オーストリアの観光スポット15！ウィーンなど人気観光地の見どころをご紹介！

ヨーロッパ大陸のほぼ中心に位置するオーストリアは歴史や文化、世界遺産や絶景が見られる魅力的な国です。ハプスブルグ朝帝国の栄華が残る芸術の都市ウィーンや、モーツァルト生誕の地で知られる音楽の街ザルツブルグ。ドナウ河から見る美しい景色など見どころ満載！旅行前に人気観光地の外せないスポットをチェックし、観光前に予習しておきましょう。

ウィーンの中心部はかつて全長5.3キロの城壁に囲まれていました。19世紀に取り壊され、今は跡地が環状道路になっています。この道路をリンクシュトラーゼ(通称リンク)と呼び、観光の際は最も栄えたリンク内側の旧市街地、リンク周辺、外側郊外と分けて見学スポットを決めると移動しやすいです。またリンクでは路面電車、トラムが走っており、スポット巡りに便利！ゆっくり走るので風景を楽しみながら乗車してみてはいかがですか？

645年にわたり発展した、ハプスブルグ家歴代の皇帝が住んでいた広大な敷地内に建つ宮殿で、外せない名所の一つ。建設が始まった13世紀頃から増築を繰り返し3つの宮殿の中に2600の部屋が、まるで迷路のように残っています。現在は博物館や美術館としてハプスブルグ家王宮内部を見学できる、観光地ウィーンの有名スポットです。

総面積24万平方メートルある敷地内は、じっくり見学するとかなりの時間を要します。ホーフブルグ王宮内に点在している6つの見どころをチェックして上手に宮殿内部を回りましょう。とくに注目したい旧王宮の必見スポットも要チェックです！

1. 【アルべルティーナ】約100万点を超える貴重な美術品を収蔵している美術館です。豪華な内装にも注目して見学すると、より楽しめます。
2. 【アウグスティーナ教会】14世紀に建てられました。17世紀以降は歴代皇帝の挙式や祝典、ミサが行われた宮廷教会で、地下にはハプスブルグ家一族の心臓を安置する保管所があります。
3. 【国立図書館】18世紀前半に建てられた宮廷書庫を一般公開している世界で最も古い図書館です。書籍数は20万冊以上にも及び、大理石や金の装飾を使ったメインホールが見どころ！
4. 【スイス宮】王宮宝物館と王宮礼拝堂が入っているホーフブルグ最古の宮殿です。宝物館では権威の象徴出会った冠などの宝物を見られ、礼拝堂ではウィーン少年合唱団の歌声を鑑賞できます。
5. 【新王宮】19世紀に2棟の宮殿を建設する予定でしたが、王朝の終わりをむかえ一部のみの完成となりました。現在は4つの博物館として利用されています。
6. 【旧王宮】歴代の皇帝が住居として使用していました。帝国最後の皇帝フランツ･ヨーゼフ1世と皇后エリザベートが暮らした16部屋を公開されている、ホーフブルグ最大の見どころです。

リンク内側の真ん中にある観光地ウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂。聖堂内部は聖シュテファンを題材にした主祭壇や精密な彫刻が素晴らしく荘厳な雰囲気を感じられます。モザイクが美しい瓦屋根にはハプスブルク家の家紋が見られる注目ポイント！全長137メートルある南塔に登れば、ウィーンの都市を一望できる人気スポットです。

世界三大オペラ座のひとつに数えられる国立オペラ座は、音楽の都ウィーン観光には外せない名所！1869年にハプスブルク家の宮廷歌劇場として、モーツァルトの｢ドン･ジョヴァンニ｣で幕開けしましたが、帝国崩壊とともに宮廷歌劇場からオペラ座となりました。第二次世界大戦で全焼した後、再建された建物が現在のオペラ座です。

オペラ座は、毎日ガイドが催行する内部見学ツアーを行っています。オペラ座の舞台裏や皇帝専用の席など、オペラ座内部を見られるツアーはとても人気です。9月～翌年6月の9ヶ月間はオペラ座のシーズン期間中で、ほぼ毎日オペラやコンサートなどさまざまな演目を上演しており手軽に楽しむことも可能！世界最高の舞台で本場のクラシックを味わってみてはいかがですか？

