×

アントワープのおすすめ観光プランをご紹介!名所を楽しもう!

アントワープのおすすめ観光プランをご紹介!名所を楽しもう!

アントワープはベルギー国内で2番目に大きな都市です。「芸術の街」として有名で、街のいたるところで芸術を楽しむことができます。観光プランはさまざまですが、今回は初めての方におすすめの、見どころをおさえたアントワープの観光プランをご紹介します!

目次 [表示]

アントワープってどんなところ?

Photo byjuulzgrand

アントワープの地図を眺める男女

アントワープは首都ブリュッセルよりも北に位置する、ベルギーで2番目に大きな都市です。ブリュッセルからは電車で1時間もかからないため、ブリュッセル観光の際に気軽に日帰り旅行として訪れることができます。ヨーロッパらしい中世の雰囲気を感じる街並みに、歴史を感じる建造物も多く残っていますが、一方でスタイリッシュでモダンな建物も多く、新旧のコントラストが斬新な街です。芸術面だけでもかなり見どころが多く、芸術の街として有名なのも納得できますね。港町らしく海鮮類が豊富、ベルギー名物のワッフルやチョコレートもあるのでグルメにも注目です。

アントワープへのアクセス方法

首都ブリュッセルからアントワープを訪れるなら、ブリュッセル中央駅からアントワープ中央駅まで電車一本(1時間弱)でアクセス可能です。ICのAnvers-Central / Antwerpen-Centraal行きで7駅で到着します。ブリュッセル中央駅のほかにブリュッセル中央駅から電車で10分のスカールベーク駅からも電車一本でアクセス可能です。

アントワープ日帰り観光プラン

Photo byGFXTemplate

アントワープの様子

日帰りならおすすめはやっぱり、アントワープを象徴する建造物巡り。広場や市庁舎など絶対にはずせないスポットを巡る観光プランをご紹介します。

日帰りプラン① アントワープ中央駅

Photo bySkitterphoto

アントワープ中央駅の内装

朝、ブリュッセルからアントワープに到着したら日帰り観光スタートです!そのままアントワープ中央駅を見学してみましょう。宮殿のように豪華なアントワープ中央駅は「鉄道の大聖堂」という異名を持つほど美しく、世界で最も美しい駅のひとつとして有名です。1895年に着工し、10年後の1905年に完成しました。地上1階、地下1階、地下2階とわかれていて、どの階でも電車が走っているという珍しい構造をしています。駅だけでも見どころが多く、アントワープへの期待が高まる街への玄関口です。

日帰りプラン② グロートマルクト

Photo bykloxklox_com

グロートマルクトに建てられたブラボーの噴水

アントワープに来たら訪れないわけにはいかないのがグロートマルクト。グロートマルクトとは、オランダ語で「広場」という意味です。広場にはブラボーの噴水という像が建てられていて、アントワープのシンボルとなっています。アントワープという名は、横暴だった巨人の手を兵士ブラボーが切り取って投げた(手=ant 投げる werpen)という逸話が由来になっているといわれています。手を投げ捨てるポーズのブラボー像はそんな逸話の記念碑というわけですね。

日帰りプラン③ アントワープ市庁舎

グロートマルクトに面して建っているのがアントワープ市庁舎です。ベルギー国内で最大のルネサンス建築で、「ベルギーとフランスの鈴楼群」として1999年に世界遺産に登録されました。その豪華さもさることながら、ファサードにはアントワープに領事館を持つ国とEU加盟国の旗がなびいていて、かなり目立っています。中には貴重な展示品が飾られていますが、現在も利用されているため、観光としての見学は団体での予約以外は受け付けていないので外観の見学のみ可能です。

