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ミャンマー「ヤンゴン」の治安ってどう?注意が必要なエリアは?

ミャンマー「ヤンゴン」の治安ってどう?注意が必要なエリアは?

日本人観光客も増えている東南アジアの国・ミャンマー。そんなミャンマーで、最もホットな街が、旧首都のヤンゴンです。旧名はラングーンで、ビルマ時代より栄えています。でも、「ヤンゴンの治安は大丈夫?なの」と心配の方も多いはず。気になる治安や注意エリアをご紹介します。

目次 [表示]

ミャンマーの旧首都「ヤンゴン」ってどんなところ?

かつての名称「ビルマ」でも馴染みのある国・ミャンマー。1948年にイギリスから独立して以降、東南アジアの中でも目覚ましい発展を遂げる国です。そのミャンマーの旧首都にして、現在の最大都市・ヤンゴンには、日本はもとより世界中から多くの観光客が訪れます。自然、文化、歴史など、ヤンゴンにしかない魅力をご紹介します。

ミャンマーの伝統と現代文化が共存する観光地

ビルマ時代の軍事政権下では、「鎖国」とも言われる厳しい政策がとられました。外国との交流が制限される中、この地で長年育まれてきた伝統と、軍事政権崩壊後に民衆が起こした新たな文化が融合し、ヤンゴンも美しくハイカラな街へと姿を変えます。海外からも多くの観光客が訪れ、東南アジア屈指の人気観光地となりました。

イギリス植民地時代の面影残る美しい街並み

1824年より、100年以上もの間イギリスの統治下にあったミャンマー。独立を果たした現在でも、街のいたるところに当時の面影が残ります。中でも最大の都市ヤンゴンは、商業・政治の中心地だったことから洋風の建物が多く、当時の影響が強く残る地域です。

ミャンマー屈指の「グルメスポット」

ヤンゴンには、安くておいしいグルメが満載です。伝統的なミャンマー料理から洋食まで、豊富なジャンルが堪能できます。ヤンゴンでは、他にも色とりどりの屋台が建ち並び、気軽に食べ歩きができることでも人気です。

ヤンゴンは危険?女性の一人旅は大丈夫?

ここ数年、ミャンマーを訪れる人が急激に増えています。その中でもヤンゴンは、旅行会社の企画するツアーだけでなく、個人旅行で訪れる方も増加中です。ただ、長年続いた軍事政権に加え、民主化問題、さらには、現在もくすぶる宗教問題の影響から、治安に不安を抱いている方もいらっしゃるはず。そんなヤンゴンは、女性が行っても本当に楽しめる場所なのか?治安も含めてご紹介します。

ミャンマー屈指の治安を誇る街「ヤンゴン」

「危険」なイメージの強いミャンマーですが、年々、治安は改善傾向にあります。中でもヤンゴンは、発展著しく、特に治安対策の進んでいる地域です。とは言え、まだまだ危険な地域も多く、安全とは言えません。事前の安全確認などはしっかり行いましょう。

ミャンマーの治安は数字だけでは測れない

ミャンマーは、「犯罪認知件数」で見ると、そこまで多い国ではありません。しかし、警察が把握できていない事件も多いと言われ、決して犯罪自体が少ないわけではないのです。特に、地方で発生した事件の多くは見逃されていることも多く、こうした地域を旅する際には、十分気をつける必要があります。

女性の一人旅も場所によっては注意が必要

近年、女性観光客も多く訪れるミャンマー。しかし、治安は改善傾向にあるとは言え、まだまだ危険なエリアも多く、ツアーで訪れるという方がほとんどです。ミャンマーの中にあり、大都市にも数えられるヤンゴンですが、電力不足から日没後には真っ暗になることも多く、女性の一人旅はおすすめできません。

ヤンゴン観光で注意が必要な場所は?

経済成長も進み、伝統を残しつつも、モダンでおしゃれな都市へと姿を変えつつあるヤンゴン。そんなヤンゴンですが、認知されていないものを含め、日本よりも犯罪件数は多く、特に一人旅をする際には危険な地域を把握しておく必要があります。トラブルに巻き込まれないためにも、現地で特に危険な場所などを、しっかり確認しておきましょう。

治安の悪い紛争地域には絶対近づかない

ミャンマー国内では、安全と言われるヤンゴンですが、周辺では、今もなお紛争が多発している危険な地域もあります。ヤンゴンでは、そうした紛争が頻発する地方へと続く長距離バスも出ていますが、安い運賃で利用できるからと言って、軽はずみな行動は禁物です。情報をしっかり把握し、安全の確認できた地域のみを訪れましょう。