美術史博物館は、ハプスブルク家が収集した膨大なコレクションを展示する、ヨーロッパ屈指の美術館です。世界の名だたる巨匠であるフェルメールやブリューゲル、ルーベンス、ベラスケスの絵画が展示されています。中でもブリューゲルのコレクションは世界一の規模で見どころ！芸術の都市ウィーン観光で外せないスポットです。

美術史博物館内にある｢カフェKHM｣は美術館入場者限定のカフェで、｢世界で最も美しいカフェ｣とも呼ばれています。吹き抜けの天井や素晴らしい壁装飾は圧巻！まるで美術館さながらのカフェに立ち寄ってのんびり過ごしてみてはいかがですか？

観光地ウィーンは、音楽や芸術の歴史を深く知るスポットばかりではありません。市民の台所として賑わう市場も有名です。野菜やフルーツのみならず、ケバブやソーセージ、ワインバーなどおいしい食べ物をナッシュマルクトで味わえますので、散策途中に立ち寄ってみてはいかがですか？

ハプスブルク家の夏の離宮として使用していたシェーンブルン宮殿も観光都市ウィーンに来たら見逃せない名所です。シェーンブルンとは、｢美しい泉｣という意味で1749年に壮大な宮殿が完成しました。ナポレオンの占領やウィーン会議など、数々の舞台となった場所でもあります。宮殿と庭園郡は世界遺産に登録された見応え抜群のスポットです。

シェーンブルン宮殿の南側に広がる庭園には、ハプスブルク家の栄華を感じとれる有名スポットが点在しています。広大な敷地内を見学する際、園庭内を走る観光馬車や約1時間かけて園内を1周するミニトレインを利用して見学しましょう。園庭内の見どころは5つです。

1. 【園庭】1.7キロ平方メートルの広大なバロック園庭で、幾何学模様の花壇や宮殿名の由来となった泉、彫刻などがあります。
2. 【大温室】1882年に建てられたガラス張りの温室で、地中海や亜熱帯植物を栽培しています。
3. 【動物園】世界最古の動物園です。約700種の動物を飼育しておりパンダも見られます。
4. 【グロリエッテ】1775年に完成した見晴台です。らせん階段を上ると園庭やウィーンの都市を一望できます。
5. 【馬車博物館】冠婚葬祭用や皇帝一家が使用した貴重な馬車を展示しています。

1500人以上の家臣とともに夏を過ごした宮殿内には、1400を超える華やかな部屋が残されています。そのうち一般公開されているのは40部屋！シックながらも豪華な部屋の数々を見学するには、日本語オーディオガイド付きのツアーで巡ると、よりハプスブルク家の歴史を理解でき、おすすめです。

19～20世紀にかけて、新時代のアートとしてウィーンの中心に広まった世紀末芸術。この時代を代表するクリムトやシーレ、ココシュカといった有名画家の作品をベルヴェデーレ宮殿で展示しています。とくに有名な作品である｢接吻｣はクリムトが46歳の時に制作した代表作。タブーとされていた男女間の性愛が主題となる見事な絵画です。世紀末芸術の作品が集まるベルヴェデーレ宮殿でアートの世界を堪能しませんか？

ハプスブルク家の狩猟場だった場所を18世紀に市民開放してできたプラーター公園。園内には高さ65メートルの大観覧車｢リーゼンラート｣があり、ウィーンの都市を一望できます。観覧車以外にさまざまなアトラクションを完備しており、夜はイルミネーションも楽しめるスポットです。

ドナウ公園内に立つ、高さ252メートルの展望タワー内部にはレストランやカフェが併設されています。最上階にある展望テラスからは美しいウィーンの街並みを一望できるほか、夜景スポットとしても人気があるスポットです。夜のウィーンをドナウタワーから眺めてみてはいかがですか？

