。フランス旅行の1日をモナコで過ごすのもおすすめです。近くのニーズなどに宿泊しても十分モナコを満喫できるので参考にしてください。
モナコへのアクセスはニース空港から
モナコには空港がないため、一番近いニース・コートダジュール国際空港を利用するのが便利です。空港からモナコまでのアクセスは、電車・車・ヘリコプターから選べます。それぞれについて、料金や所要時間を紹介します。
電車でのアクセス
ヘリコプターでのアクセス
ヘリコプターというと少し贅沢すぎると思われる方も多いでしょうが、大人1名20,000円前後と利用できない金額でもありません。定期ヘリコプターがあり、1時間に数本飛んでいて、所用時間は約7分。ヘリポートからホテルまでの送迎もあり、なんといっても空からの景色が楽しめるのでおすすめです。
車・タクシーでのアクセス
ニースの空港からモナコまでは、車を利用すれば30分程度でアクセスできます。リゾート地ということもありタクシー代は割高で、ヘリコプターとさほど変わりません。メリットとしては、コートダジュールの碧い海や岩壁を眺めながら走れることです。
モナコのおすすめ観光スポット
憧れのモナコですが、実際にモナコに行ったらどんな観光スポットがあるのでしょうか。モナコ観光で外せない観光スポットの中から厳選して3カ所を紹介します。モナコ旅行を脳内シミュレーションする参考にしてください。
F1モナコグランプリコース
モナコグランプリのコースは市街地駆け抜けるコースです。1周3,340メートルですので、歩いて1周しても1時間かかりません。訪れてみると、普通の市街地や海岸沿いの道ですが、F1好きの方にはたまらないはずです。
時間がない方には、有名なヘアピンカーブをおすすめします。すぐ前にあるスタバは景色がよいことで人気ですので、リッチな気分でコーヒータイムをお過ごしください。
カジノ
モナコに行くならぜひカジノ(Casino de Monte-Carlo)へ行ってください。ショートパンツやサンダルなどを禁止するドレスコードはありますが、気軽に中に入ってルーレットなどを楽しめます。たまに叶姉妹のようなセレブも見かけますが、観光客も多く楽しんでいるので、気軽にセレブ気分を味わえます。
大公宮殿
モナコの大公宮殿は、岩山の上に立てられていて見晴らしもよいところです。夏期限定ですが内部の見学が可能で、肖像画やフレスコ画など貴重な絵画を鑑賞できます。おすすめは、宮殿前の広場で毎日11時55分から行われる衛兵交代式。時間が合えばぜひ見てみてください。
国土面積の狭いモナコは気軽に行ける観光スポット
モナコの広さをイメージすることはできましたでしょうか。皇居ぐらいの大きさの国ですので、南仏旅行に組み入れるのにぴったりです。フランスの一都市の観光を楽しむ感覚で訪れることができますし、楽しくセレブ気分を味わえますので、ぜひモナコ観光を検討してみてください。