人混みではテロ発生の危険も

ミャンマー国民の大半は仏教徒ですが、一部地域には、少数派のイスラム教徒も住んでいます。ヤンゴンでは、今年になってからも複数回爆破事件が発生しており、負傷者を出しました。ほとんどが、飲食店やバス停と言った、多くの人が利用する場所だったことからも、できる限り人混みには近づかないようにしましょう

タクシー利用はなるべく避ける

ヤンゴンでは、近年タクシー利用者がドライバーによる殺人・強盗事件に巻き込まれるケースが増えています。特に、夜間は被害に遭うケースが多いので、この時間帯の利用は絶対に避けましょう。また、昼間に利用する際も、居眠りなどはせず、ドライバーから目を離さないよう注意が必要です。

ヤンゴン観光で使える豆知識

Photo byMy_Graphic_Tablets

 

 

ミャンマーが好きで、何度もヤンゴンに来たことがあるという方も多いはず。それほど魅力的な国ですが、初めて行く方にとっては楽しみな反面、不安も大きいでしょう。国内の治安が改善傾向にあるとは言え、現在でも紛争の多発する地域があります。同じアジアの国ですが、日本とは気候・文化も大きく異なるので、楽しい旅にするためにも、役立つ豆知識をしっかりおさえておきましょう。

空港からの移動には治安もいい「エアポート・バス」がおすすめ

旅の玄関口となるヤンゴン国際空港から市内へ移動する手段は複数あります。前述のように、タクシー利用者が被害に遭う事件が増加中です。空港に到着するや否や、いきなりドライバーに声をかけられる場合もあり、特に女性の方は心配ですよね。移動手段としては、「エアポート・バス」の人気が高まっています。運賃も決まっていて、治安の面でも不安がないので、空港へ戻る際にもおすすめです。

治安とは別に「狂犬病」や「ポリオ」にも注意が必要

Photo byqimono

ミャンマーでは、毎年狂犬病の犠牲になられる方が多数います。しかし、予防のためのワクチンが慢性的に不足しており、感染者の減少には至っていません。また、ミャンマーの一部地域ではポリオの発症も確認されています。ヤンゴン旅行の際には、日本の信頼できる医療機関で予防接種を済ませておきましょう。

雨季の旅行はなるべく避ける

ミャンマーは、5月下旬から10月中旬が「雨季」になります。中でもヤンゴンの雨季は雨量も多く、長時間降り続くことも少なくありません。場合によっては街が水没することもあり、注意が必要になります。観光には、11月上旬から2月下旬頃の「乾季」がおすすめです。

ヤンゴン観光で役立つ便利アイテム

Photo byfreephotocc

 

 

ヤンゴンを観光する際には、いくつか用意しておきたいアイテムがあります。現地で購入できるものもありますが、できれば、信頼できる日本製がいいですよね。また、現地ですべて揃えるとなると、余計な時間もかかってしまいます。空港内では渡航前に保安検査もあり、中には持ち込めないものもあるので、あらかじめチェックしておきましょう。

SIMカード

Photo byPexels

普段からSIMフリータイプのスマートフォンを使われている方は、現地で使える「SIMカード」を用意しておきましょう。SIMカードは、ミャンマーの国際空港でも購入可能です。空港で設定しておけば、旅の始まりから終わりまで使用できます。

日焼け止め

Photo bykaboompics

ヤンゴンは、年間を通して高温で紫外線の強い地域です。そのため、特に女性は日焼け止めを持参されるといいでしょう。現地で購入する際には、粗悪な商品も売られているので注意が必要です。できるだけ、安全性の高い日本製のものを選びましょう。

虫よけスプレー

ミャンマーでは、年間を通して「デング熱」の感染者がでています。ヤンゴンを含む地域では、デング熱以外にも蚊媒介感染症の発生も報告されているので、虫よけスプレーは必須です。安全性・効果ともに高い日本製がおすすめですが、空港の保安検査でひっかかる可能性もあるので、できるだけ容量の少ないものを選びましょう。

まとめ

今回は、ミャンマーの旧首都・ヤンゴンの治安や注意が必要な場所をご紹介しました。魅力的な文化や建物が楽しめるスポットですが、危険なイメージを持たれている方もいらっしゃいます。現在では、女性観光客の姿も多く見られるなど、一部の地域を除けば安全です。事前に安全情報を確認し、楽しい旅にしましょう。

外務省 海外安全ホームページ
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レノ17
ライター

レノ17

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