カサバトリョを見るなら事前予約がおすすめ！3種類ある予約方法の違いを解説！

バルセロナにあるカサバトリョは、スペインの有名な近代建築家ガウディが建築・改造したバトリョ氏の邸宅でした。かのサグラダファミリアと同じく、世界遺産「ガウディの作品群」のひとつで、内部を一般公開しており、歴史ある建物のならぶグラシア通り有数の人気スポットです。

入場にはチケットの予約が必要で、入場枠は、開館から閉館1時間前までの9時～19時に44枠あるのが基本です。特別枠は閉館後20時半～22時半に9枠、開館前の8時半に1枠あり、ガイドツアーは毎週日曜17時に1枠あります。基本枠は大抵、当日予約もできますが、人気スポットであり待つ可能性が高いです。

4月や7～9月の混雑期は数時間待ちもあるうえ、切符売り場での購入は手数料が発生し高くつくため、時間を有効に使いたい人、すこしでも安く抑えたい人には、事前予約がおすすめです。7、8月は日本のように蒸し暑いため、事前予約して待ち時間を短縮するといいでしょう。

切符売り場での当日予約は、手数料が4ユーロ発生しますが、時間や行く場所を厳密に決めない旅を楽しみたい人にはおすすめです。事前予約は、公式サイトは手数料なし、予約代行サイトもサイトにより手数料なしであり、安く抑えたい人・たくさん見て回りたい人は見逃せません。

公式サイトは日本語非対応で、英語・スペイン語など外国語表記のみですが、開催中の全チケットを取り扱っており、手数料なしで、会員登録もありません。支払いは、PayPal、クレジットカード（VISA、MasterCard、Maestro、JCB、AMEX）に対応しています。

当日は、事前予約の列に並び、予約完了メールに添付されたチケットを入口で提示し入場です。

公式でしか取扱いのない夜入場や劇仕立てガイドツアーに参加したい、支払いにAMEXを使いたい、入場時の予約票引換えを省きたい人は公式サイトを使いましょう。公式サイトは、英語がある程度読める人におすすめであり、利用時はスマホでは正しく表示されないため、PCでご利用ください。

チケットの種類により過程がすこし異なります。共通の作業は「チケット種類、日にち、年齢、枚数、個人・支払情報、個人情報取扱い・契約への同意、決済手続き」の入力、予約完了メールの受信です。以下では、公式サイトでのみ取り扱う夜入場・ガイドツアーの手続きをご紹介します。

予約したい種類の「BUY」を押し、次のページで「BUY TICKETS」、次のページで日時・年齢・枚数を指定し「CONTINUE」を押します。

個人・支払情報を入力、個人情報の取扱い・契約に同意し「PAY」、次のページで「Select your language」で日本語にし、カード情報を入力してください。すべて終わると、予約完了メールが届きます。

予約したい種類の「BUY」を押し、次のページで「BUY TICKETS」、次のページのカレンダー上で日にちを指定し「BUY」を押します。年齢・枚数を指定し「CONTINUE」を押したあとは、上記の夜入場チケットと同じ作業です。

すべて終えると、登録したアドレス宛にチケットを添付した予約完了メールが届きます。

キャンセルは基本的にできませんが、例外として、「GOLD」タイプのチケットは特典の1つにキャンセル無料があり、時期によらず全額返済されます。ゴールドタイプ以外を購入する場合は特に、情報の間違いがないかをよく確認したうえで購入するようにしましょう。

当日の入場時に提示するチケットは、紙に印刷する施設が多いですが、カサバトリョはモバイルチケットも可です。予約完了メールの添付PDFをダウンロード（iPhoneは「Passbook」に保存）し、スマホ画面のQRコードを見せます。紛失・忘れ対策に、スマホ・紙どちらも用意すると安心です。

手数料なしのカサバトリョ公認代理店「ゲットユアガイド」は、日本語対応で、会員登録は任意、取扱チケットは基本・早朝枠です。支払いはPayPal、Google Pay、デビット・クレジットカード（VISA、MasterCard、Maestro、JCB）に対応しています。

当日は、切符売り場で予約票をチケットに引き換えてから、列に並んで入場してください。

英語・ネット入力に不慣れな人は、日本語の代行サイトが分かりやすくおすすめですが、夜入場と劇仕立てガイドツアーはほぼ取扱いがないため、公式サイトをご利用ください。デビットカードで支払いたい人は、代行サイトの中でもゲットユアガイドがおすすめです。

かっこ内は、基本入場にのみ該当する作業です。年齢・枚数・日にち（・ARガイドの言語）を指定し「空き状況を見る」を押すと、購入できるチケットが表示されます。（「ブルー・シルバー・ゴールド」3択で、入場時間を指定し）「カートに入れる」を押し、次のページで個人・支払情報を入力し「お支払い画面へ進む」。

カード・アカウント情報を入力し、予約完了メールが届いて完了です。

公式サイト同様、キャンセルは不可、「GOLD」タイプのみ例外で特典にキャンセル無料がついています。代行サイトにより規定が異なるため、予定変更が見込まれる場合は他サイトもご検討ください。入場時間指定なしの「ベルトラ」（前日23時59分までキャンセル無料）などが一例です。