2000年に世界遺産となったヴァッハウ渓谷は、都市ウィーン西部に位置するメルクからクレムスまで続くドナウ河沿いにあります。その距離は36キロにも及び、｢銀色に輝く帯｣とたたえられる絶景スポット。のどかな景色が広がるヴァッハウ渓谷沿いで見られる名所をチェックしていきましょう。

10世紀に建てられたメルク修道院は、ヴァッハウ渓谷の最大の見どころ！ヴァッハウ渓谷の上流に位置し、10万冊を超える蔵書を持つ図書館やバロック装飾の豪華な礼拝堂など、見応えのある人気スポットです。ウンベルト･エコーの小説｢薔薇の名前｣の舞台にもなりました。マリー･アントワネットがフランスのルイ16世のもとに嫁ぐ際、旅の途中メルク修道院で1泊したともいわれています。

メルクからクレムスまでのヴァッハウ渓谷では、美しい景観を楽しめるクルーズ船を運行しています。船から見える城やのどかな風景は、ここでしか見られない圧巻の景色です。クルーズ船は1日に1～4便運行しており、DDSG社とブランドナー社の2社が行っています。チケットは船着場で購入しましょう。

ザルツブルグは｢塩の城｣を意味し、昔から塩の採掘と交易で栄えてきました。モーツァルトが誕生した地としても有名で、都市ウィーンから日帰りで行ける人気観光地でもあります。映画｢サウンド･オブ･ミュージック｣のロケ地になったスポットなど歴史ある街並みが魅力的な都市です。

ザルツブルク大司教ゲプハルトにより建城され、700年もの歳月をかけて増築されたホーエンザルツブルク城。中世の城塞としては、ヨーロッパ最大の規模があるとされています。城内部は当時の豪華な装飾が残された｢黄金の間｣が最大の見どころ！展望塔からはザルツブルクの都市を一望できる外せないスポットです。城塞へはケーブルカーで登り見学できます。

774年に創建されたヨーロッパ最大規模の聖堂です。何度も火災や空爆により破壊されましたが、再建や改築により今日の姿になりました。天井画や装飾が美しい堂内にはヨーロッパ最大級のパイプオルガンやモーツァルトの洗礼盤があり、実際モーツァルト自身がオルガンを演奏していたとされています。

観光地ザルツブルクへ来たら外せない名所であるモーツァルトの生家。1756年1月27日に生まれ17歳まで暮らしていた家は、現在博物館になっており直筆の楽譜や手紙、幼少期に使用していたバイオリンなど、数々の貴重な遺品を見られます。多くの名曲を世に生み出したモーツァルトの住居もあわせて見学してみてはいかがですか？

観光地ザルツブルクの東に広がる美しい湖水地方のザルツカンマーグートは、豊かな自然と湖が織りなす貴族の避暑地でした。アルプスの山々に囲まれ、70もの湖が点在する景勝地として知られています。温泉も楽しめる一度訪れたい湖岸の街です。

ザルツカンマーグートの山地にあるバート･イシュルは、塩鉱泉を利用した温泉施設があるリゾート。フランツ･ユーゼフ1世もこの地を愛し、別荘を構えたとされています。オーストリア皇帝シシィゆかりの地としても有名です。

世界で最も美しい湖畔の街として1997年に世界遺産に認定されたハルシュタット切り立った岩山に寄り添うように立ち並ぶ家々が湖面に映り込み、幻想的な雰囲気が印象に残ります。世界最古の塩坑が残る街としても有名です。

塩の採掘が行われていたデュルンベルク山の跡地であるハルシュタット塩坑。ケーブルカーで標高838メートルの山上に登ると、鉄器時代の発掘作業の様子や地質について学べます。トロッコ電車や60メートルある滑り台など、楽しみどころ満載！見学後は街と湖を一望できる展望台で絶景を味わってみてはいかがですか？

オーストリアの観光地ウィーンなどの人気スポットを15選ご紹介しました。オーストリアは世界を名だたる有名音楽家や絵画、歴史ある皇帝一族が使用していた宮殿など見どころが満載の国です。美しい景色が広がる世界遺産も外せない名所の一つ。ぜひ今回ご紹介したスポットを巡り栄華の軌跡をたどってみてはいかがですか。