便所バチとは？見つけたときの駆除・退治方法を解説！

便所バチが、嚙むことも刺すこともしない、実際の被害をほとんど加えない虫だとしても、部屋の中で便所バチに巣を作られてしまい、うじ虫が繁殖してしまう状況は避けたいものです。こまめに清掃をするなど、ちょっとした対策で、便所バチの部屋の中への侵入や、繁殖を防げます。

便所バチは汚物や腐敗物に群がる習性を持っています。便所バチの成虫は口がないため餌を食べませんが、幼虫は腐敗有機物を餌とするため、成虫は幼虫の餌のある場所に巣を作ろうと臭いにつられて集まります。

便所バチを寄せ付けないためには、幼虫の餌となる物がない状態を保つ必要があります。定期的に掃除をし、ごみはため込まないで廃棄しましょう。

便所バチの成虫は、エアコンのダクトホースや換気扇、網戸のゆがみや破損の、わずかなすき間から部屋の中に侵入します。侵入口になりそうな隙間をチェックして、必要に応じて補修し、防虫用のカバーやフィルターで覆って便所バチの侵入を防ぎましょう。

残効性の強いスプレータイプの殺虫剤を散布しておくと忌避剤として1カ月ほど効果が持続します。ハエ取り紙を設置するのも効果的です。

便所バチを根本退治するには発生源の巣を卵や幼虫ごと駆除しなくてはいけません。トイレや浄化槽の卵や幼虫に直接スプレーする殺虫剤や、水に投入して溶かす錠剤型の殺虫剤が販売されています。

浄化槽に殺虫剤を使用するときは浄化槽内のバクテリアを殺さないよう成長阻害剤の配合された殺虫剤を選びましょう。バクテリアが死滅してしまうと、有機物が分解されず、悪臭が発生します。

便所バチの発生を未然に防ぐためには衛生管理が何より重要です。便所バチの幼虫は、便所だけではなく、生ごみや側溝のごみの中、浄化槽、排水管、雨水マスといった汚れやごみがたまりやすい場所に発生します。清掃やごみの廃棄を定期的に行いましょう。

予防対策として発生しやすような場所に残効性のある殺虫剤をあらかじめ散布するのも効果的です。