茶葉蛋の伝統的な作り方
茶葉蛋の伝統的な作り方は、中国茶の茶葉・八角をはじめとする香辛料・調味料を使います。茶葉・香辛料・しょうゆの種類や量は自由であり、地域やお店、家庭ごとに異なるので、細かな風味は食べる場所によりさまざまです。
材料
材料 | |
---|---|
たまご | (8~10個が作りやすい) |
茶葉 | 烏龍茶/紅茶/プーアル茶/ジャスミン茶など |
香辛料 | 八角 |
桂皮(シナモン) | |
陳皮 | |
花椒 | |
しょうゆ | 老抽 |
生抽 | |
砂糖 | 片糖 |
酒 | 紹興酒 |
塩 | (特になし) |
水 | (特になし) |
伝統的な作り方にもさまざまなレシピがありますが、香辛料に八角を使うのが基本で、シナモンもよく使われます。八角・シナモンのほかに一般的に使われる香辛料は、陳皮・花椒・クミン・月桂樹(ローリエ)などです。
作り方
茶葉蛋の伝統的な作り方は、まず固ゆでのゆでたまごを作って冷やし、全体にひびを入れます。つぎに茶葉・香辛料・調味料を入れて煮込み、たまごを入れたら、中火で5分煮て火を止める作業を2~3回です。さいごに、鍋を火から下ろして冷ましたら、密閉容器に入れ替えて冷蔵庫に入れ、一晩寝かします。
茶葉蛋のお家でも作れる簡単レシピ!
必要なもの | 数量 |
---|---|
鍋 | 2つ |
ボール | 1つ |
スプーン | 1本 |
密閉できる容器・袋 | すべてのたまごが入るだけ |
水(たまごをゆでる) | たまごが半分までひたる高さ |
水(煮汁) | すべてのたまごがひたるだけ |
冷水(ゆでたまごを冷やす) | 同上 |
材料
材料 | 分量 | |
---|---|---|
たまご | 8個 | |
茶葉 | 烏龍茶など | 大さじ1 |
香辛料 | 八角 | 2~3個 |
シナモンパウダー | 小さじ1 | |
しょうゆ | 濃口 | 大さじ3 |
薄口 | 大さじ1.5 | |
砂糖 | 黒砂糖(白砂糖でも可) | 3/4カップ |
酒 | 日本酒 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1 | |
水(煮汁) | たまごがひたるだけ |
材料は、調味料を日常で使う日本のものに置き換えれば、スーパーですべて調達できます。八角は中華材料売り場にあるか、スターアニスの名でスパイス売り場にあり、シナモンは製菓かスパイスの売り場にあることが多いです。茶葉は、ほのかに香る程度なので好みのもので構いませんが、香りが強いものを選ぶといいでしょう。
もっと簡単に作りたいときの材料
材料 | 分量 | |
---|---|---|
たまご | 8個 | |
茶葉 | 烏龍茶など | ティーバッグ2袋* |
香辛料 | 五香粉 | 小さじ2 |
しょうゆ | 大さじ4.5 | |
砂糖 | 3/4カップ | |
酒 | 大さじ1 | |
塩 | 小さじ1 | |
水(煮汁) | たまごがひたるだけ |
材料をより簡単にそろえたいときは、香辛料は五香粉のみで、しょうゆは日常で使う1種類のみでも作れます。五香粉とは、中華料理で使う5つの香辛料を配合した粉末で、八角やシナモンも入っており、五紅粉で代用するほうが八角やシナモンを単品でそろえるよりお手軽です。
茶葉も、お茶の葉をわざわざ買い求める必要はなく、日常的に飲んでいるティーバッグがあれば代わりに使えます。
作り方①:固ゆでのゆでたまごを作る
- 鍋にたまごと水(半分までつかる高さ)を入れて火にかける
- 水が沸騰するまでの間、菜箸でたまごを静かに転がしつづける
- 沸騰したらフタをして、12~15分ゆでる
ゆでたまご作りでは、たまごが割れて中身が出てしまわないように、たまごは丁寧に扱いましょう。ゆでるときは、たまごを転がすことで黄身が中央にある状態で仕上がりますので、菜箸で丁寧に転がしてください。茶葉蛋の黄身は、台湾では白身のおまけとして扱われており、パサパサに仕上げるのが本式です。
作り方②:ゆで卵にひびを入れる
- ゆで上がったたまごを丁寧にボールに移し、冷水で冷やす
- 触れる温度になったら、スプーンの腹でたたいて、殻全体にひびを入れる
たまごにひびを入れる作業では、力加減に注意が必要で、力を入れすぎると殻が割れたり、はがれたりします。
煮汁をしっかりたまごに染みこませたい人は、殻全体にまんべんなくひびを入れてください。ひびの入れ方を工夫してもおもしろく、シンプルにしたり、クモの巣状にしたりと、できあがりをイメージしながら楽しめます。
作り方③:煮汁を作る
- 鍋に水(たまごが全部ひたるだけ)を入れ、フタをして沸騰させる
- すべての茶葉・香辛料・調味料を入れてフタをし、ひと煮立ちさせる
煮汁を作る作業では、漢方の香りが部屋に充満するので、始める前に窓を開けたり、換気扇を「強」にしたりとしっかり喚起することをおすすめします。煮汁の塩分濃度は海水なみの濃さで、色の目安は、鍋の中でたまごの下部が見えない程度です。
作り方④:たまごを煮込む
- 鍋の煮汁の砂糖が溶けきったら、たまごを入れて中火で20~30分煮込む
- 火から下ろして粗熱を取る
- 一晩、冷蔵庫で漬けおきする
たまごを煮込む作業では、落とし蓋をするのがおすすめで、煮汁が吹きこぼれず、すべてのたまごを均等に煮込めます。
家に落とし蓋がない場合、クッキングペーパーやアルミホイル、キッチンペーパーなどで代用可能です。クッキングペーパーやアルミホイルであれば、穴を数か所あけて一度丸めたものを開いて使い、キッチンペーパーは輪状に数枚を重ねて使います。
作り方⑤:食べる前にもう一度温める
- 一晩、漬けこんだたまごを煮汁と一緒に鍋に移して火にかける
- 中火でひと煮立ちさせたら火から下ろす
- 殻をむいて盛り付けて完成
- 食べない分は、粗熱を取ってふたたび冷蔵庫で漬け置きする
食べる前の作業では、もう一度火にかけることで味がより染みこみますし、台湾のコンビニと同じように温かい状態で味わえます。冷たい状態で食べたいときや、お弁当に入れる場合には、温めずにそのまま殻をむいてください。
日持ちする日数は冷蔵庫で3~4日
材料(少量で試したいとき) | 分量 | |
---|---|---|
たまご | 2個 | |
茶葉 | 烏龍茶など | 小さじ1.5 |
ティーバッグ1袋 | ||
香辛料 | 五香粉 | 小さじ1 |
しょうゆ | 大さじ2 | |
砂糖 | 1/3カップ | |
酒 | 小さじ1.5 | |
塩 | 小さじ0.5 | |
水 | たまごが浸るだけ |
茶葉蛋の日持ちする日数は、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存した場合に、3~4日が限度です。常温で漬けおきすると1日しか日持ちしないので、漬けおきは必ず冷蔵庫で行うことをおすすめします。あまり日持ちしないので、食べきれるか不安な場合、たまごの数を2~4個で試してみてください。
出典:pixabay