日帰りプラン④ ノートルダム大聖堂

アントワープは、日本では「フランダースの犬」の舞台として有名になりました。その最後に出てくる教会がこのノートルダム大聖堂なんです。見どころはルーベンスの傑作絵画たち。ネロが憧れた「キリスト降架」「キリスト昇架」、ネロが毎日訪れて眺めていた「マリア被昇天」、ネロとパトラッシュを天へと連れていく天使たちが描かれた天井の絵画など、アニメファンはもちろん、アニメを見ていない人でも圧倒される美しい絵画たちを見て、芸術にも触れられる大聖堂です。大人は入場料6€(720円)で中に入れます。(1€=120円 2019/12時点)

ノートルダム大聖堂公式サイト
ノートルダム大聖堂の公式サイト(英語)です。入場料やミサの時間の案内などはこちらから。

日帰りプラン⑤ ルーベンスの家

Photo by dcveerle

旗が掲げられているのがルーベンスの家。右手のガラス張りの建物がチケットセンター及びミュージアムショップです。

芸術の街と呼ばれるアントワープの有名な画家といえばバロック時代の巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスです。ルーベンスは宮廷画家として活躍したほか、外交官としての顔も持っていました。そんなルーベンスが暮らした邸宅兼アトリエが「ルーベンスの家」で、現在は美術館として公開されています。チケットは向かいのガラス張りの建物で購入可能です。見どころはもちろんルーベンスが残した作品の数々。そのほかにも、彼が収集家として集めた数々の貴重な美術品に当時の生活感を楽しめる場所となっています。

ルーベンスの家公式サイト
ルーベンスの家公式サイト(英語)です。

日帰りプラン⑥ アントワープ王立美術館

Photo by vic.bergmann

アントワープ王立美術館の外観

芸術の街として有名なアントワープではずせないのがアントワープ王立美術館。こちらでも中心となっているのはルーベンス。彼がどれほど偉大な画家だったのかがうかがえます。ルーベンスのほかにもジャン・フーケやジェームス・アンソールなどフランドル派から表現主義派まで、さまざまな絵画や彫刻などを保管している見どころあふれる美術館です。あの有名なゴッホの作品(「じゃがいもを掘り出す農婦」)も見られます。19世紀に建てられたこの建物は、老朽のため2011年年から大がかりな内装の改修工事をしており、2020年まで工事が続く予定だそうです。

日帰りプラン⑦ アントワープ・ポート・ハウス

Photo byolafpictures

夜のアントワープ・ポート・ハウス

アントワープ・ポート・ハウスは近代的で斬新な見た目から、アントワープの新しいシンボルとなりつつあります。下の建物はかつて消防署として建てられたもので、アントワープ・ポート・ハウス自体はアントワープ港湾局の本部として使用されている場所です。東京五輪に使用される新国立競技場の旧設計を担当したザハ・ハディドによって設計されました。ダイヤモンド工業が盛んなだけあって、ダイヤモンドのような、また港町らしく船のような形をしています。平日の夜と休日にはツアーが開催されているので、1日のしめくくりに、ぜひ。

1日観光で訪れたいスポット

日帰りプランでご紹介した、アントワープ観光ではずせないスポット以外にも、アントワープには、まだまだ見どころがたくさん!日帰りではまわりきれなくても、丸1日時間がある方におすすめしたいアントワープの見どころをご紹介します。

1日観光おすすめスポット① アントワープ現代美術館

Photo by leo.laempel

外装にMHKAと大きく書かれたアントワープ現代美術館

現代美術を楽しむなら訪れておきたいのがアントワープ現代美術館。1970年から現代までの作品を楽しめます。白い塗装に大きくMHKAと書かれた外観が目立つこの美術館、もとは穀物サイロとして使われていた建物を利用しているんですよ。ちなみにリニューアルには日本人建築家の三木達郎さんが携わっており、日本人としてはそれだけでこの美術館に親近感がわいてしまいます。大人は10€(1200円)、学生は5€(720円)で入場可能です(アントワープシティカードを利用すれば無料)。(1€=120円。2019/12時点)