紙媒体・モバイルバウチャーの両方に対応している予約票は、予約完了メールに添付されています。紙に印刷するか、スマホアプリ「GetYourGuide」に保存するかして、当日、身分証とともに切符売り場で提示し、入館チケットを受け取ってから入館です。

小人（7歳未満）は全チケット無料で、基本入場のみシニア（65歳以上）・学生・中人（18歳未満）・カタルーニャ市民は割引があります。無料入場・割引も予約は必要で、チケットのほか身分証も必須、学生は国際学生証か日本の学生証を持参してください。以下では、入場や見学の種類別に料金（ユーロ）をご案内します。

大人はブルーが25、シルバーが33、ゴールドが35ユーロで、割引対象の学生・中人・シニアは、22、30、32ユーロ、小人はすべて無料です。9時～19時の1日44枠で、自由見学であり、約45分のスマホ型ARガイドが1人1台ついています。

大人は39ユーロ、小人は無料で、そのほか割引はなく、1日1枠であるため、繁忙期の4月や7～9月ごろは余裕をもって予約するのがおすすめです。開館時間の30分前、8時半の入場で、基本入場と同様に自由見学であり、約45分のARガイドが1人1台付きます。

大人は39ユーロで、22時以降の後半3枠は10ユーロ引き（2020年1月5日現在）、小人は無料です。開催は2020年2月2日までの期間限定で、メールで確認したところ、以降の夜入場枠は未定とのことですので、公式サイトで最新情報をご確認ください。

大人は37ユーロ、小人は無料、そのほか割引はありません。ガウディや使用人に扮するガイド役のもと建物内をめぐるツアーで、ガイドは英語のみ、開催は毎週日曜17時、全体で約1時間です。

週に1枠のみであり、繁忙期でなくても直前になると売切れていることがあるため、予約は1か月ほど前にしておくことをおすすめします。

カサバトリョのチケットは、種類がたくさんあるうえ、公式サイトの解説を見てもイメージが湧かず、すこし分かりにくいです。以下では、3つの着眼点にもとづき、それぞれの違いと、目的別のおすすめもご案内しますので、選ぶ際のご参考までにどうぞ。

ツアー形式と自由見学があり、英語がわかり、使用人に扮するガイドさんの楽しい解説を聞きたい人は、劇仕立てガイドツアーがおすすめです。日本語で、好きなペースで見たい人は自由見学がおすすめで、基本・早朝入場はスマホ型のARガイド、夜入場はオーディオガイドが1人1台付きます。

自由見学は、基本の9時～19時、開館前の8時半、閉館後の20時～22時半の入場枠があります。入場者の少ない早朝は、じっくり見たい・撮りたい人に、頭にライトをつけ探検家気分を味わえる夜は、おもしろいもの好き・2度目以降におすすめです。予定を詰め込んでいる人は、時間を有効活用できます。

入場の優先度・特典が異なります。3タイプ共通のARガイドは、スポットでかざすと画面が反応しガウディの考えを再現するスマホ型ARで、自由見学の1つの目玉であり、初回訪問はブルーで十分楽しめます。シルバーは、さらにプライベートホール入場付き、ゴールドは、さらに衣装体験・優先入場・キャンセル無料付きです。

シルバー・ゴールドの特典で、バトリョ氏の書斎を模した1室に入れます。近代のスペイン・アールヌーボー式の調度品がそろい、館内とは異なるレトロな雰囲気が魅力で、ガウディの先進性や独創性にあらためて驚かされ、対比を楽しめる空間です。余さず楽しみたい人・2度目以降の人は見逃せません。

それぞれ入場列が異なり、グレードが高いほど待ちが減りますが、優先入場の特典付きのゴールドと特典なしのシルバーには大差はありません。繁忙期の4月、7～9月は、ブルーは十数分ほど並ぶこともあるため、待ち時間短縮であればシルバー、そのうえ余さず楽しみたい人はゴールドがおすすめです。

ゴールドには、衣装体験とキャンセル無料の特典も付き、プライベートホールで当時の衣装を着て写真撮影してもらう衣装体験は、アンティークやコスプレ好き必見です。料金は、入場しないと返金されるそうですが、不安な場合は「[email protected]」へ 英文メールでキャンセルを依頼してください。

次の入場回の時間になると入場できないため、時間厳守で15分の枠の間に入場しましょう。私用の写真撮影は可ですが、三脚を使った撮影は禁止です。大きな荷物は場内に持ち込み禁止で、カサバトリョにはロッカーがないため、宿泊先に預けてきましょう。屋上を除き、ベビーカーや車いすでの見学もできます。

時間を有効に使いたい人・安く抑えたい人・夏の訪問は事前予約をご活用ください。初回訪問におすすめのチケットは、迷う人は基本入場のブルー、味わい尽くしたい人はゴールド、落ち着いて見学したい人や予定が詰まっている人は早朝入場です。ユニークで美しいガウディ作品が堪能できるバルセロナ、ぜひお楽しみください。