アントワープ現代美術館公式サイト

1日観光おすすめスポット② ミデルハイムミュージアム

Photo by Eric@focus

ミデルハイムミュージアムで見られる作品のひとつ

ミデルハイムミュージアムは少し珍しい屋外型の彫刻美術館です。見どころは、モダンで独創的な作品を楽しめること。ちょっと笑えるおもしろい作品もあったりと、あまり美術に興味のない人でも楽しめます。設置されている作品はときどき入れ替えられているので、何度訪れても飽きません。屋外ということもあり、季節や天気、時間によって雰囲気が変わるのも、何度訪れても飽きない魅力の理由です。

1日観光おすすめスポット③ MAS

Photo by MatthieuBout

MASの近代的で変わった外観

近代的で変わった外観が、よく目立つこちらの建物は、複合総合施設MAS(Museum Aan de Stroom)という2011年にオープンした、まだまだ新しいミュージアムです。フロアごとに「力」「世界の港」「都市」」「生と死」とテーマがわかれており、美術初心者も楽しみやすい構成となっています。屋上にはアントワープの街並みを一望できる展望エリアがあるので、ぜひ屋上までのぼってみてください。企画展の有無で入場料が変わります。アントワープシティカードがあれば無料で入場可能です。

MAS公式サイト
右上のORDER TICKETからチケットの料金確認、購入できます。

1日観光おすすめスポット④ モード博物館

ファッション好きな方にぜひ訪れてほしいのがモード博物館。こちらではベルギーのデザイナーや、アントワープにある王立芸術アカデミーを卒業したデザイナーの作品を中心に展示しています。年に2回企画展が開催され、企画に沿ったコレクションが展示されているので、ファッション好きな方はぜひ企画をチェックしてみてください。企画展の際にコレクションが展示されるため常設ではありませんが、モード専門図書館(利用料なし)やカフェもあるのでいつでも利用可能です。

モード博物館公式サイト

1日観光おすすめスポット⑤ プランタン=モレトゥス博物館

Photo by Peb a

活字書庫で見られる活字版

世界遺産に登録されているプランタン=モレトゥス博物館は世界で現存するうち最も古い印刷工房で、その歴史はルネッサンス~バロック時代にまでさかのぼります。プランタンとは、この印刷所を創業した人物の名前で、モレトゥスはプランタ没後にこの印刷所を受け継いだ人物。建物は印刷所および家屋として使用されていたものです。活字倉庫や印刷室などどの部屋も当時のまま残されていて、タイムスリップしてきたかのような体験ができる、見どころ豊富なスポットとなっています。

プランタン=モレトゥス博物館公式サイト

1日観光おすすめスポット⑥ 精肉業者のギルド博物館

音楽に携わる人なら、ぜひ訪れてほしいのが精肉業者のギルド博物館(現地のオランダ語ではヴースハイス博物館)。ずいぶん立派なフランドル・ゴシック様式のこの建物ですが、かつては、「お肉を食べる=富裕層」ということで富裕層相手に商売をしていたから立派な建物を建てられたのでしょう。「精肉業者といったら、お肉に関係する博物館なのか」と思ってしまいますがそうではなく、古楽器が展示されている博物館なんです。実際の音を聴くこともできるので、音楽や楽器好きにはたまらない、見どころたっぷりの観光スポットとなっています。

1日観光おすすめスポット⑦ アントワープ裁判所

Photo by yellow book

アントワープ裁判所の屋根が見える

近代的で斬新な見た目が目を引くこの建物はアントワープ裁判所。イギリス人建築家のリチャード・ロジャースによって手掛けられ、2006年に完成しました。港町であるアントワープを象徴して、屋根は帆をイメージしたデザインとなっています。現在市街地南のスヘルデ川沿いを再開発しており、アントワープ・ポート・ハウスと同じくファッショナブルで近代的な街になりつつあるアントワープの新しいシンボルとなっています。

アントワープ観光中に味わいたいおすすめグルメ

現地のグルメはやっぱり旅の醍醐味!アントワープにはベルギー定番のものから、アントワープらしいもの、ちょっと変わったお店まで、グルメスポットもたくさんあります。そんなアントワープ観光でぜひ食べてみたい、アントワープのグルメスポットをご紹介します。

おすすめグルメ① ビールが美味しい有名店「Elfde Gebot (エルフデ・ヘボド)」

エルフデ・ヘボドはアントワープで訪れたい、ちょっと変わったグルメスポットです。この変わったお店の見どころはその内装。初代オーナーがカトリック彫刻収集家だったため、壁の絵画から小物など細部にいたるまでキリスト教に関連するもので飾られています。珍しいことから観光客も多いですが、地元の人からも愛されているようです。ベルギーはビール大国として有名ですが、そんな自慢のベルギービールを豊富に取り扱っています。大聖堂のすぐ近くなので、大聖堂を見学したあとに、ぜひ足を運んでみてください。

おすすめグルメ② 美しすぎるカフェ「Le Royal Café (ロイヤルカフェ)」

アントワープではずせないグルメスポットといえば「世界一美しい駅」として有名なアントワープ中央駅構内にあるロイヤルカフェ。店内デザインは王室をイメージして作られているんだそう。高貴な雰囲気がただよう空間ですが、価格設定は一般的なカフェと変わらぬ良心的な価格となっています。王室のような空間での優雅なティータイムを低価格で楽しめるのはうれしいですね。朝食セットもあるので、朝電車で駅に到着したら1日のスタートはこのカフェで過ごしてみてはいかがでしょうか。

おすすめグルメ③ 魚介が美味しい人気レストラン「Fiskebar (フィスケバー)」

シーフードを提供しているお店のなかでも人気なのがフィスケバーです。お店には毎日オランダから届く新鮮な魚介類が並んでいて、好きなものを選んで調理してもらえます。人気なのは魚のグリル。迷って決められない場合や、どれがいいかわからない場合はおすすめを聞くといいですよ。付け合わせにサラダ、ライスフリッツもしくはグリーンマッシュポテトもついてボリューム満点!ちなみにFiske(フィスケ)とはノルウェー語で「釣り」という意味。なぜかフランス語でもドイツ語でもオランダ語でもないのが謎ですが、名前を見ただけでシーフードのお店だということはわかります。

おすすめグルメ④ 有名老舗ワッフル店「Van Hecke (ヴァン・ヘッケ)」

ベルギーのグルメといえばやっぱりワッフルですよね。せっかくベルギーに来たなら本場の味を堪能しておきたいもの。アントワープでワッフルを食べる際におすすめしたいのが「Van Hecke (ヴァン・ヘッケ)」です。アントワープで一番古い老舗ワッフル店で、その歴史は1905年に始まりました。店内はスタイリッシュで、モダンな街アンテロープらしい雰囲気ですが、伝統と味は創業当初から100年以上、今もしっかり受け継がれています。「ブリュッセル・ワッフル」が一番シンプルで本場ワッフルの味を堪能できるのでおすすめです。

おすすめグルメ⑤ 地元で人気の有名ビスケット店「Philip’s Biscuits(フィリップス・ビスケッツ)」

観光中のおやつに食べるのはもちろん、おみやげにもおすすめなのがフィリップス・ビスケッツのビスケットです。どれにするか悩むほどさまざまな種類のビスケットを取り扱っています。重さで値段設定が変わるのですが、大体10€前後(1200円前後)のものが多いです。おすすめは何種類ものビスケットの詰め合わせ。旅行から帰ったら、コーヒーや紅茶とともにビスケットを食べてアントワープに思いをはせてみては?

アントワープのおすすめ観光プランまとめ

はじめてのアントワープ旅行におすすめの観光スポットをご紹介しました。アントワープは首都ブリュッセルから気軽に訪れることができる魅力あふれる都市です。芸術やファッション、近代的なものに興味のある方はさらに楽しめる場所となっています。さらっとまわるだけなら1日あれば満喫できるので、個人でヨーロッパ旅行の際はぜひアントワープへ足を運んでみてください。

まーちん
ライター

まーちん

今、あなたにオススメの記事

関連記事

人気ランキング